漫画『ドラゴンボール』のラスボス魔人ブウの10の事実!名言や形態など

更新:2020.12.16

魔人ブウは漫画『ドラゴンボール』における文字通り最後の強敵です。今回はブウのいろいろな形態、倒されたはずなのに続編アニメに出てくるわけなど、ブウにまつわる10の事実をご紹介しましょう。

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漫画『ドラゴンボール』のラスボス・魔人ブウとは?

魔人ブウは人気アクション漫画『ドラゴンボール』のストーリーで、最後を飾ったボス敵です。そのピンク色で丸い見た目から、「カービィ」に似ているとよく言われています。

ブウと呼ばれるキャラクターは正確には1人でなかったり、形態の違いで大幅に人格も異なります。そのため以降は、便宜的に総称として「ブウ」、邪悪の心から生まれたブウを「純粋悪」、純粋悪がブウを取り込んだ姿を「悪」、最後のブウを「純粋」と区別します。

最初に登場した太っちょのブウは、無邪気さと残酷さの同居した、子供のような魔人でした。悪役なのにどこか憎めない、これまでとはまったく異なる敵として、異質な印象を与えました。

著者
鳥山 明
出版日
1994-12-01

超サイヤ人をものともせず、破壊のついでに自分の家を建てたり、ほんのわずかな睡眠時間で「5秒ぐらい寝たかな」と目覚めたりと、とにかく規格外。気まぐれな破壊神、といった感じで怖いというよりも不思議なキャラクター。

大昔から宇宙に悪名を轟かせていたキャラクターらしく、本編終了後に作られた続編映画『神と神』や『復活の「F」』にも登場し、破壊神ビルスと間接的に関係していたことが明かされます。また最新アニメ『ドラゴンボール超』の「宇宙サバイバル」編では、ミスター・ブウとして生活していたブウが、悟空達の仲間として参戦を果たしました。

アニメ版でブウを演じた声優は塩屋浩三です。

人間を飴玉やチョコに変化させる能力!お菓子になっちゃえ~!

純粋悪のブウや悪のブウはともかく、太っちょブウ=ミスター・ブウは可愛げのある憎めないキャラクターです。

ブウは全形態に共通して、甘い食べ物が大好物。ペロペロキャンディーを嬉しそうに舐めるシーンは、そこだけ見ればかわいいものでした。

しかし、ほとんどの場合、ブウが食べる甘い物は彼(?)に攻撃された人間の末路。「○○になれ」と唱えるだけで、対象を好きな物に変えることが出来ます。キャンディー以外でもクッキーやショートケーキを作り放題。

喜んで食べるそれらが、元がなんだったか考えると空恐ろしくなります。

また食べ物以外でも、悪のブウがチチを一瞥して「卵になれ」と言ったシーンは短いながらも残酷で、ブウの恐ろしさを象徴する場面でした。

魔人ブウとミスターサタンの友情!サタンいじめるな

ブウの「異質な魔人」というイメージを変えたのが、サタンとの一連のやりとりです。

誰もがブウを恐れる中、怖いもの知らずのサタンがブウに近付き、あろうことか友達になってしまいました。ある意味快挙。ブウはサタンや犬との交流で、生まれて初めて仲間を得たのです。この友情は後々まで続き、好き放題していたブウが改心し、ブウの善心であるミスター・ブウが味方になるきっかけでもありました。

またサタン以外にも、その無邪気さから目の見えない少年を救ったエピソードもあります。ミルクを買い出しに行く途中だった盲目の少年は、偶然出会ったブウを知らなかったため恐れを抱きませんでした。ブウは気まぐれで少年の目を治癒し、傷付けることなく去ったのです。


サタンについて紹介した<漫画『ドラゴンボール』のミスター・サタンに関する8の事実!>の記事もおすすめです。

魔人ブウの形態が変化!純粋悪と善

最初にご説明したように、変身ともまた少し違うのですが、魔人ブウにはいくつか異なる種類の姿があります。

最初の変化は前述の、ブウが改心したかのようなエピソードの直後に訪れました。目の前で大切に想っていた犬とサタンが撃たれたことで、感情を揺さぶられて怒るブウから煙が立ち上り、その煙からもう1人のブウが現れたのです。魔人ブウの心にあった、邪心が凝り固まった純粋悪のブウです。

純粋悪のブウは体の色が灰色か黒に近く、全体的に細い姿になっていて、元が太っちょだったのに比べるとかなりガリガリという違いがあります。

そしてその純粋悪のブウが、元の自分を取り込んでさらに変化したのが悪のブウです。体色は元通りですが、より戦闘向きのスリムな体つきに変わり、性格は残忍で狡猾になりました。

そして最後の魔人ブウは、悟空とベジータの働きによって、取り込んだ全ての戦士を吐き出した状態。何も混じらない純粋ブウは、全体的な意匠を残しつつ、非常に小柄な少年のような姿になりました。それこそがブウ本来の姿なのです。

吸収して強くなる!最強形態

ブウは基本的には、セルと同じで強敵を取り込めば取り込むほど、吸収すればするほど強くなっていきます。悪のブウとなり、敵を求めて天界の神殿にやってきた時点で、敵う者はいませんでした。

最後の戦士である悟天とトランクスもやられ、全滅かと思われましたが、根っこがブウであることが希望を繋ぎました。サタンのことを覚えていたおかげで、娘のビーデルの嘆願を受け入れ、悟天とトランクスの修行時間を稼ぐことに成功したのです。

が、ここで悲劇が起きました。チチは密かにキビト界王神に連れられていった悟飯を殺されたと勘違いして、ブウに殴りかかりました。そしてブウは彼女を卵に変えて呆気なく割ってしまったのです。

そうして悪のブウは修行を終えたゴテンクスを倒し、次に覚醒した悟飯と対峙します。悟飯はブウを圧倒するのですが、追い詰められたブウはゴテンクスとピッコロを吸収し、形成逆転。遂には悟飯すら取り込んでしまうのでした。

4人もの超戦士を吸収した悪のブウは、まさに最強に相応しい強さを持っているといえるでしょう。

魔人ブウの戦闘力はセル、フリーザ以上!強すぎる!

こうして誕生した悟飯吸収状態の悪のブウは、まさに歴代最強ボス。超サイヤ人に敗れたフリーザはもちろん、超サイヤ人2悟飯に負けたセルですらおよびも付きません。

まず覚醒した悟飯は超サイヤ人2を遥かに超える力を持っており、ピッコロやゴテンクスはそれに及ばないもののかなりの猛者です。それらをまとめて吸収した悪のブウは、単純に考えて4人分の戦闘力を取り込んでいるわけです。元々の実力まで入れると、どれだけの戦闘力になるのか見当も付きません。

ほとんど無敵に近い強さに加えて、細胞の一片どころか煙からでも蘇るという尋常ではない再生能力。完全に対処不能です。

このブウの強さには原作者、鳥山明も苦慮したらしく、週刊連載で最後のブウ戦を描くのは大変だったそうです。

魔人ブウとゴテンクスの戦いが面白い!

著者
鳥山 明
出版日
1995-03-01

 

このように強いブウは、ラスボスだけあって迫力満点の戦いをくり広げます。

そのなかでも注目の一戦は悪のブウとゴテンクスの戦闘でしょう。精神年齢が近いのか非常に馬鹿馬鹿しい――もとい、実力伯仲なので見応えがあります。

ゴテンクスとは、悟空の切り札フュージョンという技によって、悟天とトランクスが合体した姿です。フュージョンは単純に2人分の戦闘力が合わさるだけでなく、相乗効果で元の何倍にも強さがアップします。しかし、いいことずくめではなくデメリットもあります。

ブウは強く、悟空はあの世に戻ってベジータも死に、最早単独で敵う者はいなくなりました。そこでゴテンクスが立ち向かうことになるのですが……悟天とトランクスが幼いせいか、フュージョンでハイテンションになるのが悪いのか、悪ノリして返り討ちに。

その後、悟天とトランクスが修行し、邪悪の権化と化した悪のブウに再挑戦。精神と時の部屋にて、超サイヤ人3となって思う存分戦う……かと思いきや、実力的には申し分ないのにまたしても遊び半分で戦ったために不利になっていきます。この辺りのノリはギャグ漫画に近く、呆れた(?)悪のブウもクリームソーダを飲んで余裕を見せるほど。

最終的に本気のゴテンクスは悪のブウを圧倒していくのですが、くだらないことで消耗しすぎたため、時間切れで元に戻ってしまう始末。

地球どころか宇宙の命運までかかってるのに、面白いやら呆れるやら。


ゴテンクスについて紹介した<漫画『ドラゴンボール』のゴテンクスに関する8の事実!戦闘力、名言など>の記事もおすすめです。

魔人ブウの名言ランキングベスト5!

著者
鳥山 明
出版日
1995-06-01

 

『ドラゴンボール』の終幕を飾るラスボス格、魔人ブウ。純粋悪のブウと純粋なブウは登場回数の少なさ、無口なことからほとんど台詞がありませんでしたが、太っちょのブウと悪のブウはいろいろな意味で衝撃を残しました。

そんなブウの残した印象的なシーンから、名言ベスト5をお送りしたいと思います。

第5位:

「う~~~ん。5秒ぐらいねたかな?」
(『ドラゴンボール』40巻より引用) 

バビディから解き放たれたブウは、自由気ままに破壊を繰り返し始めます。その途中、気まぐれに自宅を建てたかと思えば昼寝に入り、あっと言う間に起きて再び活動開始。予想不能な破壊神というキャラを印象付けました。

第4位:

「じゃあ、やめた」
(『ドラゴンボール』40巻より引用) 

恐怖の魔人が、あっさり行動を改めると言い切ったシーン。ただのウザキャラだったはずのミスター・サタンが、とても重要な役割を果たしました。戦いが全てだった『ドラゴンボール』全編の中では特に異彩を放っています。

第3位:

「…………こまった。ちょっとかてない……」
(『ドラゴンボール』40巻より引用) 

不戦不殺を誓った後、心ない者の仕業でブウが2つの存在に分裂。善の心のブウは純粋悪のブウと戦うことになりますが、その場面でぽつりと呟きました。改心したブウでも手に負えないという絶望的な場面です。

第2位:

「オレは、オレよりつよいちからをゆるさない」
(『ドラゴンボール』41巻より引用) 

潜在能力を引き出され、最強の戦士となった悟飯が悪のブウを追い詰めます。その圧倒的な力に対し、ブウは恐れるどころか激しい怒りと執念を燃やしました。その執念が恐ろしい結果を招くのです……。

第1位:

「クッキーになっちゃえ!」
(『ドラゴンボール』39巻より引用) 

魔人ブウと言えばやはりこれでしょう。類例にチョコやアメ玉など。人間をお菓子にして食べてしまうというのが、ブウの無邪気で恐ろしいところです。

 

魔人ブウVS悟空の戦い!決着は?

 

魔導師ビビディに造られて大昔の宇宙で暴れていたブウは、太古の地球に封印されました。その復活を狙う息子バビディによって、ブウの封印が解かれます。久方ぶりの天下一武道会に合わせて、悟空達戦士も集まっていましたが、吸収と再生を繰り返すブウには歯が立ちませんでした。

フュージョンによって合体した悟天とトランクスは破れ、善戦した悟飯も知恵を付けた悪のブウに取り込まれてしまいました。

特例的に生き返った悟空とベジータはポタラで融合し、超戦士ベジットとなって悪のブウを追い詰めました。彼の機転で悪のブウに吸収されていた者達の救出は成功しますが、同時に融合も解けてしまいました。

取り込んだ全てを吐き出したブウは、原初の純粋な姿に戻ります。純粋ブウは名もなき光弾技で地球を破壊しました。ブウは地球破壊後、悟空らを連れて瞬間移動したキビト界王神を追いかけ、戦いの舞台は界王神界へ移ります。

純粋ブウは悪のブウに比べてパワーダウンしているはずですが、その凶暴さからスーパーサイヤ人3でも抑えきれない強さを持っていました。この最後の姿こそ一番強い形態だったのです。

悟空とベジータは2人がかりで挑むも苦戦。ドラゴンボールによって皆殺しにされていた地球人が復活し、彼らの協力による超元気玉に全てが委ねられました。

元気玉は数多くの名もなき人々、天津飯などの懐かしい人々のおかげで完成します。悟空はブウの健闘を称えて「またな」と別れを告げて元気玉を放ち、その存在を消滅させました。

 

魔人ブウの最後をネタバレ解説!ウーブとなったその後とは?

著者
鳥山 明
出版日

 

最後の戦いから10年後の天下一武道会。悟空は悟飯の子供、孫のパンとともに出場します。彼はそこで1人の少年ウーブと出会いました。そのウーブこそは、悟空が再戦を願った純粋ブウの生まれ変わった姿だったのです。

ウーブに次世代の可能性を見て取った悟空は、試合を放棄、彼を引き連れて修行に出てしまいました。悟空が転生したブウと新たな旅に出るというのが、『ドラゴンボール』の物語の結末です。

 

いかがでしたか?魔人ブウは恐ろしい強敵なのに憎みきれない、不思議なキャラクターなのです。