『告白する相手を間違えました』の見所を最終回までネタバレ紹介!

更新:2021.11.15

駅で見かける赤髪の少年に想いを伝えたはずが、まったく知らない相手に告白しOKをもらってしまった菜穂。間違いから始まった菜穂と祐介の恋を描き、高校生らしい甘酸っぱい青春が見所の本作。

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『告白する相手を間違えました』1〜5巻ネタバレ注意:告白相手がまさかの別人

駅でいつも見かける赤髪の少年に片想いをしていた神山菜穂。覚悟を決め、ついに告白をしますが、振り向いた相手はまったく知らない相手でした。間違えて告白してしまったにも関わらず、相手からOKの返事をもらい、なぜか付き合うことに……。

告白する相手を間違えました

ちご/ちゃい
Bコミ

最初から告白シーンで始まるのも見所のひとつですが、間違いを間違いと言えずにいるのも注目したいところです。それにしても、後ろ姿だけを見て告白する主人公はすごいですね。

菜穂の想い相手は野瀬哲平という少年だったのですが、実際に告白したのは大蔵祐介という、髪色しか一致しない人物。彼女は祐介に向かってすぐ「誰」というのですが、その言葉を聞いても、告白を受け入れるあたり、変わった人物であることは確かです。

勘違いからの関係ながらも、ヤンキー風の見た目に反して、かわいいメールを返してくれる彼に、菜穂は速攻でほだされていきます。彼女がもともと穏やかな性格ということもあると思いますが、それにしても受け入れが早いですよね。

ただ、そのメールとのやりとりで、祐介が憧れの哲平と同じ学校だと知ります。しかも、どうやら2人は友人のようで……。

菜穂にしてみれば、哲平に近づくまたとないチャンスですよね。仮に彼女が祐介と別れたとしても、友人の元カノとなるとまたちょっと事情が変わってくるかと思いますが、親しくなるにはいいポジション。

本当に好きな人と、間違いで付き合ってしまった人との間に挟まれた菜穂。彼女の気持ち、祐介の気持ちはどう転がっていくのでしょうか。

 

『告白する相手を間違えました』6〜11巻ネタバレ注意:勘違いから始まった恋

哲平への恋心を抱いたまま祐介と付き合っていた菜穂ですが、その心はしだいに祐介へと傾いていっていました。連絡を取り合ったり、長く一緒にいるからただ気が変わっただけ、というわけではなく、彼女はきちんと彼の内面に惹かれていたのです。

告白する相手を間違えました

ちご/ちゃい
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最初こそ、菜穂も彼の見た目を怖がっていましたが、知っていくうちに、決して見た目通りの人ではないことを理解していきます。それをきちんと受け入れるあたり、やはり彼女はいい子ですよね。

菜穂と祐介は付き合ってこそいますが、気持ち自体は少々ズレていました。それが彼女の告白によって、同じベクトルへと変わったのです。きっと最初から憧れていた哲平では、彼女もこれほど自分の気持ちに向き合わなかったでしょう。

間違い、勘違いから始まった付き合いだからこそ、2人のつながりは強いように感じます。彼女の変化した気持ちの告白のシーンは最大の見所ですので、祐介の反応と合わせてじっくり読みたい場面ですね。

やっと両想いになった2人ですが、祐介のほうにはいろいろと問題がありました。それを教えてくれたのは、菜穂の幼馴染で、哲平や祐介と友人の真美。彼女は、祐介と付き合っていくうえで避けて通れないあることを教えてくれました。

彼女の言葉が気になるものの、どんどん祐介への好きが高まっていき、幸せな未来しか想像できない菜穂。彼らの友人や真美が2人の幸せを願うなか、ただ1人違う様子を見せる人物がいました。

『告白する相手を間違えました』12〜18巻ネタバレ注意:祐介の過去

祐介と哲平は以前、野球部に所属していて、不良高校で真面目にやらない人がいるとはいえ、1年生ながらレギュラーに選ばれるなど非常に才能に恵まれていました。ただ、才能があるということは、それだけ恨まれることもあるということ。

特に試合に出られない3年生からの妬みや嫉みなどは、凄そうですよね。2人は元の性格もあるのか、先輩たちからの僻みを気にすることはありませんでした。しかし、それが逆に火に油をそそぐ結果となってしまうのです。

告白する相手を間違えました

ちゃい/ちご
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2人は3年生の逆恨みにより、とある濡れ衣を着せられて悪評を立てられたうえ、野球部での居場所を失ってしまいます。よく知る友人たち以外は、誰も2人を信じませんでした。

哲平自身、悔しい想いはあったものの、野球ができなくなることについて祐介ほどの未練はなかったよう。しかし祐介は心の底から野球を愛していたようで、そのときの彼の心境を考えると悲しいものがあります。

この2人の過去話で厄介なのが、3年生や自分たちの学校内で問題が終わらないところ。3年生との確執だけであれば彼らが卒業して終わりですし、校内だけの問題であれば普段の生活はできます。しかし2人が先輩を怒らせたためにこうむった被害は、そんな規模で収まるものではなかったのです。

祐介はなぜ、野球自体出来なくなってしまったのか、彼らの過去がすべて明らかになります。

『告白する相手を間違えました』19〜22巻ネタバレ注意:一難去ってまた一難

菜穂や真美の協力により、長年広がっていた祐介たちに対する誤解を解くことに成功した、祐介と哲平。過去のしがらみから解放されたことで、祐介と菜穂の幸せを邪魔するものは何もなくなったように思いますが、すべての解決を目前にして、菜穂はある問題にぶち当たりました。

告白する相手を間違えました

ちご/ちゃい
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誤解を解くため彼女は哲平のスマホを一時的に借りていたのですが、彼宛てに届いたあるメールをたまたま見てしまいショックを受けます。彼女にとってはどう処理していいのかわからない過去の出来事が、そこに記されていたのです。

やっと菜穂と祐介が心置きなく一緒にいられ、幸せになれると思った矢先の出来事。タイミングが悪いというか、むしろ早めにわかったことがいいのか、なんともいえないことではありますが、彼女の気持ちを思うと「嘘だろ」と思いたくなります。

とはいえ、これに関しては誰が悪いわけでもありません。過去のことなので仕方ないといえば仕方ないですが、好きな人の過去のあれこれなんていうのは聞きたくないものですよね。特に彼女のようにまだ初々しい時期は、1番知りたくないことでしょう。

ただ、それで変にギクシャクしないのが本作のいいところ。彼女だけはギクシャクしますが、祐介たちが彼女に真摯に、真剣に向き合おうとしているのを見ると、読んでいて気持ちが楽になりますよね。

甘酸っぱい青春に胸キュンが止まりません。

 

『告白する相手を間違えました』23巻ネタバレ注意:間違いではなかった恋の結末は?

すべての問題を乗り越えた2人は、菜穂がかねてより行きたいと願っていた大学の学祭へと行くことに。初めての私服デートとなったのですが、彼女はあらためて祐介の容姿のよさを再確認します。

告白する相手を間違えました

ちご/ちゃい
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人のことを優先してばかりだった菜穂が、女子大生たちの彼に対する賞賛や好意的な目に対しヤキモキとするのを見ていると、女性としての成長を感じますよね。

本作はライバルとの確執や、自分以外の相手と仲良くすることへの嫉妬など、恋愛漫画でよくあるようなシーンをあまり描いてきていなかったため、何かと落ち込む菜彼女が青春を送っていて微笑ましいものです。

彼女が周りの女性と自分を見比べて落ち込むということは、それだけ彼のことが好きだという証拠でもあります。最初のぎこちない感じや、誤解を解こうとする姿を思い返すと、胸にこみ上げてくるものがありますね。

胸に不安を抱えた彼女に対し、彼が放った言葉はまさに胸キュンもの。変わらずラブラブな2人に注目したいですね。そんな本作の最大のドキドキポイントともいえるのが、23巻のラスト。

すべての始まりを彷彿とさせる、けれどあのときより明らかに違う彼女の姿に、ついワクワクが止まりません。最終回を読むと、1巻1話を読み返したくなること間違いなしですよ。

『告白する相手を間違えました』を読んでみよう!

 

ほの暗い過去などはありますが、全体に青春を楽しんでいる少年少女を描いた本作。どんな始まり方をしても、想いが強ければそれがすべてだと思わせてくれる。この機会にぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

すれ違うふたりの心や、間の抜けたやりとりなどすべてがかわいい『告白する相手を間違えました』。こまめに入る祐介のSNSコメントも、とてもかわいいので必見ですよ。

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