『ゼツ倫』の見所をネタバレ紹介!エロい?独特?な不倫漫画!

更新:2021.11.15

平凡な男性の生活が、たった1度の情事から崩壊する事に!?家庭を持つ冴えない主人公が、徐々に不倫の泥沼に足を踏み込んでしまう本作。不倫に走ってしまう男性の心理と、その結果起こる事態の恐ろしさをリアルに描いた作品です。今回は、そんな本作の魅力をネタバレ紹介していきます。

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漫画『ゼツ倫』が面白い!あらすじ【ネタバレ注意】

 

ようやく本業が軌道に乗り始めてきたイラストレーターの手動開(しゅどうかい)は、小学生の息子と会社員の妻と暮らす、ごく普通の既婚男性でした。

そんな彼が、息子の同級生の母親と知り合った事をきっかけに、これまでの平穏な生活が一変すること。

真面目に生きてきた彼の人生は、たった1度の不倫をきっかけに、後戻りの出来ない事態になってしまうのです。

 

著者
羽生生純
出版日
2018-05-09

 

見所1:人間の情念、愚かさを描き切る!

見所1:人間の情念、愚かさを描き切る!
出典:『ゼツ倫』1巻

 

本作の題材である「不倫」は、当然のことながら社会的には糾弾されるべきおこないであることは間違いありません。ですが、だからこそ本作で描かれるリアルな不倫の様子は、読者の心を惹きつけて止まないといえるでしょう。

特に、主人公の手動はあらすじでも記載したとおり、決して女性関係が派手な人物というわけではありません。イラストレーターという職業の特殊さはあるものの、人間的にはごくごく平凡で、真面目な男性です。

そんな彼が巻き起こす不倫騒動であるからこそ、読者にとっても身近な出来事であるという実感が強く残り、リアル感が生まれるのではないでしょうか。

彼は、平凡ながら幸せな家庭生活を送っていましたが、妻とのセックスレスもあり、性についてだけは鬱屈した感情を抱えていました。そんな彼が、たまたま巡ってきた妻以外とのセックスのチャンスに、思わず自制が効かなくなってしまいます。

その際の彼の心の叫びが、実に女々しくて言い訳がましく、生々しいです。思い切り事に及んでいるにも関わらず、自分は絶対に不倫していないと言い聞かせたり、不倫は過ちなんていうのはどこかの誰かが決めたルールだと開き直ったりします。

はっきり言って見苦しいの一言なのですが、据え膳食わぬは男の恥という言葉もあるとおり、目の前にあるチャンスを掴みたいと願ってしまうのは、男の本能なのかも知れません。

 

見所2:不倫の醍醐味はやっぱエロ!独特な画風、世界観

見所2:不倫の醍醐味はやっぱエロ!独特な画風、世界観
出典:『ゼツ倫』1巻

不倫というおこないが持つ魅力として当然、性的な興奮は欠かせません。つまり、エロ要素は本作のメインとなる見所の1つなのです。

本作では不倫の様子を生々しく描いていますが、作者の絵柄はその淫猥で怪しい雰囲気を、最大限引き出しています。それは万人受けしやすいというよりは若干クセが強く、リアルで重厚に感じられるかも知れません。

それだけに、人と人との肌の触れ合いについて、肉感が伝わりやすくなっており、性的なからみ合いが持ついやらしさをしっかりと伝えています。

また、不倫は当然健全なものではなく、一般的には後ろめたいおこないであることは間違いありません。そんな不倫が持つ不誠実さを、暗く怪しい雰囲気の絵柄で書くことで、よりインモラルな空気を感じる事が出来る事でしょう。

見所3:壊れていく日常のスリル!

見所3:壊れていく日常のスリル!
出典:『ゼツ倫』1巻

不倫という行為の代償は、浮気とは異なり、より大きなものです。それは独り身ではなく、本来であれば守るべきものであるはずの家庭を犠牲にするから起こり得る、リスクの大きさというものがあるからでしょう。

しかし、その一方で不倫が持つ危険性こそが、本作における魅力の1つともいえるかもしれません。手動が不倫に及んだ後、これまで何でもなかった家庭内での妻や子供からの視線を気にするようになっていきます。また、彼もそれを巧みに隠しきれる程、狡猾な人物とはいえません。

そのため事に及んでからというもの、彼は明らかに挙動不審に陥る事になってします。そんな素行にひやひやしながら、いつバレるのかという不穏な空気にハラハラするのも、本作の楽しみ方といえるでしょう。

また、彼本人だけではなく、行為に及んだ女性達の周囲も少しずつ変化していき、彼を追い詰めていくのです。

たとえば、初めて不倫に及んだ相手である同級生の母親の場合、その夫に行為に及んだことがバレてしまいます。当然の事ながらバレてからの手動の行動は、夫によりめちゃくちゃなことになるのです。

また、別の相手はなんと息子の小学校の教師で、彼女との行為に及んだ際には、身体に凄まじい噛み跡を残される事になってしまいました。行為に及べば及ぶほど、家庭でバレる痕跡が増えていく事になり、彼の逃げ道は無くなっていきます。

果たして、彼の未来はどうなってしまうのか。今後が気になるところでしょう。

『ゼツ倫』1巻の見所をネタバレ紹介!

ここからは発売済みの単行本の内容について、ご紹介していきます。手動の平穏な日常生活が終わりを告げる事になる第1巻です。1巻では手動本人や、彼の家族についての紹介から始まります。

そして、たまたま息子の小学校に出向いた際に出会った女性、重着椎名(かさねぎしいな)と不倫に及んだ事から、彼の人生が音を立てて崩れていく事になるのです。

また、1度行為に及んでしまった事でタガが外れてしまったのか、彼は小学校の女教師、格子縞(こうしじま)とも関係を持つことになります。

妙な自信をつけてしまい、また不倫という行為に対する抵抗が薄まってしまった手動。徐々に相手が、行為に及べる相手かどうかといった品定めの目線で、女性を見るようになっていきます。

そんな最中、最初に事に及んだ椎名の夫が彼の仕事場に押しかけてきて、いよいよ不倫の醍醐味である修羅場の様相を呈してきました。

果たして彼の今後はどうなってしまうのでしょうか。そんな第1巻の見所は、手動が椎名と行為に及ぶまでの展開です。

妻と結婚してからはまったく浮いた話のなかった彼が、ずるずると不倫に対して積極的に染まっていく様子は、リアルな嫌悪感を与えてくれます。

同時に、自分も既婚者であるにも関わらず、夫以外の男性と肉体関係を築こうと考える椎名という女性の怪しい魅力にも注目です。不倫の持つ淫猥で危険な魅力を感じられるシーンだといえるでしょう……。

 

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