絵本の読み聞かせをすることにより、子どもたちは想像力を高め、感情を豊かにし、国語力、学習能力を高めていくと言われています。 子どもの成長を手助けし、絵本の世界に引き込まれてしまう定番の5冊をご紹介します。
ノルウェーの民話を翻訳したこの絵本には、三びきのヤギが登場します。
ちいさいやぎのがらがらどん、二ばんめやぎのがらがらどん、おおきいやぎのがらがらどん。三びきとも同じなまえです。
親子かな?兄弟なのかな?まず、ここでいろいろな想像が膨らみますね。
三びきが草を食べにいくのですが、その途中で橋を渡らなくてはいけません。その橋の下には大きなトロルが待ち構えているのです!
- 著者
- 出版日
- 1965-07-01
トロルは、「ぐりぐりめだまはさらのよう、つきでたはなはひかきぼうのようでした」とあります。絵を見て話を聞きながら、子どもたちの頭の中では、トロルが怪獣なのか恐ろしい動物なのか、とにかく怖いものという想像でいっぱいです。
三びきのやぎはトロルに食べられずに橋を渡れるのでしょうか?ハラハラドキドキの絵本です。
この絵本はアメリカで生まれました。がまくんとかえるくんが主人公のお話です。がまくんとかえるくんはとても仲良しなおともだち。お互いを思いやる気持ちに時に切なくなります。
「はるがきた」「おはなし」「なくしたボタン」「すいえい」「おてがみ」の短いお話、5話が書かれています。どのお話もゆったりした時の中で、優しさと愛でいっぱいです。1話ずつ読んであげるのもいいですね。
- 著者
- アーノルド・ローベル
- 出版日
- 1972-11-10
「おてがみ」では、自分宛てのおてがみが届くのをずっと楽しみにまっているがまくんのお話から始まります。
がまくんは、自分宛ての手紙が届くのを楽しみに待っているのに、あまりにも長い間手紙が届かないのでとても悲しがっていました。そんながまくんを見たかえるくんが、喜んでもらおうとがまくん宛ての手紙を書き、かたつむりさんにがまくんの家のポストに届けてもらうようお願いするのですが……。
相手を思いやることの大切さが描かれている絵本です。
図書館に突然ライオンがやってきます。
きまりを守るならという事で、図書館のメリウェザー館長はライオンを受け入れる事にしました。図書館は、きまりを守れば誰でも受け入れてくれる場所なのですね。初めは戸惑っていた人々も、徐々にライオンを受け入れていきます。
ライオンは、本を読むお姉さんの話を聞いたり、百科事典の埃を払ったり、少しずつ図書館の仕事を手伝うようにもなっていきました。図書館には無くてはならない存在になっていったのです。
- 著者
- ミシェル ヌードセン
- 出版日
- 2007-04-20
しかし、ある時緊急事態が起こります。メリウェザー館長がけがをしてしまいました。
ライオンは、メリウェザー館長を助けるために、図書館のきまりを破ってしまいます。
ライオンはどうなってしまうのでしょうか。
あたたかな優しい時間の流れる絵本です。
さくら保育園にはこわいものが2つあります。何度いってもいうことをきかない子が入るおしいれと、みずの先生が人形劇で演じるこわい顔の魔女のねずみばあさんです。
ある日のお昼寝の時間、あきらとさとしがミニカーを奪い合って大暴れしていたところ、みずの先生に叱られて2人はおしいれに入れられます。上の段はさとし、下の段にあきらが入りました。怖い怖いおしいれの中、大声で泣きたいのをぐっとこらえ、あきらとさとしは手を取り合って励まし合うのです。
- 著者
- 古田 足日
- 出版日
- 1974-11-01
すると、そこにねずみばあさんと何千匹ものねずみがやってきて2人を捕まえようとします。いつの間にかあきらとさとしの前には、薄暗い森が広がっていて、2人はねずみばあさんから逃げるためにその森に入っていくのでした。
子どもたちは、怖くて暗いおしいれの中での2人の大冒険を、固唾をのんで見守ります。おしいれの中に不思議な世界が広がる想像をかきたてられる絵本です。
じさまと2人で暮らしている5歳の豆太が登場します。
おじいさんと小さい孫が2人で暮らしている設定に、他の家族はどうしたのだろう。おじいさんが亡くなったら豆太は1人きりになってしまう。と不安な気持ちを覚えるかもしれません。
- 著者
- 斎藤 隆介
- 出版日
- 1971-11-21
夜、トイレの近くのモチモチの木が怖くて、1人で外のトイレにいけない豆太は、じさまを起こしてトイレについていってもらいます。今では外のトイレはめずらしいですが、現代になっても夜中に家の中のトイレが怖くて、ついていってもらう子はいますよね。
ある晩、じさまが急病になってしまいます。夜、怖くて外に出れなかった豆太は、じさまを助けたい一心で、1人でお医者さまを呼びにいくのです。
豆太の勇気を振り絞って困難に立ち向かって越えていく姿が子どもたちと重なり、より一層感動を覚えます。
子どもたちは、話を聞きながら、絵をみながら、自分の中で想像を大きく膨らませていきます。
子どもたちが喜ぶ、ハラハラドキドキするものや、ちょっと怖い話、あたたかいやさしい気持ちになる話など、さまざまなものを選んでみました。お読みいただきましてありがとうございます。