姉同士が親友で、その弟同士も親友。互いの家は徒歩圏内という、2組みの姉弟が主人公です。青春が始まらないはずがない。そんなの楽しくないわけがない。自分大好き新本姉弟と不思議系斉藤姉弟の4人が送る、ゆるっと無敵な日常生活の開幕です。 ここでは正反対な彼らが織りなす、胸キュンとギャグが詰まった本作の見所をご紹介します。
何事も全力で楽しむ、自分のことが大好きな新本チコ・チカ姉弟。チコはリア充に見えて実はオタクな女子大生、チカはテンション高めの男子高校生です。
そんな2人の親友はクールなツッコミ系斉藤マコ・マオ姉弟。マコはフリーターで主にチコへのツッコミ係のお姉さん、マオはチコに恋するテンション低めの男子高校生です。斉藤姉弟の暇な時の合言葉は「新本家に行こう」。
趣味は違っても、中身も外見もそっくりな姉弟。正反対な親友同士が一緒に過ごす毎日は、ゆるくて楽しいことだらけ!!美形なのに中身は残念というギャップを持つ彼らの自由な言動、スパッとツッコむやりとりに、クスッとしてしまいます。
お互いの距離が近いからこそのドライな対応など、「あるある」と共感できるポイントもたくさんあるはずです。
チコとマコ、チカとマオの親友コンビは、もちろん仲良し。では、姉の親友、親友の弟のことはそれぞれどう思っているのでしょう。チコとマオ、マコとチカの関係性に、なんだか胸キュンが起きそうな予感です。
- 著者
- 慎本真
- 出版日
- 2018-03-13
- 著者
- 慎本真
- 出版日
- 2013-11-15
本作を見てまず思うことは、絵がオシャレ!!
絵が可愛い少女漫画はたくさんありますが、本作の絵柄は可愛いだけでなく、オシャレな雰囲気も漂います。表紙のパステル調の色合いはゆるい青春ストーリーにぴったりです。普通の少女漫画じゃ満足できないという人にも、きっと刺さるはず。
見た目はよいのになぜかモテないチコと、クールなのに年齢問わずモテるマコをはじめ、彼女たちのファッションに、その雰囲気の秘密がありそうです。普段着から部屋着に至るまで、かわいさと、それぞれの性格が表れたファッションに身を包んでいます。
かわいい小物や、フリルにドット、ストライプなどの柄遣いからも、ストーリーの楽しさや爽やかさが伝わってくるでしょう。
絵柄と相まって、まるでファッションスナップのようなオシャレな雰囲気に気分が高まるはず。ポップな絵柄と、テンポよく進む会話が心地よく、ますます物語の世界に引き込まれること間違いなしです
進路や恋愛、将来に向けて漠然とした不安を感じることもあるけれど、しんみりしない。いつでもギャグ展開。本作はハイテンションと低体温のマリアージュが楽しめる作品です。
ぽんぽん進む会話は、新本姉弟のボケ、そして斉藤姉弟のツッコミから成ります。しかしツッコミの斉藤姉弟が常識人なのかというとそうでもなく、どこまでもマイペースなところが絶妙な関係です。
4人とも自分だけは普通だと思っているらしい部分に、思わずクスっとしてしまいます。たいてい親友同士の互いの評価は辛辣ですが、それがなんとも軽妙で、友人ってこういうものだと共感できることでしょう。
同人活動をするオタク、将来の夢は世界征服という究極のナルシスト、弟なら目に入れても痛くないというほどのブラコン、恋するDKがそろえば、ネタは盛りだくさんです。
青春といえば!!の恋愛要素もバッチリあります。親しい仲だからこそ躊躇してしまう、もどかしい恋模模様です。
マオのひそかな片思いに、それはもう胸キュンすること間違いなし。彼が思いを寄せるのは、チコ。親友の姉であり、自身の姉の親友です。しかし彼女は彼のことを、第2の弟だと思っている様子。
仲はよいのになかなか進展しない恋に、やきもきします。姉同士、弟同士でバランスがとれていた関係も、恋が動き出してしまえば今のままではいられなくなってしまうかもしれない。親友にも姉にも相談出来ない。そんな状況下で、果たしてマオはどう動くのでしょうか。
チコが、彼氏が欲しい、モテたいと思っているのに焦りを感じ、さりげなく頭ぽんぽんや、原稿のお手伝い、デートのお誘いなどでアピールする彼の姿に、キュンが止まりません。
それなのにアピールされていることに気づかないチコ……。鈍感な彼女には、直接気持ちを言わなければ伝わらないよう。
第2の弟ポジションを覆すことはできるのか。年上のチコに一生懸命アプローチするマオの言動に、胸キュン必須です!!
一方、チコとマオを見守る、マコとチカの関係にも変化が表れます。いつも子供同士のようにじゃれたり、言い争ったりしていた2人。じわじわ縮まりそうで縮まらない距離にもどか死……です……。
- 著者
- 慎本真
- 出版日
- 2018-03-13
「そうだ新本家に行こう」と思いつきですぐに会える距離に住む新本姉弟と斉藤姉弟。いつも姉同士、弟同士、時には4人でゆるい毎日を過ごしています。だけど姉たちは20代、弟たちはまだ10代で、将来や恋に悩むことだってあるのでした。
漫画家を目指すチコ。彼女が進み始めたことで焦りを感じるマコ。夢の世界征服のために、意外と具体的に進路を考えているチカ。チコと同じ大学に進学したいマオ。それぞれが永遠に続かない今を大事にしつつ、先に進もうとしています。
チコとマコはお互いの弟を、自分の第2の弟だと思って接しています。しかしマオはチコに思いを寄せており、それがきっかけでマコとチカの関係もだんだんと変わってくるのです。
チコを思うマオと、彼の気持ちを知ったチコ。マコへの思いに気付いたチカと、彼への思いを認めたくないマコ。これまでたくさんの季節をともに過ごしてきた4人は、それぞれの気持ちを抱えたまま冬を迎えます。
4人はどんな関係性を望み、どこへ進んでいくのでしょうか。
- 著者
- 慎本 真
- 出版日
- 2018-03-14
ドキドキの1泊2日のWデート旅行です!!とはいえ、部屋割りは姉弟ごと。
チカへの気持ちに気づきながらも、どうしたらいいのかわからないマコ。マコとの関係に悩むチカ。それぞれの部屋で姉弟が励まし、幸せを願い、背中を押します。
これまでマコとチカは、やられたらやり返す、遠慮のない姉弟のような関係で過ごしてきました。そんな2人にこの旅行で進展はあるのでしょうか。旅の最後に、チカからマコに伝えることがあるようです。そして、それを聞いたマコの反応が気になります。
読者としては2組のカップルが誕生してくれることを願ってしまいますが、それぞれが最良と思える選択をしてほしい……とにかく応援せずにはいられません!!
「今が楽しくて仕方ない」というような2組の姉弟。ついつい羨ましくなってしまいますが、ゆるい4人を見ていると、不安もときめきも全部ひっくるめて今の生活を楽しんでしまえと思えてきます。
彼らの幸せを願いつつ、自分と、大事な人たちとの生活を思い切り楽しんでいきましょう。そんな前向きになれるパワーをもらえる作品です。