
小説『盾の勇者の成り上がり』1巻の見所をネタバレ紹介!
ある日突然、異世界に召喚されたハタチの大学生・岩谷尚文。
彼は、数ヶ月後に訪れようとしている災厄から、世界を救うための勇者の1人として召喚されたのですが、その特性は攻撃力を持たない盾の勇者というもので……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2013年08月20日 |
勇者として召喚されたにも関わらず、力も仲間もないどん底に落とされてしまう主人公・岩谷尚文を巡るサクセスストーリーの第1弾。
盾という攻撃力を持たない勇者である彼は、物語の序盤から周りに馬鹿にされ、数少ない仲間にも罠にかけられ陥れられてしまうという、読者も辛くなってくるほどの追い詰められ方をします。その状況で、彼はすっかり人間不信に。
しかし自分自身は攻撃力を持っていないため、攻撃手段として亜人の奴隷・ラフタリアを購入しました。
本作のメインヒロインとなる彼女は、タヌキ系の小さな亜人で、災厄の波に巻き込まれて家族と故郷を失い、奴隷にされていた少女でした。尚文にとっては最初の仲間であり、物語の序盤はこの2人が少しずつ信頼関係を築いていく様子が1番の見どころといえるでしょう。
ちなみに、ラフタリアは10歳くらいの少女ですが、レベルが上がると体が成長するという亜人の特徴により、途中からは18歳くらいの美少女に育っています。彼女の成長ぶりも、本作の注目すべきポイントです。
尚文はもちろんのこと、彼女が外見の成長とともに、いろいろなことを乗り越え成長していく姿には、心震えるシーンも。ぜひチェックしてみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』2巻の見所をネタバレ紹介!
ラフタリアと本当の仲間となり、災厄から村人達を守ることに成功した尚文でしたが、それでも国王からの扱いはひどいままでした。
そんななか、彼はモンスターが出てくるという「たまごガチャ」に挑戦します。そして引き当てたものは、鳥型の魔物フィロリアルで……!?

作者 | アネコユサギ |
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出版社 | メディアファクトリー |
出版日 | 2013年10月24日 |
勇者として召喚されたにも関わらず、誰からも相手にされず、それどころか卑劣な罠にかけられて国王からも勇者仲間からも、そして守るべき国民からも馬鹿にされ、ないがしろにされていた尚文。
それは人間不信になってもおかしくないよね……と思うくらいひどい扱いでしたが、ラフタリアや守った村の村人達など、少しずつですが仲間を増やしているようです。
それでも国王からはないがしろにされていますし、まだまだ馬鹿にされる側です。そんな彼に、本巻では新しい仲間ができます。それが、鳥型の魔物フィロリアル。「たまごガチャ」で引き当てた卵からふ化し、「フィーロ」と名付けられました。本巻の見所は、このフィーロのかわいさといっても過言ではありません。
天使のような可愛らしい少女の姿になれる彼女は、実は食肉用の弱い魔物。しかし尚文に育てられたことにより、後に上位種のフィロリアル・クイーンとなることになります。
戦いのなかでは強力な攻撃要員となり、もちろんヒロインの1人としてその可愛らしさをを振りまいてくれる存在です。本巻では初登場ということもあり、そんな彼女の活躍を、思う存分楽しむことができるでしょう。
小説『盾の勇者の成り上がり』3巻の見所をネタバレ紹介!
クラスアップを目指し「龍刻の砂時計」へとやってきた尚文、ラフタリア、フィーロの3人。しかし、そこで待ち受けていたのは、またもや国王達による尚文への屈辱的な妨害でした。
そんな扱いに憤りを隠せない尚文でしたが、そこへ災厄の波が発生し……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2018年07月25日 |
理不尽な扱いを受ける不遇の勇者は、果たして自分を虐げる人間達にリベンジできるのか……そんな本巻です。
ラフタリア、フィーロと仲間を増やした尚文ですが、国王を始めとした連中からの冷遇ぶりは相変わらず……というより、むしろどんどんひどくなっているかもしれません。
クラスアップのための施設を使わせてもらえない、なんていうのは序の口で、他の勇者を手助けすれば手柄を横取りした卑怯なヤツ扱い、王女の命を救えば誘拐犯扱いと、とにかく散々です。
さらに本巻では、グラスという強敵も現れ大ピンチ。彼女は扇の勇者でもある、和風美少女。ある目的のために動いており、尚文とも当初は対立、戦闘することになってしまいます。彼女の戦闘能力は高く、ほとんどの勇者達が、歯が立ちません。
彼女は、和風美人な見た目が魅力的なのはもちろんのこと、武人肌で高い戦闘力を誇るなど、とてもかっこいいキャラクター。最終的には、一行とは和解するのですが、どうしてそういう展開に至ったのか……それはぜひ実際に手に取って確認してみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』4巻の見所をネタバレ紹介!
尚文に訪れる、さらなる危機。それは、王国第二王女メルティを誘拐した犯人にされてしまったことでした。
国から追われる立場になってしまった彼の前に現れたのは……!?

作者 | アネコユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2014年02月22日 |
異世界に召喚された早々仲間に裏切られ、あらゆる人間から迫害されることになってしまった不遇の主人公である尚文。本巻では、どうしてそこまで盾の勇者である彼がひどい扱いをされるのか、その黒幕が明らかになります。
それが明らかになったことで、彼もこれまで散々な目に合わせられた復讐を果たすことになりました。本巻は、これらの謎解きながらの、復讐編といったところでしょうか。
そんな本巻のキーパーソンでもあるメルティは、メルロマルク第二王女である少女。一行とはたまたま出会うことになったのですが、その出会いを利用され、尚文が彼女を誘拐した犯人ということにされてしまったのでした。
ここまでの話のなかで、尚文は何度も、自分がどうしてここまで追い詰められなければならないのかと思っていましたが、そう思うのは読者も同じ。ここまで読んできたなかで生まれたモヤモヤした謎が、ようやく明かされる本巻を、ぜひじっくりと読んでみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』5巻の見所をネタバレ紹介!
遂に自分を貶めていた王や王女に、復讐を果たした尚文。これまで強姦魔や王女誘拐犯など、散々な濡れ衣をかけられていた彼の噂も、ようやく少しずつ誤解が解かれていきました。
そんななか、クラスアップを目指して訪れた島。そこで出会った青年とは……!?

作者 | アネコユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2014年04月24日 |
ようやく不遇の身から脱した尚文が、レベルを上げるための旅に出る本巻。
彼の誤解が解けたことで、他の勇者との関係も前進しました。そんな本巻の舞台となるのは、カルミラ島という島です。これまでさまざまな迫害を受けていた彼は、クラスアップをするのさえ妨害されていましたが、本巻ではしっかりとレベル上げをしています。
そこで、新しいキャラクターが登場。それがラルクベルクとテリスという2人組。ラルクベルクは、見た目は20代くらいの青年で、テリスはおしとやかな女性です。
ラルクベルク、通称ラルクは、面倒見のいい性格の兄貴分ですが、実はグラスの仲間。彼女から尚文の悪口を散々聞かされていたので、島で出会った際は、話で聞いていた彼と、実際の彼とのギャップを感じたようです。
グラスの仲間であるラルクが登場するということは、もちろんグラス本人も登場します。3巻以来2度目の登場となる彼女が、今度はどういう動きをするのかにも注目です。
小説『盾の勇者の成り上がり』6巻の見所をネタバレ紹介!
グラス達との戦いも終えて、カルミラ島を後にした一行。そんな彼らが出会ったのは、今にも自ら命を絶ってしまいそうな弱気な少女でした。
リーシアというその少女の事情を知った尚文が、彼女に言ったこととは……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2014年06月24日 |
グラス達との戦いを終え、島を後にした一行。その帰りの船の中で出会ったのが、リーシアでした。
彼女はもともとメルロマクの貴族の娘だったのですが、家が没落し、彼女自身も売り飛ばされてしまいそうになったところを、弓の勇者・川澄樹に助けられたのでした。以来、樹の仲間として、彼に信頼を寄せるのですが、この樹というのが実に迷惑な正義感の持ち主なのです。
彼は正義感が強く、旅をしながら悪人を倒して回るのですが、そもそもよく人の話を聞かないので、余計に事態を悪化させてしまうこともしばしばでした。
そのうえ、リーシアを弱いというだけの理由で濡れ衣を着させ、仲間から追放させるという最悪なことまでします。信頼を寄せていた相手から裏切られた彼女は、今にも死んでしまいそうなほど落ち込んでしまったのでした。そんな時、尚文と出会ったのです。
彼女は見た目も幼く、何かと気弱な性格の少女ですが、励まされたことによって、樹を見返すために仲間になりました。新しい仲間である彼女の活躍が楽しみなところですが、本巻の見どころは、やはり霊亀(れいき)との戦いでしょうか。
霊亀は巨大な亀の姿をした守護獣ですが、今はたくさんの人間を殺して回る怪物になっています。この霊亀を巡り、ちょっと不思議なキャラクターも登場。ミステリアスな要素も少し感じるかもしれません。
強力な敵にどう立ち向かっていくのか、新しい仲間のリーシアがどのような活躍をするのか、ぜひ注目してみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』7巻の見所をネタバレ紹介!
霊亀は倒した……そう思っていた一行の前に現れたのは、霊亀の使い魔を名乗る謎の美女でした。霊亀は死んでいなかったどころか、ますます恐ろしい存在になっていたのです。
状況を打破するべく、彼らがとった行動とは……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2014年09月24日 |
仲間とバラバラにされながらも霊亀を倒した一行。しかし倒したはずの霊亀は実は死んでおらず、それどころかさらにその凶暴性に輪をかけていました。そんななかで現れたのが、霊亀の使い魔だという女性・オスト=ホウライです。
彼女は一見すると嫌な性格のように見えるのですが、弱気な性格に自己嫌悪するリーシアを励ましたり、いざとなれば自分を犠牲にしてでも仲間の力になったりするなど、本質的にはとてもよい人物のよう。
本巻では、彼女が大きな役割を担うことになるので、要チェックです。このオストや、さらに伝説のフィロリアルであるフィトリアの再登場で、一行は再び霊亀に立ち向かい、さらに霊亀事件の黒幕である人物と相対していくことになります。
ちなみに、ここまでもWeb版と書籍版では大幅な加筆修正が加えられていましたが、本巻は特に違いが大きく、ほぼ書籍オリジナルといってもいいくらいです。すでにWeb版を楽しんでいる方も、新しい発見をたくさん楽しめるでしょう。
小説『盾の勇者の成り上がり』8巻の見所をネタバレ紹介!
霊亀を操っていた黒幕は、本の勇者・キョウ=エスニナという少年でした。戦いの果てに彼を追い詰めることに成功した一行でしたが、異世界に逃げられてしまいます。
後を追う尚文でしたが……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2014年11月21日 |
霊亀事件もいよいよクライマックスな本巻。霊亀を操り、多くの人々を殺すことでエネルギーを回収していたのは、キョウ=エスニナという少年でした。
彼は、見た目は美少年ですが、性格は正反対でかなり歪んでいるタイプ。しかもその陰湿さをうまく隠して、周りにはよい人間のように振舞っているのだから、タチが悪いというものです。
そんな彼こそ、霊亀事件の黒幕だったわけですが、前巻で一行によって追い詰められ、異世界へと逃げ出していました。
彼を追いかけていた尚文だったのですが、なぜか気が付いた時には牢の中に閉じ込められていたのです。しかも、リーシア以外の仲間と離れ離れ。自身のレベルはなんと1に戻ってしまうという大ピンチ。そこに現れたのが、風山絆(かざやまきずな)でした。
彼女は自分のことを「オレ」と呼ぶ、18歳の少女。その年齢よりもずっと若く見られるので、見た目は子供のようですが、まっすぐで優しい性格をしています。ある理由から牢に閉じ込められていたところ尚文と出会い、力を合わせることになりました。
前巻もWeb版から大きく加筆修正されていましたが、本巻も、もはや完全オリジナル。Web版では読めないストーリーを楽しむことができます。
そのため、本巻で登場するラフタリアの髪の毛から生まれた式神・ラフちゃんの誕生エピソードも、Web版とは異なるものになっています。アライグマに似て「ラフー」と鳴くかわいいキャラクター。ラフちゃんの活躍にもぜひ注目してみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』9巻の見所をネタバレ紹介!
遂に始まった、キョウとの再戦。彼の幼馴染で女武士・ヨモギは、彼に与えられた武器で一行の前に立ちふさがりました。
しかし、その武器にはキョウのひどい罠がしかけられていて……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2015年01月22日 |
前巻より、Web版にはない書籍オリジナルで展開されているストーリーも、本巻で完結します。牢に閉じ込められて自分の力も失くしてしまった尚文でしたが、新たな仲間も得てピンチを脱していました。
しかし、それも束の間。キョウの幼馴染のヨモギやホムンクルス達の襲撃を受け、一行は再びキョウと戦うことになります。しかし、性格の悪さが折り紙付きのキョウは、当然のように次々と卑劣な手をくり出してくるのです。
特にヨモギに対する仕打ちは、読んでいて腹が立つという読者も多いかもしれません。彼女はキョウから異形で強力な武器を与えられていましたが、これに罠が仕掛けられていたのです。それは彼女ごと尚文達を倒そうとする罠。キョウのために戦う彼女にとって、こんなひどいことはありません。
他にも、仲間を助けるという甘言で半獣半人の改造を施したり、死人を蘇らせたりとやりたい放題。そんななかで活躍するのが、リーシアです。彼女の活躍がどうキョウを追い詰めていくのか、それはぜひ手に取って確認してみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』10巻の見所をネタバレ紹介!
仇敵キョウを倒し、無事に元の世界へ戻ってきた一行。しかし、世界のタイムリミットである災厄まで、あと3ヵ月半になっていました。
これまで散々迫害されていた尚文でしたが、あらためてメルロマルクの女王から援助を受けられることに。
それに対して、彼が要求したものとは……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2015年03月24日 |
キョウのいる異世界から戻ってきた一行は、再び世界の災厄に立ち向かうべく動き出します。これまで散々濡れ衣を着せられ、バカにされ、究極の人間不信になるまで追い詰められていた尚文でしたが、黒幕も倒したことによって立場は回復していました。
書籍オリジナルの異世界ストーリーで、やや本来のストーリーから逸れていましたが、本巻からはメインの本筋に戻ってきます。
あらためて王女から援助を受けることになった彼は、ある土地を自分の領地として与えてほしいと要求しました。ある土地というのは、すなわちラフタリアの村があった場所。彼は、彼女の故郷を再建しようとしていたのです。
そのために必要な人手として奴隷を手に入れることにするのですが、これもラフタリアのように村から連れていかれ、奴隷にされていた人達を買い戻すためでした。
そしてその奴隷を手に入れるために、「闇のコロシアム」に参加することになります。ここでは、新しいキャラクターも登場。さらに複数戦や接戦など、バトルを楽しむことができる一冊になっています。
他の巻と違わず、Web版とは異なる部分も多い本巻。Web版では登場していた者が登場していないなど、よい意味で先の読めない展開がどんどんページをめくらせてくれるでしょう。
小説『盾の勇者の成り上がり』11巻の見所をネタバレ紹介!
ラフタリアの故郷を再建するために動き出した一行。再建のための人手集めとして、これまで奴隷として売られてしまった村人達を買い集めていた尚文でしたが、そんななか、ある勇者の生存情報が入り……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2015年06月25日 |
前巻に引き続き、ラフタリアの故郷再建編です。
前巻は、ラフタリアと同様、奴隷として売られてしまった村人達を買い集めるために「闇のコロシアム」に参戦していました。
本巻では、そこで出会ったキャラクターも含め、新しい仲間が続々と増える一冊となっています。なかでも、フォウルとアトラの兄妹は今後もメインキャラクターとして活躍するので、ぜひチェックしてみてください。
2人はハクコ種と呼ばれる亜人なのですが、人とのハーフであることもあり、いろいろと辛い過去を背負っているようです。妹のアトラは病気がちで、兄のフォオルは妹の治療費のためにコロシアムで戦っていました。
フォウルは妹思いの純粋なタイプではあるのですが、度が過ぎて極度のシスコンなのが玉に傷。アトラからも煙たがれてしまっています。
そんななか、バラバラにされてしまった勇者達の生存情報が入り、一行は捜索に出ることにするのでした。この勇者達とのやり取りのなかには妙に腹が立つシーンもあるのですが、とうとう尚文がキレてくれるので、スカッとする方も多いかもしれません。
久しぶりに本筋へ戻ってきた本巻を、ぜひ楽しんでみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』12巻の見所をネタバレ紹介!
かつてリーシアにありもしない罪をかぶせた挙句に、仲間から追放した弓の勇者・川澄樹。そんな彼がなぜかコロシアムでファイトマネーを荒稼ぎしていて……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2015年09月25日 |
前巻より続く、他の勇者達の物語。キャッチコピーも「勇者更生編」となっており、その名前のとおり、尚文が勇者達を改心、更生させていくことになります。
本巻で更生させられるのは、かつてリーシアをボロボロにして追い出した川澄樹です。コロシアムでは、「パーフェクト=ハイド=ジャスティス」という自己顕示欲の塊のような偽名を使い、ファイトマネーを稼いでいました。
本巻の見どころの1つとしては、やはりこの樹とリーシアの一騎打ちでしょう。ひどい仕打ちを受けても、それでも樹に対しての一途な信頼を抱く彼女との戦いを経て、彼がどう変わっていくのかはとても気になるところです。
もう1つチェックしておきたいのが、新しく登場するキャラクター、ガエリオンです。彼はウィル種というドラゴンの男の子で、まだ赤ん坊であるため尚文に育てられます。
尚文のことが大好きなあまり、同じように彼に育てられた魔物であるフィーロと仲が悪いという、ちょっと面倒だけどかわいいキャラクターです。
本巻では、そんなガエリオンが巻き起こす事件も描かれているので、ぜひチェックしてみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』13巻の見所をネタバレ紹介!
突然の襲撃を受けたラフタリア。本巻では、彼女の出生の秘密に触れることになります。
彼女を監視している国、クテンロウの存在を知った尚文は、現地へと乗り込むことにしますが……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2015年11月25日 |
災厄の波で村と両親を失い、奴隷となってしまっていたラフタリアですが、本巻からは、彼女の本当の出生の秘密が明かされる新章が始まります。
前巻で、彼女が新調した巫女服をきっかけに、クテンロウの存在が明らかになりました。その巫女服というのが、実はクテンロウの王族の衣装だったからです。それらの事実から、ラフタリアがクテンロウの王族、すなわち天命だったことがわかりました。
もっとも本人もその事実を知らなかったらしく、彼女自身はそういったことに戸惑いを覚えているようです。
一方、尚文は、これまで彼女が散々苦労していたことを知りながらも、何も手を差し伸べなかったクテンロウに腹を立てます。彼女を守るためにもクテンロウの国家転覆を企み、一行はクテンロウへと向かうことにしたのでした。
このエピソードも、Web版では描かれていないオリジナルになるので、Web版をすでに読み終えているという方も、先の読めないワクワク感を楽しむことができるでしょう。
小説『盾の勇者の成り上がり』14巻の見所をネタバレ紹介!
国家転覆を企みクテンロウへと乗り込んだ尚文は、そこで革命派と手を組むことにします。
順調に作戦を遂行していく彼でしたが、そんな前に現れた意外な人物とは……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
出版日 | 2016年02月25日 |
前巻から始まった、ラフタリアの出生の秘密に迫るクテンロウ編。いざクテンロウに乗り込んでみると、そこは閉鎖的で、悪政のはびこる腐った国家でした。当然、そんな国家を改革しようとする人達もいて、尚文はそんな革命派と手を組み、国家を追い詰めることにします。
しかし、そんな彼の前に現れたのが、札の勇者・シルディナ。彼女は、実はラフタリアが姉と慕うサディナの妹でした。サディナがクテンロウを出た後に生まれたようですが、勇者対策として敵対することになってしまい、一行もしだいに追い込まれていってしまいます。
クテンロウでの物語は、とりあえず本巻で完結です。次巻からは再び領地となった村へ戻ってきての話になるので、メインストーリーを早く読みたい方は期待していてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』15巻の見所をネタバレ紹介!
クテンロウから村へと帰ってきた一行。そんな尚文の前に現れたのは、槍の勇者・北村元康でした。フィロリアルに引かせた馬車で走り屋をしている彼に対して、尚文は……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2016年09月23日 |
クテンロウへと行く前、勇者達を改心、更生させていた彼ですが、本巻では、残りの1人である北村元康が再登場します。とにかく女好きだった彼ですが、紆余曲折を経てフィーロのことを気に入ってからは、彼女やフィロリアルを変態的に愛する男になっていました。
ちなみに尚文のことも、フィーロを育てたということで、「お義父さん」などと呼ぶようになります。
そんな元康は、今はフィロリアルに引かせた馬車で走り屋をしていました。尚文は彼を仲間とするべく、馬車でのレース勝負をすることに。
フィロリアルレースなんてもちろん現実ではありえませんが、どこか競馬のような競輪のようなイメージしやすいバトルで、よりハラハラドキドキすることができます。笑いながら読むことができるので、ぜひ気軽に読んでみてください。
とはいえ、レースはメインの話ではありません。メインは鳳凰とのバトルです。雰囲気も一転、鳳凰戦はシリアスに展開されていきます。クライマックスでは仲間の1人がつらいことにもなるのですが……誰がどうなってしまうのかは、ぜひ本編を手に取って確認してみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』16巻の見所をネタバレ紹介!
鳳凰戦で横やりを入れてきた人物は誰だったのか……?そのために尚文達が負った被害は計り知れませんでした。
怒りにかられた尚文が対峙した相手とは……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2017年01月25日 |
前巻より始まった鳳凰戦。全体的にシリアスな展開は、同時にハラハラドキドキが止まらない展開でもあります。前巻で一行が被った大きな被害。その結果を招く状況を作った人物がいました。それが、タクト=アルサホルン=フォブレイという男です。
鞭の勇者だという彼を前に、尚文は怒りのまま戦いに突入します。しかし、なんとタクトに盾の勇者としての力を奪われてしまうのです。
同じように、彼は他の勇者からも能力を奪っており、鞭や盾以外にも、斧やツメなど複数の力を所持していたのです。そのためにかなり強い戦闘力を有しており、尚文もあっという間にピンチになってしまいました。
しかし、そんな彼の前に現れたのは、これまで彼や村を守るために体を張った彼女達……この辺りの展開は心奪われるものがあるので、ぜひ実際に手に取って読んでみてください。感動すること間違いなしです。
小説『盾の勇者の成り上がり』17巻の見所をネタバレ紹介!
タクトを倒し、自らのケジメもつけた尚文でしたが、勝利の余韻に浸る暇もなく、さらなる危機の知らせが届きます。
それは絆達のいる世界からで、彼女が誘拐されたというのですが……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2017年03月25日 |
タクトとの戦いは終わりましたが、次なる危機は絆のいる世界で起こっていました。もともとその世界では、彼女以外の勇者は世界を守るという使命も放棄しており、彼女とは対立状態でした。そんななか、彼女は裏切りによって連れ去れ、石化されてしまいます。
そんな彼女を助けるため、一行は再び彼女のいる世界へと向かうことになったのです。もはや大幅な加筆修正は本シリーズではお馴染みではありますが、本巻もほぼ書籍オリジナルなので、Web版にはない面白さを見つけることもできるでしょう。
今回は特にハラハラする展開もあるので、先が気になる!と思えることも多いかもしれません。
ちなみに、これまで世界の価値観の違いという理由から認められていなかったようなのですが、どんな楽器でもすぐに弾けるなど、樹の音楽の才能はかなり高いようです。本筋とは関係ありませんが、そういうちょっとした部分が面白いのは、物語を支えるキャラクターの魅力がたくさんあるということでもあります。
ぜひ他にもそういった、キャラクターのかわいいポイントを見つけてみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』18巻の見所をネタバレ紹介!
絆の世界での戦いを経て、新しい力を手にいれた尚文。
その力の特徴の1つ、「食事をすると能力を上げる事ができる」という力を最大限に活かすため、彼は有名料理人の元を訪ねることにしますが……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2017年07月25日 |
絆のいる世界で、「食事をすると能力を上げる事ができる」という特性の、新しい力を手に入れた尚文は、ここぞとばかりに大量の食事をします。しかし、いくら食べれば食べるほどといっても、そこは人間なので限界があります。そこで彼は効率よく、最小の量で、最大の力を得られるような料理を探すことにしました。
しかし料理を探しに来たはずの場所で、なぜか料理人と料理勝負をするという事態になってしまうのです。もともと彼は料理が得意で、それは仲間から「飯の勇者」などと呼ばれるほど。どんな食べ物でも1度食べたら同じものを作れるという、天才的な腕をもっていました。
そんな彼なので、料理人との料理バトルもなかなか盛り上がります。これまで戦い続きの本シリーズですが、他の巻とは少し趣の違うバトルを、ぜひ楽しんでみてください。
小説『盾の勇者の成り上がり』19巻の見所をネタバレ紹介!
ひょんなことから災厄の波に関する敵の正体を知った一行は、大陸にある城へとやってきました。
しかし、そこで襲ってきたトレジャーハンター(の振りをした連中)を撃退したことで、ある問題が起こってしまい……!?

作者 | アネコ ユサギ |
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出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2018年01月25日 |
料理バトルをきっかけに敵の正体をつかんだ一行は、魔竜の案内で大陸にある城を訪れました。この魔竜というのは、絆達のいる世界の竜帝、つまり竜の王様でした。
もともとは絆や尚文達とは敵対関係でしたが、世界が崩壊しては自分も困るので、今は協力関係にあります。そうなるまでの過程で尚文に好意を寄せるようになっており、今回も彼に協力しているのです。本巻では、この魔竜が割と重要な役割を担ってくるので、ぜひ注目してみてください。
また一行は、強化を解除してしまう援護魔法無効化に対抗するための手段を知るため、自在珠玉流の師範代のもとを訪ねました・これはグラスの流派でもあるので、ここでは彼女の過去も明かされていくことになります。この師範代の老人もなかなか個性的なので、魔竜と合わせてチェックしてみてください。
ちなみに本巻は、作者が、1巻もチェックしておいてもらえるとよりおもしろいかも?という風なことを言っているほど、昔から温めていたネタが盛り込まれています。次巻が発売されるのを待ちながら、1巻から読み直してみるのも面白いかもしれません。
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