『バリエンテス 伊達の鬼 片倉小十郎』の見所を全巻ネタバレ紹介!【無料】

更新:2018.9.27 作成:2018.9.27

戦国武将のなかでも、出羽国と陸奥国で戦功を上げ、後に仙台藩の藩主となるに至った男・伊達政宗。その政宗の忠実な右腕であり、かつて「伊達に鬼あり」と称された知将として名高いのが、本作にも登場する片倉小十郎、その人です。本作『バリエンテス 伊達の鬼 片倉小十郎』は、そんな片倉小十郎にフォーカスし、実際の歴史に沿って描かれるドラマティックな展開が魅力の作品となっています。 今回はそんな本作について、見所を全巻紹介していきます。ネタバレを含みますので、気になる方は漫画アプリから無料で読むこともできるので、そちらもご利用ください。

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『バリエンテス 伊達の鬼 片倉小十郎』あらすじ【無料で読める!】

寛永九年。江戸幕府第二代征夷大将軍である徳川秀忠が崩御した年に、三代目将軍である家光は、外様大名である伊達政宗を呼び、諸大名への対応について意見を求めていました。

著者
田中 克樹
出版日
2011-04-20

政宗はそんな家光に対し、なんと将軍としての在り方を説いて一喝します。将軍に対して特大の啖呵を切った彼の豪胆さを家光は賞賛しますが、彼はそんな自分など、かつての片倉小十郎にはおよばないと謙遜するのでした。
 

そして彼は、そんな小十郎を「バリエンテス(勇敢なる者)」と呼び、かつての彼の武勇に想いを馳せるのです。

若き日の政宗と、その側近であった小十郎の物語が幕を開けます。

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作品の魅力を徹底解説!

作品の魅力を徹底解説!
出展:『バリエンテス伊達の鬼片倉小十郎』3巻

本作の魅力は数多くありますが、今回はそのなかでも特におすすめしたいものをご紹介致します。

魅力1:画風

まずは、戦国時代のありとあらゆる場面の空気をしっかりと感じる事の出来る画風です。戦国を描いた作品といえば、なんといっても戦場における迫力ある闘いの様子が感じられる、力強い絵柄が醍醐味といえるでしょう。

本作においてもそれは例外ではなく、一騎当千の名武将のぶつかり合いから、数千数万の大軍同士のぶつかり合いまで、緊張感あふれる描写が目白押しです。特に、名だたる名将の戦場での活躍を描いた場面は、まるで全身が奮い立つような高揚感を得る事が出来るでしょう。

一方で、本作の絵柄はただ迫力ある力強さだけではなく、日常の穏やかな雰囲気を描写するにも適しています。本作では、戦場を駆け巡る漢達が戦以外で見せる家族愛や友情といった、日常生活のなかでの心温まるエピソードが随所で描かれているのです。

そうした場面では、とても爽やかで繊細なタッチの描き方をすることで、程よく緊張感を緩和してくれます。こうした絵柄の使い分けによる作品全体の雰囲気作りの巧妙さが、本作における魅力の1つといえるでしょう。

魅力2:ストーリー展開

続いてご紹介するのは、重厚なストーリー展開です。歴史上の伊達家にまつわる出来事を追って描かれる物語であるため、基本的にはフィクションの要素は少なめといえるかもしれません。

しかし、ただ歴史上の事件を追うだけではなく、そのなかで登場人物達がどのような想いを抱き、覚悟を持ち、そして信念のもとに戦場を駆け抜けたか、という想像の余地を残す部分について、本作の描き方はとても丁寧です。

代表的な要素としては、政宗と小十郎の、主従を超えた信頼関係についての描写があります。

小十郎の忠心の強さは有名で、「忠義の鬼」とまで呼ばれた程の驚きのエピソードが数多く存在する人物。物語の冒頭でも、政宗に世継ぎが出来なかった事を気遣った小十郎のエピソードが描かれています。

彼は自らの正室に男子が生まれる際は、政宗より先に世継ぎを作るわけにはいかないと、殺してしまおうとしていたそうです。そんな彼の忠心に感服した政宗は、後に書状を送り、息子を殺さないように嘆願したのだそう。

こうした歴史上実際にあった出来事になぞらえて、男の友情という人物同士の深い関わり合いを描く場面は、特に描き方に力が入っているように感じられることでしょう。

それだけに、読み手にとっても、とても心に残りやすく、力強い印象を受けるのです。それ以外にも、戦国時代ですので、武将たちの戦死という悲しい別れや、猛将同士の武勇の競い合い、軍師同士の知略合戦など、さまざまなドラマがあります。

これらの要素が物語に色を添えて、より重厚なストーリー描写へと昇華させているのです。こういった点は、本作ならではの強みといえるのではないでしょうか。

『バリエンテス 伊達の鬼 片倉小十郎』1巻の見所をネタバレ紹介!

あらすじの通り、本作は徳川に仕える事となった伊達家の政宗による回想から幕を開けます。

「忠義の鬼」と謳われた片倉小十郎が、忠心から自らの息子を殺そうとしたエピソードから始まり、伊達家の威光を諸大名に知らしめるための小手森城の撫で斬り(皆殺し)といった出来事が描かれます。

そして、小手森城を攻め取った後、政宗の父である伊達輝宗とのエピソードが語られるのです。

著者
田中 克樹
出版日
2011-04-20

そんな本巻の見所は、父・輝宗と、政宗、そして小十郎との語らいのシーンでしょう。父である輝宗は、この小手森城の撫で斬りの後、間もなくこの世を去ってしまう事になります。

その直前、息子である政宗に将器を見出し、伊達家の支柱となる漢として小十郎に想いを託す、という、若者2人の成長にとって非常に重要なシーンなのです。

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『バリエンテス 伊達の鬼 片倉小十郎』2巻の見所をネタバレ紹介!

伊達家にとって正念場が訪れる第2巻です。本巻では前巻のラストで登場した輝宗が、畠山義継によって拉致され、人質として捉えられてしまうところから始まります。

輝宗は政宗と小十郎に伊達家の命運を託し、そのまま義継とともにこの世を去ってしまうのですが、そんな彼の死を悲しむ間もありません。今度は先代当主が亡くなった事を知った他国が団結し、打倒伊達家を誓う連合軍として襲い掛かってくるのでした。

この戦いは、「奥州の桶狭間」と呼ばれる「人取橋の戦い」。そこには「常陸の鬼」と呼ばれる佐竹義重がいました。兵の数を見ても絶体絶命の状況と思われる戦いにて、小十郎はどんな策をもって対応するのでしょうか。

バリエンテス伊達の鬼片倉小十郎 2 (ゼノンコミックス)

田中 克樹
徳間書店

そんな本巻の見所は、伊達家で亡き輝宗に仕えた猛将・鬼庭左月斎の雄姿です。当時で70歳を迎えていたはずの老将にも関わらず、獅子奮迅の大活躍を見せ、敵をなぎ倒していきます。

しかし、当の本人はすでにこの戦を死に場所と決めており、政宗と小十郎達を後押しするために命を賭して戦いに参加しているのでした。その己のすべてを伊達に捧げた生きざまは、感動せずにはいられないことでしょう。

『バリエンテス 伊達の鬼 片倉小十郎』3巻の見所をネタバレ紹介!

ついに最終巻となる第3巻です。本巻では人取橋の戦いもついに決着し、絶望的かと思われた伊達家がまさかの大どんでん返しで、なんとか勝利を収める事に成功します。

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田中 克樹
徳間書店

しかし、後に天下人となる豊臣秀吉は、飛ぶ鳥を落とす勢いの伊達家に対して待ったをかけるように、石田三成と真田幸村を奥州に送るのです。

もちろん目的は臣従を迫るためなのですが、これに対し覇道を目指してきた吉宗と小十郎は、どんな決断を下す事になるのでしょうか。

そして伊達家の命運はいかに……。

そんな最終巻については、伊達家の今後を左右するクライマックスそのものが見所となります。ぜひともご自身の目で、その結末を確認して頂ければと思います。

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