“気難しい系女子”代表！ふくろうず内田万里が選ぶオススメ5冊

賢い人間になるのはとても難しいですが、気難しい人間になら今すぐなれます。
気難しくなりたいと思っている奇特なあなたにオススメの5冊。

気難しい度・入門編

こんな気難しいギャグマンガは他にありません。人気マンガなので、世間には気難し屋さんがたくさんいるんだと安心する反面、不安にもなります。

わたしが気難しくなったきっかけは、思えば中学生の時にこれを読んでしまったからかもしれません。パンクな人間は気難しさゆえにそうなるんだ、と学びました。

気難しい度・中級編

繊細で感傷的な気難し屋さんたちが、もっと繊細で感傷的な気難し屋さんを救おうと奮闘する話です。とても素晴らしく、悲しい結末を迎えます。

主人公が義理の父親に虐待される話です。虐待された子供は、気難しい人間へと変わっていきます。初期の作品『トーマの心臓』でもそうだったように、萩尾望都は人間の中の悪魔と戦い続けているんだと思います。あまりにも真正面から悪魔と向き合っている作品なので、覚悟をもって読むことをすすめます。

気難しい度・上級編

登場人物が全員気難しいです。そして、『カラマーゾフの兄弟』の中には、必ずあなた自身を見つけることが出来ます。そしたら、あなたも立派な気難し屋さんです。わたしなんか登場人物全員に、わたしの嫌な部分を見出してしまいます。辛い。でも痛快です。余談ですが、わたしの母親はカラマーゾフ家の次男イワンが大好きです。血は争えないなあ。上級編（長いから）。