色気がありすぎて逆に敬遠され振られ続けてきた女子高生と、彼女に猛アタックする猪突猛進な男子の独特すぎるラブコメディ! ただそこにいるだけで男性を魅了し、その一挙手一投足、ため息など、全仕草に色気が溢れている赤坂響。ある日、青山大地という男子に告白されます。今までの彼氏とはまるで違う彼に戸惑いつつも、どんどん恋心を深めていき……?そんな甘酸っぱい様子を独特のテンポで描いた作品が『フラレガール』です! この記事では、色気と胸キュンが溢れている本作の見所を紹介していきます。スマホのアプリから無料で読むこともできるので、そちらもぜひご利用ください。
非常に美しい見た目で、幼いころから色気に溢れていた赤坂響。しかし、その有り余る色気が原因で、彼氏にフラれて1ヶ月。
そんななか彼女に告白してきのは、付き合っていた彼氏とはまるで違うタイプの、同級生の男子・青山大地でした。
フラレガール 1 (花とゆめCOMICS)
2018年08月20日
好きだった元カレのことが忘れられず、大地の告白を断ろうとするものの、彼の明るい性格や屈託のない面に、しだいに惹かれているように……。
失恋の痛みを忘れられず、臆病風に吹かれたり、考えすぎてしまうところがある響。そんな彼女を一生懸命好いてくれる彼に対し、彼女はどんどん心動かされていくのです。
やはり、本作の主人公の特性である「色気」が見所ではないでしょうか。彼女のすごいところは、別に露出を多くしているわけでも、セクシーなポーズをしているわけでもないのに、色気を感じさせてしまうところ。
体の凹凸がはっきりしている女性は、着込んでいるほうがエロティックに見えるものですが、彼女もやはりそれゆえに全身から色気がダダ漏れになっているのです。ぽってりとした唇と、目元口元のホクロが余計色気を感じさせますね。
また、全体的におとなしいというのも、色気の要因のひとつでしょう。周りの同級生と比べると、いくつか年上のような、お姉さんのような落ち着きさえ感じさせてくれます。性的なエロさとはまた違った、お姉さんのような魅力も感じられるとなると、そりゃ異性からモテますよね。
しかし、ただエロいだけではないのが彼女のいいところ。年上の元カレに釣り合うようになろうと、大人っぽい姿をしてみたり、だらしない姿は見せられないと見た目に気を遣ったり、高校生らしい純情さがあるのです。
大人になると、人間は綺麗なばかりでないことを知りますし、一夜をともにすることなどもあるので、そういったことに多少の許容も生まれます。しかし彼女は、まだまだそういった経験のない、子どもらしい部分も兼ね備えているのです。
ただかわいいだけでも、ただエロいだけでもないのが、響の魅力ですよね。
響もしだいに彼のかわいさに気づいていくのですが、大地は少女漫画のヒーローとは思えないほど、わんこ的なかわいさがあります。子どもっぽいといってしまえばそれまでなのですが、響のことが好きだという想いが全力で伝わってくる無邪気さは、やはりとてもかわいいですね。
少々頭が弱そうなところも、かわいさの秘密かもしれません。そういった呼ばれ方をされているとはいえ、本人を前に「恋人」と間違えて「愛人」と口にするのは、なかなかおバカさんですよね。彼はわりと変人なところがあるのですが、そのちょっとしたバカさが、変人感をかわいさに変換しているようにも感じられます。
いつも響に対して照れ気味であったり、満面の笑みを浮かべたりする姿は完全なネアカです。響が過去のことから少々ほの暗さを醸し出しているので、彼ほどの明るさがちょうどあっているのもしれません。
すぐ照れたり赤面するあたりは、どこか少女らしいかわいさも感じます。ヒロインである響よりウブなところもあったり、あまり頼り甲斐はなさそうな感じですが、それでもたまにちゃんと「男の子」になるときも。
響が傷つかないように、笑っていられるように、そういう想いを抱えながらきちんと動けるあたりは、かっこいいですよね。普段かわいらしい分、余計にかっこよく見えるのかもしれません。
本作は「色気」を大きくおしだしていて、響の大人っぽさや色気が目立っていますが、それはやはり外見の話。中身はまだまだ高校生らしいところが本作の見所のひとつであり、大きな魅力のひとつでもあります。
響は社会人と付き合っていたということもあり、やはり全体的に落ち着いているのですが、中身は恋に傷つき、迷い、好きな男の子にときめく普通の女の子。大地への想いを自覚して照れたり、別れたときのことを想像して苦しくなったりするのは、恋する女の子であれば普通のことです。
そんな年相応な女の子が、年相応な男の子と恋愛をすれば、それはもう甘酸っぱくなりますよね。高校生という大人にも子どもにもなりきれない微妙な年頃は、好きな人に全力投球しやすい年齢でもあるのではないでしょうか。
大地のまっすぐさや、素直になれない照れ、響の彼に対する愛しさや、一緒にいたいという欲求は、やはり学生ならでは。そういう感情がわかりやすく出てしまうのが、高校生らしく、また表現しがたいかわいさを感じさせるのです。
不器用カップルは見ているだけで楽しいところがあります。彼らを応援したいという俯瞰的な気持ちより、もっと不器用にイチャイチャしたところを見たい!と引き込ませる魅力がありますよ。
小学校低学年でついたあだ名が「モンロー」。男性の目線が常に胸元という、魅惑のボディと色気を携えた赤坂響に、愛人になってほしいと告白した青山大地。
緊張して間違えるにしても「愛人」はひどいですよね。好きならそこは間違えるなと言いたいところですが、そのちょっとしたバカっぽさが彼のかわいいところでもあります。
元カレのことが忘れられない響は、まず告白を断るのですが、そこは前向きな大地。とりあえず一緒に出かける予定を作るのです。
フラレガール 1 (花とゆめCOMICS)
2018年08月20日
しかし出かけるといっても、行った場所は猫の集会場所である公園。仮にも好きになってもらいたい人を初めて連れていくのに、公園を選ぶあたりは、さすが大地ですね。
こんな少々ずれた彼ですが、響を好きな気持ちは本物。彼女が辱めを受けそうになったときは、誰よりも早く助けに向かいました。こういう行動力があるところが彼のいいところでもあります。
そんな彼に確実に惹かれていくものの、失恋の痛みから抜け出せない響に対し、彼はお試しでのお付き合いを提案するのです。彼女はこれを受け入れて仮カップルとなるものの、元カレとのギャップを感じているようで……。
いろいろ元カレとのことを比べてしまうのは、別れたばかりでは仕方ないですよね。ただ、このギャップが、のちのち大地の魅力に気づくきっかけとなっていくのです。
やっと正式カップルになったものの、大地は付き合ってから、どうも挙動不審。以前とは違う態度に響は不安になるものの、彼は彼でおバカな症状を発症して困っていたのです。「彼氏」としてイマイチ締まらない大地ですが、彼が抱く本気の恋心に、響もどんどん好きになっていく様子が描かれています。
不器用ながら等身大の恋をしようとする2人は、とても微笑ましいですね。
小学生のときについたあだ名が「モンロー」という、幼少期から色気が溢れていた響と、妖艶で美しい彼女の彼氏とは思えないほど、無邪気で一生懸命で、思春期を謳歌している大地。そんな2人の、ちぐはぐでありながら、愛に溢れた様子を描いた『フラレガール』。
響の、色気たっぷりな表情はもちろん、大地といるときに見せる年相応な表情も非常にかわいく、魅力的です。エロくなりすぎず、終始純粋で純情な様子を見せる2人の姿は、青春の甘酸っぱさを思い出させてくれますよ。