地味な高校生活を送る恵莉子の楽しみは、「恋わずらいのエリー」の名で、学内の王子・オミくんの妄想をつぶやくこと。しかしある日、その妄想が彼にばれてしまって……?地味系妄想女子と、ウラの顔を持つ人気者男子の恋に、胸キュンが止まりません! 妄想、格差、2人の秘密。そんなキュン要素がぎっしり詰まった『恋わずらいのエリー』の見所を、7巻分ご紹介致します。ネタバレ注意です。
みんなが憧れる王子様の本性は、実は口が悪くて子供っぽい。そんな秘密を知ったのは、日々変態な妄想をくり広げていること以外は普通 of 普通の女子高生でした。
地味だけど、ある意味すごい隠れた才能を持つ彼女と、裏表がある人気者男子の、くすぐったいラブストーリーです。
- 著者
- 藤 もも
- 出版日
- 2015-11-13
地味で目立たず、まるで透明人間みたい。そんな自分の身の丈に合った生活を送ろうとしている女子高生・市村恵莉子。地味な彼女の唯一の楽しみは「恋わずらいのエリー」という名前で、学園の人気者「オミくん」こと近江章の妄想をつぶやくことです。
地味な自分には、遠くから眺めて妄想をすることしかできない。そう割り切って、ほかの女子たちのように彼に近づこうとはせず、ひっそりと離れたところから彼を見ていた恵莉子。
しかし彼女はある日、いつもみんなの中心にいる優しい彼の、裏の性格を知ってしまいます。さらに運悪く、「エリー」の恥ずかしい妄想を彼に見られてしまうのです。このことが原因で、今まで交わることのなかった2人の距離が近づき始めます。
「秘密にしてくれるなら この妄想叶えてあげてもいーよ」
(『恋わずらいのエリー』1巻より引用)
地味な恵莉子のはじけた妄想!! みんなには見せない近江くんの本性!! 2人だけが知るお互いの秘密から、恋が芽生えるのでしょうか……?
なんといってもヒロインの妄想です。「彼氏いません」のハッシュタグでつぶやかれる架空彼氏の妄想は秀逸で、近江くんに、エリーは文章が得意といわしめる腕前。
そして、その妄想力は、日常生活のなかでも発揮されています。ふとしたことで彼女の頭の中は妄想でいっぱいになり、それゆえに暴走しはじめることが多々ありるのです。
「匂いかいだり 羽織ってみたり
マネキンに着せてうしろから抱きついてみたり」
(『恋わずらいのエリー』1巻より引用)
近江くんのジャージ1枚でも、無限に広がる変態的妄想。欲望に素直な彼女の可愛くて(?)変態な妄想は、話が進むごとに勢いを増していきます。
そして、彼女の妄想を現実のものにしてくれる、というより妄想の上をいく近江くん。彼の一挙一動に振り回されてしまいます。そんな何枚も上手な彼に、エリーと一緒に悶絶すること請け合いです。
みんなが憧れる学年1のイケメンには、ウラの顔が!?
市村恵莉子は、地味で普通な女子高生。彼女の唯一の楽しみは、「恋わずらいのエリー」という名前で日々妄想をつぶやくことです。妄想の内容は、誰にでも笑顔で優しい学校の人気者、通称・オミくんこと近江章について。
しかし、優しいオミくんはオモテの顔で、実は誰も知らないウラの顔があった!!
彼のオモテの顔にもウラの顔にも、胸キュンすること間違いなしです。
- 著者
- 藤 もも
- 出版日
- 2015-11-13
女の子からの手作りのプレゼントを投げ捨てる彼の姿を目撃してしまった恵莉子は、その場から逃走。しかし、その時に落としたスマホの画面には、エリー名義のオミくんの妄想が……。彼の本性を見てしまったうえに、妄想癖もばれてしまった彼女の運命は!?
「いいキャラしてんね」
(『恋わずらいのエリー』1巻より引用)
恵莉子に対して変態エリーと言いながらも、笑ってくれた近江くん。この日から、2人だけの秘密を共有する仲になります。
少し近づいたことで、彼の周りにはいつも人がいるのに、誰にも心を開いていないことを知ったエリー。人気者ゆえの苦労がある彼のため、勇気を出した彼女に、キラキラモードじゃない本当の彼からご褒美!!
「うるせー」「つまんねー」と乱暴な言葉遣いに、ニコリともしない愛想のない態度。だけど時折、エリーにだけ見せる可愛い笑顔。無意識のアメとムチに注目です。
エリーの暴走が止まりません。ぐっと距離が縮まり、2人でお祭りに行く関係にまでなったエリーと近江くん。お祭りの帰りに終バスを逃してしまった2人の前には、都合よくホテルが。
ホテルでの展開なんてドラマで得た知識しか持ち合わせておらず、キャパオーバーであわあわするエリー。そして、いたって冷静な近江くん。果たしてこれは、メイクラブのフラグが立っているのか……!?
- 著者
- 藤 もも
- 出版日
- 2016-04-13
しかし、早々にフラグはボッキリ。
2人はエリーの担任であり、近江くんの叔父でもある汐田先生に迎えに来てもらい、きっちり送り届けられます。家で待っていたのは、暴走する彼女の血筋はここから受け継がれているといわんばかりの両親。にぎやかな父母に挨拶する近江くんの男前加減は必見です。
メイクラブのフラグ折られてしまいましたが、2人の仲は深まった模様。そんな彼らの前に、新たに登場するのが近江くんの中学の同級生・青葉くんです。高校デビューの彼は、地味なエリーに好感を抱いている様子。
エリーのことになると、だんだんと余裕が無くなってくる近江くん。青葉くんの登場は、近江くんが嫉妬する姿を見られるフラグ!?
近江くんと急接近し、絶好調のエリーは妄想も捗っているようです。エリーのパワフルさに押されたのか、なんだかんだで彼女に惹かれ始めた近江くん。テスト勉強中によい雰囲気になり、彼女の妄想を加速させる一言を投下します。
テストで頑張ったら近江くんがキスしてくれる!?そしてお返しにエリーからもキス!?
エリーの妄想が爆発です。 期待に胸を膨らませる彼女が、可愛くて仕方ありません。
- 著者
- 藤もも
- 出版日
- 2016-09-13
「続きはテストでいい点とったらね」
(『恋わずらいのエリー』3巻より引用)
近江くんが放ったこの一言でやる気満々。赤点回避できちゃうのがエリーです。頑張ったご褒美に、妄想ではなく、本当にキス……?
ようやくお互いの気持ちを確認しあう2人ですが、人気者の近江くんと、自称恋愛ヒエラルキー底辺のエリーの恋愛が、すんなりいくわけがありません。エリーが嫌がらせを受けるかもという危惧から、冷たい態度をとらざるを得ない近江くん。
落ち込む彼女をよそに、球技大会が始まります。せっかく気持ちが通じたのに、どうなってしまうのでしょうか。
ついに両想いになり、あま~~~~~~~い展開!!!!勉強会にクリスマス、王道イベントが2人を待っています。ということは、エリーの妄想も止まりません。
また、新たな人物・要くんも登場します。マイペースな彼が、エリーと近江くんの仲にどう影響するのでしょうか。そして、なかなか素直になれないエリーの初めての友人・紗羅と、その幼馴染・礼雄の関係は……?
気になることが盛りだくさんです。
恋わずらいのエリー(4) (KC デザート)
2017年02月13日
「いーよ独り占めして」
(『恋わずらいのエリー』4巻より引用)
エリーの独占欲を受け入れてくれた近江くんの言葉に、またしても妄想がとまらない彼女。ですが、ウキウキしてばかりもいられません。期末テストの時期がやってきます。
そして勉強会の甲斐もなく補習を受けることになった彼女。近江くんとすれ違ってしまい、クリスマスに一緒に過ごす約束を交わすことが出来ません。約束しないまま、クリスマス当日を迎え、汐田先生に背中を押されたエリーは、サプライズを決行します。
すれ違いによりすっかりすねてしまった近江くんは、思わずヒロインかな!?と錯覚する可愛さです。ツンツンしていた彼が、エリーにデレを見せ始める所がたまらない!!! どんどん糖度が増していく2人にご注目ください。
クリスマス当日、エリーは近江くんの元へ突撃。実は彼も、彼女にプレゼントを用意しており、無事に仲よく過ごせそうな展開です。
ところが、いつも予想を超えてくるのが、近江くんクオリティ。なんとエリーは彼の家に誘われちゃうのです。またまた暴走してしまうの!?!?妄想にも現実にも、期待が高まる流れです。
そして始まる女の戦い!? ツンデレ近江くんを易々と独り占めできるわけがないんです。
恋わずらいのエリー(5) (KC デザート)
誰もいない家に誘われるなんて、期待と不安でどうしていいかわからないエリー。妄想を膨らませつつ、本能に従いついていきます。
しかし、そう簡単に妄想通りにはいきません。彼の家で2人っきりで過ごすはずが、汐田先生の娘・さくらちゃんの邪魔が入ります!! しかも、どうやら近江くんのことが好きな彼女に牽制されて、さらに不安になるエリー。
一方、学校では、エリーとクラスメイトの要くんの2人で罰掃除をすることになり、その途中で、彼が「恋わずらいのエリー」と恵莉子が同一人物だと特定。そしてなぜか、彼から友達になりたいと迫られるです!! 心が休まる展開のないストーリーにドキドキです!
近江くんとの恋、紗羅ちゃんとの友情、友達(仮)な要くん。恋愛も友情も初心者なエリーの前には、レベルが高すぎる壁が次々と立ちはだかります。しかも要くんが友達になりたいと迫ってきたことで、紗羅ちゃんとも近江くんともぎくしゃくしてしまうのです。
「恋わずらいのエリー」の身バレ、ケンカ、バレンタイン。イベント盛りだくさんの6巻です。
- 著者
- 藤もも
- 出版日
- 2018-03-13
近江くんとのことを、紗羅ちゃんに報告していなかったエリー。女同士の友情において、恋愛の報告は大事なことです。さらに要くんとも仲良しな様子を見て、完全に拗ねてしまった紗羅ちゃん。エリーは、どうにか仲直りしようと奮闘します。
一方、要くんが「恋わずらいのエリー」=恵莉子だと知っていることに、近江くんは嫉妬気味。そもそもエリーと要くんが友達になることに反対なのです。要くんとの関係をめぐり、友達をつくることが難しいと感じてきたエリーと、友人を作るのなんて簡単だと主張する近江くんは、とうとう喧嘩に……。
そしてついに、友達ポジションを望んでいるはずの要くんが、悲しんでいるエリーに手を伸ばすのです。
本気モードの要くんと、近江くんの激甘っぷり!!! はさまれるエリーは大丈夫なの!? 要くんが彼女に惹かれ始めたことで、三角関係が本格化する7巻です。
近江くんとエリーがケンカ状態の時に、不器用な要くんが「あんたのこと抱きたい」と爆弾発言。これは、近江くんの嫉妬がとんでもないことになりそうです。お互いを思い合うエリーと近江くんですが、それでも気持ちをぶつける要くんに2人の関係がゆらぐ……?
恋わずらいのエリー(7) (KC デザート)
2018年08月09日
学校のみんなには、エリーと付き合っていることを内緒にしている近江くん。みんなに愛想をふりまき、みんなの近江くん状態なことに、本人ももやもやしています。そんな彼に対して、強気な要くん。
要くんは、エリーが近江くんのことが好きだと言っても諦めません。それどころか、どうしたら彼女に自分を好きになってもらえるのか必死です。そんななか、要くんとエリーが付き合っているという噂が流れ始めます。噂を知った近江くん、要くん、そしてエリーは……?
エリーに対し、不器用ながらまっすぐ思いを伝える要くんと、甘い言葉をささやく甘々な近江くんの決着はいかに!?
学園の王子様×地味な女の子という王道ストーリーかと思いきや、女の子が全然普通じゃありません。地味なはずのエリーの妄想と行動力は、読んでいて元気をもらえるはず。そして近江くんの王子様度に、気づけば頬がゆるゆるです。ふわふわ甘いのにけらけら笑えるラブストーリーを読んで、パワーをもらいましょう。