小学生の時、クラスで何かを決める時は、必ず「多数決」をしていた記憶があります。遠足で行きたい場所、自由研究の課題・・・その度にわたしはいつも、「どうして賛成する人が多い方が優先されるのだろう?」と、腑に落ちないことが多くありました。確かに、何か組織で案を決定するときは、いわゆる“マジョリティ”の意見を通した方が、(表向きには)平和的で、何より手っ取り早い。だけど、だからと言って多数派が“マイノリティ”を攻撃して良いはずがないのです。
オスペンギンのカップルが卵を温めて、とっても可愛いヒナが孵った!?実はこれ、実際にニューヨークのセントラル・パーク動物園であった実話をもとに描かれた絵本なのです。ロイとシロはラブラブなオスのペンギンカップル。いつしか二羽で巣作りを始めますが、二羽が温めているのは、卵の形をした石。見かねた飼育員さんは、この様子をみて、とあるお母さんペンギンが温めることを諦めた卵を、石の代わりに二羽に預けます。そうすると、なんと卵の中から…!
- 著者
- ["ジャスティン リチャードソン", "ピーター パーネル"]
- 出版日
- 2008-04-16
少し前に、インターネットのマンガアプリの広告などでよく見かけたこのマンガ。Pixivなどでも公開され、とても話題になったのが記憶に新しいですね。
- 著者
- 永田カビ
- 出版日
- 2016-06-17
前述の『さびしすぎて~』以外は、ここまで多くフィクションとしてのマイノリティを多く扱いましたが、こちらは、多くのマイノリティの皆さんのリアルな“カミングアウト”にまつわる手紙のやり取りを、上は82歳から下は18歳まで、7組19通を集めた本。
- 著者
- 砂川秀樹
- 出版日
- 2007-12-11
幼いころから、わたしは“多い=正しい”の図式を刷り込まれ、少数派にならないように周りを見ながら過ごすことが多かったように感じます。本当なら、もう、マイノリティとかマジョリティとかそんな言葉もない世界が理想ですが、実現するのはきっと何百年、もっともっと経った後でしょうか。
わたしが明日死んでも、この先もずっとずっと、この文章は記録の一つとしてどこかに残るはずです。一人のアイドル、一人の人間という存在は、微力なのはわかっています。だけどこうして発信しなければ何も変わらない。そう思って第二回の特集をしました。願わくば、少しでも多くの人たちに、このメッセージが届きますように。
少しでも、これを最後まで読んでくださったあなたの力になれますように。
本とアイドル
アイドルが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、詩集に写真集に絵本。幅広い本と出会えます。インタビューも。