ぐうたら大学生マコさんと高校生・遠野隣(りん)の愛に溢れた日常を描いた4コマ漫画、『マコさんは死んでも自立しない』。作者は、異常なまでの少女の一途な愛を描いた『異常者の愛』の千田大輔です。愛は愛でも、前作とは正反対で、平和なイチャラブ同棲生活が可愛すぎる作品です。 この記事では、その魅力を2巻分じっくりご紹介。ネタバレを含みますので気になる方は、スマホアプリで無料で読めるので、そちらからどうぞ。
いちゃいちゃしながらドキドキしている姿が微笑ましい、ずっと見守っていたい幸せ同居生活を描く、『マコさんは死んでも自立しない』。
主人公は、大家さんの孫と一緒に住んで面倒を見れば、家賃を払わなくてよいというおいしい話に飛びついた男子高校生・遠野隣(りん)。てっきり幼い子供の世話をするのだと思って条件を飲んだけれど、実はその孫、大学生のお姉さんだったのです!!
そんなリンと、果てしなくぐうたらな大学生・マコさんの、同居生活がスタートします。
- 著者
- 千田 大輔
- 出版日
- 2018-04-17
リンは、出会った初日に面倒を見ることになったマコさんに一目ぼれ。それからは家事をこなしつつ、奔放な彼女に翻弄される日々を送ることとなるのです。
一方、平気でリンの目の前で着替えたり、ごろごろしたり、まったく彼を意識していないように振る舞うマコさん。彼に無関心で脈なしなのかと思いきや、実は彼女は、いつも内心ドッキドキ!!
両想いなのに、お互いの気持ちに全然気づく様子がない2人なのです。
一緒に住んでいるのに全然進まない彼らの恋は、いつになったら進展するのでしょうか。近くにいるのになかなか結ばれない、初々しい2人が可愛すぎます!!
許されるなら永遠にゴロゴロしてゲームをしていそうなマコさんが、本作のヒロイン。生活能力は0で、絶対に動かないという強い意志を持つ彼女ですが、底なし沼な可愛さ。簡単にリンに体を寄せてくっついたり、おもむろに着替え始めたり、一緒にゴロゴロしようと誘ってみたり、とにかく無防備です。男子高校生の前で、こんな振る舞いをするなんて罪作りですよね。
彼女は、ONモードとOFFモードを使い分けて生活しています。ONモード時の外面はいたって真面目そうな普通の社会人という印象で、リンの友人に会った時などはしっかりしたお姉さんの対応を見せるのです。しかし家でのOFFモード時は、無防備なだけでなく片づけも出来ないし、ゲームに夢中だとトイレに行くのもすら渋るダメ人間。
また、度々リンを子ども扱いしますが、聞き分けがなかったり、バカを連呼したりと、実は自身の方が子どもっぽい部分があります。しかしダメな部分をリンにしか見せないところも可愛いのです。
「早く18になってお嫁に来てね」
(『マコさんは死んでも自立しない』1巻より引用)
家ではだらだらするか、リンにいちゃいちゃするか。こんなパワーワードもくり出します!!! しかも、大胆発言でリンをからかって余裕綽々……なわけではなく、「大胆なことを言ってしまって、引かれたらどうしよう!!」と1人どぎまぎするまでがワンセット。こんな可愛すぎる年上の大学生が存在していいのでしょうか。
生活能力が無い・お子様・無防備すぎる。ダメな子ほど可愛いという言葉が実感できる魅力が詰め込まれたマコさんは、まさに最強ヒロインです。
マコさんの自由な言動にいつも振り回されているリンですが、高校生ながら料理はもちろん、掃除や洗濯といった家事全般をきちんとこなすハイスペックぶり。エプロン姿も、実にさまになっています。
それら家事労働プラス、マコさんに片づけをするよう注意したり、お風呂に入るよう促したりと親のように動き回り、さらにツッコミとしての役割も担っています。働き者!
家賃のためとはいえ、家事やマコさんの面倒を見ているだけでも褒めてあげたい彼の仕事ぶりですが、そもそも一目ぼれした相手と1つ屋根の下で暮らしているのに、平静を保っていられる高校生がいるでしょうか!?しかも、相手は無防備なことに定評があるマコさんです。
彼女から、一緒にゴロゴロしようと言われても「ダメ!!!」。目の前でおもむろに着替え始めると「脱衣所で着替えろ!!」と、かたくなにおいしいシチュエーションを拒む姿勢を見せます。煩悩と戦い続ける男子高校生の姿を見れば、好感度が上がること間違いなしです。
しかし実は、マコさんから子ども扱いされることが気に入らない、年相応の部分も見せるリン。さらに世話焼きで母親のような面が目立ちますが、異性として見られたいとアピールする姿も可愛らしいです。可愛いと思われるのは、彼の本望ではないでしょうが。
家事にツッコミにお世話係と、すべてをこなす嫁候補ヒーローがリンなのです。
リンとマコさんの関係は、恋人以上夫婦未満という言葉がぴったりです。相思相愛で1年も一緒に暮らしているにも関わらず、なぜかお互いの好意に微塵も気づかず、いつまで経っても、とってもピュア。
しかし無自覚な2人は、もう付き合っているんじゃないのと思うくらい、自然にいちゃラブスキンシップをとっています。無自覚の手つなぎに姫だっこ、お互いの行動で照れまくる2人は見逃せません。
傍から見ればすでに付き合っているように見えるのに、お互いの認識を勘違いしているため進まない2人の仲。リンは彼女から子どもとしか思われていないと思い込んでいます。マコさんはマコさんで、彼からしたら大学生っておばさんなのではと考えているのです。
下着姿でウロウロしたり、小悪魔な発言をしたり、リンの気を引こうとするマコさん。しかしそのアプローチを、自分のことを年下の子どもだと思っているための行動だととらえているリン。その様子を見てにやにやする読者。こうして2人のアプローチが空回りして、無限ループが生まれている状況なのです。
もはやお互いの好意に気づいていないのは当人だけで、同じアパートの住人たちは、彼らのわかりやすすぎる気持ちに気づいています。住人たちは2人のことを応援しつつ、からかってにぎやかしつつ、温かく見守っているのです。
みんなに見守られながら、空回りアプローチをしているさまは、なんとも微笑ましい。一緒にお昼を食べに行っただけで「デートだ……」と感動するピュアっぷりには、永遠にそのままでいてほしいと思わざるをえません……。
家賃タダという文句に惹かれて、大家さんの孫と同居することになった高校生の遠野隣。しかし、孫というのは子どもではなく、大学生のお姉さん・マコさんだったのです!!そして、リンはマコさんに一目ぼれ。
一目ぼれした相手と同居なんて、こんなおいしい話あるはずない!! そう、うまい話には裏があります。なんとマコさんは、生活能力皆無のダメ人間なのでした。
けれどリンも読者も、そのダメ加減に射抜かれてしまうのです……。
- 著者
- 千田 大輔
- 出版日
- 2018-04-17
リンは、料理したり、マコさんをマッサージしたり、掃除したり、マコさんを起こしたり、ご飯を食べさせたり、からかわれたり……。
「食べたらとっとと風呂入ってください」
「んー
一緒に入ろっか(中略)
たまには親交を~
てか背中洗って」
(『マコさんは死んでも自立しない』1巻から引用)
こんな調子でからかわれたら、たまりませんよね。しかしマコさんは、ただリンをからかっている訳ではなく、実は本当に彼のことが好きなのです。好きだからこそ、内心とってもドキドキしながら甘えているのです。
一見彼女が無防備な言動でリンを振り回しているように見えますが、振り回されているのは彼女も同じこと。毎話最後の1ページで明かされる、マコさんの気持ちと表情が可愛すぎます。
いつも子ども扱いされるリンの大人アピールや、2人の初デート、アパートの住人たちの登場を通じて進展はあるのでしょうか?2人の空回りするアピールと照れ顔に注目です。
相変わらず相思相愛だけど、お互いの気持ちには気づいていない2人。そして、超ドSなお嬢様や超ドMな忍者の末裔、天才ひきこもり男子に、リンのことが好きな可愛い後輩ちゃんなど、個性豊かなアパートの住人達も物語に参入。より一層賑やかになって、幸せな毎日が描かれます。
本巻では、毎回のリンとマコさんのいちゃらぶに加えて、眼福なエピソードも盛りだくさん。
- 著者
- 千田 大輔
- 出版日
- 2018-09-14
リンのことが好きな後輩、通称・まっすーが加わり、マコさんの嫉妬する姿が見れちゃいます。両思いだから心配ないのですが、そんな小さなさざ波が立ったからでしょうか、マコさんのアプローチはさらに加速していくのです。
「大興奮じゃないなら やっぱ下穿かなくていいよね」
(『マコさんは死んでも自立しない』2巻から引用)
刺激的すぎ!眼福な下着のままゴロゴロする彼女がこう言うのですが、リンは動揺しないどころか紳士的。すごいぞ、ていうか本当に男子なのか。しかし、この様子からすると、まだまだ友達以上恋人未満な関係は続きそうですね。
はたまた、こちらも眼福な嵐のお花見・コスプレ大会での可愛いマコさんたちにもご注目。それぞれのキャラの可愛さが際立った服装に癒されること間違いなしです。
ライバルが現れてもすれ違いつつも、安心安全の幸せエピソードたち。どこから読んでも、リンとマコさんがいちゃいちゃしている平和な作品です!
いい加減に気付いてほしいような、気づいてほしくないような、ずっと続いてほしい相思相愛イチャラブコメディ、『マコさんは死んでも自立しない』。逆に、一体どんなことが起きればリンとマコさんは、お互いの気持ちに気づくのでしょう!?と不思議になってきます。
2人のメロメロ加減にこちらも幸せ気分に浸れる本作。その溢れまくっている愛、おすそわけしてもらいましょう。