『7SEEDS(セブンシーズ)』最終巻までネタバレ考察!滅亡後の地球で繰り広げられる壮大ファンタジー

更新:2021.2.3 作成:2020.9.29

この記事では、本作品のあらすじや登場人物、見所などをご紹介します。本編の後日談が描かれた「外伝」も必見です。果たして、『7SEEDS』はどのような結末を迎えるのでしょうか。 滅亡した地球の一縷の望みとなるべく選ばれた若者達。滅亡後の地球に送り込まれた少年少女たちを待ち受ける、壮絶な運命とは……。 2007年に小学館漫画賞を受賞した田村由美の作品『7SEEDS(セブンシーズ)』は約16年にもおよぶ長期連載の末、全35巻で完結しました。本作は、2021年1月からアニメの第2期がテレビ放送されています。

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目次

『7SEEDS(セブンシーズ)』が面白い!ついに完結した名作をネタバレ考察!【あらすじ】

 

そう遠くない未来、地球に巨大隕石が衝突。人類の生存は限りなく絶望的な状況に陥る……かつて恐竜が滅びた時のように。

その予測に基づいて、各国政府が極秘に計画を進めた、幾つもの人類生存計画のなかの1つ。それが「7SEEDS計画(セブンシーズ プロジェクト)」でした。

 

著者
田村 由美
出版日
2002-03-26

それは、若く健康な人間をさまざまな基準によって選別し、冷凍睡眠(コールドスリープ)状態にして保存するというもの。その計画では、彼らは人類をはじめとした「種の保存」のために眠り、滅亡後の地球が人間が生存可能な環境になった後に目覚める予定になっていました。

日本では、春・夏のA・夏のB・秋・冬の計5チームが選抜され、1チームに選抜者7名と、事情を知るガイド1名の計8名ずつ、合計40名が人類滅亡後の地球に目覚める事になるのです。

この物語は文明が滅びた後の地球に目覚めた、5つのチームの人間達が織り成す壮大な群像劇となっています。なぜ自分達はこの状況に置かれたのか、世界はどうなったのか……彼らは一切知らされず過酷な新世界に送り出され、自分達だけで生きていかねばならなくなるのです。

約16年に渡る連載を終えた本作は、2019年6月に待望のアニメ化!キャストには東山奈央・福山潤・小西克幸らが抜擢され、監督は高橋幸雄が務めました。アニメ版では、どのような『7SEEDS』が展開されたのでしょうか。どちらも必見です!

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察1:圧倒的な世界観に引き込まれる!

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察1:圧倒的な世界観に引き込まれる!
出典:『7SEEDS』1巻

この作品の魅力の1つは、圧倒的な世界観です。

滅亡後の地球は変わり果て、登場人物達は数々の過酷な状況に見舞われます。異常な生態系、不安定な天候と地形、そんな過酷な環境に適応するために独自の進化を遂げた動植物達。さらに、計画は予定通りにはいかず、解凍時期がチームごとにバラバラであったり、解凍に失敗する人も存在するのです。

彼らは元・日本の各地に放出され、目覚めた後はそれぞれが現実を受け止めるところから始めなければいけません。

そんな圧倒的な世界観の中で人間が生きていくことの厳しさ、日々の中に心の糧を見出だして生きていく逞しさなどを見事に描き、まばゆいばかりの人の命の輝きを見せてくれるのです。

出典:『7SEEDS』1巻

そして、人類を含めた「種を保存する」プロジェクトは、「7SEEDS」計画だけではありませんでした。日本各地の地下に自給自足可能な巨大シェルターを造り、そこに人々を集めて生活する計画が存在したのです。

ノアの方舟のように、多くの種・技術・情報を収集・保存して、地球環境が安定した後に、その施設を解放して文明を再建する計画……。そういった、さまざまなプロジェクトが進められていたことが、物語が進むにつれて明らかになっていきます。

それらの計画が、そして「7SEEDS計画」が一体どういう結末を迎えるのか。壮大な世界観とストーリーに引き込まれます。

 

壮大な世界観は7SEEDSの作者・田村由美の作品に共通する魅力でもあります。田村由美のおすすめ作品についてはこちらで詳しく紹介しています。

『7SEEDS』作者田村由美のおすすめ漫画ランキングベスト5!

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今回は『7SEEDS』など多くの人気作を生み出した田村由美のおすすめ作品5選を、ランキング形式でご紹介します。長編から短編、ほのぼのとした作品からシリアスな作品まで、多才なジャンルを描き分ける実力派の珠玉の作品をお楽しみください。

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察2:登場人物がみんな魅力的!【春のチーム】

ここからは、「7SEEDS計画」の5つのチームそれぞれについて、ご紹介していきたいと思います。まずは春のチームから。

このチームは、本編2巻から登場します。彼らは当初、現実を受け入れられませんでした。それでも、次第にそれぞれの得意分野を活かして生活をしていくことになるのです。

・末黒野花(すぐろの はな)

春のチーム編の主人公で、17歳。夏のBチーム・嵐の恋人でもあります。彼女は幼い頃から父親にサバイバル知識を教わっており、このような状況下では頼りになる存在です。特技はフリークライミング。

勝ち気な性格で、抜群の行動力と運動神経を持っていますが、何でも背負い込む責任感の強さが時に自身を追い詰めてしまうことも。何事にもハッキリと正面から向き合おうとする強さを持つ、とても清々しい女性です。

・甘茶藤子(あまちゃ ふじこ)

17歳。医者を目指しており、最終的には宇宙飛行士になるのが夢でした。さばけた性格で、冷静さと好奇心のバランスが取れた人物でもあります。花・ちさと親友になり、突っ走りがちな花を、ちさとともに支える頼りになる女性です。現実を受け止めた後は、この世界で医者になると決心を固めます。

・鯛網ちさ(たいあみ ちさ)

18歳。名家の出で「大人しくあるよう躾られてきた」女性ですが、芯は強く、頭の回転も早いしっかり者。花・藤子からは万能の女神とも言われるほどです。

サバイバル中でも、衣食住を整えることを常に念頭に置いて行動出来る冷静さを持っています。特技は薙刀。実は、怒らせるとかなり怖いという一面も。面識はありませんでしたが、秋のチーム・秋ヲとは婚約者候補の間柄でした。

・角又万作(つのまた まんさく)

18歳。寺の四男坊で、関西出身。飄々とした性格ながら、弓道二段の腕前をサバイバル生活に活かす肉体派で、乗馬などもそつなくこなします。和装で過ごし、その時の気分や状況を漢詩で表す風流心も持ち合わせています。常に沈着冷静に見えますが、実は情熱的で刹那的な部分も。

著者
田村 由美
出版日
2002-09-26

・野火桃太郎(のび ももたろう)

学校では神童と呼ばれていた小学生で、12歳。記憶力に秀でています。名字から、チームの皆には「のび太くん」と呼ばれる事も。ちゃっかりしていて、子供らしい天真爛漫さと計算高さを合わせ持つ人物です。春のチームではいじられながらも可愛がられる存在。

・新草ひばり(にいぐさ ひばり)

チームメンバーと同時期に目覚めず、眠り続けていた12歳の少女。春のチームがトラブルによって離散した後、夏のBチームに助けられます。覚醒後は、高飛車で強気な性格が目立ち、大人顔負けに弁が立つので夏Bの面々を翻弄させました。

夏Bに所属する遠縁の少女・蛍に対して一方的にコンプレックスを感じており、そのことで屈託を抱えているようです。

・雪間ハル(ゆきま はる)

16歳。音楽家一家の出で、多くの楽器を演奏する事が出来、特にピアノが得意です。斜に構えた性格で、当初は自身のコンプレックスや音楽に対する矛盾した感情を持て余し、自棄的でした。

そういった部分を同じチームの花に救われて以来、彼女に好意を抱くことに。しかし、恋人の生存を信じて諦めない彼女に、もどかしさを感じています。

・柳踏青(やなぎ とうせい)

春のチームのガイドで、元自衛隊の男性。チームを守ろうとする意思は本物なのですが、高圧的でリーダーシップを強く主張するきらいがあり、メンバーからは鬱陶しく思われています。

登場人物がみんな魅力的!【夏のAチーム】

登場人物がみんな魅力的!【夏のAチーム】
出典:『7SEEDS』7巻

 

他のチームとは違い、「滅亡後の未来に行く事」を目的として育成されてきたエリート集団。隔絶された環境で、幼少時から厳しい訓練を受けてきた候補者のなかから、バトルロワイヤル形式で最終的に生き残った7人でもあります。

その壮絶な過去が全員に影を落としており、覚醒当初はかなり歪んだ精神状態でした。唯一メンバー全員が現状を理解した状況で、未来に目覚めたチームでもあります。

・安吾(あんご)

夏のAチームのリーダー的存在。親友・茂(しげる)を7人選抜の過酷な最終試験で失い、精神的に不安定な部分を抱えています。

本来は正義感が強く快活で面倒見のよい性格でしたが、最終試験のトラウマにより選民思想が強く現れてしまい、他のチームの人間を強く軽蔑するようになる人物です。特に教師陣の1人であった貴士(たかし)の娘・花には複雑な感情を抱いており、過激に対立してしまいます。

しかし夏のBチームとの出会いが、自身のトラウマや弱さに向き合うきっかけとなり、徐々に本来の自分を取り戻していきます。さまざまな方面に少々鈍く、度々、涼にそれを指摘される事も。

・涼(りょう)

安吾のライバル的存在ですが、クラスの問題児でもあります。かなり沈着冷静に物事を観察しており、容易に本心を見せない人物です。クールな面が目立ちますが、安吾を中心に物事を考えていることから、虹子から「安吾に恋心を抱いているのでは」と思われることも。

夏のBチーム・まつりと出会い、蟬丸と行動をともにする事で、自身のトラウマから解放されていきました。

・小瑠璃(こるり)

天然パーマの人物を集めて「くりくり同盟」なるものを作るなど、明るく元気な性格。夏のAチームの緩衝材的存在でもあります。気象・天文の知識に強く、ハングライダーで飛ぶのが得意です。

親友・繭(まゆ)を最終試験で失い、その事が精神的にかなりのトラウマとなっていますが、春のチーム・ハルとの出会いが、彼女の心に癒しをもたらしていくことになります。

・源五郎(げんごろう)

動物・植物の知識と扱いに長けた、穏やかな性格の持ち主です。自身で育てた動物達を大切に思っていましたが、選抜試験でその動物達を自ら殺める事になって以来、そのトラウマから動物に対する関わり方を変えていました。しかし、冬のチーム・新巻との出会いが、そのトラウマを緩和させていくきっかけになります。

機械類には疎く、初めて見るお掃除ロボットに対して「かわいい」「本当は動物なのではないか」との感想を抱く、天然な一面も。

 

出典:『7SEEDS』7巻

・あゆ

植物のエキスパート。美人で成績優秀のため、「マドンナ」と呼ばれていました。知的で冷静な一方「汚いもの」に対する嫌悪感が強く、潔癖で、苛烈な一面も持ち合わせています。

また天然の毒舌家で、ストレートすぎるきつい物言いでトラブルを招きやすい性格です。冬のチーム・新巻に興味を抱き、積極的に行動をともにするようになっていきます。

・虹子(にじこ)

建築・治水のエキスパート。他人にあまり興味を持たず、性格的に似ている一匹狼気質の涼と行動を共にしていることが多い女性です。

未来に来てからも、そのある意味マイペースな部分は変わっていません。しかし、秋のチーム・蘭との出会いが彼女を変えるきっかけとなって、自分自身に戸惑いながらも、その変化を受け入れていきます。

・鷭(ばん)

おっとりのんびりしており口数も少ないですが、医療知識・技術に関してはチーム随一です。程度の差はあれど、選民思想が目立つ他のメンバーに比べ、当初から怪我人・病人には分け隔てなく心を砕き、温厚さが全面に出ている人物。ものすごい天然パーマで、常に目元が見えません。少し泣き虫でもあります。

・卯浪正義(うなみ まさよし)

教師陣の1人。独善的で暴力的。浅慮が際立つ人物で、安吾達全員に嫌われていましたが、自覚はありませんでした。彼がガイドとして同行していることを知ったチームの面々に怒りと狂気を向けられ、目覚めた直後に銃殺されてしまいます。

登場人物がみんな魅力的!【夏のBチーム】

登場人物がみんな魅力的!【夏のBチーム】
出典:『7SEEDS』1巻

夏のAチームの、保険的存在です。純粋培養のエリート(夏のAチーム)は、生存力が弱いのではないかという考えから、他のチーム同様の基準値をクリアしており、なおかつ何らかの問題を抱えた人物が選ばれています。

そのため「落ちこぼれ」と呼ばれる事も……。しかしその分、楽観的に生き残るしたたかさも持ち合わせているチームです。

・岩清水ナツ(いわしみず なつ)

16歳。夏のBチーム編の主人公の1人です。いじめにより登校拒否をしていた内向的な性格で、コミュニケーション能力が低いことを自覚しています。

目覚めた当初は自分の殻に籠りがちでしたが、徐々に「なりたい自分になる」ために、葛藤や自己嫌悪を乗り越えて行動を起こす強さを発揮していきます。我慢強く慎重で、観察力に優れており、独自の視点が皆の助けになることも。頼れる存在に親しみを抱く傾向があり、同じチームの嵐に好意を抱いています。

・青田嵐(あおた あらし)

17歳。水泳部のエースで、オリンピックを目指していました。優しく誠実で、恋人・花を一途に想っています。虫が苦手で、自分の名前の漢字・嵐に「虫」の字が入っていることを指摘されてショックを受けるような繊細な一面も。
 

現実を受け止めた直後は、花の生存がわからず自暴自棄にもなりましたが、徐々にそれを乗り越え「彼女の生存を信じ続ける」強さを見せるようになっていきます。花を守るために障害事件を起こした過去があり、過激な面も持ち合わせているようです。

・麻井蟬丸(あさい せみまる)
 

18歳の不良少年。騒々しくてアホっぽいですが、まつりと並んでチームのムードメーカーでもあります。あだ名は「蟬ちん」。

ノリで行動しやすく直感的ですが、意外に人を見る目があり、侮れない勘の鋭さで周囲を驚かせることがあります。いつでも言いたい放題・無神経ですが、不思議と憎まれない人物です。当初からナツが気になっており、よくかまって(いじめて?)は、彼女に怯えられていますが……?

出典:『7SEEDS』1巻

・天道まつり(てんどう まつり)

16歳。明るく社交的なギャル。実家が農家だったため、多少の農業知識があります。周囲の空気を読むのがうまく観察力に優れており、そのため人に合わせて振る舞う癖がついていました。

ナツとは、本音で話せる親友になっていきます。夏のAチーム・涼に好意を抱き、積極的にアプローチする人物です。

・草刈蛍(くさかり ほたる)

12歳。春のチーム・ひばりと親戚関係で、互いの存在を感知する事が出来ます。勘が鋭く、天候を言い当てるなどの不思議な能力を持つ人物です。特技は手相を見ること。朗らかな子供らしい性格ですが、どこか大人びた雰囲気も持っている少女。

・守宮ちまき(やもり ちまき)

美術大学1年生。感情が顔に出にくいですがユニークで、彫刻・絵が得意です。マイペースに創作活動を続ける図太さがあり、移動する先々に、彫刻や壁画を残しています。

緊迫した状況下で対面した秋のチーム・蘭が「見事なプロポーション」だからと言って、壁面に美女を描き始めるなどのズレた行動を見せ、周りを脱力させることも。

・百舌(もず)

サバイバル能力に非常に長けた、謎の多い人物。夏のBチームに所属していますが、「百舌」は本来秋の季語であり、何かの目的があって行動しているようです。

また、嵐の生存を知らず、毒に侵されて生きる気力を失いかけた花の前に現れ、死にたければ殺してやると選択を迫るなど、得体の知れなさが垣間見られます。

出典:『7SEEDS』1巻

・早乙女牡丹(さおとめ ぼたん)

元警察官で、夏のBチームのガイド。当初はやや高圧的に見えましたが、それが原因でナツ・嵐が不信感を持ちチームを離脱する事態にもなり、少しずつ態度を軟化させていきます。

年上らしい包容力と柔軟さを持つ姉御肌で、通称・牡丹姐さん。時折ハメを外して、隠し芸大会ではリンボーダンスを披露したり、惜し気もなく巨乳を晒してみんなの前で水浴びしたりと、なかなかに面白味のある人物です。

登場人物がみんな魅力的!【秋のチーム】

5巻から登場します。春・夏のABチームより3年ほど早く解凍され、蘭・秋ヲを中心に恐怖政治を強いて村を作り、生活していました。「この世界で生きていくこと」に対して否定的で、麻薬に溺れる享楽的な姿勢とチーム全体の殺伐さは、ナツ・嵐・蟬丸を驚愕させました。

・稲架秋ヲ(はざ あきを)

ベンチャー企業で社長をしていた男性。比較的年長者で、チームをまとめるリーダーとしての資質があり、蘭とともに他のメンバーを支配している人物です。誰に対しても人を喰ったような発言をしますが、含蓄のある言葉には実感と重みがあります。

後に春のチーム・鯛網ちさの婚約者候補(面識はない)だったことが判明しました。

・猪垣蘭(ししがき らん)

建築学を学んでいた、外国語も堪能な才女。10代前半~後半のメンバーが多いなかで、彼らよりは年長のようで苛烈な性格、女王様気質です。勝手に未来へと送り込まれたことに強い怒りを抱えており、そのため「種の保存」に強い反発心を持っています。

支配者として非情に振る舞っていますが、年長者として秋ヲとともにチームの皆を守ってもいて、厳しい態度のなかに、メンバーへの愛着心を秘めています。

・荻原流星(おぎわら りゅうせい)

軽い性格のお調子者でチャラ男ですが、実はスポーツ万能です。他者と正面から関わり合うのが怖いと考えていますが、恋人・くるみのことを本当に大切に想っています。彼女が妊娠したことをきっかけに、一時期、蘭達と対立する事になりました。

・刈田葉月(かりた はづき)

オリンピック級の柔道家。その腕前は、涼から1本取る場面が見られるほどです。常に柔道着で生活をし、大柄で筋骨逞しい肉体と四角い顔に角刈りの、見るからに強そうな男性ですが、気は優しくて力持ちを地でいくような、温厚で誠実な性格です。

著者
田村 由美
出版日
2004-08-26

・鹿野くるみ(しかの くるみ)

そばかす顔の、小柄な女性。大人しい性格ですが人を気遣う優しさを持っており、さらに流星との間に子供を身ごもってからは、驚くほどの強さを発揮していくことになります。出産に際して、「7SEEDS計画」の目的である「種の保存」に否定的な蘭とは、一時期対立することになりました。

・梨本茜(なしもと あかね)

代々海女さんの家系の女性で、生き物や海に関する知識が豊富。くるみと仲がよく、流星に対しては「頼りにならない」と厳しい意見を述べることも。しかしチーム内が対立した際には、くるみのために流星サイドに付いて2人を助けます。

霊感のようなものを持っているためか、勘が鋭いところがあり、よくない場所を言い当てるなどスピリチュアルな一面を持ち合わせています。

・八巻朔也(やまき さくや)

司法試験を目指していた青年で、瞬間記憶力があり、それを活かして皆をサポートする優秀さを持っている人物。独特の口調で喋るためか「嘘くさい」と言われることも。秋ヲ・蘭と行動をともにしていることが多いですが、よく2人に存在を忘れられていて、それを密かに気にしているようです。

・十六夜良夜(いざよい りょうや)

元消防士で、秋のチームのガイドの男性。気弱な性格で過酷な環境に恐怖を覚え、覚醒当初にガイドとしての職務を放棄してしまいました。そのため秋のチームメンバーは、彼ではなく秋ヲと蘭が統率を取っています。

後悔しつつも恐怖を拭えずにいましたが、ナツ・嵐・蟬丸らとの出会いが、彼を変えていくことになるのです。

登場人物がみんな魅力的!【冬のチーム】

4巻から登場するチームです。春・夏ABより約15年前に解凍され、さらに7名のうち3名が解凍に失敗して死亡。そのため最初から、ガイドを含めて5名で行動する厳しいスタートになりました。

・新巻鷹弘(あらまき たかひろ)

冬のチーム編の主人公で、高校2年生。50年に1人のピッチャーと言われるほどの野球の逸材で、嵐・花・万作は彼のファンでした。冬のチーム唯一の生き残りとなり、その後15年間をただ1人放浪することになります。

放出された北海道に生息する野犬を飼い慣らし、彼らを心の支えとして生きてきました。春のチーム・花と運命的な出会いをし、彼女を大切に思うようになります。普段は温厚ですが、怒りを爆発させると凄まじく、また万作からは「守護者(ガーディアン)ではなく狂戦士(バーサーカー)」と評されるなど、かなりギャップのある性格です。

・鮫島吹雪(さめじま ふぶき)

高校2年生。今世紀最高のショートストップと呼ばれ、新巻と並ぶ甲子園の有名人でもありました。豪胆で明るく力強い性格で、美鶴に好意を抱いていました。新巻・美鶴を守るために、虎に似た野性動物(以下、虎と略)と戦って死亡します。

・神楽坂美鶴(かぐらざか みつる)

高校2年生ながら、日本舞踊の名手。高校野球ファンで、新巻・吹雪の両方をよく知っており、以前自身の踊りについてのスランプの時に吹雪に手紙を送ったことがあります。その返信に勇気付けられた過去があり、彼に惹かれていました。

吹雪が死亡した後、新巻を寒さから守るためにすべての衣類を譲り、自身は夕鶴を舞いながら凍死してしまいます。

著者
田村 由美
出版日
2004-01-26

・枯園睦月(かれぞの むつき)

大学1年生のバックパッカーで、北海道の地理にも詳しく、吹雪・新巻・美鶴に行くべき道を示します。しかし、虎に襲われてすでに瀕死の傷を負っており、自ら崖下に身を投げて死亡しました。

・柴漬アラレ(ふしづけ あられ)
 

・綾取風花(あやとり ふうか)

・室咲冬至(むろざき とうじ)

上記3名は解凍に失敗し、ミイラの状態で発見されました。そのため登場も、ほぼ名前のみとなります。

・熊川冴(くまかわ さゆる)

冬のチームのガイドで、スキンヘッドの男性。ガイドとして生き残ったメンバーを導いていましたが、虎に襲われ新巻・吹雪・美鶴を残し死亡してしまいます。

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察3:どんどん複雑になる恋愛関係にハラハラ!

本作は、壮大なストーリーのなかで展開されていく恋愛模様も魅力の1つ。この項では夏のBチーム・嵐、春のチーム・花という恋人同士を中心に広がる、複雑な恋愛関係をご紹介しましょう。

花と嵐は別のチームで未来に目覚めたために、お互いの安否がわからず苦しむことになります。そもそも相手が未来に来ているかどうかすらもわからないなか、互いの生存を信じたくても完全に信じることが出来ずに、それぞれ苦境に立たされるのです。

1巻から登場する夏のBチーム・ナツは、人と関わることを苦手としており、見知らぬ人達とのサバイバル生活になかなかなじめません。1つ間違えれば死んでしまう、そんな状況のなか、特技があるわけでもなく、周りに声を掛けることすら躊躇してしまう彼女は、自身が役に立たないことを突きつけられ続け、惨めな気持ちを抱えています。

それにも関わらず、自分にも優しく接してくれる嵐。彼女は同じチームである彼に、しだいに信頼と好意を抱くようになるのでした。

しかし彼には花という恋人がおり、彼女が未来に来ているか不明な状況のなかで、ナツは期待と不安、嫉妬や自己嫌悪を感じることになるのです。嵐が一途に花を想っていることが行動や言葉の端々から感じられるため、その葛藤はさらに深くなっていくのでした。

そんなナツの事が気になる同チーム・蟬丸は、彼女に苦手意識を持たれていることを自覚していながらも、無遠慮に近づいていきます。ナツは蝉丸に自分のダメな部分を指摘されることに当初は怯えるばかりでした。しかし真面目な彼女はそこから、「なぜ今自分がダメだったのか」を学んでいくことになるのです。

蟬丸が意図したわけではないのですが、彼が彼女の成長に大きく関わっていきます。自分に足りないものを気付かせてくれる嵐と蟬丸の存在は、ナツの中で確かに大きくなっていくのでした。

意図せず生まれた三角関係(?)ですが、3人で行動を共にするうち、お互いのことを理解し合い、信頼関係が深まっていく夏のBトリオなのです。

著者
田村 由美
出版日
2002-09-26

一方、2巻から始まる「春の章」では、嵐の恋人・花が主人公。彼女も、嵐の安否がわからず不安を抱えています。それでも生来の強さが彼女を奮い立たせ、自分らしくあろうと、現実に立ち向かっていくのです。

そんななか同じ春のチーム・ハルは、音楽に対する自分の屈託や葛藤を肯定してくれた彼女に、好意を抱くようになります。

また、冬のチーム最後の生き残りである新巻は、他のチームよりも早く解凍され、15年間を独りで生き抜いた孤独を抱えていました。しかもようやく出会えた同じ境遇のナツ・嵐・蟬丸にはタイミングが悪く疑われ、拒絶されてしまいます。

そんな失意のなかで彼は花と出会い、彼女に受け入れてもらえたことで心を救われ、大切に思うようになるのです。ハルは、嵐の存在に加えて新巻という要素が増え、葛藤を深くするのでした。

一方、花も嵐の不在・安否の不明に心を弱らせており、その上他者に感染する毒に侵された事で、誰にも言わずチームを離れる決心をします。それに気付いて同行し、助けてくれるハルと新巻の存在の心強さに心が揺れる花。そっけないながらも、自らの意思で花のために行動するハル。そして力強く花を支えてくれる、大らかで包容力のある新巻。彼らは協力し合って花の治療法を探していく内に、お互いを大切に思う気持ちが伝わり合っていくのでした。

この状況が現実であると自覚していくにつれ、花と嵐はお互いが同じように「未来に来ている」可能性の低さに直面し、絶望を感じ始めます。そのうえ、身近な頼れる仲間達への信頼が募っていくのです。花と嵐、お互いの生存はまだ読者にしかわからない情報で、彼らを取り巻く状況にやきもきしてしまうでしょう。

やがて、2人はお互いが未来にいるということを知り、出会えないながらも希望を取り戻し、再会を願ってこの過酷な世界を生き抜く決意を固めていくのでした。

しかし、複雑な恋愛事情は、まだまだ深まっていきます。今度はハル、新巻にそれぞれ気になる相手、ぐいぐいと攻めてくる相手が現れて、事態はさらに面白く展開していくのです。そしてナツには、なぜか彼女を庇護してくれる人物が現れて……。

この幾層にも重なった複雑な人間模様と恋愛模様が、一体どんな結末を迎えるのか。それはぜひ、本編を読んで確かめて頂きたいと思います。さまざまな心が交錯するさまは、本当に読み応え満点です。

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察4:理不尽な展開に泣ける!

『7SEEDS』は、とにかく過酷な状況のなかでストーリーが展開していきます。

そもそも何も知らされずに、突然元いた世界から切り離された主人公達。彼らは、大切な存在にも、愛着のある何もかもに対しても別れを告げることすら出来ずに、1度滅んだ地球で目覚めます。そして、壮絶なサバイバル生活を強いられることになるのです。

数えきれないほど「泣きたい!」状況が出てきますが、そのなかの1つをご紹介しましょう。

著者
田村 由美
出版日
2004-01-26

冬のチーム唯一の生存者・新巻。彼はコールドスリープから目覚め、親友となった吹雪、淡い恋心を抱いた相手である美鶴と信頼関係を築きます。しかし、そんな時間も長くは続かず、過酷な環境のなかで2人を失ってしまうのです。

それでも、縁あって助けた犬達とともに過ごし、吹雪・美鶴と名付けた彼らとともに世界を生き抜いてきました。犬達は彼の家族のような存在となり、心を支えてくれるのです。

しかし、冬のチームは他のチームより約15年早く解凍されたため、他の人間に出会うことはありませんでした。花や嵐達と同世代だった彼は1人だけ15年分多く年を取り、孤独を抱えて生き残ってきたのです。

出典:『7SEEDS』6巻

そして15年後、ようやく出会えたのは夏のBチームのナツ・蟬丸・嵐の3人でした。かつて自分が誰も助けられず1人生き残った悔恨から、次は自分が誰かを助けたいという強い思いを抱き続けた彼は、彼らに出会えた喜びにその思いを強くしました。
 

しかし、3人は秋のチームに出会った直後で、人に対する不信感を抱えていたのです。
 

秋のチームは、夏のBチームより3年早く解凍されており、その分長くこの世界で生きてきて、強い絶望と閉塞感から歪んだ形の生存戦略を取っていました。そして嵐は花の生存が絶望的であることを感じ、限りなく不安定な精神状態に陥っていたのです。

そのため、新巻のことを素直に信用できず、3人は彼の元を去ります。

出典:『7SEEDS』6巻

新巻は深く傷付きますが、それでも彼らを見送り、そして次こそはと思いつつも心が折れそうになっていました。そこで出会ったのが、花です。彼女は未知の生物に襲われていたところを、新巻に助けられます。

彼女は彼に笑いかけ、そして自分達のチームに彼を招きました。新巻は、自分を受け入れてくれた彼女を、守るべき相手、そして絶対に助けるかけがえのない存在と感じ、大切に思うようになるのです。彼の孤独、そしてようやく希望の光を見つけられた喜び、その気持ちを思うと泣けてきてしまいます。

しかし、それだけでは終わらないのが『7SEEDS』です。物語が進み、新巻は生死不明のまま行方がわからなくなった花を探して、チームを離脱。そのことが、彼のかけがえのない家族・吹雪と美鶴達に思いもよらない結末をもたらすのでした……。

彼と花に一体何が起こるのか、犬の吹雪・美鶴はどうなるのか、この展開はぜひ本編で確かめて頂ければと思います。理不尽だけれども、どうしようもなく愛しい彼らのやりとりに、思わず涙がこぼれるでしょう。

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察5:名言多数!

『7SEEDS』には、本当に多くの名言が登場します。物語のなかで、彼らは一方的に絶望的な未来に連れてこられた挙句「命がけで生き残れ」と言われます。そんな状況に納得が出来るはずがありません。

それを受け入れ、この世界で生きていくと心から納得するためにも、彼らはそれぞれに成長を余儀なくされます。

けれど、それは嫌々成長させられるのではなく、各自が自分の意思で「なりたい自分」を見つけ、それを目指して戦っていくということでもありました。彼らの成長は痛みを伴い、苦しく辛い経験でもあります。そんな経験をしていくなかで紡がれる言葉は、力強くまっすぐで、読む人の心に響くのです。

そんな名言の幾つかを、ご紹介していきたいと思います。

7SEEDS 14 (フラワーコミックスアルファ)

2009年01月09日
田村 由美
小学館

わかるか
一番恐ろしいことは 数多ある道の中から
目標も方向も手段も場所も 付き合う人間も
全部 自分で決めなきゃならないってことだ
(『7SEEDS』14巻より引用)

残酷なテストを生き残ってきた夏のAチームに、秋ヲが突き付けた台詞。確かに夏のAは壮絶な経験をしましたが、だからといって彼らが自分達「一般人」を蔑むのは間違っていると、秋ヲは言います。

そしてその「恐ろしいこと」の先には、自分で選びとった喜びも確かにある、と彼は夏のAチームの面々に伝えます。その言葉は容易には理解されませんでしたが、確かに夏のAチームに届き、涼はやがてその真意を感じ取るのでした。

著者
田村 由美
出版日

ダメだからイヤって言ってない!
ダメでいいから寄り添ってって言ってるの
わたしと子供をちゃんと見て
かっこつけないで ちゃんと 関わって
(『7SEEDS』29巻より引用)

流星は、人と「きちんと関わる」ことを避けてきた人間でした。それを感じ取りながらも、何も言わずにいた恋人・くるみ。しかしアクシデントが重なり、彼とたった2人でいつ出産が始まるとも知れない状況になって、彼女はついに彼の心に踏み込んだのでした。

流星は、この言葉でようやく真正面から夫、父親になる覚悟を決めます。過酷な世界で仲間の誰より先に母になるくるみが、その重みを彼と支え合いたいと願う姿に心を打たれるシーンです。

著者
田村 由美
出版日

暗くて 長い道を さまよって
苦しんで 傷ついて 救って 救われて 光の中に出た
まるで 産道を抜ける赤ん坊のように
(『7SEEDS』35巻より引用)

物語の終盤、この世界で生きていくために自分達全員が今、もう1度生まれ直したのだと牡丹は感じます。未来に目覚めて必死に生き延びて、辛かった、悲しかった、苦しかった。でもそのなかには喜びも確かにあったのです。その時間のすべてが、この台詞に繋がっているのでしょう。

いかがでしたでしょうか。この言葉たちが、物語のなかでどのように響いているのか……読んで味わって頂きたい名言たちです。

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察6:余韻の残る最終回!

 

『7SEEDS』は完結しましたが、物語は完全決着を見たわけではありません。

ストーリー終盤、佐渡島地下に「方舟」と呼ばれる装置の中に、解凍手段のない冷凍睡眠装置があり、そこには105人の子供達が眠っていることが明かされます。そして「方舟」を佐渡島の崩壊から救いましたが、物語はこの装置を解放するところまでは語られていません。

ですが、外伝の最終回、最終ページで大勢の子供達の笑い声と足音が表現されているのです。「方舟」解放は成功したのでしょうか。それとも彼らは、「7SEEDS」のメンバー達の子供……?

作者・田村由美氏は、物語の終わりを「カメラはここまで」と表現しましたが、まさに、あとはすべて読者の想像に委ねられているのです。

恋愛模様についても、くるみの出産や、花と嵐が再会した他、カップル候補達の結末はほぼ言及されていません。おそらくこうなるのでは……という予想はありますが。こちらも「ご想像にお任せ」されているようです。

皆さんの考える結末、そしてカップルは?他の読者の方々と語り合いたくなってしまうかもしれません。

 

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察7:後日談が描かれる!外伝の内容も見逃せない!!

佐渡島で生きていくことに決めた、30人の生き残りたち。日々協力し合って生活を続けるなか、それぞれにそれぞれの想いがあって……。
 

最終回直後の後日談を描いた、注目の外伝!

著者
田村 由美
出版日

得意分野ごとに仕事をするようになり、まとまりが見えてきた彼ら。亡くなった仲間の埋葬も無事に終わり、平和に日々が過ぎていきます。

この外伝でもっとも注目したいのは、安居の存在です。彼は自らの罪を後悔し、それに苦しみ続けていました。人として許されないことをしてしまった彼は、自分はどうするべきなのかについて深く考え続けます。

そんななか涼が花のもとにやってきて、彼を許してほしいと頼むのです。しかし、それはあまりにも傲慢な態度で、花は彼にナイフを突きつけるのでした。そこに助けに入る安居。これをきっかけに、彼は花へあらためて謝罪するのです。そこで花が言った言葉とは……。

彼のしてしまった過ちの重さを、再度考えさせられるエピソード。安居が助けに入ると思って、あえて花に傲慢な態度をとった涼のアシストもあり、彼は花と話すことに成功します。しかし彼女の心の傷は、想像以上に深いものだったのです。

彼が出す決断は、悲しくも一縷の希望を感じるものとなっています。ここから彼がどのような道をたどるのか、つい続きを読みたくなってしまうエピソードです。

『7SEEDS(セブンシーズ)』の魅力をネタバレ考察8:残された謎が気になる!結末を迎えてもなお、面白さが残る

 

余白を残して完結したストーリーには、解き明かされていない謎もあります。

夏のAチーム以外の選考基準で、選ばれたのはなぜ彼らだったのか明言はされていません。良家の子女や、プロジェクト関係者の身内。コネクションはそれだけじゃない……?

意外なところでは、外伝にて、ちまきの父親が物資を残した場所の目印になっていた仏像を彫った経緯から、彼が「7SEEDS」夏のBチームに選ばれていたことが判明しました。

そのことから、選ばれたメンバーそれぞれに、彼らの両親や家族の思い、語られていない物語があるのではないかという想像力を掻き立てられます。

 

著者
田村 由美
出版日

また物語の途中、嵐が瓶に手紙を入れて海に流すのですが、それに英語の返事がきたことが、最終35巻で明かされます。外国にも「7SEEDS計画」の生き残りがいると示される程度の情報ですが、新巻はその署名を見て、有名なメジャーリーガーの名前と同じだと言いました。

日本以外の世界はどうなってしまっているのか、という謎。そして、きっとそこで生き延びているまだ見ぬ人々にも、彼らだけの物語があるのでしょう。

そして存在が明らかになったものの、登場していない「龍宮」以外の巨大シェルター。この計画が、何らかの事情でうまくいかなかったことは判明しているのですが、それがなぜなのかはわかりません。きっとここにも、語られていない壮大なストーリーが隠されているのではないでしょうか。

そんな多くの謎についても、読者一人ひとりが好きに想像できる余白が残されているのです。『7SEEDS』は、読み終わっても楽しみが尽きません。

……だけどやっぱり、「続きが読みたい!」と思ってしまうのは、幸せな葛藤といえるでしょうか。

2019年からNetflixで配信が始まったアニメシリーズは、2021年1月からTOKYO MXで第2期の放送が始まりました。ぜひアニメ版もチェックしてみてください!

長編ですが、満腹にはならない絶妙の読みごたえ。ぜひおすすめしたい作品です。