「フランス人は10着しか服を持たない」5分でネタバレ解説!漫画版も紹介

更新:2021.12.12

本作をご存知ですか?見ただけで「えっ本当?」と口にしてしまいそうなタイトルですよね。10着しか持たないのは、もちろん理由があるんです。ここではこの本の内容を解説していきます!これを読んで、あなたも目指せミニマリスト!

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「フランス人は10着しか服を持たない」の内容を5分でネタバレ解説!作者も紹介

さて、本作『フランス人は10着しか服を持たない〜パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣〜』は、いったいどのような本なのでしょうか?

まず、作者をご紹介。彼女は、ジェニファー・L・スコットというアメリカ国籍の女性です。

南カリフォルニア大学在学中、フランスへと留学します。ホームステイ先は由緒正しいフランス貴族の家庭。ムッシュー&マダム・シックの邸宅へとステイすることになるのです。

著者
ジェニファー・L・スコット
出版日
2017-05-12

伝統や習慣をきっちりと守りながら、洗練された暮らしを目の当たりにしたジェニファー。特に、母であり妻であり、しっかりと仕事もするマダム・シックに、とても影響を受けます。

贅沢をするわけでもないけど、上質なものを少しだけ持ち、日々を丁寧に暮らす生活。だんだんと、彼女もその暮らしに目覚めていくのです。

本作は、そこで作者が感じたことを中心に、ミニマリスト的な生活を送ることの素晴らしさ、豊かさが書かれています。

そんな本作の出版社は、だいわ文庫。累計発行部数は、なんと64万部以上を売り上げています。その売り上げは、2015年の上半期ベストセラー1位を獲得するほど。もしかしたら、みんなモノに溢れる生活に嫌気が差していたのかもしれませんね。

本当に10着のワードローブだけなの!?

さて、マダム・シックのおうちは本当に10着だけなのかというと、必ずしもそうではありません。ですが、だいたいトップスもボトムも5着以内。そのなかで毎日の服をコーディネートしています。

フランスにきたジェニファーが驚いたことは、まずたいへんクローゼットが小さいことでした。アメリカではウォークインで広々としたクローゼットが普通で、1週間に同じ服を着ていくことが恥ずかしいとされていたのです。

ところが、フランス人は恥ずかしげもなく同じ服を愛用します。ワードローブを少なくすることで、日々の服を決めるわずらわしさから開放されているのです。また、少ない服で生活する、と決めると「本当に自分に似合うのか」「自分のライフスタイルに合っているのか」をきちんと考えることができます。

アメリカにいたとき、たくさんの服の前で「着る服がない!」と叫んでいたのに、ゆったり納まっているお気に入りの、しかも自分が似合う洋服たちを見るジェニファーは、それだけで満足していました。

服が少ないので、「あの服を着られずにだめにしてしまった」「知らない間に穴が開いていた」なんてこともなく、お気に入りの服を満足するまで着られます。

さらにクローゼットを整理することによって、自分のライフスタイルが確立され、暮らしがシンプルになっていくのです。

食事とエクササイズが大事!間食は×

フランス人は家族とのコミュニケーションにおいて、食事を大事にします。丁寧にご飯を作り、バランスのとれた食事を心がけて、家族みんなで楽しくいただくのです。

毎日きちんとした食事を取るので、スナック菓子などの間食はもってのほか。インテリアもおしゃれして、「こんなところで間食するなんて」と思えるような素敵な空間にしています。どうしても間食したいときは、身体にいい食べ物を選んで食すそうです。

また、こまめに水分補給をします。もちろん、コーラやフラペチーノなんてものじゃなく、お水をたくさん飲むのです。それによって、お肌の水分補給もばっちり。

そして、健康的な食欲を促すために、適度なエクササイズを取り入れて、おなかをきちんと空かせることも大切です。ダイエットのために食事を抜きがちになってしまう私達にとっては、「おなかを空かせる」という考えは目からウロコですよね。

エプロンだって気を抜かない!部屋着もオシャレに

ホームステイに行った時、ジェニファーが持っていったルームウェアは、ひざに穴の開いたジャージでした。初日の夜、こっそりつまみ食いしようと部屋を出ると、マダムにばったり。

そこでマダムは、「その穴は私が洗濯でやっちゃったのかしら?」と彼女に聞きました。彼女が「いえ、これは前からある穴です」と答えると、マダムはこう言ったのです。

「どうしてひざに穴が空いているのに、まだ履いているの?」
(『フランス人は10着しか服を持たない〜パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣〜』より引用)

そうです。ジェニファーは、なんとなくそれを使い続けていましたが、他人から見たら、なぜ、そんなみすぼらしいものを履き続けているのか、わかりませんでした。そこで彼女は、「なんでだろう?」と考えるきっかけになったのです。

それを機に、彼女は上質なルームウェアを買って身につけることにしました。上質なものに包まれて眠るのはとても気持ちよかったそう。たとえ誰も見ていなくても、自分自身がそれで気持ちよく眠れる。自分のために上質なものを。それがマダムの教えでした。

家の中でも身なりを整え、ちゃんとした格好でいると姿勢がよくなり、背筋が伸びます。そうすれば気分もしゃっきりして、自然とスリムな体系につながっていくそうですよ。もちろん、家事をするときは素敵なエプロンを身に着けます。

自分が好きなもの、合ったものに囲まれて生活すると、自然とメリハリもついてよさそうですよね。

メイクや香水で自分らしさを演出する!

また、女性はTPOに合わせてメイクをすることが大切だと言っています。

フランスの女性は、ナチュラルなメイクなのに、自分に合ったメイクをきちんとわかっているようです。いつも女らしさを忘れない、洗練されたメイクです。

アート関連の行事などに行くときは目元を強調したメイク、ちょっぴり冒険したいようなときは口元に視線が集まるようなメイク、カジュアルなら薄めでナチュラル……と自分の雰囲気や行く場所によって、メイクを変えているのだそう。

さらに女性らしさ、自分らしさを引き出してくれるアイテムに、香水があります。自分がどのように振る舞いたいか、どのような自分なのか、そういったことを考えて、自分にぴったりな香水を探して身につけましょう。自然と自信がついて、輝くオーラを手に入れられますよ。

「フランス人は10着しか服を持たない」シリーズに注目!続編も面白い

本作には、実は続編があります。

著者
ジェニファー・L・スコット
出版日
2017-08-10

1冊目はフランスでの体験が主でしたが、こちらはジェニファーがカリフォルニアに戻って実践した、マダム・シックの暮らし方の体験談が主です。

パリの暮らしとカリフォルニアの暮らし、それぞれ気候や生活は違うかもしれませんが、マダム・シックから教わったことを大事にして、出かけない日でもだらしない服を着ない、自分を大切にするなどに気をつけて暮らしていきます。

一気にすべてをシックにするのではなく、自分ができることから少しずつ変えていくプロセスを楽しむ。それがシックな生活なのだと語る続編です。もっと暮らしのコツを知りたい方は、ぜひこちらも読んでみてください。

さらに、こちらは第3弾。暮らしというよりは、振る舞いについて書かれています。

著者
ジェニファー・L・スコット
出版日
2017-05-20

気品のある女性というのは、自分らしいスタイルを大事に、また美しい立ち振る舞いをします。カジュアルな女性でも、自分らしさを表現できる凛とした女性になるのがテーマ。

自信、心の落ち着き、思いやり、美しい身だしなみと姿勢、「いま、この瞬間」を大切にすること。自分がどうあるべきか、マダム・シックの魅力を「心の持ち方」から見た一冊です。

服や暮らしのアイテムを上質にしただけでは、「自分らしい女性」にはなれません。内面から素敵な女性になるために、こちらも読んでみてはいかがでしょうか。

「フランス人は10着しか服を持たない」は漫画もおすすめ!

本作は文庫で大変読みやすくなっていますが、ちょっと文章が多いのは苦手……という人向けに、コミック版も出版されています。

フランス人は10着しか服を持たない コミック版 ファッション&ビューティ 編

2017年04月13日
村田 順子
ハーパーコリンズ・ ジャパン

こちらの漫画の試し読みや購入の検討はこちらからできます。

全編漫画で解説されており、ジェニファー、マダム・シック一家、フランスの女性たちなどが描かれていますので、イメージがしやすいのではないでしょうか。「アメリカ的な女性」「ファッションのスタイル」なども、ぱっと見てわかりやすいですね。

ファッション&ビューティ編と、ダイエット&ライフスタイル編に分かれていますので、全編をじっくり読みたい人は、ぜひ両方読んでみてください。

「フランス人は10着しか服を持たない」でミニマリスト的な生活を手に入れよう!

フランス人が10着しか服を持たないというのは、決して貧乏だからとか、ケチだからというわけではありません。

みんな自分の身の丈に合った暮らしをし、そして、そのなかでも1番上質で気に入っているものを使い、身に着けるという習慣が根付いているのです。

著者
ジェニファー・L・スコット
出版日
2017-05-12

気に入ったものしか持ちませんので、必然的にモノは少なくなっていきます。そうすると、選ぶストレスやモノがたくさんあるストレスにさらされませんので、1日1日がとても素晴らしく感じられてくるのではないでしょうか。

日本でもミニマリストといって、モノを持たない暮らしを実践している方がいらっしゃいますが、それと通じるものがあるのかもしれませんね。

まずはクローゼットから、いらない服を処分することを始めてみてはいかがでしょうか?


10着、しかもお気に入りの服しかないワードローブは、開けるたびに幸せな気分になれるかもしれませんね。この本を手にとって、ミニマリスト的なシンプルな暮らしを、ぜひ実践してみてください!

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