全員が主人公の4コマ漫画『徒然チルドレン』。なんと、その原作の続き、未収録の話が楽しめるのが本作です。あのカップルのその後は?あの子は今、どんな学校生活を送ってるの?気になる登場人物の続きがわかる、注目作品となっています。今回の記事では、そのなかから注目のカップルをご紹介しましょう。
まるで、自分も一緒に学校生活を送っているような気分で読める4コマ漫画『徒然チルドレン』。若林稔弥によって描かれ、2012年10月から2018年7月まで連載されました。2017年2月には、テレビアニメ化も果たした作品です。
キャラクター全員が主人公である当作は、やっぱりその登場人物たちが大きな魅力の1つ。純情すぎる彼らのラブ&コメディな日常は、思わず胸キュン!
「自分も、こういう時代、あったらなぁ……」と感慨にふけながら読んでみたら、思いの外エモい気持ちで読むことができるのではないでしょうか。私も、こんな学生時代をすごしたかった……。
さて、そんな『徒然チルドレン』ですが、なんと今回は、原作のその後、そして未収録の話が描かれた物語が発売されることになりました。その名も、『徒然チルドレン+総集編』!
本作では、原作のその後が描かれています。あの子は今、どうしてるの?あのカップルはどうなった?? 気になるその後が、もしかしたらわかるかもしれません。キャラクター全員に対する質問コーナーも収録されており、原作のファンにとっては、まさに嬉しい内容となっているでしょう。
本作では一匹狼の梶亮子や、ヤンデレ気質な姫宮アリス、鈍感すぎる少女の高野千鶴、そんな高野が親友かつ恋のライバルでもある吉永倫子、さらに謎の人物(?)ミス・ワビサビなど、まだまだ多くの人物が登場します。人気キャラクター達の登場は、見逃せません。
『徒然チルドレン』をおさらいしたいという方は<『徒然チルドレン』キャラ別ニヤニヤ名シーン紹介!【12巻ネタバレ注意】>の記事もあわせてご覧ください。
ここからは、注目キャラクターを中心に見ていきましょう。まずは不良っぽいけど、実はただの一匹狼・梶亮子と、生徒会長だけど、ちょっと変わり者(?)・赤木正文のカップルです。
不良と生徒会長の凸凹コンビ。一見、梶の方が主導権を握っていそうにも思えますが、完全に赤木の方が1枚も2枚も上手をいっています。
彼らの付き合うきっかけは、梶が煙草を吸っているところを、赤木に見られてしまったことでした。そのことを教師にチクるのか、という梶。そんな彼女に対して、黙っててやる代わりにと赤木が出した条件が、キスをすることだったのです。しかも、女性に対して恋愛感情を持てるかどうかの確認のために……。
真面目な顔をしてナチュラル小悪魔な赤木と、そんな彼に振り回される見た目と違って純情一直線な梶。この2人のやり取りがなんともかわいらしく、見ていてニヤニヤしてしまった方も多いのでは?
本作では、相変わらずツンデレな梶&自覚なしで彼女を翻弄する赤木のやり取りが見られます。なんで赤木が自分のことが好きなのかと考えては顔を赤らめる梶が、めちゃくちゃかわいいっ!また、その考えをすぐさま見抜く赤木の洞察力は、なかなかにおそろしいものがあります……。
本作では、どんな形で読者に胸キュンを与えてくれるのでしょうか?
続いては、ソフトテニス部に所属している皆川由紀と、放送部部長の古屋純。お互い学級員同士の2人です。
皆川は一見、小悪魔な印象を持たれがちですが、実は純情で一途な少女。そんな彼女は古屋のことが好きで、彼に告白をしました。一方の古屋は、超〜〜〜優柔不断な性格。彼女に対して、なかなか返事ができません。
そんな彼らの関係を語るうえで外せないのは、やはり古屋の妹・ほたるの存在。すでにご存知かとは思いますが、この妹、異常なまでのブラコン。そのため皆川に対して、あからさまな敵意を表します。しかし、このほたるの邪魔で古屋の気持ちが見えてくるなど、彼らの仲を縮めるアシストに繋がったりするのだから面白いものです。
付き合ったら結婚とか考えなきゃだし、軽々しく付き合えない……なんて古屋、それ、もう皆川のこと大好きじゃん!って、おそらく読者はみんな、総ツッコミして読んでいたことでしょう。
本作では、遊んでいる印象を持たれがちな皆川が、クラスでちょっとした噂をされてしまうことに。それを聞いた古屋は……。
3組目は、ソフトテニス部の神田沙希と、サッカー部の高瀬春彦です。
やはり彼らに関しては、最初の最初、1巻の1話目の印象が強いのではないでしょうか。高瀬に対して、好きな人はいるのか、と聞く神田。それに対して、高瀬はなんとも歯切れの悪い返事をします。
なんとか、好きな相手はいないらしいということがわかった神田は、彼に告白しようとするも、なかなか言葉が出てきません。そんな彼女が精一杯の思いで出した言葉は、明日も会ってくれるの?でした。
これに対して、高瀬が答えた後の彼女の顔が、めっっっちゃかわいい!恋する女の子って、大正義ですね……。っていうか、絶対両思いなんだから、もう付き合っちゃえよ、と思わずにいられません。
本作でも、この中途半端な関係が描かれています。高瀬は、最近神田から避けさせていると感じている様子です。そこで、神田と仲がよい皆川に、こちらもメールで確認を取りますが……ここで、最強ヤンデレ・姫宮アリスの登場。
メールだからこその、こじれる会話は、実際に体験したことのある方も多いのでは?かなり面倒な姫宮と、彼女を邪険に扱えない高瀬のお人好し(?)加減も見所です。
4組目は、吹奏楽部で「ちーちゃん」の愛称を持つ高野千鶴と、サッカー部の「すがやん」こと菅原卓郎です。
高野は、異常にまで自己肯定力の低い少女。かわいくなく、暗い自分に告白してくる人は、絶対におかしいと決めつけています。しかし、菅原はそんな彼女のことが大好き。いつも陰ながら彼女のことを見ていて、その真面目な性格などもしっかりと理解していました。
褒めても褒めても刺さらない彼女に、彼は意を決して告白するのですが……やはり、彼女には響かず。励ましの言葉として受け取られてしまうのでした。雨が降りしきるなか、傘も差さずに打ちひしがれている彼の姿は、あまりにも切ないです。元気を出せ、菅原よ……。
本作では、高野の親友で菅原に想いを寄せる「よっちゃん」こと吉永倫子も登場。彼らの三角関係に、ぜひご注目ください。
最後にご紹介するのは、茶道部部長の柴崎絵里香と、軽音楽部部長でギター担当の生形伸二です。
おしとやかな口調に清楚な見た目、さらに茶道部所属とお嬢様感満載の柴崎ですが、実はロック狂。狐のお面をつけて、「ミス・ワビサビ」として軽音楽部に乗り込みます。本人は正体を隠しとおしているつもりですが、どっからどう見てもバレバレです。
そんな彼女が想いを寄せるのが、生形。彼は悪い人ではないのですが、短気で言葉遣いが悪い人物です。ミス・ワビサビに扮した柴崎に対して、イライラしてしまうこともしばしば。というか、バレバレなのに頑なに隠していたら、それはツッコまざるを得ないですよね。
……でも生形、それ柴崎がお前のことを好きだからこその態度なんだぜ?と、読んでいて思わず呟いてしまいます。そのくらい、彼に対する柴崎の想いは、漏れに漏れているのです。
そんな彼らの様子は、本作でも少しだけ描かれています。なんか、少し距離が縮まったような気が……!?ぜひ、本編でお確かめください。
生徒、教師、すべての登場人物を主人公にして描かれるラブコメ『徒然チルドレン』の、その後、未収録の話を収録した、注目の本作。4コマ漫画形式で描かれていて、空き時間でサクサク読めるところもポイントです。
本作には、今回ご紹介した以外にも、多くの人物が登場します。その誰もが魅力的で、実際に存在していそうなところが、面白い点ではないでしょうか。原作を読んだことがある人には必読の作品であり、読んだことがない人にとっても、作品の雰囲気を感じるのに最適なものとなっています。
筆者のように、最近トキメキが足りなくて心も体も枯れそうな方は、ぜひ本作を読んで胸キュンしましょう。『徒然チルドレン+総集編』で、トキメキをチャージ!
徒然チルドレン+総集編
本作以外にも、多くの魅力的な作品、注目作品が目白押しです。今まで読みたかったあの作品や、気になっていたこの作品にも手を出す大チャンス!ぜひ、セールの内容をチェックしてみてくださいね。