2017年夏にアニメ化された『徒然チルドレン』。甘酸っぱい世界観で多くの人をキュンキュンさせてきた人気漫画です。今回はそんな本作のキャラクターと名シーンをご紹介します。
ある程度主要人物がいるものの、脇役がほぼいない状態でそれぞれの恋愛模様が描かれる本作。すべての登場人物にしっかりとした物語があり、実際にこんな学校があるのではないかと思える世界観です。
そんな立体的な日常を見せる本作最大の魅力は、登場人物たちの初々しい様子。甘酸っぱいイチャイチャを見せたかと思えば、好きすぎるゆえにすれ違うなど、こんな青春過ごしたかったと思わされるものばかりなのです。
- 著者
- 若林 稔弥
- 出版日
- 2014-08-16
今回はそんな本作のニヤニヤしてしまう登場人物たち、最新巻の見所シーンをご紹介します!
ちなみに本作はアプリで無料で読むこともできるのでまずはそちらから作品の世界観を覗いてみるのもいいかもしれません。
また、そんな人気作の続編もかなり胸キュン!
<『徒然チルドレン+総集編』でキャラのその後が見られる!>
彼らのその後が見たい方は、上記の記事もどうぞ。
- 著者
- 若林 稔弥
- 出版日
- 2015-01-09
高校1〜3年、OB含め、計50人以上もの登場人物たちの日常を切り取ったオムニバス形式の学園ラブコメ漫画です。人数が多く青春の恋愛模様を丁寧に描いているので、現実のような立体的な世界観が広がっている作品となっています。
今回はそんな作品の人気キャラクターをご紹介!ニヤニヤしてしまうこと間違いなしの青春ストーリーの魅力をお伝えいたします。
気が強いけれどなんだか可愛らしくて憎めない少女、神田。やはり彼女の名シーンは1巻1話目の告白シーンではないでしょうか?
高瀬に好きな人はいるのかと聞いて実は神田のことが好きな彼は何と言っていいか悩み、そのはっきりしない態度に「いるならいるって言えばいいじゃん!!」と逆ギレ。その勢いに押されて「じゃあいねぇよ…」と答えた彼に今度は「じゃあって何よじゃあって…!?」と詰め寄ります。
しかし聞いてから告白ができない彼女が絞り出した言葉は「あ……明日も会ってくれる!?」と赤面して聞くのです。それだけでも可愛いのですが、いいよ、と答えた高瀬に目をキラキラさせてこう言うのです。
ほんとに…?会ってくれるの??
(『徒然チルドレン』より引用)
つられて赤面する高瀬。もうお前ら早く付き合っちゃえよ!この話以降何回も心で叫ぶであろう言葉を感じさせる名シーンです。
そして神田は「明日はちゃんと好きって言うから!!」と言い残して帰ってゆくのです。甘酸っぱ過ぎです。
好きな相手をドギマギさせてはにこにこと楽しんでいる小悪魔女子、皆川。そんな性格から遊んでいると噂されやすい彼女ですが、実は結構ピュア。真面目な学級委員長の古谷にずっと思いを寄せており、その返事をひたすら待ち続けています。
しかし、やはりそこは小悪魔女子。ただ待つだけではありません。古屋と一緒に学級委員長になりながらも、まったく仕事をしない彼女。彼に何で委員長になったのか聞かれ、まっすぐにこう言います。
古屋くんのことが好きだからよ
(『徒然チルドレン』より引用)
そう言われても信じきれない古屋は、皆川が遊んでいるという噂をよく聞くと本人に言うのです。それを聞いた皆川はまたしてもまっすぐにこう言います。
でも私処女よ?
(『徒然チルドレン』より引用)
その後もからかわれ続け、そうやってからかうところが嫌いだと古屋は彼女に言いますが、ならフレばいいじゃない、と言われ、まごついてしまいます。その様子を見て、皆川はまたまたまっすぐに、そして嬉しそうにこう言います。
まんざらでもないのね!?
(『徒然チルドレン』より引用)
すぐさま、やっぱ嫌いだという古屋。
可愛過ぎます。皆川も、そして古屋も。しかし、このふたりも作中の他カップルのようになかなかくっつかない。こんな可愛い女子が迫ってきてくれるなんて夢オチじゃないといいな、古屋。羨ましすぎます。
クラスメイトの菅原から思いを寄せられている無表情少女、高野。どうにか彼が思いを伝えようとするのですが、セルフイメージが低く、恋愛にも疎いのでなかなか気づきません。
しかし予想外になかなか早い段階で、高野は自分の思いに気づきます。それは2巻でのこと。親友、吉永からのラブレターを菅原に渡す高野。そこで好きな人がいるからという理由で彼が告白を断ったことから、高野とは別の人という設定での恋愛相談が始まります。
どうしたらいいんだろう、という菅原の問いかけに、高野は強引な方がいいのかも、抱きしめてみるとか、と大胆な発言をします。菅原は、それをもし高野がやられたら困らないかと聞き、彼女はこう答えるのです。
もちろん困るよ 引くと思う
でも菅原君いい人だから 私だったら許すかな
(『徒然チルドレン』より引用)
菅原、赤面。想像しちゃったんだな、可愛い奴め。無自覚に爆弾を落としていく高野のスタイルにニヤニヤしてしまいますね。しかし彼と別れた後に高野も、もし菅原に抱きしめられて告白されたら、と想像するのです。
……そんなこと あるはずないけど
(『徒然チルドレン』より引用)
口元を隠して高野も赤面。あるんだよー!早く気づいて!!
そして、この気づいてからの展開がなかなかに長い。読者にも菅原にもひたすら忍耐を要求する高野。無自覚で本人も苦しんでいるのですが、意外と1番の小悪魔かもしれません。
演劇部部長でいちいち動作が芝居がかっており、神出鬼没でどこからでも登場する謎のキザ男、香取。彼は初出からかましてくれます。
恋愛相談を受けることは多いけれど実は誰とも付き合ったことのない細川とであい、彼女の相談にのろうと待ち構えてます。
もしかして俺のこと恋愛マスターだって思ってる? 正解☆
(『徒然チルドレン』より引用)
香取だけに許されるこの勢い。そしてそれになぜかドキドキしている細川ですが、かろうじて「恋愛マスター!?かっこいいと思ってるんですか!?」と言い返します。しかしそこは恋の魔術師、香取。痛くもかゆくもありません。
まさかかっこいいわけないだろ?
女の子を笑わせた数より泣かせた数の方が多い男なんてサ☆
やっべ!!俺なんかがマスターを名乗ったら恋愛の神様に怒られちまう!!
かっこいい…!!
(『徒然チルドレン』より引用)
本当に「やっべ」な世界です。これにかっこいいと思う細川の未来が心配。しかし、この置いてかれる暴走感が読んでいると何だか癖になります。うざかっこいい先輩、それが香取なのです。
作品随一の腹筋崩壊カップルとして人気なのが、砂川と戸田カップル。ふたりは仲のいい友達からスタートするのですが、どちらも無表情で自分の考えを素直に口に出しすぎるタイプです。ある日、砂川は流れで戸田に告白します。
俺 多分お前のこと好きだわ
(『徒然チルドレン』より引用)
誰しも思う、たぶんとは何ぞや。戸田ももちろんそこにつっこみます。それに対して砂川は、人のことを好きになったことがないからわからないと言うのです。
それに対して「わかる」と男前にきっぱりと答える戸田。彼女も人を好きになったことがないと言うのです。その流れでだよね〜と共感して流れてしまう告白。おいおい、それでいいのか。
その後さすがに話が流れてはたまらないと、たぶん戸田しかいないと言う砂川に、彼女はそんなに付き合いたいの?と逆に聞いてきます。それに対して2コマも使って真剣に考える砂川。そこはそうだよ、と即レスでいいのに、「そんなに付き合いたいかというとそうでもない」とまさかの言葉を言います。
ただ、そこはやはり青春の甘酸っぱさが売りの『徒然チルドレン』。砂川は「ただ他の奴と付き合われるのは嫌だって思う」と続けるのです。
それを聞いて、表情は変わらないものの、背景のトーンで喜びを伝える戸田。漫画的表現だから伝わりますが、現実世界だとしたらちゃんと伝わるのでしょうか、心配です。
しかしそこは似た者同士。トーンで喜びを分かち合うふたりは付き合うことになります。
じゃあ…今日からそういうのな
…わかった
(『徒然チルドレン』より引用)
高校生らしい可愛いふたりだなーと読んでいる方が甘酸っぱい雰囲気を噛みしめる中、砂川と戸田はその余韻を1コマ味わうとすぐ解散。
じゃあ俺バイトだから
うぃー
(『徒然チルドレン』より引用)
同棲が長いカップルのような、こなれた会話をして別れるのです。ところどころ甘酸っぱいものの、基本ドライな面白カップルです。
無表情で誤解されやすい剛田くんの目下の悩みは、隣の席の上根に避けられていること。その理由がわからず、彼はずっと上根が気になっていました。
実はそれは彼のことが好きだから。その気持ちを勇気を出して伝える上根。その後すれ違いはあったものの無事付き合うことになったふたりですが、最近何だか剛田が彼女を避けているのです。
不安になった上根は、剛田の部活が終わるのを待つことに。しかし一緒に帰ることになっても剛田はそっけなく、上根が近づいても顔をそらして先に歩いていってしまいます。そして、ついに彼はこんなことを言うのです。
上根 こういうのもうやめないか
このままじゃ…ダメだ
だからもう 上根も楽になってくれ(中略あり)
(『徒然チルドレン』より引用)
別れを覚悟する上根。しかし泣きながら自分も悪かったと謝る彼女に、剛田は「今度からは手でも繋いでみるか…恋人なんだしな」と言います。きょとんとする上根。
実は彼の言葉は、お互い意識して堅くなるのをやめようという意味だったのです。紛らわしい言い方ですが、何はともあれ一安心。
上根はさっきどうして自分を避けたのか剛田に聞きます。それに対して、彼は頰を赤らめてこう言うのです。
それは…部活で汗かいてたから…
…いや本当は照れるからだ
(『徒然チルドレン』より引用)
それを聞いて彼に抱きつく上根。可愛すぎるシーンです。
泣き虫で素直な上根も可愛いですが、それを上回るクーデレな可愛さがある剛田。女子よりも可愛い彼氏が魅力の剛田×上根カップルです。
本巻は香取が頻出します。記憶喪失になる香取、部活でいつも通りのウザさを発揮しながらも本当に誰かを救うというガチヒーロー展開の香取。香取満載の内容です。
しかも今回、彼についてまた新たなことがわかります。実は彼、タイムリープしているのです。「!?」と思った方は、ぜひ作品でお確かめを。いつも通りの香取なのですが、ストーリー的には少しほろ苦い展開となっています。
そしてついに前巻で付き合うことになった、皆川と古屋。それが面白くない古屋の妹、ほたるは皆川の性悪っぷりを暴いてやると尾行するのですが……。
- 著者
- 若林 稔弥
- 出版日
- 2017-02-17
今回は古屋と皆川ではなく、ほたると皆川のニヤニヤシーンが楽しめます。恋愛シーンでのニヤニヤが多い本作ですが、こんな風にほっこりとした笑みが込み上げてくるシーンがあるのも魅力です。
菅原、高野カップルも登場。男女混合の二人三脚で一緒のペアになれなかったふたり。お互いが相手は自分のことを好きなわけないのに、と思いつつも相手のペアに嫉妬するなど、素直になれない青春の雰囲気に読んでいる方まで苦しくなってしまいます。こちらのカップルは、まだまだくっつきませんねぇ。
本巻は運動会に修学旅行と、学生ならではの青春の1コマにニヤニヤしてしまう内容でした。
最大のにやけどころは、無愛想カップルの砂川と戸田を推させていただきます。修学旅行の生徒たちは何組かのカップルで部屋に集まってトランプをします。うらやましすぎです。
そこで負けた砂川、戸田ペアはお互い相手に好きと言うことになります。何ですか、この青春展開は。最高です。
砂川はけっこう男らしく、ためらわずに好きと伝えます。いつも通り無表情ながらも嬉しそうな雰囲気を出す戸田。しかし自分の番になるともごもごと恥ずかしがって、なかなか言えません。そこで砂川、さらに男を見せます。
- 著者
- 若林稔弥
- 出版日
- 2017-06-16
代わりに俺が何度でも言うから
(『徒然チルドレン』より引用)
ッカーーーーー!!甘いっすね。
「戸田の大好き…超聞きたい」と思いながらも、我慢するところが可愛いです。
しかしそんな砂川よりも破壊力の高い「大好き」を、この後戸田がかましてくれるのです。これはぜひ作品で読んでいただきたいです。
いつもは背景のトーンで語る彼女ですが、背景なしで、その言葉に挑みます。これがなぜだか、悶絶級に可愛いから不思議です。
このほかにも高瀬、神田カップルのほぼ王手がかかった運動会でのリレーや、菅原、高野カップルのヤキモチ二人三脚、息子と彼女がおっぱじまろうとしている時に、その部屋のクローゼットに隠れてしまった母というギャグ回など見所満載です。
ぜひ作品で今回も、甘々最高な展開をご確認ください。
空手部の先輩後輩関係の冴島と相馬カップルの、拳で語り合う気持ちから始まり、皆川と古屋の付き合った後の少し進歩した関係、教師の桐原と教え子・千葉の禁断の恋の始まり、砂川、戸田カップルのマイペースなお付き合いの仕方などが収録された本巻。
そのなかでも、もっとも進展があったのは、食べさせたがりの園部と、食べるの大好きぽっちゃり女子の梨本です。
- 著者
- 若林 稔弥
- 出版日
- 2017-10-17
梨本は今日こそ園部に告白しようと思いますが、告白することを知られてしまい、なぜか応援されるという友達のような接し方に、これだと気持ちを伝えてもダメなのではないかと心配になります。
しかし、掘り下げていくごとに「梨本さんと食べるおやつがさ 一番おいしいんだよね!!」と言ってきたり、「もしかしたら僕も梨本さんのこと好きなのかもね」と微笑むなど、天然タラシを炸裂させる園部。
最終的には「まあ梨本さんには 他に好きな人がいるんだし…」という言葉を聞き、梨本はつい思いのままに言葉に出してしまうのです。
私が好きなのは 園部君だよ
(『徒然チルドレン』より引用)
そう言った彼女を唖然と見つめながらも、顔を赤くする園部。最高に可愛い。そして考えてもいいかな?と言って恥ずかしそうにその場を、いったん去ります。うん、やっぱ最高に可愛い。
しかし、そこから長いこと返事をしてもらえなかった梨本は、自分がデブだから園部に好きなってもらえないのではないかとネガティブ思考を暴走させます……。
ふたりのエピソードは、中盤と最後にありますので、ぜひ青春特有の自意識が暴走する様子をご覧ください。
ちなみにふたりのエピソードも、カバー裏でもすべてを持っていくのはやはり香取です。最高すぎか。
本巻はとにかく、神巻。文化祭をとりまくそれぞれの事情に心を動かされます。卒業生にとってはこれが最後の文化祭ということで、本人も、周囲も何か思うものがあります。
最後に冴島に見せる相馬の勇姿、松浦とうららの最後の舞台、笹原に伝えられなかった加賀への思い……。
しかし最大の見所は、ミス・ワササビこと柴崎にまつわる話。実は、彼女が狐のお面を被ってバンド活動をしていたのには、母親とのある確執がありました。
- 著者
- 若林稔弥
- 出版日
- 2017-11-17
そんな母親が文化祭に来るということで、バンドをしていることがバレるのではないかと悩んでいる柴崎。そんな彼女を見て、生形は一緒に居残り練習をし、その悩みを聞いてあげるのです。
そのままの流れで、生形はまさかの床ドン。柴崎は照れますが、彼にそのままお面を外されそうになり……。ミスワササビの正体がバレてしまうのか、となったところにやってきたのは、校内見回りをしていた桐原先生。
すんでのところで邪魔が入りましたね。しかし、見せ場はここだけじゃありません。その後文化祭当日のゴタゴタで、ミス・ワササビのお面がどこかへいってしまうのです。
柴崎を心配してお面を見つけるために走り回る梶。舞台袖で自分の順番がまわってくるのを、お面がないことで不安げに待つ柴崎。
そんな彼女に、生形がある言葉を言います……。
その結末は、ぜひ作品本編でご覧ください。4コマながらにストーリーある展開が見ごたえ抜群です。
ちなみに、やはり今回もオチをもっていくのは香取。何だか彼の去り際は性格のいい妖怪みたいな雰囲気を感じます。もちろんカバー裏もお忘れなく。
本作も、ついに次巻が最終巻。最後のひと踏ん張りなのか、巻末に掲載されているキャラ全員が答えるQ&Aコーナーではさらに人数が増え、何と54人ですよ。脇役まで名前がつけられているところには、作者のこだわりを感じますね。
そして終わりが近づいているということで、全体的に次巻が気になる、切ない展開が多い!これはもうニヤニヤではなく、ウルウルしてしまいます。
そんな本巻の最大のウルウルシーンの主人公が、本山です。
- 著者
- 若林 稔弥
- 出版日
- 2018-03-16
本山は、オタクです。この記事では初出なので少し説明すると、恋愛にはほぼ関係ない「ような」人物。オタク活動にすべてをそそぎ、親友の山根といろいろありながらも青春してました。
しかし、そんな彼にも気になる相手が!それが榎本。密かに彼女への思いを寄せていた彼ですが、コミケの話になっても、ついコミケそのものへのPRに熱を注ぎ込んでしまい、肝心の彼女を誘うという行為ができません。
しかし、そこには参謀・山根もいます。アイコンタクトをかわし、素直になれない本山の代わりに彼女を誘うのでした。
最終的に、どうにか山根の頑張りで彼女を誘うことに成功。その後本山は仕方ないなー的な感じを装いながら、内心めっちゃ嬉しそうなのです。可愛い奴め。
そして、しばらく他キャラのエピソードをはさみんだ後に、ついにコミケ当日。戦場ともいわれる会場で、榎本を紳士的にエスコートする本山。頑張れ本山!ここで男を見せろ!
そして山根と、彼の彼女の栗原と別行動することになり、ついにチャンス到来かと思いきや……。
もう、このあとの結末は男泣きです。本山ァァァ!!!!!!!
もう胸がキュンキュンすることは確かなんですが。痛い。しかし、これも青春。切なくて、本山の男気が沁みて、何も言えなくなります。ぜひハンカチをご用意して、読んでみてください。
ついに、ついに最終巻です。表紙のわちゃわちゃも、最終巻だ思いながら見ると、なんだか寂しいですね。
主人公である登場人物全員が、ハッピーエンドへ向けて走り出します。中途半端な関係で読者をモヤモヤさせてきた彼ら、幸せを願わずにはいられない彼らの恋の行方とは……。
最終巻は、やはり涙なしではみられないもの。ここでもウルウルシーンをご紹介します。
- 著者
- 若林 稔弥
- 出版日
- 2018-08-17
ここまで中途半端な関係だった人物は、多く存在します。そのなかから代表して紹介するのは、自己肯定力の低い少女・高野と、サッカー部に所属している菅原のエピソードです。
自分みたいな暗くてかわいくない女が誰かに好きになってもらえるはずがないと思い込んでいる高野と、そんな彼女のことが大好きな菅原。彼は早々と彼女に告白していたのですが、恋愛の意味での「好き」ではないと思った高野からスルーされてしまっていました。あまりにも悲惨です。
そんな2人もしだいに距離を縮めていき、ついには高野が菅原のことを意識するまでになりました。そして再び高野に告白した菅原は、彼女からの返事を待っていたのです。ある日、彼らは一緒に帰ることになります。2人との、顔が真っ赤……かわいすぎます。
高野は、彼に返事をしました。それは、彼女も菅原のことが好きというものだったのです……!ついに!想いが!!通じましたっ!!!
しかし、彼らは来年、受験を控えています。そんななかで、勉強と恋愛を両立することはできないから、付き合えないと、彼女は泣くのでした。
そんな彼女に、菅原が出した答えとは……。彼の男気ある言葉は、ぜひご自身の目でお確かめください。最初に想いが届かず、撃沈していた彼を見ていた読者からすると、「よかったなぁ!」と抱き合いたい気持ちになってしまうでしょう。
その他にも、生形と柴崎、高瀬と神田など、読者を大いにモヤモヤさせてくれたカップル達の決着が見られます。主人公1人1人のドラマの行く末を、ぜひあたたかく見守ってあげてください。
なかなか進まない恋愛展開と若者らしい葛藤に、青春時代を思い返してしまうラブコメ漫画『徒然チルドレン』。他にもご紹介しきれなかった魅力的なキャラ、そしてカップルがたくさん登場するので、ぜひ作品でお確かめください!
続編を読みたい方は、2018年年末〜2019年年始にかけて期間限定のセールもやっているので、そちらもお見逃しなく!