会社の資料作りからWebサイトの作成まで、さまざまな場面で必要不可欠なデザイン。しかし、勉強してみたいけど何からはじめていいかわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、初心者でも考え方が理解できるおすすめの本をご紹介していきます。
本書は、長年にわたって読み継がれてきたデザイナー必読の一冊です。20年以上も前に発売された本ですが、何度も編集・改訂がされていて、1度読んだことがある方でも読み返してみると新しい発見があるでしょう。
- 著者
- Robin Williams
- 出版日
- 2016-06-30
デザインの基本原則を筋道を立てて説明してくれているので、もちろん初心者におすすめですが、キャリアを積んでからもふと読み返してみると新しい発見が得られる内容です。特にエクセルやパワーポイント、フライヤーなど実務で必要なデザインの基本をわかりやすく解説してくれています。
本書の原則は4つ。
これらを意識するだけで、あなたのデザインが見違えるように進化するでしょう。
図や写真なども多く掲載されているので、理論だけでなく実際に例を見ながらデザインを学ぶことができます。ぜひ本書を読んでデザインの基本をインストールしましょう。
本書もデザイン界のなかで有名な一冊。1980年代に初版が発行され、以後さまざまなデザイナーに読み継がれてきました。
- 著者
- D.A.ノーマン
- 出版日
- 2015-04-23
扉が押しても開かないと思ったら、引き戸だったという経験はありませんか。本書は、このような実例を使いながら「なぜユーザーが使いにくいデザインが生まれてしまうのか」、「ユーザーにとってよいデザインとはなにか」を考察をしていく作品です。
作者のD.A.ノーマンは「ユーザー(人間)中心のデザイン」こそがあるべき姿と主張しています。そのためには「ユーザが何をしたらよいかわかるようにしておくこと」「何が起きているのかをユーザにわかるようにしておくこと」が必要だそう。
後半では、どのようなデザインであれば上記を満たすことができるのか考え、具体的な例をあげて良し悪しを考察しています。
簡単に、そして直感的に「デザインとはどんなもの」なのかを知るには本書がおすすめ。「目で楽しむ新しいデザインの本」です。
- 著者
- 筒井 美希
- 出版日
- 2015-07-31
本書の特徴は、とにかくビジュアルが多いこと。1ページの見開きでデザインを比較し、「なぜ悪いのか」「どうすればもっと良くなるのか」を考えていきます。比較することで改善点が見つかり、直感的にデザインっておもしろいと感じることができる作品です。
ファッションやグラフ、メニュー、Webサイト、雑誌に広告など、多くの実例が載っているのも魅力的。デザインの基本となる配列や配色もビジュアルで教えてくれるので、理解がしやすいでしょう。初心者だけではなく、経験者にもインスピレーションを与えてくれるはずです。
本書は、「レイアウト」だけにフォーカスを絞った作品です。何をするにも基本が大切。本書を読めば、誰でも最初の1歩を踏み出すことができます。
- 著者
- 佐藤直樹(アジール)
- 出版日
- 2017-04-10
どのようなアプリやソフトを使っていても重要な「レイアウト」を中心に、書体や写真について解説しています。段階的に学んでいくことで、着実なスキルアップが可能です。
特に必読なのはCHAPTER1。「目の流れ」「優先順位」「面を分割する」「ラフを切る」「ラフから実制作へ」「ガイドラインを使って考える」「ページネーションの考え方」などデザインの制作プロセスで大切なステップについて詳しく記しています。
全体の構成を考えつつ、注意するべきポイントを説明してくれているので、初心者にもありがたい構成。「これからデザインを学びたい」「デザインの基礎を覚えたい」という人におすすめの一冊です。
コンビニのレジの前にある足跡マーク……詳しい説明がなくても、そこに並びますよね。本書は、そんな「ついやりたくなってしまうデザイン」について書かれています。
- 著者
- 松村 真宏
- 出版日
- 2017-06-17
9割が漫画で書かれていて、謎の生物シカケムシと一緒にデザインの仕掛けを探していく構成です。「ゴミのポイ捨てがなくなる仕掛け 」「自転車や傘が盗まれなくなる仕掛け」「誰もが見てしまう広告の仕掛け」など実例をあげながらわかりやすく解説してくれます。
作者のいう「仕掛け」とは、「人の意識や行動を変えるきっかけ」のこと。この仕掛けをデザインに用いることで、見た人を動かすことができるかもしれません。
初心者の方に特におすすめしたいデザインの本を紹介してきました。基本的な知識から、新しい気付きを得られるものまでさまざまですが、どれもデザインを学ぶうえであなたのバイブルになってくれるでしょう。