紺野あずれによるラブコメ漫画。戦国時代には合法ロリがたくさんいる、という作者の思い付きから生まれた本作では、戦国時代から転生してきた少女達が主人公を囲み、ロリのハーレムが展開されます。 テレビアニメ化も決定し、ますます注目度が高まっている『ノブナガ先生の幼な妻』。この記事では、既刊3巻分ご紹介しましょう。
かの有名な織田信長と同じ名前をもつ社会科教師・織田信永。その名前と二次元趣味で、これまで一切モテることがありませんでした。
そんなある日、蔵で古い茶碗を割ってしまったのをきっかけに、目の前に着物を着た少女が現れます。帰蝶と名乗るまだ幼い彼女は、自分はノブナガの正妻であり、子作りをするために来たのだと宣言。14歳のとんでもない爆弾発言に、信永はもちろんパニックです。
- 著者
- 紺野 あずれ
- 出版日
- 2017-11-10
実は帰蝶は戦国時代からタイムスリップしてきた、本物の信長に嫁ぐはずの少女。信永のことを本物だと勘違いしていたのでした。さらに信長の乳母や側室、あの有名な森蘭丸まで現れて、信永の身の回りはにわかにハーレム状態へとなっていくのでした。
あらゆるタイプから迫られるも、たいてい相手はロリッ子。現世では、手を出せば一発でアウトになってしまうなか、信永は彼女達とどう過ごすのでしょうか?コミカルな歴史ファンタジー&年の差&ラブコメディです。
タイトルどおり、ロリな少女達と社会科教師が織りなす年の差ラブコメである本作。登場するヒロイン達は、とても個性的です。
メインヒロインである帰蝶は、14歳で嫁いだために恋愛に疎く、天然なところがある少女。戦国時代で側室だった吉乃は、見た目はロリですが心は29歳の大人。同僚の女教師・星ヶ丘先生は巨乳で、かつて信長の乳母です。
さらに森蘭丸の転生者である男の娘まで登場するなど、あらゆるキャラクターが登場。しかも、これらのキャラクターのほとんどが実際に存在していた人物でもあるということが、さらに物語を面白くしています。
また、主人公である信永の成長も見所です。最初はオタクで冴えないタイプでしたが、彼女達と交流するうちに頼もしさも垣間見えるくらいに変化。それもそのはず、少女達に手を出せば一発で社会的に抹殺される状態で、さまざまなエロの誘惑が襲いかかってくるのです。少しかわいそうながら面白く読むことができるでしょう。
そんな個性豊かな登場人物たちの物語に歴史要素や、どうしてタイムスリップしてきたのかなどの設定の謎も少しずつ明かされていき、いろいろな面から楽しむことができる作品です。
織田信永(おだ のぶなが)。28歳の彼は、社会科の教師として働いています。学校では生徒にからかわれ、家では結婚を急かされ、趣味は二次元という、いまいちパッとしない時間を過ごしていました。
そんなある日、実家の蔵の掃除を手伝っていたところ、目の前に着物姿の少女が現れ……!?
- 著者
- 紺野 あずれ
- 出版日
- 2017-11-10
信永の家は名前だけではなく、本当に織田信長の末裔だといわれていました。家にも立派な蔵があります。
ある日、蔵の掃除を手伝っている際に彼は掃除の途中で古い茶碗を割ってしまいます。すると、突然そこから着物姿の少女が登場。帰蝶と名乗る彼女は、信永の妻であり、夫婦の契りを結びに来たのだと言い出すのです。
しかし彼女の年齢は14歳。もちろん信永は大混乱。どうやら帰蝶は、戦国時代からタイムスリップしてきた少女で、本物の信長に嫁ぐ予定の少女だったよう。もちろん戦国時代では許されても、現代で14歳と子作りなんてしたら犯罪です。
モテなかった信永は、半ばやけっぱちで、ゲームのように無条件で自分のことを大好きになってくれる女の子が現れればいいのにと思っており、それが意外な展開で実現することになってしまったのです。
しかも信永の正妻だ、子作りをしたい、などと堂々と周囲に話す帰蝶に、彼はすっかり振り回されてしまうことに……。
幼な妻とモテない教師の不器用な恋愛を描くラブコメである本作。戦国時代の人間らしく大人びているところのある帰蝶ですが、自分のいる場所がもとの世界でないことを理解した際には思わず泣き出してしまうような年相応の幼さも持ち合わせています。そんなギャップにグッとくる方も多いのではないでしょうか。
14歳の少女に思わず心惹かれる信永の葛藤にも注目したい第1巻です。
信永の前に、戦国時代から現代に現れた2人目の少女。彼女は、自らを信長の側室だと言うのですが……!?
- 著者
- 紺野 あずれ
- 出版日
- 2018-05-11
信永の前に現れた2人目の姫は、帰蝶と同じように戦国時代からやってきた、生駒吉乃(いこま きつの)という少女でした。
記録にも残っている実在の人物で、29歳の時に亡くなっています。しかし、信永の前に現れたのは、どう見ても帰蝶と同じくらいの少女。実は彼女、自分が戦国時代で死んだことを覚えていました。そして、信永のもとに少女として転生してきたのだと言うのです。
中身が29歳ということで、信永は合法ロリでは!?と一瞬喜びかけますが、もちろんダメ。結局、彼にとって手を出せない女の子が増えてしまったことになるのですが、加えて、学校の生徒である琵琶島や、同僚の星ヶ丘先生までもが参戦してきて、さらに頭を悩まされます。
2人は現代の人間ですが、先祖が信長の乳母だったり、側室だったりします。その頃の記憶が彼女達のなかに蘇ったことで、信永に迫るようになったのでした。
一気にハーレム要素が強くなった本巻では、あらゆるシチュエーションで、女の子達と信永が際どいエロをくり返していくことになります。
信永が教師として、大人としての理性と欲望の狭間で葛藤している一方、恋を知らない帰蝶が恋バナをしたり買い物をしたりと、年相応の少女らしい振る舞いをしているのもほのぼのとしていて魅力的。
信永がこれからも理性を保てるのか、そしてどういう選択をしていくのかがますます気になるところです。
正室、側室、乳母と、信長に関わり合いのある女の子達が次々に転生してきて、信永の周りは一気にハーレム状態に。
そんななか、学校の男子生徒・蘭真が、信永に触れられたことで様子がおかしくなり……!?
ノブナガ先生の幼な妻(3) (アクションコミックス(月刊アクション))
2018年12月12日
前巻でBLに興味を持った帰蝶が、男の娘について琵琶島に質問をしているところから始まる本巻。そんな伏線からもわかるように、本巻では遂に、あの森蘭丸の転生者が現れます。
森蘭丸は信長の腹心の部下であり、寵愛を受けていた人物。信永の説明によると「男同士でエロいことする仲」(『ノブナガ先生の幼な妻』3巻より引用)ということ。そんな蘭丸が、信永が触れたことで男子生徒・蘭真の中に転生してきてしまったのです。
女の子の格好をした蘭真は、言葉巧みに信永の服を脱がせて襲いかかります。もちろん体は男の子ですが、過激な言動に信永もタジタジ。
さらに、唯一、信永が手を出しても社会的に許される同僚の星ヶ丘先生は、乳母の記憶が蘇ってからというもの、おっぱいを吸われたくてしょうがないという体質になってしまいます。そしてその原因となった信永に迫りつつも拒絶するという、複雑な様子で迫ってくる?のです。
責任を感じている信永が何とかしようと考えているうちに、彼は転生者のある共通点に気が付くことに。いったい何に気が付いたのかは、本編を手に取って確認してみてください。
何だかんだ言いつつも、歴史に精通し、頼りがいのある信永を少し見直すことになるかもしれません。
いかがでしたか?ラブコメ作品として面白いことはもちろん、ところどころで披露される信永の歴史マメ知識や、史実に基づいたキャラクターが出てくるなど、奥深さを感じることができるのも本作の魅力の1つです。歴史ものではありませんが、歴史に興味がある方であれば、より楽しめるかもしれません。