くもりと雨の天気が続いている……。しんどい。そうなると、もうやる気が出てこない。 そんなときにおすすめの社畜マンガをご紹介します。 なんで社畜なんだよって思われるかもしれませんが、本作は一味、というか180度くらい、想像とは違う社畜の世界があるのです……。
気分は、いろいろなものに左右されますよね。
身体の調子、周囲にいる人間、趣味、何となく自分で決めてるルール、ちょっとした運だめし……。
そのなかでも、毎日ダイレクトに心に影響してくるな、と思うのが天候です。
私は北海道出身なんですが、真冬は、もう、日照量がめちゃくちゃ少ない。朝9時くらいにやっと明るくなりはじめ、夕方の15時か16時くらいには、もうかなり暗くなっている。
高校生の頃の私は、「さぁ、これから家に帰れる、というときに暗いって、なんでだよ!!!!」と、心の中でいつも不満に思っていました。
うつ病の患者さんは毎日定期的に太陽の光を浴びるのが治療に効果的と言いますが、暗いと、やっぱり気が滅入るものですよね。
2017年の自殺死亡率を見てみると、上(ワースト)から、秋田、青森、愛媛、岩手、新潟……。
やっぱり寒いところが多い!あれ、でも愛媛ここにランクインするってかなりヤバいな……。
意図せず愛媛が目立つ形になったワースト5ですが、やはり東北地方が多いですね。ちなみに北海道は12位。1/4に分けるとギリギリ上位グループになる順位です。
嬉しくない。でも、やっぱりな。
それで、ですね。最近なぜか雨とくもりが多くないですか?これは天候に気分を左右される民にとっては、生存を脅かすほどの危険事態。
朝起きて、晴れだったら「今日も頑張るぞー」ってなりますが、くもりだと「はぁ、ねむ……」となり、雨だと「もういいんじゃないかな(すべてが)」とまで、なります。
これに女性特有の生理前、生理中の時期が重なると、地獄。私の場合、寝起きが最悪で、この世の全てが無意味なものに感じられ、生きている意味を考え始めます!危ない!!
しかし、国民の義務のひとつとして、労働というものがあります。国に所属してるんだったら、働かなくてはいけません。(治外法権に移住したいよう……)
好きなことをするにはお金が必要ですし、病気なんてしちゃった日には、お金がないと目も当てられません。
しんどいけど、働かなくちゃいけない。
そんな、心をどうにかリセットしなくちゃいけない時は、彼の生きざまを見ることにしています。
その名は、修羅コーサク。社畜です。
彼は、本社から地方の墓多(ハカタ)に飛ばされたものの、仕事はとてもできる、いや、出来過ぎてしまう男。
もう、男性であるということと、社畜であるということだけが彼の構成要素だと言っても過言ではないほどの、社畜っぷり。理不尽な怒りにも、このパーフェクトスタイルで対応し、他のリーマンとの違いを見せつけます。
It’s a kosaku style.
そして、私がちょっと曇ったというだけで布団を出るのが嫌だよう〜〜なんてツラツラ弱音を吐いている天気という存在にも、圧倒的、意思を見せるのです。
え、台風って、こんなスタスタ歩けるの……?
雨だけで生存停止したくなるとか言ってる私、弱すぎるじゃん……。
そして、わらすぼがきても……。
こう。
いや、わらすぼって何だよ。(有明海にのみ生息する、牙の鋭いハゼ科の魚だそう)
しかも、真ん中の少年の存在感よ。
いや、社畜回避って何だよ。
ツッコミが追いつかない。本当に物語を締めるべき役割がひとりもいない……。
私の説明が少ないと思われる方もおられるかもしれませんが、違うんだ、そもそも作品に説明とツッコミがなさすぎるんだ!
でもそんな風に茶化しつつ、私はいまだかつて、こんなにも仕事に向き合ったことがあるだろうか……。
コーサクさんの姿勢は、やっぱりすごい。私、今からでも社畜回避、身につけられるかな……。トゥンク……。
そんな気持ちは……、これを読んでも、つゆほども思えませんが。
まぁ、思えませんが、とにかく圧倒的な世界観で読者を引きずり込んで、強制的に心をリセットはしてくれます。下向きだった心が、とりあえず下ではないどこか変な方向に向くのです。
- 著者
- 江戸 パイン
- 出版日
- 2016-09-20
2017年に2巻が発売されて以来、その姿が見られないのですが、なぜなのでしょう……。amazonレビューも、1巻で20個もついてるのに……。(2019年3月時点)
まぁ、それはこれからも定期的に推しつづけることで、どこかに届くと信じ、頑張ります。
さて、締めます。しんどくなったら、これが正解!圧倒的リセット力を持った、社畜マンガです!読んでね!
困シェルジュ
何だか悲しい、モヤモヤする、元気が出ない……。いろんなきっかけで、もしくは何もなくてもマイナスな気持ちを抱えているあなたに、本好きのコンシェルジュ、ホンシェルジュたちが珠玉の1冊をご紹介!その沈んだ気持ちがちょっとラクになるような本、おすすめします。