アニメ化・映画化もした『オオカミ少女と黒王子』で有名な八田鮎子が描く、恋愛経験0の女子高生と、デリカシー0の男子高校生の恋物語。「大嫌い」から始まる王道のストーリーです。だんだんと惹かれ合っていく様子はなんとも甘酸っぱさがあります。 この記事では、胸キュン必至の全4巻のおすすめ内容を簡単にご紹介。ネタバレも含みますので、読む際にはご注意ください。また本作はスマホアプリから無料で読むこともできるので、そちらもぜひ!
イケメンで女子から人気だけれど、デリカシーがない男子高校生・匠響(たくみ ひびき)と、しっかり者で恋愛に興味がない鈴木理奈。そんな相反する性格の2人の恋愛模様を描いたのが、八田鮎子の『ばいばいリバティー』です。
校内一、女子から人気のイケメングループ。騒がない女子はいないというほどのグループですが、そんななか、まったく興味を示さない女子が1人。それが本作のヒロイン・鈴木理奈です。
彼女は他の女子高生たちと少し違って「彼氏は必要ない、男に甘えなくても1人で何でもできる、自慢したいのであれば自分のことで勝負すべき」と考えている女の子。母親は少女漫画家、幼い頃に両親が離婚して父親がいなかったこともあって、しっかり者として育ちました。
- 著者
- 八田 鮎子
- 出版日
- 2017-01-25
そんな彼女の隣に引っ越してきたのが、イケメングループの1人・匠響。彼は、理奈に「変な女子に付きまとわれているから彼女のフリをしてほしい」と頼んできます。仕方なく協力する理奈ですが、彼はその女子を諦めさせるために、なんとキスまでしてくるのです!
当然、怒り心頭の理奈。一方、匠は反省の色を見せません。そのうえ、理奈の「本当は恋をしてみたい」という本音を見透かして、「俺のこと好きになれよ」と言い出すほど。しかし、当然のごとく「匠を好きになることは絶対にない」と理奈は言います。
そんななか、理奈は匠のバイト先のオーナー・杉原と出会います。彼に徐々に惹かれていくのですが、果たして彼女の初恋は実るのか、そして匠との関係は!?
理奈の恋の行方や匠の変化などを学園生活を中心に描いた本作は、まさに胸キュン必至です。
すでに『ばいばいリバティー』が気になる方は、、まずはスマホの漫画アプリで読むことをおすすめしています。
下のボタンから簡単にインストールできるので、ぜひ利用してみてください。
兵庫県出身の少女漫画家。高校生の恋愛模様を中心に描いています。
2002年『ずっと君の王子様』でデビュー。この作品は単行本『悪い子の味方』に収録されています。また八田の代表作品でもある『オオカミ少女と黒王子』は全16巻の長編で、テレビアニメ化・実写映画化にもなった人気作品です。
2018年からは「別冊マーガレット」にて『灰原くんはご機嫌ななめ』を連載しています。
- 著者
- 八田 鮎子
- 出版日
- 2009-11-25
彼女の作品は、女子高校生の恋愛模様を描いたものが多く、相手の男の子がイケメンで俺様なキャラクターであることも特徴。
しかし根は優しく、好きな女の子に嫉妬心をあらわにしたりするので、女子のみならず大人の女性もそのギャップにやられてしまう人が多いのではないでしょうか。ヒーローのギャップ萌えが八田作品の特徴であり、魅力のひとつです。
「彼氏なんて必要ない」「男に甘えなくても1人で何でもできる」「自慢したいなら自分自身のことで勝負すべき」だと考えていた理奈ですが、それは「恋がしたい」という気持ちの裏返しだと匠に言われ、自分の本音に気づきます。
しかし、だからと言って、その相手が匠になることなんて、絶対にない。そう考えるのです。
- 著者
- 八田 鮎子
- 出版日
- 2017-05-25
そんななかで出会ったのが、匠のバイト先のオーナー・杉原さん。彼は28歳で、紳士的な大人の男性。
少しだらしないところがある母親と一緒に暮らしてきた理奈は、「自分がしっかりしないと」と甘えることなく暮らしてきました。しかし、杉原さんは彼女のことをうまく甘やかします。理奈もそんな彼に対しは心を許し、しだいに恋心を抱くのでした。
匠に自分の恋心を気づかされたものの、人を好きになったことすらないという恋愛経験0の理奈。仕方なく、匠に恋のレクチャーを頼むことに。可愛い服すら持っていない彼女は、匠と休日に買い物に出かけて、その後杉原さんとデートの約束を取り付けることに成功!
しかし、そのデートで予想外の出来事が起こります。その出来事とは!?
単行本1、2巻に収録されていますので、ぜひご自身の目でお確かめください。
杉原さんとのデートで起こったある出来事が理由で、理奈の初恋は実りませんでした。しかし、彼女は前向きに、気丈に振舞います。そんな様子を心配した匠や理奈の友人たちは、彼女を元気づけるために皆で遊園地へ行くことに。
お互い大嫌いだと考えていたものの、少しずつ距離を縮めてきた匠と理奈。恋を知って失恋した理奈に対し、雰囲気が柔らかくなり可愛くなったと、周りの男の子も見る目が変わってきた様子です。
そんな様子を見た匠はわざと大声で理奈の名前を呼んだり、一緒に遊園地に行ったことをアピールしたり。その他にも、お昼ご飯を作ってきてくれる女子たちに対し、受け取ることを理奈に「好意」だと誤解されないように、きっぱりと断るのです。
ばいばいリバティー 3 (マーガレットコミックス)
2017年09月25日
明らかに理奈を意識している様子ですが、今まで好きになったタイプと真逆な彼女を好きになるはずがないと匠は葛藤します。
そんななか、おこなわれたのが球技大会。さっさと負けて見学しているのが1番と考える女子が多いなか、理奈は「絶対勝つ」とはりきっている様子。その流れで、負けず嫌いの匠と理奈は「負けた方が言うことを聞く」という賭けをすることになりました。
その途中で匠は足をくじいてしまい、それに気づいた理奈が体育館の外で手当てをすることに。手当が終わり、彼を立ち上がらせようとした彼女ですが、バランスをくずして寄りかかってしまう体勢に。彼女は慌ててどけようとしますが、匠は思わず理奈を抱きしめるのです。
お互いがお互いを意識し出した球技大会も終わり、関係も進展!と思ったところで、匠の元カノ・あいりが突然現れて……。
嫉妬したり、男らしいところを見せたり、理奈からお弁当を分けてもらって嬉しそうな顔をしたり、顔を赤らめたりと、とにかくさまざまな表情を見せてくれる匠。そんな様子は、3巻で楽しむことができます。好きになるはずがないのに!と葛藤しつつも、隠しきれない理奈への思いは、まさに必見です。
匠とあいりが一緒にいるのを知り、モヤモヤする気持ちを抱える理奈は、それが彼に対する恋心だと認め始めます。
そして自分の気持ちを打ち明けようとしますが、匠は彼女の約束をほったらかしてしまうのです。それは、あいりの父親が倒れたため付き添ったからだったのですが、詳しい事情を知らない理奈はあいりと一緒にいることを知って、告白を諦めるのでした。
なんとかもう1度理奈と話をしようとする匠ですが、彼女は聞く耳をもちません。
- 著者
- 八田 鮎子
- 出版日
- 2018-02-23
そんななか、世間はクリスマス。
理奈が好きなではあるものの、すれ違いの状況から彼女を諦めようとしてしまう匠。そのことを友達の瑠叶(ルカ)に話すと、彼は「じゃあ俺が鈴木さん(理奈)のことを好きになってもいい?」と言うのです。
「理奈は匠が言うよりずっと可愛くて素直だから、好きになってもおかしくない」と言うルカ。そして、理奈をクリスマスに誘うと言い残して去るのでした。クリスマスに理奈とルカが一緒に過ごすことを知った匠は、2人の後をつけます。しかしそこでその場に割り込むことはなく、楽しそうな2人を見て家に帰ってしまうのです。
そこへ現れたあいりが、彼に復縁を迫ります。それに対し、「好きな子がいるから」とキッパリと断る匠。誠実に断ってくれた彼に、あいりはスッキリした笑顔を見せました。
そして彼女は、「人に気持ちを伝えるのは結果のためじゃない」と匠に伝えます。その言葉を受けて、匠は理奈たちの元へと走り出すのでした。
匠から「言わなければならないことがある」とメッセージをもらっていたルカは、理奈と別れた後、彼と落ち合います。
そこで匠は、理奈が好きだということ、自分の気持ちを告白するということを伝えるのです。
その言葉を聞いたルカは、理奈が向かった先を匠に伝えます。そして理奈のことが好きだというのは嘘だと明かすのです。彼は、じれったい2人の様子を見てけしかけただけだったのです。
- 著者
- 八田 鮎子
- 出版日
- 2018-02-23
一方の理奈は、匠との今までのことを思い出しながら歩いていました。どうしても諦められない気持ち……。
そこへ、彼女を探していた匠がやってくるのです。いつも通り口喧嘩になりそうになりながらも、匠の伝えたい気持ちは決まっていました。
ずっと素直になれなかった、不器用な2人の恋の結末は、ぜひご自身の目でお確かめください。最終話では、その後の2人が描かれているので、こちらも必見です。
いかがでしたか?大まかなストーリーは王道ストーリーとなっているので、とても読みやすく、一気に読めてしまうでしょう。胸キュンポイントがとにかく多いので、ぜひそこは実際に読んでキュンキュンしてほしいところ。ご一読あれ!