漫画「ナルト」我愛羅の8の事実!子供がいた?お見合いを開催!?

更新:2021.11.18

作中で、当初は強敵として現れた人物。自分が所属する里の人たちからもおそれられる存在だった彼ですが、ナルトと出会った事で人生が大きく変化していくのです。悲しい運命によって狂気に染まった彼が、人として、忍として成長していく様子は、まさに驚くべきものといえるでしょう。 今回は、そんな我愛羅に関する8つの事実をご紹介していきます。

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漫画『NARUTO -ナルト-』我愛羅とは?身長、年齢、誕生日、声優などをネタバレ紹介!

 

  • 誕生日:1月19日
  • 身長:148.1㎝(第1部、13歳時)、166.1㎝(第2部、16歳時)
  • 体重:40.2㎏(13歳時)、50.9㎏(16歳時)
  • 血液型:AB型
  • 声優:石田彰

 

砂の里の忍として中忍試験編で初登場し、ナルト達と出会います。髪は真っ赤で、前髪はアシンメトリー。額に「愛」の刻印があるのが、まず目を引くでしょう。眉毛はなく、目の周りに真っ黒なクマがあるので、それが彼の不気味さをさらに引き立てています。自分の背丈程もある大きなひょうたんを背負っているのも印象的。

通り名は「砂漠の我愛羅」で、同じ砂の里の者さえも、まだ子供である彼をおそれています。その理由は、彼が「尾獣」のうちの1つである「守鶴」のたぬきを憑依させられた人柱力だから。

守鶴の力を制御しきれない彼は、眠ってしまうと守鶴が暴走してしまうため満足に眠れません。目のクマは、その事による不眠の症状から出来たものなのです。
 

3人1組(スリーマンセル)で行動をともにしているテマリとカンクロウは、我愛羅の実の姉兄。産まれた順番でいうとテマリ→カンクロウ→我愛羅なので、末っ子にあたります。

見た目はあまり似てないので、彼らが姉弟と知って驚いた方もいたことでしょう。互いを名前で呼び合っている事も、兄弟であると気付きにくい要因かもしれません。そんな彼らの兄弟仲は、決してよくありません。テマリやカンクロウも我愛羅を手に負えず、我愛羅も2人を姉や兄などと思っていないようです。

著者
岸本 斉史
出版日
2002-08-02

戦闘には「砂」を使用。背中に背負っているひょうたんにも砂が入っており、自由自在に砂を操る事が出来ます。砂は戦闘以外にも使用用途があり、中忍試験の筆記試験中にカンニング行為をする際には、砂の目を作ってカンニングをしていました。

守鶴を宿しているからと、里の人々から恐怖の対象として扱われ、孤独な幼少期を過ごした我愛羅。常に感情が表情に表れない彼が唯一笑顔を浮かべるのは、戦闘の時だけです。それも強い者と戦っている時のみ表れる、歪んだ笑顔……。

中忍試験ではロック・リーと対戦し、予想外の攻撃を受けて守鶴を発動しかけるなど、その力を制御しきれない様子。それにもかかわらず、戦闘で積極的に使おうとするところは狂気を感じます。

そんな彼ですが、その後「木ノ葉崩し」の際にナルトと戦った事をキッカケに大きく成長する事に。同じく九尾の人柱力だったナルトとは境遇が似ている事から、互いを理解出来たのです。そしてナルトに徐々に心を開くようになり、憎しみだけしかなかった心に変化が起きます。

「サスケ奪還編」では、君麻呂との戦いに苦戦するリーの元へ駆けつけました。君麻呂から攻撃されているリーを砂を盾にし庇ったりするなど、初期では考えられない程の行動に驚かされるばかり。中忍試験や木ノ葉崩しでは敵同士だった2人が、今度は味方同士として再びそろうという場面に驚かれた方もいた事でしょう。

映画ではあまり出番がない彼ですが、アニメ版のテレビ番組では、オリジナルストーリなどで砂の里をメインにした話が多くあります。漫画とアニメも、ぜひ両方チェックして貰いたいですね。舞台版では、我愛羅役を俳優の須賀健太さんが演じています。ビジュアルも我愛羅そのもののようで、評判もかなりよかった様子。

ちなみに、我愛羅やテマリ、カンクロウの名字が作中で出てくる事はありません。兄弟なのに、漢字やカタカナだったりと名前に一貫性がありませんが、全員本名です。

我愛羅の事実1:オートガードは最強すぎ!! かっこいい技や強さを考察

 

砂を使った忍術を使用しますが、砂は変幻自在なので技もさまざまなパターンがあります。その技のいくつかをご紹介しましょう。

・砂縛柩(さばくきゅう)

砂で対象者を捕縛します。砂といっても、チャクラが流れた砂は強固なもの。1度捕まると簡単に抜け出す事は出来ません。

・空砂防壁(くうさぼうへき)

大きな砂の壁を作り、広範囲で攻撃を防ぐ技。敵からの大技や、広範囲におよぶ攻撃を防ぐ際に使用されます。暁のデイダラから里を守るために、里全体を覆う程の壁を作り上げました。

・砂漠葬送(さばくそうそう)

捕縛した相手を握り潰し、トドメを刺す技。砂縛柩で捕縛した後、この技でトドメを刺す様子が作中で何度か見られました。チャクラを流し込まれた砂で圧迫されれば、相手はひとたまりもありません。

・砂の鎧(すなのよろい)

砂を全身に纏い、直接的な身体ダメージを防ぐ技。攻撃が当たっても、実際にはノーダメージです。

・砂の盾(すなのたて)

背負っているひょうたんの中にある、チャクラを混ぜた砂によるオートガード。我愛羅の意思に関係なく、身の危険が迫ると自動的に発動される防御です。チャクラの消費も少なく、砂が自動的に身を守ってくれるので、我愛羅に傷を付けるのは至難の業。

・獄砂埋葬(ごくさまいそう)

必殺技ともいえる攻撃術。地面を割って引き起こした流砂に相手を埋め、地中200mに生き埋めにし、死に至らしめる技です。君麻呂との戦闘シーンで披露されました。

我愛羅が忍術で使うものは、砂のみ。なので技名には、基本的に「砂」が入ります。また彼はすべての事が砂で代用できるため、忍具の使用もありません。タイプでいうと、中・遠距離タイプでしょう。

体術使いのような相手であっても、砂のオートガードがあるので彼自身が体術を使う事もなく、作中でも珍しいタイプの忍といえます。攻守ともに隙のない我愛羅は、まさに無敵に近いといえるかもしれませんね。

物語が進むにつれ、暁などの強敵が現れるまでの彼の戦績を見ると、なんとほとんど勝利。それまでの間で唯一負けたのが、木ノ葉崩しの際のナルトとの戦いなのです。すべての戦いに勝利してきているわけではありませんが、我愛羅は間違いなく強い忍といえるでしょう。

 

我愛羅の事実2:一尾としての悲しき過去。暗殺者・夜叉丸の嘘と、本当の想いとは?

 

彼は、砂金を操る磁遁使いの血継限界の持ち主、四代目風影であった父・羅砂の次男にあたります。まだ母親のお腹にいる胎児の間に、守鶴を憑依させられた我愛羅。出産後に、母親は衰弱で命を落してしまいます。

母親の代わりに彼の育て親となったのは、母親の弟である夜叉丸。我愛羅たち姉弟の叔父にあたる人物です。

我愛羅は子供時代、守鶴のせいで化け物扱いされ、常に孤独でした。大半を部屋で過ごし、クマのぬいぐるみを持ち歩き、寂しさを埋めるような少年。そんな彼ですが、夜叉丸にだけは心を開き、笑顔を見せました。

しかし、守鶴を宿した事で情緒が不安定な我愛羅を危険視した四代目風影は、彼を暗殺しようと刺客を送り込むのです。

 

著者
岸本 斉史
出版日
2005-08-04

 

そして、我愛羅に最大の悲劇が起こります。その送り込まれた暗殺者の正体は、なんと夜叉丸だったのです。

夜叉丸は、表向きは我愛羅の世話係でしたが、実は四代目風影の側近で、さらに暗部だった事実が判明します。そんな彼ですが我愛羅からの反撃によって暗殺は失敗に終わり、瀕死の重傷を負います。そして、我愛羅に追い打ちをかける言葉を言い放つのです。

「姉が死んだのは我愛羅のせい」「心底恨んでいる」、さらには「母親から愛されてはいなかった」とまで……。そう言い死んでいった夜叉丸の言葉に、我愛羅は深く傷付き、そして性格が大きく歪んでいったのです。

しかし、これらの言葉は四代目風影が彼を精神的に追い詰めるため、夜叉丸に命令して言わせた事でした。追い詰める事で、人柱力としての価値を図ろうとする目的だったのです。信頼していた人物から命を狙われ、さらに殺してしまった事で、我愛羅の心のなかに一生残る衝撃を与えました。

深く傷付いた彼は、自分の砂の能力で額に「愛」の文字を刻みます。これは、自分の名前にこの字が使われているからという理由ではありません。「自分のみを愛する」という意味が込められていたのです。

恨まれるべき対象として産まれ、家族からも愛されず、信じていた人からも裏切られて孤独な生活を送っていた彼には、正直誰もが同情してしまうはずです。

 

我愛羅の事実3:尾獣モード我愛羅 VS ナルトの戦いがアツい!! 孤独が繋いだ感動の絆

 

自分以外の人間を恨む事で、ある意味で精神を保ってきた我愛羅。そんな彼の考えが変わるキッカケとなった、ナルトとの戦いについて紹介しましょう。大蛇丸の策略で、木ノ葉を襲撃する「木ノ葉崩し」を仕掛けた砂の里。その要は、守鶴を持つ人柱力である我愛羅でした。

守鶴の力を目覚めさせるには、彼が眠りに落ちる必要があります。「狸寝入りの術」で守鶴を目覚めさせた彼を阻止したのは、カカシによって任務を与えられたナルトだったのです。

ナルトも九尾の人柱力として、木ノ葉の里で迫害され、孤独に過ごしてきた過去がありました。同じ境遇の2人には、人柱力しかわからない辛さがあります。

しかし、それでもナルトは、他者を憎んで殺意を抱いている我愛羅とは違い、さらには「火影になる」という夢もありました。人柱力としての境遇を覆そうとしていたのです。そして我愛羅は、そんなナルトに敗北したのです。

 

著者
岸本 斉史
出版日
2002-12-20

 

負ける事が初めてだった我愛羅。ナルトの強さの理由が、「守るため」にあったのだと知ります。他者のために強くなれるナルト。そんな姿に「他者との繋がりは憎しみだけではない」と、我愛羅は思うようになります。

そして徐々にナルトに心を開いていった彼は、しだいに改心するようになり、やがて自らも風影を目指すようになるのです。

第2部になり成長し、お互いを「友達」と呼べる関係になった2人。第四次忍界大戦でも、我愛羅のナルトに対する友情の気持ちが表れています。

十尾の復活によって神樹に捕らわれ、「無限月詠」の術にかかってしまった大勢の忍達。我愛羅も術中に陥りました。無限月詠とは、輪廻写輪眼による作中でも最強の幻術。対象者は「自分の望む夢を見続ける」という、一見「何が悪いの?」と思える幻術ですが、実際には神樹によってチャクラや養分を吸い尽くされて、最後は死に至るというおそろしいものです。

この幻術にかかった我愛羅は、夢を見ていました。夢での彼は子供で、母親も父親も生きていて、姉弟も仲がいい一家団欒。その場には夜叉丸もいて、そこに同じく子供であるナルトが「友達」として遊びに来るのです。

普通の子供なら、普通の日常であったであろう光景。それが、彼にとっての夢だったのです。現実世界でナルトと本当の友達になったからこそ望んだ夢に、多くの読者の涙を誘いました。

 

我愛羅の事実4:五代目風影に就任!! 忍びとしても、人としても成長

 

ナルトと出会った事で深く感銘を受けた我愛羅は、自身も風影を目指すようになります。そして物語が第2部に入ると、若くして五代目風影に就任しているのです。

本当の強さとは「他者を愛して守る事」だと気付いた彼は、これまでの非情で残忍だった性格から一変し、目まぐるしい変化を遂げていました。

幼少期は無表情だった顔にも柔らかさが出て、親しみやすくなった彼。その事からイケメン力が増し、後輩の忍達からも慕われる、憧れの存在に。さらには女の子からもモテモテな様子です。

里の人々からも、風影として認められた我愛羅。以前は「自愛」でのみ生きていた彼が「慈愛」に変わり、人々のために生きる。これこそが、彼の本当の姿なのでしょう。

 

著者
岸本 斉史
出版日
2010-01-04

 

第四次忍界大戦前、五影による会談時に、サスケが襲撃して来た際に説得を試みます。しかし彼には響かず、やがてサスケは去っていきました。

自分では彼の心を動かす事は出来なかった「悔しさ」。彼が復讐の念に捕らわれている「悲しさ」から、我愛羅は涙を流します。最後までサスケが改心する事を諦めず、ナルトの味方でいてくれる我愛羅の友情の深さに、感動するばかりです。

 

我愛羅の事実5:死亡していた!? 生き返った理由を解説!

 

第2部が始まり、尾獣が目的の暁は、「守鶴の人柱力」である我愛羅を狙って砂の里へやってきました。里への襲撃に、我愛羅は自ら里を守るために暁のデイダラと対峙します。

しばらく交戦しますが、戦いの際に生じる些細な癖を見抜かれ、我愛羅は暁に捕まってしまうのです。そしてアジトへ連れていかれ、守鶴を抜かれて命を落す事に……。

 

著者
岸本 斉史
出版日
2005-11-04

尾獣を抜かれ、1度は死んでしまった我愛羅。絶望に陥るナルト達でしたが、同じ砂の里の重鎮であるチヨバアによる転生忍術で、蘇生を果たすのです。しかし転生忍術は医療忍術とは違い、自分の命を代わりに吹き込む忍術。我愛羅の命は蘇りましたが、チヨバアはこの術によって死亡してしまいました。

元々、我愛羅に守鶴を憑依させた術者は、チヨバアです。その事を悔いていた彼女は、せめてもの罪滅ぼしだと思って、この行動に出たのでした。我愛羅は彼女に祈りを捧げ、見事に復活を遂げたのです。

この時から我愛羅の中に守鶴はもういない状態なので、彼は「元人柱力」となりました。

我愛羅の事実6:「ボルト」で養子・シンキが登場!結婚は?

 

「NARUTO」が最終回を迎え、作中でも何組かのカップルが誕生。そんななかで、我愛羅はどうなのでしょうか。その後の彼について、ご紹介します。

その様子は、本作の続編「BORUTO」で明らかに。ナルトやサスケ、シカマルをはじめとした「NARUTO」の登場人物たちははすでに大人になっており、彼らの子供達が物語の主人公となっています。我愛羅は引き続き風影として、立派に過ごしている様子。

我愛羅の姉であるテマリはシカマルと結婚し、息子・シカダイが産まれています。我愛羅は叔父として、彼を可愛がっているようです。

そんな叔父としての顔ものぞかせるようになった彼ですが、その見た目にも少し変化があります。短髪だった髪が少し伸び、七三分けに変化。性格的に丸くなった様子が、外見からも見て取れるようになりました。

 

著者
池本 幹雄
出版日
2016-08-04

 

そんな「BORUTO」には、なんと我愛羅の息子も登場します。名前はシンキ。砂鉄使いの少年です。顔にカンクロウのように隈取をしているのが印象的な少年ですが、見た目は我愛羅に似てはいません。それもそのはず。彼は、我愛羅の養子なのです。

どうやら身寄りのなかった彼を引き取ったようで、我愛羅自身、結婚はしていない様子。「まさか、あの我愛羅が養子をとるなんて」「当初を思うと丸くなりすぎ」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。

果たして、我愛羅は結婚しないのか……現段階では未婚ですが、今後はまだわかりませんね。

 

我愛羅の事実7:我愛羅がお見合い!? 小説『NARUTO─ナルト─我愛羅秘伝』も面白い!【ネタバレ注意】

 

結婚はしていないと紹介した我愛羅ですが、実はお見合いをしていた事はあります。

第四次忍界大戦も終わりしばらく経った頃、我愛羅も20歳を迎えました。ある日、里の長老たちから呼び出された彼は、「見合いをして嫁を取れ」と言われるのです。断りきる事が出来なかった彼は、渋々お見合いをする事に。

しかし、その見合いの場で、お見合い相手のハクト姫が誘拐される事件が発生。我愛羅はハクト姫の姉であるシジマとともに、姫の救出に向かいます。

 

著者
小太刀 右京
出版日
2015-06-04

 

ハクト姫は、過去に木ノ葉の里から砂の里へ移り住んできたホウキ一族。お見合いの時に初めて会った我愛羅が「美しい」と思う程の容姿という事もあり、読めば終始ドキドキしてしまいそうです。さらに物語が進むにつれて、我愛羅とシジマの関係に変化が見られるなど、目が離せない内容となっています。

ラストがどうなったのかは、ぜひ本編を手に取ってお確かめください。

 

我愛羅の事実8:名言が泣ける!! ランキングベスト5で紹介

辛い子供時代を過ごし、ナルトと出会った事で大きく心の変化が起きた我愛羅。そんな彼が作中で言った名台詞をご紹介しましょう。

第5位

アンタ達はいつ己を捨てた?
(『NARUTO-ナルト-』第49巻より引用)

五影会談による会合で、道徳心のない他の影達の発言に対して放った問です。自分の信じた道をいつ捨てたのかというこの問いに、影達は答える事が出来ませんでした。

この言葉を受けた他の影達は、彼を忍連合の連隊長に推薦します。若者である彼の純粋な志に、長年生きる事で考え方が凝り固まってしまっていた事を、影達も気付かされたのでしょう。

第4位

今頃になってオレにも少しだけ分かったことがある
苦しみや悲しみ…喜びも…他の誰かと分かち合う事が出来るのだと…
(『NARUTO-ナルト-』第28巻より引用)

ナルトとの戦闘後、他者との繋がりは憎しみや恨みだけではないと思い直した我愛羅。同じ孤独のなかにいた似た境遇のナルトからの言葉は、彼に響いたのでしょう。木ノ葉崩し終結後、カンクロウに向けて自分の心境の変化を述べているこの台詞は、彼が変わり始めた第一歩だったといえます。

第3位

オレもいつか誰かに必要とされる存在になりたい…
恐るべき兵器としてではなく…砂隠れの風影として
(『NARUTO-ナルト-』第28巻より引用)

感情を他人と分かち合う事が出来ると気付いた我愛羅は、他者のために何かしたいと思うようになります。そして、過去に自分を迫害してきた里のみんなから必要とされる存在になりたいとまで思えるように。

今まで「守鶴の化け物」だと扱われてきた彼ですが、それを自分の力で乗り越えようとする姿に、読んでいて多くの人が感動した場面でもあるでしょう。

著者
岸本 斉史
出版日
2013-03-15

第2位

確かに母様は凄いな……初めて父様からの薬を渡してくれた
(『NARUTO-ナルト-』第58巻より引用) 

穢土転生で蘇った四代目風影である父・羅砂と再会を果たし、戦闘する事となった我愛羅。成長した我が子の姿に、羅砂は過去の謝罪と真実を口にします。信頼していた夜叉丸からの暗殺未遂、「母から愛されていなかった」という嘘について、「全て自分が命令した事だ」と告白したのです。

そして、父からの謝罪と「本当は母親から愛されていた」という言葉を聞いた時、我愛羅は完全に憎しみから解き放たれたのでした。過去に夜叉丸から「心の傷を治すのは愛情だけ」と教えられた我愛羅。母からの愛と父からの謝罪は、彼にとってまさに「愛情という名の薬」だったのです。

第1位

オレは友を守りたい
そしてこの世界を守りたい!!
世界を守るにはオレは若すぎる!浅すぎる!
だから…皆の力をかしてくれ!!
(『NARUTO-ナルト-』第55巻より引用)

第516話に収録されている、作中屈指の名言。

第四次忍界大戦のために忍連合を結成したものの他里の者同士の結束は浅く、一致団結には至りません。互いを傷付けあった過去のある、里同士の憎しみ。その現状を目の当たりにした我愛羅は、思わず本心からの願いを演説します。

残る尾獣の持ち主はナルトしかいない、彼を奪われるわけにはいかない……なんとしてでも大切な友を守りたいという我愛羅の演説は、風影としてより、ただ1人の忍、そしてナルトの友達としての心からの叫びでした。そんな彼の言葉は、多くの人の心を震わせたのです。

まさに名場面であるこのシーンは、ぜひ読んでみてください。

非情で残忍な危険人物だった過去から、里の人々から信頼される風影にまで成長した我愛羅。ナルトによって人生を変えられた、代表的な人物でもあります。そんな彼の葛藤や成長は、漫画本編でゆっくり楽しんで貰いたいです。

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