雨の日や梅雨に読みたい絵本おすすめ6選!雨ならではのストーリーが楽しめる

更新:2021.12.2

外遊びができない雨の日こそ、お子さんと一緒におうちでのんびり絵本を読んでみてはいかがでしょうか。今回は、じっとりして憂鬱になりがちな雨や梅雨の日が楽しくなるような絵本を集めてみました。雨ならではのストーリーを、親子で一緒にお楽しみください。

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雨が待ち遠しくなるおすすめの絵本『ちいさなきいろいかさ』

 

なっちゃんが
おかあさんにかってもらった
ちいさいかさ
きいろいかさ
あめ ふってこないかな(『ちいさなきいろいかさ』より引用)

だいすきな黄色の傘を買ってもらって、雨が待ち遠しいなっちゃん。

ぽちんぽちぽち、やっと雨がふってきました。さっそく、新しい傘を持っておさんぽに出かけます。

 

著者
もり ひさし
出版日

 

もりひさしが文、にしまきかやこが絵を担当した作品。日本絵本界の第一人者といっても過言ではない2人がタッグを組んだ注目の絵本です。

うさぎさんにりすくん、だっくすくん……。なっちゃんは、雨に濡れて困っている動物たちを自分の傘に入れてあげます。

傘は動物の大きさに合わせてどんどん形を変え、最後はせいたかのっぽのキリンさんまで入ってしまいました。魔法がかかったような不思議な傘に、子どもたちは夢中になってしまうでしょう。

にしまきかやこが描く、淡く明るい色彩で描かれたイラストはやさしいお話にぴったり。子どもがもつ無邪気さがストレートに伝わってくる、大胆な筆づかいも魅力的です。

読むと雨が待ち遠しくなってしまう、とっておきの一冊。ぜひお子さんと一緒に読んでみてください。

 

すばらしい雨の1日を描いた文字のない絵本『雨、あめ』

 

おねえちゃんとおとうとが庭で遊んでいると、ざあざあ雨が降ってきました。レインコートを着て帽子をかぶり、長靴をはいたら準備完了。大きな傘をさして外に出かけます。

屋根から滝のように流れ落ちる水、湖に広がる波紋、しずくに濡れる草花……いつもと違う世界を2人は駆け回ります。

 

著者
ピーター・スピアー
出版日
1984-06-01

 

アメリカの作家ピーター・スピアーが手がけた『雨、あめ』は、文字のない絵本。晴れの日とは違う、雨の日特有の楽しい1日を確かなデッサン力で美しく描きます。

漫画のようなコマ割りで、思う存分飛んだり跳ねたりする2人を眺めていると、こちらまでうきうきと心がはずんできます。子どもだけが感じることのできる、レインコートを着て外に飛び出すときのワクワク感が手に取るように伝わってくるのです。

大人も子どももとりこになってしまうあたたかく繊細なイラストは、細部まで描き込まれていて、読み込み要素も満載です。何回もくり返し読んでみてくださいね。

 

雨宿りをしたはずのぶたくんがびしょぬれになった理由は?『すてきなあまやどり』

 

まきばに花をつみにいって雨にふられたぶたくんが、ずぶぬれで帰ってきました。家で待っていたヤギくんは、乾いたタオルを渡しながらぶたくんに聞きます。

「かさをもっていくのをわすれたんだね。
どうして木のしたであまやどりをしなかったんだい?」
「したよ」(『すてきなあまやどり』より引用)

あまやどりをしたはずのぶたくんは、なんで濡れてしまったのでしょうか?

 

著者
バレリー・ゴルバチョフ
出版日
2003-05-20

 

アメリカの絵本作家バレリー・ゴルバチョフの作品。ぶたくんがヤギさんに雨宿りの説明をしながらお話が進みます。

突然のにわか雨に、大きな木の下で雨宿りしていたぶたくん。そこへ同じく雨宿りをするために、1匹のねずみがやって来ました。そして2匹のハリネズミに3匹のバッファロー、4匹のヒョウ……。雨宿りしてくる動物たちは、数も大きさもどんどんエスカレートしていって、最終的にはなんとまあ、10匹のゾウまでやってきます。

大きな木の下で雨宿りする動物たちが描かれた大判の見開きページは圧巻。そのうえ、身体をきゅっと寄せ合って、空を仰いでるさまはとてもかわいいのです。

お話の最後に明かされる、ぶたくんがずぶぬれになった理由。それはとても素敵なものでした。ぜひご自身の目でお確かめください。

憂鬱な雨の日も、こんな楽しい雨宿りができるなら悪くないかも、と思わせてくれる、とびっきりチャーミングな一冊。数を覚えはじめたお子さんにもおすすめです。

 

雨の音を感じる絵本『あめ ぽぽぽ』

 

ぴとぴとぽとん。雨がふってきました。

ぼくはやわらかくてあったかいママの手をにぎって、公園に出かけます。

あめのみち
ぜんぶぬれてる ひかってる
あるく あるく あるく
ぴち ぱちゃ ぽちょ(『あめ ぽぽぽ』より引用)

 

著者
ひがし なおこ
出版日
2009-05-01

 

歌人であり小説家である東直子と、世界的に活躍する画家である木内達朗のコラボレーションが話題の本作。季節の風景をダイナミックに描く「きせつのおでかけえほん」シリーズのうちのひとつです。

絵本を開くとあらわれる、七色に光るたくさんの雨粒たち。とても綺麗で、見つめているとすいこまれそうです。ひとつひとつの雨粒に描かれる顔は愛らしく、こちらも思わずほほえんでしまいます。

「ぽぽぽ」「さあさあ」「ぴとぴと」「じゃくじゃく」「きらきら」といったリズミカルなオノマトペも多く、乳幼児への読み聞かせにもぴったり。雨が奏でる音楽に、耳を傾けてみましょう。

 

雨に濡れる世界をアーティスティックに表現した絵本『あめかな!』

 

そらがくらいね
ぽつぽつ
ぴしゃっぱしゃっ
おおきなしぶき
ふってきたね(『あめかな!』より引用)

空からぽつぽつ。雨が降りはじめました。小さかった雨粒は大きなしぶきとなり、やがてどしゃ降りに。そしてだんだん小ぶりになって、ぱあっと明るい光が差します。

 

著者
U.G.サトー
出版日
2009-05-30

 

『あめかな!』は、世界で活躍する日本のグラフィックデザイナー、U.G.サトーが、雨に濡れる世界をアーティスティックに表現した絵本です。紙に色とりどりのカラーインクと水を流し込むという、独特の技法で作られました。

あお、あか、むらさき、ぐんじょう、エメラルド、オレンジ、ピンク。既存の枠にとらわれない大胆な色使いで描かれる雨粒や雲は、子どもの感性を刺激し、自由な発想を引き出すきっかけとなるでしょう。

「ぽつぽつ」や「ざあざあざあ」などくり返しの言葉も多く、まだ言葉を話せない赤ちゃんでも楽しめます。唯一無二の美しい世界を、ぜひ親子でご堪能ください。

 

雨が大好きなカエルの素敵な1日を描いた絵本『カエルのおでかけ』

 

「おっ、あしたはいいてんきになりそうだ。
せっかくだから、ちょっとでかけようかな。」
テレビをみていたカエルはいいました。(『カエルのおでかけ』より引用)

次の日の朝、カーテンをざっとあけるとものすごい雨。でも雨こそが「いいてんき」であるカエルは大喜びです。

いてもたってもいられなくなったカエルは、自転車の荷台にチーズやワイン、レジャーシートを詰め込んで、さっそく外に出かけます。

 

著者
高畠 那生
出版日
2013-05-01

 

高畠那生が描いたとびきりユーモラスな絵本。大雨を嫌がるどころか、全身全霊で楽しむカエルのお話です。

大雨のなか、傘もささずにおでかけして全身びしょぬれ。さっくさくのカツバーガーも、でろでろのぐちょぐちょ。心配になるほど悲惨なありさまなのに、あまりに嬉しそうなカエルにつられてこちらまで楽しくなってきてしまいます。

カエルにとってのよい天気は「晴れ」ではなく「雨」。雨が降っておおはしゃぎをしているカエルの姿を見ていると、憂鬱な雨の日だって、見方を変えるだけで最高に素敵な1日に変えられるということに気づきます。

海外を彷彿とさせるオシャレなファッションや街並みも魅力のひとつ。最後に登場する「雨を降らせる」傘もとてもユニークです。新鮮な驚きや発見に満ちあふれた一冊。雨の日が苦手な人にほど手に取っていただきたいです。

 

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