漫画『カメレオン』4つの魅力!強さランキング、最終回など【ネタバレ注意】

更新:2020.12.15 作成:2019.9.21

1990年に「週刊少年マガジン」で連載がスタートした『カメレオン』。2000年に物語が完結し、コミックの発行部数は3000万部を超える人気作品です。ヤンキー漫画でありながら、ギャグや下ネタなどを盛り込んであるのが人気の秘訣です。今回は、漫画『カメレオン』の魅力について、登場人物や作中の名言などに触れながらご紹介します。

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漫画『カメレオン』が面白い!映画化もされた人気作!【あらすじ】

『カメレオン』は「週刊少年マガジン」で連載されていた異色のヤンキー漫画です。

主人公の矢沢栄作が喧嘩ではなくハッタリと悪知恵を駆使しながら不良の世界で成り上がっていくという、類を見ない作品です。喧嘩の強さや熱い友情などがヤンキー漫画の特徴だと思いがちですが、そんな常識から外れた愉快なストーリーは本作ならではといえるでしょう。

中学時代はイジメられっ子だった矢沢栄作は、高校に進むとともに不良デビューをします。すると、運悪く何かにつけて不良同士の争いに巻き込まれていきます。しかし喧嘩などしたこともなければする勇気もない、そんな矢沢は口の上手さや悪知恵、ハッタリを武器に戦わずして争い事を切り抜けます。

運の強さを味方にしながら不良たちの間で一目置かれるカリスマ的な存在へと成り上がっていく彼の物語です。

著者
加瀬 あつし
出版日

本作はOVA版やムービーコミック、実写化などもされ、話題になりました。1996年に発売された実写版では、主人公の矢沢栄作役を山崎邦正さんが演じています。

漫画『カメレオン』の魅力:登場人物が最高!強さランキングベスト5

『カメレオン』には様々な不良が登場し、多くの喧嘩シーンが描かれています。ここでは作中の登場人物の中から独断と偏見で選んだ、強いキャラクターをランキング形式で紹介します。

著者
加瀬 あつし
出版日

第5位 藤丸達也
 

神奈川の『黄泉』というチームをまとめる彼が持つカリスマ性がもたらす組織力は、 作中に登場する強キャラたちすら恐れるほど。
もはや宗教の始祖とも思えるような存在の彼ですが、実は難病を抱えており、余命宣告を受けていました。

少年院にわざと入ることでメンバーに病気のことがバレないようにしたり、彼独自の方法で苦痛からの脱出方法を編み出すなど、彼の強さはまさに心の強さ。
 

自らの命を賭して戦う中で、恋人が自分の子を身ごもっていたことや、ヤザワたちの説得もあり、生きる希望を取り戻した彼。

戦いの描写が派手なわけではないけれど、その芯の強さが現れる彼の姿は、ランキング5位に相応しいのではないでしょうか。

第4位 滝沢勇人

爆妖鬼総長兼京狂連総長の彼の特徴は、その狂気じみた耐久力にあります。

喧嘩相手からのパンチを食らってもどこ吹く風。人間越しに殴った相手を失神させるパワーも兼ね備えている彼。日向を従えていることもあってか、その実力にはケチ にのつけようがありません。

常識を超えたスペック持つ彼なのですが、顔に似合わず実家の石材店の将来を真面目に考えているようです。

第3位 松岡 英治

松戸の愚連隊「松戸苦愛(マツドクラブ)」の三代目ヘッドを務める彼。その実力も作中での人気も、本作最強クラス。

唯一明確に負けたのは、美島ジュンから食らった一撃KOのみという凄まじい戦績の持ち主でもあります。それ以外にも、京狂連配下の白龍の検問に止められた際も、少人数であっさり白龍を全滅させてしまうなど、その強さは折り紙つき。

お話が進むにつれて、性格も丸くなっていく彼。Best3にランクインです。

第3位 美島ジュン

第2位には、美島ジュンがランクイン!
“ターミネーター”の異名を持つ彼は途轍もないパワーとタフネスを持ち合わせています。

車内に閉じ込められたヤザワめがけて落ちてきた鉄骨を腕でガードするなど、常人基準では理解が追いつかない耐久力はまさに“ターミネーター”の異名そのもの。

そんな彼のパワーも凄まじく、第3位の松岡を一撃で倒し、その後武装してきた彼を装備越しに殴りつけても大ダメージを与えたほど。常軌を逸しているとしか言いようがありません。

本作のストーリー終盤には自衛隊に入隊し、その実力に更なる磨きをかけている彼。今回は2位とさせていただきました!

第1位 日向満三郎

爆妖鬼というチームのの特攻隊長を務めながらも、プロ野球選手を目指している少年。

しかし、その戦闘力は作中でもトップクラスで、パンチ一発で壁一面にヒビが入るほどのパワー型。

爆妖鬼総長である滝沢より強いことは明白ですが、組織をまとめるだとか戦略だとか、そんなものがなくても彼の力には歯が立たないに違いありません。

そんな日向なのですが、物語の後半では本作のギャグパートを盛り上げた功労者でもあったりします。

強い上に面白い、本作において最強の存在といっても過言ではないでしょう。

漫画『カメレオン』の魅力:ギャグが超面白い!下ネタも満載

不良漫画は今も昔もたくさん存在しますが、『カメレオン』が他の不良漫画と一線を画すのはギャグや下ネタが多い所です。当時でなければ使えないような内容も多かったと思いますが、それも本作の魅力の1つ。

著者
加瀬 あつし
出版日
1997-12-01

ギャグと下ネタ要素を盛り込みすぎて『カメレオン』の中で大きな話題になったのが、『銀河鉄道999』のパロディだと思います。週刊マガジンで矢沢の舎弟の坂本が鉄郎に、相沢がメーテルになり股間を触らせるという下ネタを描いた所「銀河鉄道999」の作者の松本零士氏が怒り単行本では収録されず封印されました。

他にも美少女戦士の看板を使った性的表現を描いたり、椎名のスキンヘッド頭に口紅を塗り男性器に見立てたりと少年誌とは思えない演出がありました。

さらにマンホールから女子高生のパンツを見て「誰が名付けたマンホール」や「精か子!性器の対決(生か死か! 世紀の対決)」のようなギャグと下ネタが目白押しで、若い世代の男子には面白いと大人気でした。

漫画『カメレオン』の魅力:名言ランキングベスト5!バトルも熱い!

カメレオンの魅力の1つに独特なセリフの言い回しや名言などが挙げられます。90年代の不良のセリフですが言葉のセンスが感じられます。ここではその中から5つ紹介します。

著者
加瀬 あつし
出版日
1995-01-01

第5位 中鉢竜一 

「このままピエロのまま終わるなよ!」
(『カメレオン』17巻より引用) 

松戸苦愛と揉め事を起こしていた中鉢が蜂屋未来とともにバイクで警察から逃げている途中、追い付かれそうになったので蜂屋だけでも逃がそうとバイクから飛び降り蜂屋に言ったセリフです。松岡と喧嘩をしている最中に、信じていた矢沢に裏切られ松戸苦愛からも警察からも追われるハメになった自分達をピエロに例える所にセンスを感じます。

第4位 椎名雄二

「退屈な反応してんじゃねーぞ!」
(『カメレオン』30巻より引用)

結城直人との争いの中で、矢沢によって感情を揺さぶられ精神が錯乱状態になり誰かれ構わず襲い、矢沢を殺そうとする直人に椎名がぶち切れ殴り倒し踏みつけながら言ったセリフです。物語の途中から面白キャラが定着した椎名が、久しぶりに見せた怖い不良の顔でした。

第3位 小山裕造 

「カバンの薄さは知能の薄さ」
(『カメレオン』30巻より引用)

矢沢の通う高校の体育教師の小山が生徒たちに言ったセリフです。喧嘩などのシーンではないですが、語呂の良さと絶妙に的を得た言葉だったので選びました。他にも「服装の乱れは心の乱れ」や「矢沢のフリ見て我がフリ直せ」などもありました。 
 

第2位 相沢直樹

「テメーの願う奇跡の始まりだぜ」
(『カメレオン』41巻より引用)

暴走族の黄泉との抗争で総長の藤丸達也は、重傷を負った相沢を人質に取り沈みゆく船で死ぬ事を決意したと言います。しかし相沢は藤丸の本心を見抜き、本当は敵である矢沢が助けに来ることを心のどこかで期待してハズだと言います。そして実際そこに矢沢が現れた時に相沢が藤丸に言ったセリフがこれでした。矢沢を信頼している事がよく分かる名言です。

第1位 スー

「明日の朝刊載ったゾ テメー」
(『カメレオン』23巻より引用)

矢沢達が爆妖鬼と揉め事を起こし喧嘩になった際に、殴りかかってきた敵の攻撃を避けようとした時に足を滑らせ、スーを引っ張る形になり結果的に攻撃がスーに当たってしまい、キレたスーが言ったセリフです。滅多に聞かない言葉でも何が言いたいのかは伝わってくる、独特な言い回しが多い『カメレオン』らしい絶妙なセンスです。

漫画『カメレオン』の魅力:まさかの最終回!【ネタバレ注意】

単行本では47巻が最後となりますが、最終回までの展開も様々な出来事や事件が巻き起こります。また、それらに絡んだ矢沢の運の強さもいかんなく発揮されます。

著者
加瀬 あつし
出版日

ある日矢沢は自分の権力を見せびらかす「ヤザワ祭り」を開きます。仲間である相沢と椎名は調子に乗った矢沢を陥れようと勝手に矢沢の不良引退を宣言します。引けなくなった矢沢は不良をやめて東大を目指すと言ってしまいます。

噂は広まり仕方なく本気で東大を目指しますが、頭の悪い矢沢が受かるはずはありません。しかし、成り行きで人命救助をした事が評価され特別に入学が認められるというスーパーミラクルを起こし卒業式に向かう矢沢でしたが……。

実力はないがハッタリや運の強さで成り上がっていく矢沢らしい結末を迎えます。漫画だとしても無茶苦茶すぎる展開が多いですが、笑いながら見てしまう所が本作の魅力だと思います。 

漫画『カメレオン』の続編『くろアゲハ』も面白い!

惜しまれつつ終わりを迎えた『カメレオン』ですが、7年後を舞台とした続編の『くろアゲハ』が2014年から月刊少年マガジンにて連載が始まりました。

主人公は高校生の星野英太。普段はヘタレの男ですが、夜になると姉の働くスナックのホステス「エイラ」に女装し人気者になります。英太には思いを寄せる山本都姫という同級生がいますが、相手にされません。

ある日女装姿で都姫を助けた事から「お姉さま」と呼ばれ慕われる事になりました。これにより一人二役を演じる二重生活がスタートします。

著者
加瀬 あつし
出版日
2014-05-16

暴走族「OZ」の2代目である都姫、実際は純粋な女の子でそれを知った英太はエイラとして都姫を守る事を決意します。しかし、喧嘩などした事のない英太はエイラの美貌とハッタリを駆使しながら争いを乗り切っていきます。
 

設定こそ違いますがキャラクターの本質やギャグ、下ネタなどは『カメレオン』同様に度々出てきます。また『カメレオン』のキャラクター達も大勢登場しますので『カメレオン』ファンも楽しんで読める作品になっています。

10年以上前の漫画ですが、今読んでも笑って楽しめる作品です。ぜひ手にとってみてくださいね。