『古屋先生は杏ちゃんのモノ』は、教師と生徒の「禁断の恋」を描いた物語です。登場人物は、ちょっとヘタレな高校教師・古屋と、元気いっぱいで少しアホだけど、一途に恋をする女子高生・杏。ラブコメ要素満載ですが、シリアスな展開もきちんと含まれているので読者を飽きさせません。 本作は、スマホの漫画アプリでも無料で読むことができるので、気になった方はそちらからもどうぞ!
京都の街中にあるカフェでバイトをしている16歳の女子高生・宇佐美杏。
ある日、そのカフェではサプライズのプロポーズを計画している男性客がいました。杏もケーキを用意して準備万端。
しかし、相手の彼女は「彼氏がいる」とあっさり男性のプロポーズを断ります。どうやら女性にとって男性は単なる友達でしかなかったようです。そして「彼氏と待ち合わせの時間だから」とシレっとその場を後にするのでした。
翌日、杏のクラスでは産休に入る担任の代わりに新しい先生が配属されることになります。新しい担任とは、なんと昨日の男性客だった「古屋」でした。古屋は杏を呼び出して、口止めをしようとしますが、最初からそんな気がまったくない杏。
そんなある日の帰り道、杏と古屋は例の彼女とその彼氏に鉢合います。
- 著者
- 香純 裕子
- 出版日
- 2017-01-25
バカにされている古屋を見た杏は、「先生を笑うな」と一喝し、泣き出します。男は杏に殴りかかろうとしますが、その腕をつかんで止める古屋。
何とかその場はおさまり、杏と古屋は海岸へと向かいます。そして、杏はそこで古屋に突然キスをして言うのです。
「好きな人ができたら後悔せんようにがんばりやって先生が言うたんですよ。」
(『古屋先生は杏ちゃんのモノ』1巻より引用)
と。こうして女子高生の杏とちょっとヘタレな高校教師の古屋との恋が始まっていくのです。
ここから先は、本作の胸キュンエピソードの一部を紹介します! ネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。
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本作の舞台は京都ということもあり、登場人物は関西弁で会話します。この関西弁で「古屋と杏の恋」が進んでいくのが本作の特徴です。
たとえば、イケメン古屋の少し強い口調の関西弁に胸キュンしたり、杏と古屋をはじめとした登場人物の関西独特の掛け合い楽しんだりと、飽きずに読み進められます。
関西弁でのセリフや、ノリとツッコミにもぜひ注目してみましょう。他のラブコメにはない魅力があります。
また、ビックリするシーンや呆気にとられる出来事など、登場人物の表情や感情がテンポ良く変化しながら物語が進むので、作品に入り込みやすい作品といえるでしょう。
そして、ノリのいい関西らしい明るい女子高生も、この作品を楽しめる要素の一つです。学生時代の懐かしさや元気を思い出すことができるのではないでしょうか。
関西の出身か関係なく、明るくノリのいい雰囲気で進むラブコメを満喫できる作品です。
高校教師でもある古屋は、人前でフラれたうえ泣き出してしまったり、女子高生の杏のウソ泣きにあっさり騙されたりと、ちょっと情けない性格です。
しかし、杏が殴られそうになったらとっさに止めに入る男前な一面や、ケガをした彼女をすぐに保健室に連れていく優しさも持ち合わせています。
普段はヘタレだけれど、ここぞという時に奮闘する姿や目の前の相手を思いやる優しさ、このギャップが古屋を魅力的に感じさせるのではないでしょうか。
男性の魅力を存分に持ち合わせている、そんな古屋にときめく女性も少なくないはず。ぜひご自身で確かめて頂きたい点の1つです。
本作は女子高生の杏と高校教師である古屋の恋物語です。先生と生徒。一見禁断の恋に立ちはだかる試練が多く、重いストーリーなのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし本作は、素直で元気な杏とちょっとヘタレな古屋の明るいやりとりと、笑えるラブコメ要素が多く、胸キュンしながら読めます。
杏の一途で元気な女子高生らしい姿を見ていると、大人の男性に憧れた女子高校生時代と重なり、懐かしく感じられるでしょう。
しかし、やはり先生と生徒の禁断の恋をするうえで外せない悩みもところどころに描かれています。
杏に恋心を抱く男子生徒や古屋に想いを馳せる女性、古屋の元カノに似ている女子生徒……と、学園ものらしく、さまざまなライバルが杏と古屋の前に立ちはだかります。
女子高生の皆さんにはもちろん、女子高生時代の純粋な恋心を思い出したい大人の女性にもおススメできる作品となっているので、ぜひお手に取って楽しんでください。
4年間キスもせずに一途に相手のことが好きだった古屋がフラれるところからこの作品は始まります。そして、ヘタレだけじゃない古屋に気付き、杏の恋は始まっていくのです。最初はグイグイくる杏を諦めさせようとしていた古屋。
しかし、同級生で杏に恋心を抱く君嶋が現われることで、しだいに古屋の気持ちも杏に傾いていき、お試しで2人は付き合うことに。
杏の家族や古生の姉達も現れるものの2人の仲は何とか認めてもらえるようで、彼らは徐々にお互いを大切に思うようになっていきます。
杏が高校2年生になる頃、古屋は臨時講師から正規の職員となります。順調そうに見えた新学期ですが、そんななか現れたのが新たに杏のクラスメイトになった城ケ崎陸(通称、ジョー)です。
彼は杏が「付き合っているなんてバレたらヤバいもんな」と君嶋と話しているのを聞き、杏を脅してきます。「関係をバラされたら古屋が先生を辞めさせられる」と考えた杏は君嶋の計画通りに動こうとしますが、実はジョーの狙いは違うところにあったのです。
なんとかジョーの脅しが一件落着しますが、本当の狙いとは……?きっと、本当のことを知ると、彼に心を動かされてしまうでしょう。
波乱万丈があったものの、修学旅行で沖縄へ行くことに。楽しいはずの修学旅行のはずが、杏の表情は曇り模様です。気分が沈んだままなのは、ひょんなことから先生とケンカしてしまったせい。そんな彼女を見た君嶋は、ある行動に出るのです。
1巻から杏に想いを寄せ、いろいろと振り回される君嶋ですが、徐々に杏に振り向いてもらえるように本気になります。杏と君嶋の関係も気になるところです。
いよいよ京都では恒例の祇園祭の季節になりました。当然杏たちも浮かれ気分。古屋も杏が誘ってくれるものだと考えていましたが、杏は古屋を誘おうとしません。それは、祇園祭にカップルで行くと別れる迷信を信じていたためでした。
そこで修学旅行のグループで祇園祭に行くことになった杏たち。一方、古屋は大学時代のサークル仲間達から祇園祭に誘われます。
そして祇園祭当日、杏は古屋たちと偶然、遭遇します。そこで昔からの友人といる古屋に普段とは違う表情を見た杏は不安になってその場を去ります。追いかけようとする古屋ですが、不自然だと止められ、君嶋が追いかけることに。
杏を追いかけてきた君嶋は彼女を慰めます。そして杏は「そんなんされると普通にドキドキするからやめて」と顔を赤らめ……。
一方、自分の仲間から杏たちの様子を聞いた古屋は、思わず駆け出し杏を探しに行くのでした。
- 著者
- 香純 裕子
- 出版日
- 2019-01-25
杏と古屋の絆もより深まっていくなか、君嶋は杏へのアプローチを始めます。
本気を出し始めた君嶋と対抗する古屋。彼らの関係は見所です。君嶋から慰められ、顔を赤らめる杏も満更でもない様子。
古屋は先生という立場上、なかなか行動に移すことができないものの内心ヒヤヒヤしまくり。果たして古屋は杏の気持ちをつなぎ留めておくことができるのでしょうか。
大波乱の『古屋先生は杏ちゃんのモノ』第7巻、要チェックです。
女子高生と先生の恋愛模様を描いたラブコメマンガ『古屋先生は杏ちゃんのモノ』の魅力とこれまでのあらすじ、7巻の見所をご紹介しました。愛を深める前に現れた君嶋。今後の三人の関係に目が離せません。