『スナックバス江』は、テンポと切れ味がよく、どこから呼んでもおもしろいファンからはどこから呼んでも必ず平均点を超えてくると言われるギャグ漫画です。 スナックを舞台にしているということで、「第1夜」「第2夜」……とエピソードがカウントされていきます。単行本は2019年8月現在4巻まで出ています。 この記事ではそんな本作の独特の魅力をご紹介!スマホアプリでよむこともできるので、気になった方はそちらもどうぞ。
北海道最大の繁華街であるすすきのより、5駅離れた北24条が物語の舞台です。バス江というスナック店でくり広げられる毎夜の出来事……。バス江ママ、チーママの明美さんがスタッフです。訪れる常連さん、そして一見さんたちと強烈なキャラが出てくるギャグ漫画です。
- 著者
- フォビドゥン澁川
- 出版日
- 2018-02-19
現実でも仕事帰りに疲れを吹き飛ばしたいときに、ふとスナックに寄りたくなる人もいるでしょう。そんな方は、『スナックバス江』を読んで疲れを吹き飛ばしてください!場末のスナック店でくり広げられる話題が、短く手軽に楽しめます。
また、最初から読んでも面白いですし、途中から読んでもすぐ物語に入っていけるのも魅力。あらすじというあらすじがないのも特徴で、幅広い人に受け入れやすい物語となっています。忙しい現代人にもおすすめです!
本作はフォビドゥン澁川が作者のギャグ漫画ですが、作者も北海道出身・在住です。2011年にヤングジャンプ月例MANGAグランプリにて、「こんかつ」で準グランプリを受賞します。同年読切作品「アンウェルカム」が掲載され、商業誌デビューを果たしました。
その後はいろいろな雑誌で活躍しています。『パープル式部』『てらほくん』『うまるちゃん大好きおじさん』などで有名な漫画家です。
- 著者
- フォビドゥン澁川
- 出版日
- 2014-12-19
このなかでも『パープル式部』が代表作。そのギャグセンスの高さは折り紙付きで、『テラフォーマーズ』のスピンオフ『てらほくん』においては本編よりも好きというファンもいるそうです。独特のギャグセンスを持っている漫画家なので、読めばわかる人にはわかる特徴があります。
きれいなお姉さんから、サラリーマンやおじさん、おばちゃんなどがそれぞれの年齢ならではの雰囲気、特徴がよく出ており、作者の観察眼が伺えます。
それでいて洋服や受け答えのちょっとしたところに作者らしさがあり、ついついクスっとしてしまうのです。
『パープル式部』については<『パープル式部』面白い!最終回までネタバレ解説!おでんで笑えるギャグ漫画>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
『スナックバス江』の魅力の1つですが、ショートなので読みやすいという点があります。1話でストーリーが完結するので、途中から読んでも問題ありません。
また、1話あたり8ページという短さなので、すき間時間に読めるのも魅力です。
- 著者
- フォビドゥン澁川
- 出版日
- 2018-07-19
そして8ページという短さのなかで、ボケやオチなどおさめているという点も見逃せません。しかも無理に詰め込んでいる印象を受けることはなく、さすがフォビドゥン澁川です!
連載ものだとずっと追っていかなくてはいけない、時間があまり取れないので連載ものだと読みづらいという方にもおすすめです。
本作の魅力はバス江のチーママの明美さんにもあります。
綺麗な見た目に反してなかなかの個性を持っています。男の人にモテそうですが、実は残念な性格。以前付き合っていた彼ぴっぴの借金を肩代わりしていて、返しても返しても借金が減らないという苦境に陥ってしまうようなダメ男好きだったのです。
そんな借金返済生活という暗い面も持っていますが、持ち前の明るさが暗い面を消していて、前向きに見えるのも明美さんの魅力です。クヨクヨするようなタイプではなく、森田などお客さんからエッチなことを要求されるたびに返り討ちをしています。
さらにエキセントリックな行動や突飛な言動が多く、残念さが加速するキャラ。基本的にはボケ役ですが、時には突っ込み役にまわることもあり、言動に予測がつかない個性的な人物です。
本作は明美さんだけでなく、お客さんたちも魅力的。
たとえば第1話に出てくる山田は、初めてお店に来たときに上司が逃げ出してしまい、一人で店内にて過ごすこととなる人物です。常識人なので明美さんにとんでもない接客をされてドン引きしますが、なんだかんだお店に通っています。日ごろの悩みや仕事の愚痴もいっていて、息抜きしている様子が共感を呼ぶキャラです。
- 著者
- フォビドゥン澁川
- 出版日
- 2018-12-19
本作は明美さんだけでなく、お客さんたちも魅力的。
たとえば第1話に出てくる山田は、初めてお店に来たときに上司が逃げ出してしまい、一人で店内にて過ごすこととなる人物です。常識人なので明美さんにとんでもない接客をされてドン引きしますが、なんだかんだお店に通っています。日ごろの悩みや仕事の愚痴もいっていて、息抜きしている様子が共感を呼ぶキャラです。
2019年8月現在『スナックバス江』は4巻まで発売されています。表紙はバス江さん、明美さん、そしてなんと常連客の森田さんです。
- 著者
- フォビドゥン澁川
- 出版日
- 2019-04-19
森田さんといえば、事あるごとに明美さんにエッチなことを要求している人物。4巻では「下ネタをいえない状況にぴったりなゲームがあるぜ エロなぞなぞ!」と、勝手になぞなぞをはじめます。
結局下ネタをいうことになるだろうと察しがつきますが、そこはノリのいいバス江メンバー。「ちょっと…それはセクハラだと思うんだけれど 許可するッ!!」とはじまります。
まずは「好きな男の人にハメられたら女の子が喜ぶものな〜んだ?」と質問が……。明美さんは一体どう答えるのでしょうか?
森田がいつも通り暴走しているのも、暴走ですがもはや安定感を感じます。ネタもいつも通り、フォビドゥン澁川ならではのキレキレ感があり、言葉のチョイスがやはり秀逸です。
その他にも、「ハズレの担任とかもいたとは思うけどさぁ…」「いうほどいまの人生教師の影響受けてる!?」というシーンは、本作のキャラらしさにも繋がる言葉。彼らは、誰しも教師の影響などなんのその、勝手に自分の道を歩んでいそうな人物ばかりなのです。
ぜひそんなヤバい奴らに会いに行ってみてください!