『ギャングキング』が面白い4つの理由。33巻の見所もネタバレ紹介

更新:2020.12.24 作成:2019.10.24

アウトロー漫画、不良漫画の隠れた名作、『ギャングキング』。累計発行部数1000万部を突破しているにも関わらず、知名度は高くない、知る人ぞ知る人気作です。 この記事では、大迫力の喧嘩の様子や、名言、考えさせられるアツい内容が魅力の本作を最新33巻までご紹介!

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『ギャングキング』が面白い!【あらすじ】

著者
柳内 大樹
出版日
2015-12-17

大西勝也(通称ジミー)は少年時代に勝針という凄腕の彫り師と偶然出会います。彼の背中に彫られた不動明王の刺青に魅せられ、タトゥーとは異なる日本伝統の「和彫り」に一目惚れ。それ以来和彫りを勉強しつづけ、いつしか中学生にして自らの手で自分の体に和彫りを入れてしまうほどになります。

彼の夢は、勝針を探し出し、彼のもとで修業して、世界一の彫り師になること。変わり者と避けられていたジミーですが、薔薇十字学園高等学校の工業科1年に進学してからは、しだいに仲間が増えていきます。ジミーが夢に抱えながら、荒くれ者どうしの抗争をくり広げながら成長していく物語です。

作者・柳内大樹とは

著者
柳内 大樹
出版日
2015-12-17

柳内大樹は、1975年生まれの漫画家。1995年に『別天地』でデビューしました。今回ご紹介する、『ギャングキング』は、累計1000万部を突破した人気作。しかし人気絶頂の2013年に担当編集者との方向性の違いで休載してしまいます。

 

 

 

 

 

 

その後、約2年半の時を経て連載誌を移してストーリーが再開となりました。柳内大樹によれば、版元を移した理由は自分の信念を貫きたかったから、とのこと。

彼自身が型にハマらないアウトサイダーな考えの持ち主のようで、それが作品の魅力に繋がっているといえるでしょう。自由を好むキャラクター設定や、不良やヤンキーの1本筋の通ったかっこよさからも、作者の性格や考えが伺えます。

『ギャングキング』が面白い理由1:喧嘩シーンが迫力満点!誰が一番強い?

本作の魅力は、何といっても喧嘩シーンの迫力。いわゆる不良校どうしの対決やチンピラやギャング集団、ハングレ集団といった者との対決や抗争が毎回、どこかで勃発します。

著者
柳内 大樹
出版日
2015-12-17

若いこともあり、そのやり方も容赦ないもの。顔の形が変わるまでボコボコにしたり、時にはナイフを持ち出したりすることも。

その迫力の展開が、基本的には1話完結型で進んでいくので、ハラハラしながらも重くなりすぎず楽しむことができます。

特に登場人物それぞれが魅力的なこともあり、誰がもっとも強いかはファンの間ではよく話題に上がります。圧倒的な強さを誇るモンタナに、裏世界のサラブレッドのピンコやアバレ、そして主人公のジミー……。手に汗握る展開とともに、誰が強いのかを考察するのも面白い読み方です。

『ギャングキング』が面白い理由2:登場人物が個性豊か!成長がアツい!

作者の特徴でもあるのですが、主人公や主要人物はただ強いだけでなく、弱い性格を持ち合わせています。だからこそ彼らの成長がしっかりと描かれたときに、共感し、ともに成長しているかのような達成感が味わえるのです。

人は誰しもが臆病な側面を持っているのではないでしょうか。本作に登場する、一見強く見えるキャラたちも、弱さを抱えています。彼らが困難を乗り超えていく姿は、背中を押されるもの。

著者
柳内 大樹
出版日
2016-01-15

しかもただアツいだけでなく、キャラの個性的な戦い方や強さなどから、最強は誰だという議論もファンの間ではよく行われます。

バイブを武器に喧嘩をしまくる危険度ナンバーワンのゾンビ、ジミーを慕って彼のために教員に暴力を振るって退学になったゴリ、成績優秀な優等生ながら夜は狂天動血8代目総長という別の顔を持つキャンディなど、紹介しきれないほど数多くのキャラがいます。しかもそれぞれに強さがあり魅力的。

さらに敵対高校にも強い人物が多数おり、特に卍牡丹高等学校(通称:ボタ高)はヤクザへの就職率が3割超といわれるほどの不良校。ジミーを一撃で倒したこともある最凶のギャングチーム・ジャスティスの頭・ピンコ、死神と呼ばれるサリーなどがいます。

彼らの強さを考察しながら読み進めるのも面白いでしょう。

『ギャングキング』が面白い理由3:ギャグとシリアスのバランスがいい!

本作は先ほどお伝えしたように、登場人物たちそれぞれの成長が感じられるアツい展開が見所。しかしそれだけではなく、ところどころにギャグが入り交じっているので重くなりすぎない読みやすさがあります。

著者
柳内 大樹
出版日
2016-01-15

登場人物に奇抜なニックネームがついてたり、作者のほかの作品『ドリームキング』や『ドリームキングR』に登場する人物が混じっていたりと、読者を楽しませようと感じさせる仕掛けがいっぱい。

キャラたちの成長や、不良でありながらも哲学的なことを考えているなどのシリアスなめんがあったかと思うと、プッとふきだしてしまうような軽いギャグもあり。しかもそのどちらの見所でも独特のエッセンスが盛り込まれており、読むほどにクセになる作品です。

『ギャングキング』が面白い理由4:名言多数!

本作は名言が多いのも魅力です。ここでいくつかご紹介しましょう。

まずは、8巻の卒業式のシーンから。本作でも上位に入る強さを誇るマッスルが壇上で発言した名言です。

「人間は死ぬまで一人ぼっちだという事実と 
人間は一人では生きていけないという事実。 
大事なんは人間は一人では生きていけないという事実の方じゃと思う!」 
(『ギャングキング』8巻より引用)

誰しもふとした時に「人間はひとりぼっちだ」と感じることがあるのではないでしょうか。どこまで言葉を尽くしても他人とは分かり合えない部分はあります。

「人間はひとりぼっちだ」という事実からひとりでも生きていけるように強さを求めていたマッスル。しかし、「人間はひとりでは生きていけない」という事実にも気づくのです。

体だけではなく、心も強くなったひとりの人間を描いた言葉です。

著者
柳内 大樹
出版日
2016-01-15

続いては、10巻でジミーの仲間であるゾンビとキャンディがギャング集団にボコボコやられたシーン時のこと。そこから「死」彼への恐れを感じるようになったジミーが、兄貴分の竜針に相談した時に教えられたことがあります。

「おまえが思い出したその人たちが生きている間に、 
そしておまえが今生きている間に 
どれだけのことを想いを込めて行動に移してあげられるか。 
そのために一番嫌いなことを 
必死になって想像して悲しんで苦しむんだ。 
そして悲しんで苦しんだ分、 
その大切な人たちをもっと大切にするパワーにかえろ!」 
(『ギャングキング』10巻より引用)

怖さに足がすくんでしまったジミーに、悲しみや苦しみをパワーに変えろと諭す、竜針。大切な人たちの気持ちを糧に、今の自分を乗り越えろという姿勢は、たまらなくかっこいいもの。自分もそうありたいと思わされます。

最後は、16巻でベロという人物が疲労で倒れてしまったときのこと。病気の姉の治療費のために、掛け持ちでバイトをしていた無理がたたってしまったようです。

心身ともに疲れていた彼ですが、姉が病気なってしまったという現実が嫌でいつも逃げていたけれど、もう逃げたくないと吐露します。さらに自分を追い込もうとしているベロにバイト先の店主はこう言いました。

「おまえも大事にしてぇ人のために、 
自分を大事にしてくれる人のためにも 
一生懸命頑張ってる自分に逃げ道を作ってあげろよ。」 
(『ギャングキング』16巻より引用)

仕事やプライベートで、やることはたくさんあります。そんな一人で頑張りすぎてしまう人には特に響く言葉ではないでしょうか。このように、本作には力強いながらも優しい言葉がたくさんあるのです。

『ギャングキング』32巻までのあらすじ、見所をネタバレ紹介!

最新巻のご紹介の前に、まずは32巻までのストーリーをおさらいしましょう。

主人公のジミーの実家は銭湯。彼は幼少期に女風呂をのぞこうと企てて転倒。雪の降りきるなかで気絶し、凍死しかけたところを、偶然通りかかった和彫り師の勝新に助けられます。

その人に背負われた時に、彼の背中に彫られた不動明王に憧れを抱いたジミー。14歳の時には自分の体に自分で彫り物を入れ始めました。いつか伝説の彫り師勝新に弟子入りして、世界一の彫り師になるのだと夢見て。

著者
柳内 大樹
出版日
2019-03-22

そんなジミーを当時のクラスメイトは理解することもできず、彼は孤独になり、そのはけ口として暴れ回るようになってしまいました。進学した薔薇十字学園高等学校(通称バラ学)でも孤立していたジミーでしたが、バンコが転校してきたことで変化が起きます。

バンコは彫り物に理解を示し、ジミーは徐々に明るさや優しさを取り戻し、仲間も増えていったのです。孤独から脱却することに成功したジミーの様子は、涙腺がゆるんでしまうものです。

後半になるとジミーは彫り師としてさらに腕を上げるためにアメリカへ留学することを決意します。しかしピンコの指揮するジャスティスがジミーが日本にいるうちにバラ学を倒そうと企て、物語は思わぬ方向に進んでいくことに。

ジャスティスの頭として理想郷を創り上げるために、仲間にも慕われるジミーのカリスマ性が脅威になると、手段を選ばず襲い掛かるピンコ。先手必勝とばかりにジャスティスの猛攻がバラ学に押し寄せてきます。

ジミーの仲間たちは彼抜きで闘おうと決意し、第三次ギャングウォーがスタートし……!

『ギャングキング』33巻の見所をネタバレ紹介!

ここからは最新33巻の見所をご紹介します。

第三次ギャングウォーはますますヒートアップし、別の場所にも飛び火。サワ高ではハマーとモンタナの新旧番長対決が起こったり、最強と呼ばれるバラ高のマッスルが参戦してきたりと戦いは激化していきます。そんななか、ジミーに密かに想いを寄せていた同い年の女子高生アネとベロの姉に魔の手が迫ってきて……。

著者
柳内 大樹
出版日
2019-07-23

さらにジミー打倒を企てていたピンコの身にも異変が起こります。ジミーは無事にアメリカへ行けるのか、ジミーの仲間たちはどうなるのか、第三次ギャングウォーの引き金となったピンコはどうなってしまうのかが見所です。

過去話でも何度か激しいバトルがおこなわれてきましたが、第33巻では、よりいっそう迫力ある内容となっています。さらにその戦いにジミーの周囲が巻き込まれていき、範囲はより広くなっていくことに……。

これまでより、さらにひと段階大きくなった戦いから目が離せません!


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