『ヒックとドラゴン』全11巻を語る!6年後を描くアニメ映画もネタバレ解説

更新:2019.11.14 作成:2019.11.14

世代を問わず世界中に愛される児童文学の名作といえば、何を思い浮かべますか?そのような作品の1つとして間違いなく名前があがるのが『ヒックとドラゴン』でしょう。 本作は、長年ドラゴンと争い続けているバイキング一族の少年ヒックが、ドラゴンのトゥースと出会い成長していく物語です。敵であるドラゴンと心を通わせていく友情ストーリーを、味のある挿絵とともにお楽しみいただけます。 過去にも何度かアニメ映画化されており、2019年12月には完結編となる最新作『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』が公開されました。 この記事では、そんな本作の全編の見所をご紹介します!

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目次

小説『ヒックとドラゴン』が面白い!【あらすじ】

 

『ヒックとドラゴン』は、イギリスの作家、クレシッダ・コーウェル氏が書いた児童文学シリーズです。

舞台はバーク島。そこではバイキングという種族がドラゴンと争いを続けています。

主人公の少年ヒックは、ドラゴンとの戦いでは邪魔者扱いされるトラブルメーカー。しかしある日、ドラゴンのナイト・フューリーを捕え、少しずつ仲良くなっていきます。そんな1人と1匹がともにピンチを乗り越え成長していく物語です。

小説を原作として、アニメ映画化もされています。声優は、主人公ヒックを田谷隼、父のストイックを田中正彦、アスティを寿美菜子、ゲップを岩崎ひろしが務めました。

3部作である映画の完結編『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は、2019年12月に公開されます。詳細は、映画の公式サイトや予告の映像でご覧ください。

映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』公式サイト - GAGA

【公式】『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』1220(金)公開/本予告

 

 

 

登場人物を解説!

  『ヒックとドラゴン』には、さまざまな人物が登場します。まずはバイキングから紹介しましょう。 

 

  • ヒック(声:田谷隼)

    この物語の主人公で、バイキング族の少年です。村では変わり者扱いをされ、体つきが貧弱なので戦いには不向きですが、一人前のバイキングになるために頑張っています。しかし、その頑張りがいつも空回りしてよく面倒事を起こすことも……。

    ただ、鋭い観察力と柔軟な思考を持っていて、トゥースとの出会いからドラゴンに対する考え方が変わることになります。彼と過ごすうちにドラゴンとの絆が生まれ、その秘密についても知っていきます。

 

 

  • ストイック(声:田中正彦)

    ヒックの父親で、バーク島に暮らすバイキング族のリーダーです。ドラゴンとの戦いでは先陣を切るなど、強くて偉大なバイキングです。 しかし、息子がバイキングらしくないことに悩んでおり、心配するも会話がうまくいかず一方通行状態が続いています。

 

 

  • アスティ(声:寿美菜子)
    バイキングの少女。成績優秀なので、ヒックにとって憧れの存在です。ドラゴンとの戦いに責任感があり、訓練も人一倍真剣に取り組みます。そのため、のちに急に成績を上げてきたヒックをライバル視するようになります。

 

 

  • ゲップ(声:岩崎ひろし)

    ストイックの友人。鍛冶屋の主人でもあり、ヒックの師匠です。また、ドラゴン訓練の教官もしています。ドラゴンとの戦いで左腕と右脚を失い義肢になっていますが、今でも現役の戦士です。

 

 

  • スノット(声:浅井孝行)

    屈強なバイキングの少年。力自慢のうぬぼれ屋です。無鉄砲なところがあるので、後先を考えずに行動することも多い人物です。訓練中にアスティを口説くいている様子。

 

 

  • フィッシュ(声:宮里駿)

    バイキングの少年。体格は大柄ですが性格は温厚です。ドラゴンマニュアルを熟読していて知識は豊富なのですが、訓練となると余裕がなくなり、イマイチ成果が出ていません。

 

 

  • タフ(声:南部雅一)

    バイキングの少年で、双子の妹はラフ。口が悪く挑発的で、ラフとはいつも口喧嘩をしています。

 

 

  • ラフ(声:村田志織)

    バイキングの少女で、双子の兄はタフ。タフ同様口が悪く、彼とはいつも口喧嘩をしています。

 

ここからは、バイキングと敵対しているドラゴンです。

 

  • ナイト・フューリー

    最強とされているドラゴンで、その姿を見て生きて帰った者はいないとも言われています。知能も飛行能力も群を抜いて高く、大きな翼で垂直に飛び立つこともできます。また、姿や体長など、そのほとんどがいまだ不明で、バイキングにとって最大の脅威です。

    ヒックと出会うドラゴンで、歯の特徴から「トゥース(英語版ではトゥースレス)」と名づけられ、徐々に心を通わせていきます。

 

 

  • デッドリー・デンジャー

    青い鱗と黄色い棘があるドラゴン。自らの見た目の美しさにうぬぼれています。短気かつ凶暴で、頭で武器をはね飛ばし、尻尾にある棘を撃って戦います。

 

 

  • グロンクル

    翼が小さく全身が瘤だらけの太ったドラゴン。しかし後ろ向きに飛んだり空中で止まったりなど飛行能力はあるほうです。

    岩石を噛み砕いて体内で酸素と混ぜ合わせて火炎弾を撃ち出すことができます。ただ、目が悪いため、獲物と間違えて関係ないものをさらっていくことも……。

 

 

  • ダブル・ジップ

    頭と尻尾が2つあるドラゴン。長い2本の首がジッパーのようになるのでダブル・ジップと呼ばれています。それぞれの頭に意思があり、意見が食い違うこともあります。片方がガスを吐き、もう片方が火花を散らし吹き飛ばす攻撃をするのが特徴です。

 

 

  • モンスター・ナイトメア

    黒と赤の模様で鋭い棘があり、蛇のような首と尾が特徴のドラゴンです。好戦的で、ガソリンを吐き、燃やした炎で全身を包んで攻撃します。

 

 

  • テリブル・テラー

    最も小さいドラゴンです。普段は群れをつくりますが、なぜかケンカばかりしています。小さいため他のドラゴンにエサを取られてしまいます。

 

 

  • グリーン・デス

    超大型のドラゴンです。6つの目を持ち、強烈な火炎を吐きます。このドラゴンに食料を献上するため、他のドラゴンは奪い合いをするほど。貢ぎ物が気に入らないとドラゴンすらも食べてしまうなど、他のドラゴンを支配しています。

 

作品の魅力とは

 

『ヒックとドラゴン』の最大の魅力は、主人公である少年ヒックと敵であるドラゴンとの関係です。

舞台となる島にはバイキング族という、長年ドラゴンと戦ってきた種族が住んでいます。そこではドラゴンを倒せることが評価されています。

そんななか主人公のヒックは、か弱く変わり者でドラゴンとの戦いではまるで役に立たない存在。しかしひょんなことから、最強のドラゴンを捕まえることになるのです。

 

著者
クレシッダ コーウェル
出版日

 

彼らが敵であるはずの生物と少しずつ歩み寄り、お互いの気持ちを理解し合っていく様子が描かれ、「共生」が物語をとおしてのテーマとなります。

普段のヒックとトゥースは、ペット、もしくは友人のような間柄。なかなか言うことを聞いてくれないトゥースにてこずりながらも、なんてことない会話を交わします。しかし、随所でドラゴンは本来敵であるという事実に直面し、そのことが作品に深みを与えています。

また、過去を思い返して綴った物語という形式を取っているのも特徴。ヴァイキングの英雄となった主人公のヒック・ホレンダス・ハドック3世自身が著者の書籍としてストーリーが語られるのです。味わい深い挿絵や、随所に見られるギミックに、くすりとしながら読み進めることができます。

児童文学なので文章の語り口や内容は、小学生くらいの年齢に合わせたもの。しかし、上記のようなテーマは、大人も一緒になって楽しめる作品となっています。

 

『ヒックとドラゴン 1 伝説の怪物』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

ここからは、シリーズ作品の見所をそれぞれご紹介していきます。まずは第1作から。

モジャモジャ族は、ドラゴンを捕えて飼い慣らすのが一人前で、できないものは追放されます。ヒックはようやくドラゴンを捕えますが、それは小さく歯無しのドラゴン・トゥースでした。

仲間入り試験まであと4ヶ月ですが、わがままなトゥースに手こずるばかり。そんななか、バーク島沖の海底では、巨大なシードラゴンが数世紀の眠りから目覚めようとしていて……。

著者
クレシッダ コーウェル
出版日

この巻の見所は、物語の世界観や設定などといった、この先の作品の重要なスタートとなる内容です。

ヒックがどんな少年なのか、ドラゴンのトゥースとはどうやって出会うのか、バイキングとはどういう種族なのかなどがわかるようになっています。
 

特にのちに英雄となるヒックとトゥースの子供の頃の様子がほほえましいのが見所。頼りない主人公と、わがままで小さなドラゴン。この最初の姿を知っているので、のちのストーリーにより共感できるのです。

『ヒックとドラゴン 2 深海の秘宝』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

見習いバイキングが、海賊訓練で大荒れの海を進んでいると、漂っていた大きな棺桶に船がぶつかり沈没してしまいました。その棺桶を見てヒックはびっくり。なんと100年前に行方不明になったとされている、ひいひいじいさんである伝説の海賊「ゴーストリー」の名前があったのです。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2009-11-18

この巻の見所は、ヒックが知恵を使って勝てそうにない敵に立ち向かっていく本巻。特にヒックと父親との関係性に引き込まれます。

もともと正反対でぶつかることが多い2人でしたが、この巻ではぶつかりあいながらも、そのうえでバランスをとって歩み寄っていく姿が見られます。父親の理解、そして主人公の成長が感じられる変化です。

また、トゥースもまだまだ奔放な言動を繰り返していますが、少しずつ頼もしくなっていっています。戦力になる展開も多く、ヒックともども仲間や子供のように応援したくなってしまうでしょう。

『ヒックとドラゴン 3 天牢の女海賊』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

「敵船突入術」という授業中、ヒックとフィッシュが海で迷子になってしまいます。そこで偶然見つけた船に突入するのですが、それはなんとバイキングの宿敵であるローマ帝国のもの。2人は捕われてしまい、牢屋の中で脱出の名人というドロドロ族の女の子と出会うのでした。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2010-01-26

この巻の見所は、ヒックとトゥース、フィッシュがピンチをどう切り抜けるかという点です。サメドランにモウドクドラゴンなど、次々と新しいドラゴンが登場し、緊迫したシーンが続きます。さらに食用のドラゴンも登場するなど、その世界の弱肉強食の掟を感じさせる内容も。

また、それだけではなく、ローマ軍など当時の世界情勢が反映されているところも見所。特にローマ兵の恐ろしさは大人でも恐怖を感じる内容。現実を照らし合わせて読んでみると、フィクションの要素も相まってさらに緊張感を感じるかもしれません。

しかし恐ろしいだけではなく、カミカジやドラゴンなど、この巻から新たに登場するキャラクターがストーリーを盛り上げてくれるので、暗いだけにならなく、おすすめです。

『ヒックとドラゴン 4 氷海の呪い』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

スキー狩り訓練の最中、フィッシュの様子が突然おかしくなってしまいます。残忍なバイキングのヒステリー族のカシラ・ナットジョブにケンカを売ってしまうのです。

なんとかヒックが連れ帰り、村に戻ることに。そこで、様子がおかしい原因がモウドクドラゴンに刺されモウドク炎になったためだとわかりました。

それは、必ず死に至る病気。ヒックのおじいさんによると解毒剤があるというのですが、それはよりによってナットジョブが持っていて……。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2010-03-25

この巻の見所は、フィッシュを助けるために命がけで冒険に出るヒック。まっすぐな友情がテーマとなっています。

体を張るというタイプではないヒックですが、知恵を絞って危険に挑んでいくことに。その勇姿に影響され、他の仲間も彼に協力してくれるのでした。気弱な印象から、どんどんヒーローらしくなっているヒックに勇気をもらえる物語となっています。

また、バイキングにも逆らえない自然の壮大さにも心を動かされる4巻。最後にちょっとしたどんでん返しがあるのもポイントです。

『ヒックとドラゴン 5 灼熱の予言』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

ヒックたちは極悪な種類のドラゴンに囲まれ、その吐く炎に囲まれてしまいます。しかしホワイトドラゴンに乗った1人の男性が助けに来てくれました。それは、死んだはずのバイキングの英雄ホットショット。

なんでも、ヒックを襲ったドラゴンは、バイキングを滅ぼしかねない強敵Xターミネータードラゴン。しかも、ラヴァラウト島の火山が噴火すると、溶岩の熱で大量の卵が孵化してしまうというのです。

ヒックは火山の噴火をくい止めるため、戦いに挑みます。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2010-06-18

この巻の見所は、Xターミネーターという凶悪なドラゴンとの戦いです。ここまで相変わらず甘えん坊だったトゥースも、ラストに大活躍を見せます。

その戦いでキーとなるののが、ホットショット。実は彼が死んだという噂は、ヒックにも関係する「ある過去」とつながっていました。

ホットショットの秘められた恋、そして主人公が生まれる前の過去のエピソード……。ヒックがヒーローになった運命は、必然だと感じられることでしょう。

迫力満点の闘いに、切ない恋の物語がミックスされた第5巻です。

『ヒックとドラゴン 6 迷宮の図書館』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

モジャモジャ族とドロドロ族が3日間対決する「ドロボウ大会」。この最終日に、ヒックは12歳になります。

ストイックは、公立図書館にある「ドラゴンの育て方」という本があれば、ドロドロ族との賭けに勝てると考え、探しに向かいます。しかし、その本はトゥースのいたずらでボロボロ状態に……。

そこでヒックは、図書館にもう1つあるという「ドラゴンの育て方」を盗みにいきます。ただ、その図書館は、ドリルドラゴン、さらには侵入者を始末するというヘアリー図書館員が守っていて……。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2010-08-06

この巻の見所は、図書館に潜む、恐ろしいキャラクターたち。実はこの図書館、今まで誰も本を借りられなかったという場所なのです。

そんないわくつきの図書館だけあって、そこを守る敵たちも曲者ぞろい。ドラゴンたちもドリルを武器にしたものや、毒を持つもの……。さらに図書館員も恐ろしい存在で……。

また、そのほかに巻末の「ヒーローによる最強ドラゴン百科」が付録として収められているのも本巻の嬉しいところ。ドラゴン語が辞典のように一覧になっており、冒険やファンタジーの世界が好きな子供であれば、とても楽しい内容でしょう。

『ヒックとドラゴン 7 復讐の航海』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

キリサキ族のマッドは、ドロドロ族、モジャモジャ族を招き、民族交流水泳大会を開催することに。ヒックも参加するのですが、マッドとヒステリー族のナットジョブの罠にかかり、船に捕われてしまいます。

その結果、自分たちの命をかけ、新大陸を探す羽目に……。その頃、ストイックとドロドロ族のデカパイ・バーサもマッドにだまされ、スカイドラゴンのいけにえとなっていました。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2010-12-06

この巻は、バイキングがアメリカ大陸を目指すという内容です。史実を背景に展開がくり広げられますが、悪役のナットジョブをはじめとしたオリジナルキャラクターの軽快な立ち回りによって読みやすくなっています。最後までスピーディーな展開が続きスリル満点な内容です。

そのなかで光るのが、ヒックの決断。彼がなぜ歴史を動かすような人物になったのかが、重要な場面で正しい決断をすることができる勇気だということに気づかされるでしょう。

ヒックの意志を尊重して、怒りを抑えながら、最終的にはその状況すら楽しんでもらう父ストイックの姿にも注目です。

『ヒックとドラゴン 8 樹海の決戦』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

ヒックの親友フィッシュが恋をします。ただ、相手はなんとブサイク族のカシラの娘。ヒックは彼を応援しようとしますが、カシラに危険な任務を命じられることに。

任務の目的地は人間をケダモノのエサにするというヤジュウ族の土地。ヒックを過酷な運命が待ち受けます。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2011-03-20

この巻では、恋愛展開がメインになるかと思いきや、そこから一気にストーリーが動いていきます。先祖たちが決めた恐ろしい風習、決まり事に、ヒックの家系図……。物語の世界や、主人公の秘密などが明らかになり、それぞれが胸が締めつけられるような内容です。

今まで作品に散りばめられていた取るに足らないユーモアの要素が少し抑えられ、ピンチの連続、シリアスな展開になる第8巻。今までに活躍した懐かしい人物が再び登場する内容などは、ほっとする部分もあるので、そちらもお楽しみに。

『ヒックとドラゴン 9 運命の秘剣』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

ヒックはフラッシュバーン剣術学校を目指し、カリカリ山の岩肌を登っていました。そこに、ドラゴンの反乱軍「ドラゴン解放軍」が出現。

バイキングが飼っているドラゴンは、人間と敵対してしまうのか?トゥースはどうするのでしょうか?

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2012-06-22

この巻の見所は、8巻よりもさらにシリアスなストーリー展開。ドラゴンとの大戦争にもなってしまい、ストーリーもいよいよ終盤に向けて盛り上がっていきます。

人間の愚かさによって引き起こされた戦争。そのなかで描かれるストイックのヒックへの愛情や、ヒックとトゥースの絆など、人間の希望についても触れられており、考えさせられる内容です。

トゥースは、ヒックと敵対関係になってしまうのかでしょうか?また、敵対する関係だった異種族は分かりあうことはできるのでしょうか?

『ヒックとドラゴン 10 砂漠の宝石』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

人類とドラゴンの大戦争が始まり、その原因となったヒックは指名手配されてしまいます。また、ドラゴン解放軍も彼の命を狙っていて、最強のドラゴンを送り込んでくるのです。

1人で戦い続けるヒックは、王の失われし十の宝の最後の1つである「ドラゴンジュエル」を探し出し、奴隷にされたストイックとフィッシュを助け出せるのでしょうか?

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2013-07-10

この巻の見所は、ドラゴンとの大戦争のなか、ヒックがどんな行動を取って絶体絶命な展開を乗り越えるのかです。

奴隷のマークをつけられいた彼ですが、それが見つかってしまい、新王になるための必要なアイテムをほとんど奪われてしまいます。さらに母親バルハラマラも登場しますが、何とそれは敵としてで……?

シリーズ最大のピンチの連続で、何度も、もうだめかというシーンが訪れます。しかし、それらを乗り越えていく姿に成長が感じられ、ピンチの分、感動の大きい展開となるのです。

また、フィッシュの生い立ちがわかるものの、その内容は、ますます先が気になってしまうもので……。

『ヒックとドラゴン 11 孤独な英雄』のあらすじ、見所を解説!【ネタバレ注意】

人類の未来を救う王を決める「運命の冬至」まであと4日。ドラゴンと共存を願うヒックと、人類がドラゴンを支配すべきと考えるアルビン、両者による新王の宝をめぐる戦いが続いていました。

また、ドラゴン解放軍のリーダーも、ヒックへの復讐に燃えて動き出します。

さまざまな敵からの試練、さらに裏切りを乗り越え、ヒックは仲間への想いを貫いていきます……。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2014-07-11

物語が完結する、本巻。ある人物の裏切りが明かされます。しかし、その人物も辛い立場に立たされて決断をしてきたということが語られるのです。

人が、相手を裏切るということ、裏切った相手も再び信用できるのか……。人と人との信頼の大切さや、ここぞという時の勇気。シンプルだけど大切なメッセージを受け取ることができるでしょう。

『ヒックとドラゴン 12 最後の決闘』上下巻のあらすじ、見所を解説!ついに完結!【ネタバレ注意】

ドラゴン軍から追われることになってしまったヒック。何とか窮地を脱しますが、すでに行き絶え絶えで、さらには記憶まで失ってしまい……。

また、それは彼だけでなく、続く戦争に、ドラゴンも人間も戦力は落ちてきていました……。

著者
クレシッダ・コーウェル
出版日
2016-10-17

ついに「最後の決闘」で終わりを迎える本巻。上下巻で締めくくられます。ヒックが記憶を失っているということで、物語のこれまでのあらすじを追うことができ、読者にも親切な内容です。

しかし、その歴史は、読んでいて辛くなるもの。ドラゴンを愛している人間という立場のヒック。彼の葛藤や悲しさに共感できます。

そして戦いは、彼と、ドラゴン解放軍のリーダーとなったフュリオスの文字どおり最後の決闘に。一騎討ちで勝負は始まります……。

また、その戦いも見所なのですが、ラストではアルビンとヒックの秘められた関係も明かされます。今まで何度も死ぬかと見せかけて生き続けてきた、不死身のライバルは、最後の最後でまたひとつの見せ場をつくってくれるのですが……。

ハッピーエンドながら、ドラゴン族の行く末に考えさせられるところもある最終巻。異種族の闘いがもたらしたものについて、思いをはせてみてはいかがでしょうか。

最新作映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』原作と比較しながら見所を解説!

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2019年12月公開の映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は、3部作構想の『ヒックとドラゴン』シリーズを締めくくる最終編となります。

ドラゴンと共存することになったために島がドラゴンであふれてしまい、新たな楽園を探すというストーリーの第3部。しかし、その場所は、ドラゴンだけが暮らすことができる聖地で……。

ヒックとトゥースが別れてしまうのか、トゥースの初恋の行方が見所となっています。

前作も含め、映画版の設定には、原作といくつか異なる点があります。

まずはヒックの年齢の設定。原作では11歳くらいの子どもですが、映画では第3部ですでに若きリーダーとして成長した姿で登場します。

また、彼の肩に乗るぐらい小さかったトゥースも、映画では最初から大きなドラゴンとして、見た目も性格も成長した姿を見せているのです。

また、原作のバイキングはドラゴン語を話せて、ドラゴンを飼いならしていましたが、映画では言葉が通じないドラゴンと分かり合うまでの困難が描かれています。

映画化によって、対象年齢が広がり、より幅広い世代が共感しやすい設定の変更、ストーリーの見所の追加が行われたようですね。

しかし作者によれば、伝えたいメッセージや、根幹のスピリットはそのまま映画にも引き継がれているとのこと。小説を読んだことがある人でも楽しめる内容になっているようです。 

ぜひ、見比べながら、それぞれの物語を楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、映画の詳細は公式サイトや予告動画からもご覧いただけます。


 

映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』公式サイト - GAGA


 

【公式】『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』1220(金)公開/本予告

 

 

 

著者
クレシッダ コーウェル
出版日