12月に入ると、イルミネーションにディスプレー、どこにいってもクリスマスを感じることができますよね。どこの場所も、きらきらしているようです。そんな煌びやかなクリスマスに負けない、素敵なクリスマスプレゼントになること間違いなしの、大人も楽しめる絵本をご紹介します。
イラストレーターであり、絵本作家でもあるヨシタケシンスケの作品です。リンゴの図鑑のような印象を抱く絵本ですが、あくまで少年の頭の中の想像の世界での、りんごの解説図です。童心に返るクリスマスだからこそおすすめの絵本です。
- 著者
- ヨシタケシンスケ
- 出版日
- 2013-04-17
学校から帰ってきた男の子がテーブルに置いてあるりんごに気づきます。大人だとりんごはりんごにしか見えませんよね。美味しそうとかアップルパイ作ろうかとか、現実的なことを考えます。
しかし男の子は、目の前にあるりんごは本当はりんごではないのではないか、と思うのです。子どもの頃はこういう発想したなあ、という考えが次から次へと出てきます。
解説図鑑のような、いつでも童心に返れる絵本ですよ。
洒落たデザインが、クリスマスプレゼントにぴったりの本作。見開きの左のページにことわざの解説、右側にイラストが描かれます。机の上に置き、日めくりカレンダーの用途で、毎日ことわざを飾っていってもいいですし、絵画のように好きなページを飾って眺めても素敵です。
- 著者
- エラ・フランシス・サンダース
- 出版日
- 2016-10-19
本作では、ことわざや慣用句が世界中から集められています。たとえば、フランスの「ザワークラウトの中で自転車をこぐ」や、韓国の「カラスが飛び立ち、梨が落ちる」など。日本のことわざからは「サルも木から落ちる」が掲載されています。
日ごろ頑張っている自分へのご褒美としても、大切な人へのクリスマスプレゼントとしてもぴったりです。
本作は、イラストレーターで画家のヒグチユウコの作品です。絵は緻密で神秘的。彼女の絵を見ているだけで、不思議な世界に引き込まれていきそうです。
- 著者
- ヒグチユウコ
- 出版日
- 2014-12-01
公園で猫のぬいぐるみのニャンコと、野良猫のねこが出会いました。ぬいぐるみのニャンコは、自分の持ち主であるぼっちゃんを探すことにしました。野良猫のねこも手伝ってくれます。こうして2匹は、ぼっちゃんを探していくのですが……。優しくて切ない物語です。
読んで良し、絵を眺めて良しの絵本です。彼女のイラストのファンの人もそうでない人も、きっと特別な思いを抱く絵本になると思います。この絵本を見返すたびに、クリスマスの素敵な1日が蘇ることでしょう。
ある時、街の王子の像は、仲良しのツバメにお願いをします。貧困で苦しむ街の人に、自分の体についている宝石や金箔を届けて欲しいというのです。ツバメは、越冬する機会を逸しても宝石を届け続けるのでした。
- 著者
- オスカー・ワイルド
- 出版日
- 2006-02-20
布や糸、刺繍で作品を作るアーティストである清川あさみが、幸せな王子の物語の場面を紡いでいきます。冷たい日に空気がきらきら煌めいたり、宝石がきらきら輝くときと同じような美しさを感じる絵本です。清川作品を知らない人でも、独特の美しい世界に惹かれていくことでしょう。
幸せな王子の物語のお話自体は、ご存知の方も多いと思います。本作では、清川ワールドが切なくてあたたかい物語を包み込みます。
煙突だらけの町にすむ人は、煙突の煙で昼も夜も空を見ることができません。その町にやってきたゴミ人間のハロウィン・プペルが、煙突掃除屋の少年のルビッチと星を探すことになりました。
- 著者
- にしの あきひろ
- 出版日
- 2016-10-21
本作は、キングコングという漫才コンビで活動している西野亮廣を中心とする33名のメンバーで、4年半を費やして完成させた絵本だそうです。
絵の存在が圧倒的に自分に押し寄せてくるようです。ページを開いた途端に、絵の中の世界が部屋中に広がっていく感覚さえ覚えました。
大切な人に、そして自分へのクリスマスプレゼントに『えんとつ町のプペル』をおすすめします。クリスマスに大事な人と一緒に読んでみてください。きっと今までにない特別な1日になると思いますよ。
大切な思いを込めたプレゼントにおすすめの絵本を選んでみました。クリスマスは1年間待ちに待った特別な日。自分自身へのご褒美に、大切な人へのプレゼントに、日常では味わえないひと時を運んでくれる絵本をぜひ手に取ってみてください。