大人の絵本おすすめ25選!ダークな世界観のものから、心温まる物語まで

更新:2016.12.10

大人の絵本、それは酸いも甘いも味わってきたからこそ気づけるメッセージのあるものでしょう。または、子どもの頃には恐ろしさしか感じられなかったのに、大人になると不思議な神秘さで心を離さないものかもしれません。大人向けの絵本をご紹介します。

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ダークな大人の絵本、子どもたちが次々に死んでいく……?

非常識で残酷で、非倫理的なテーマを扱った大人向け絵本を数多く手がけた、アメリカの絵本作家のエドワード・ゴーリーの作品『ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで』。本作は日頃、社会というコミュニティーの中で「良い人」を演じなくてはならない大人におすすめの絵本です。

著者
エドワード ゴーリー
出版日

アルファベットの名前順に、子どもたちが非業の死を遂げていきます。表紙には26人の子どもたちがいて、この先待ち受ける死という運命を知らぬまま読者をじっと見つめているのです。彼らの背後には死神がいて、26人の運命を暗示しているようです。

Aは、エイミーです。階段から落ち、死んでしまいます。次のBは、ベイジル。くまに襲われ死んでしまいました。Cはクララ。やつれ衰え、死んでしまいます。Dのデズモンドは、そりから投げられ死亡。Eのアーネストは、モモを食べて窒息死をしてしまうのでした。このように事故や他殺によって、簡単に死んでいく子どもたちの姿が淡々と描かれるのです。

常識と倫理の中で生き、がんじがらめの日常を送る大人たち。彼らは、ときに正反対であるダークな世界に触れることによって自らを解き放ち、フラストレーションを解消しようとします。現実では触れてはいけない世界を疑似体験できる本作に、常識を重んじる大人たちが引きつけられているのかもしれません。

究極のブラックジョーク、とにかく自殺したい系小動物

「自殺」というタイトルがつく絵本は、めったにお目にかかることはないでしょう。『自殺うさぎの本』では、自殺という深刻なテーマが、広く人々から愛されるうさぎを用いて描かれます。

著者
アンディ ライリー
出版日

本作のうさぎは決しておどろおどろしいものではなく、かわいらしいものです。そんなうさぎが、ありとあらゆる方法で自殺を試みます。ジャンボジェット機のスクリューに入ったり、ノアの方舟にわざと乗らなかったり、DVDプレーヤーで首を挟んで死のうとしたり……。よくそこまで考えつくものだと感心するほどです。自殺に対してどこまでも果敢に挑んでいく姿は、もはやパワフルです。自殺するために一生懸命生きているようにも感じ取れます。

作品を読む前は、自殺することと生きることは正反対の概念だと感じていました。とりわけ自殺という世界は、自分からは遠いと思っていましたが、自殺することも生きることも矛盾するものではないという気づきを得た今、自殺の世界も生の世界もグッと身近なものに感じられます。

ブラックユーモア満載の絵本で、賛否両論ある作品だと思います。ナンセンス好きの大人たちにはたまらない、タブーな世界を感じ取れる絵本です。

人に寛容になるのって難しい。だから読みたい大人向けの絵本

毎日繰り返される、なんの変哲もない日常から少し離れたい、疲れを癒したいという大人にぴったりの絵本『遠い町から来た話』。オーストラリアの絵本作家でありイラストレーター、映像作家でもあるショーン・タンの作品です。「水牛」「エリック」「壊れたおもちゃ」など、15話の短編が収録されています。

著者
ショーン タン
出版日
2011-10-14

身近にあるようで非日常を感じさせる、ちょっと不思議な話がちりばめられている本作。どこかレトロな挿絵の数々が、より一層不思議な世界をつくり出しているのでしょう。特に「エリック」という話は人気が高い作品です。

ある日、少年は、交換留学生のエリックをホームステイに迎えます。彼はエリックに喜んでもらえるようにいろいろなことをしますが、エリックは少年が思うような反応をしてくれません。少年はエリックの行動に驚いたり、苛立ったりします。そんなときには母親の「きっとお国柄ね」という言葉を思い出し、自分自身を納得させ、エリックを受け入れるのでした。

自分の思うように人が動いてくれなかったり、自分とは異なる考えだと苛立ちや違和感を覚えたりした経験はありませんか? そんなときに一人ひとりの個性を寛容に受け止めることができたなら、相手だけでなく自分自身も楽に生きられるかもしれませんね。

大人よ、楽しめ、夜の闇

カナダのトリックアート画家であるロブ・ゴンサルヴェスの神秘的な絵に、セーラ・L.トムソンが詩を書いた作品『終わらない夜』。本作には16の短い詩が収録されています。

綺麗なだけではなく、そこはかとない静かな夜の闇の恐怖を所々に感じます。神秘さと同時に不気味ささえ感じるときもありますよ。非現実的で不思議な本作には、想像力を掻き立てられます。

著者
セーラ・L. トムソン
出版日

読者によって、あるいはそのときの心理状態によって、絵から感じる印象も違ってくることでしょう。眠りについた後に見る夢の世界が、そのまま目の前に広がるような絵本です。

「だれかささやく。ついてきて。」
「夜、月の光にうきあがる物のかたち、人のすがた。うしろをみるとだれかいる。」
(『終わらない夜』より引用)

小さい頃であれば、夜中に1人でトイレに行けなくなるような場面ではないでしょうか。美しく神秘的な絵の中に漂う夜の静寂の恐怖を、大人になった今だからこそ、じっくり味わってみたいものですね。

誰かと日常を変えたくなったことは、ある?

アメリカの映画監督でもありアニメータでもある鬼才、ティム・バートンの作品『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』。映画化もされ、子どもも大人も楽しめるお話です。

著者
ティム・バートン
出版日

骸骨のジャックは、ハロウィーンランドに住んでいました。ジャックの役割は、人々を怖がらせ、驚かすこと。しかしそんな毎日にも、嫌気がさしていました。そんなとき、ジャックはクリスマスタウンに迷い込みます。その煌びやかさを目にしたジャックは、自分もサンタさんのように人々に喜んでもらえることをしたいと思うのです。さて、ジャックは人々に喜んでもらえることができるのでしょうか。

よかれと思ってしたことが受け入れらない、骸骨のジャック。ジャックのような経験を持つ方も多いはずです。他人から受け入れられないときにはどのように自分を納得させ、乗り越えていくべきなのか、といったことを考えながら読み進めていきました。

ジャックと自分を重ねたり、比べたりしながら、人生に役立つメッセージをきっと見つけられることでしょう。ページをめくるごとに、ジャックに愛しさを覚えるはずです。

永遠のテーマである死を表現している、大人の絵本

ある森にみんなから頼られている年老いたアナグマが住んでいます。実は彼、今が人生の黄昏時。死がゆっくりと近づいてきていました。その事は本人も気づいていましたが、アナグマにとって死は怖いものではありません。自分で死というものを捉え、理解し、納得していました。それより心配なのは自分の死ではなく、自分を頼りにしている仲間たちが自分が死んだ後悲しみすぎる事だったのです。

著者
スーザン・バーレイ
出版日

そしてとうとうある日、アナグマは死んでしまいます。悲しみに暮れる森の仲間たち。彼らはどにようにアナグマの死を乗り越えていくのでしょう。

生きている時にどう生きるのか。そして、何を残せばいいのでしょうか。人生の結末が近づいた時、自分のことよりも周囲のことを考え続けたアナグマに、自分が人に何ができるかということを教えられました。

与えられる側だった子供を経て、大人になったからこそ感じる事があり、またそんなことを子どもにも読んで伝えてあげたい絵本です。

母から我が子への愛のメッセージ

「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、 その いっぽん いっぽんに キスを した」(『ちいさなあなたへ』から引用)

お母さんがベットの上で赤ちゃんを優しく見つめています。その赤ちゃんの全てが愛おしく、温かな気持ちが溢れているシーンから絵本は始まります。

道を渡るとき、母親の手にしがみついてきた赤ちゃんが、自転車に乗れる子どもになり、さまざまな経験を通して大人になり、母になっていく。1ページめくるごとに成長していく赤ちゃん。母親は、成長していく赤ちゃんに、母としての思い、願いを語りかけていきます。

著者
アリスン・マギー
出版日
2008-03-06

全てのページ、思い出に母親の我が子に対する溢れる思い、願いが描かれています。その感情を表した一言、一言がとても大切に語られているのです。

母親の深い愛情は時に永遠の別れがくる事になったとしても、私たちのそばで生き続け、その愛で私たちは包まれ続け、守られていく事がこの絵本から想像できます。母親が言葉に出しても出さなくても、私たちが心のどこかで感じている深い愛情を絵本の言葉を辿ることにより、改めて思いだし、より深く濃く感じるのでしょう。

ちょっと疲れてしまった時、人のぬくもりを感じたいときにおすすめの絵本です。

おおきな木の無償の愛の物語

小さな少年と大きなりんごの木のお話です。

りんごの木は少年が大好き、少年もリンゴの木が大好きで、いつも仲良く遊んでいました。少年は成長するごとに、少しずつリンゴの木から離れていきます。大人になるにつれ、なかなかりんごの木の元へと行かなくなる少年。

著者
["シェル・シルヴァスタイン", "Shel Silverstein"]
出版日
2010-09-02

久しぶりに顔を出した少年に、リンゴの木は大喜びです。自分の身を犠牲にし、自分ができる最善の事をしてあげるのでした。

見返りを求めず、無償の愛を与え続けるリンゴの木。そのただただ与えるだけの愛に、切ない思いが胸を締め付けます。

この絵本の捉え方は、人それぞれだと思います。また、読んだ時の心情や自分を取り巻く環境により、感じ方も変わってくるかもしれません。子どもの時にはわからなかった思いが、大人になったからこそわかる、そんな絵本ではないでしょうか。

大切なものは何かを考えさせられる、大人の絵本

小さいお家が主人公のお話です。

昔、静かな田舎に、小さいおうちが建っていました。小さいおうちは、自分の周りに自然を感じ、移りゆく四季を受けとめながら幸せに暮らしていました。年月が経ち、小さいおうちを取り巻く環境も変わっていきます。広い道路や、大きな建物が建てられ、小さいおうちの周りは都会になってしまったのです。小さいおうちはそこに立ち続けます。

著者
ばーじにあ・りー・ばーとん
出版日
1965-12-16

小さいお家を、時に人間に、時に自然にいきる動物に重ねながら読んでいきます。現代も自然が壊され、都市化が進んでいますよね。小さいお家のように、自分の住んでいる周りで、四季を感じる事が少なくなっているのはみなさんも肌で感じている事でしょう。

便利になってきた分、失われたものもある、そして私たちが守っていかなくてはならないものもあります。変わっていくことと、変えてはいけないこと、時の流れに大切なものとは何なのか。そんなことを気が付かせてくれる絵本でした。

「理由」を受け入れる‟余裕”がありますか?

生きている限り様々な困難とぶち当たります。それは大人も子供も同じこと。大人の場合、社会に出ると言い訳したくなる事が山ほどありますが、一般論として言い訳は慎むべきものだと考えられます。それに、大人の言い訳は実に見苦しく、聞いている方もウンザリするものです。「大人げない」と言われるのがオチでしょう。

ところが、子供の言い訳とは大人の言い訳と違って「見苦しい」と思われるのではなく、相手がまだ半人前の‟子供”という理由からか、「しょーがない、とりあえず聞いてみましょう」というスタンスになるから面白いものです。

この『りゆうがあります』に登場する主人公は、自分の‟癖”に対する言い訳をするのですが、はっきり言って‟嘘”を並べた言い訳なのです。しかしこの言い訳が実におかしく、「よくそんなこと考えられるものだなぁ」と逆に感心してしまうほどの内容なんです!

著者
ヨシタケ シンスケ
出版日
2015-03-07

主人公は鼻をほじる理由に、鼻の奥の方にスイッチがあってそのスイッチをたくさん押すと、頭からウキウキビームが出て周りにいるみんなを楽しい気持ちにさせる、だから鼻をほじっているんだと理論づけて話します。その他にも、貧乏ゆすりをする理由や、椅子の上でジタバタしてしまう理由、ストローをガジガジしてしまう理由など、「はぁ、そうですか……」と、なんとも拍子抜けさせられる言い訳に目がテンになります。

でも、言い訳ひとつひとつになんだか‟夢”があって、主人公の小さな嘘を見逃してしまいたくなるのです。言い訳とは、確かに悪いイメージはありますが、子供の嘘ってよくよく聞いてみると、嘘から何か見えてくることもあるだろうし、ひょっとしたら何か信号をおくってるのかもしれないし。だから、「言い訳=いけないこと」と結びつけるのはよくないのかもしれませんね。

作者のヨシタケシンスケも、「子供のかわいい嘘を頭ごなしに否定するのではなく、ちゃんと最後まで付き合ってあげる余裕こそが、本来親子関係に必要なものではないだろうか」と語っています。

『りゆうがあります』、子供の小さな嘘に今のあなたはどれくらい受け入れられる余裕がありますか?

「わたるしかないやろ」、世間の荒波にも屈しないうどんの話

どうしてこの絵本を読むと、どこからか元気が湧いて出てくる気になるのでしょうか。答えは簡単。小さいことを気にせず、何事にも前向きだからでしょう。その小さいことを気にしない何事にも前向きなのは‟うどん”なんですけどね(笑)。

動物を擬人化するのは絵本ではよくあることですが、うどんを擬人化した絵本はこの『うどんのうーやん』しかないのでないでしょうか。それだけでもこの絵本に十分笑える要素はあるのですが、このうどんのうーやん、とにかく困っている人(?)を見ると放っておけない性格で、「ここ はいり」とまるで他人をあたたかく家の中へ招いてくれるような流暢な関西弁で、うどんの中へ入れてくれます。

出前の途中に、3日間何も食べてない野良猫と遭遇して「このうどん たべ」と分け与える場面があるのですが、当然うどんの量は半分に減り、困りながらまた走っているところで、今度は干してあるそうめんを目にします。そうめんに事情を話し、うどんの中へ入ってもらえないかと頼んだところ、そうめん達は‟細い”という理由で躊躇します。

著者
岡田 よしたか
出版日

「かめへん かめへん。そんなん まぜてしもたら わからへん」(『うどんのうーやん』より引用)

このセリフにはうーやんの‟おおざっぱさ”を感じずにはいられませんが、とにかく注文されたお客さんの所へ必至にうどんを届けようとする姿にこちらも「ま、いっか」とつい見逃してしまうのです。

メザシヤ梅干し、絹ごし豆腐やたこ焼きなど、うーやんのもとにはなんらかのワケありさん達が次々と現れます。うーやんの答えに「NO!」はありません。みんなまとめて引き受けてしまうのがうーやんなのです。

うーやんのどんぶりの中はもうすし詰め状態。しかしワケありさんはまだ続きます。うーやんのうどんは一体どうなってしまうのでしょう(どう考えても想像したくない味になってると思うのですが……)。そして無事にお客さんのもとへうどんを届けることが出来るのでしょうか。

うーやんの行く手を阻む大きな川や断崖絶壁の山、そしてとんびの襲撃など一難去ってまた一難に、笑ってしまう所ではないのに、なぜか笑ってしまいそうになります(笑)。ハチャメチャな展開でも屈しないうーやんの前向きな姿勢に共感すら覚えてしまうことでしょう。悩んで行き詰った時に是非読んで、そして笑ってほしいそんな一冊です。

大人が好むシニカルな内容に、あなたはどう感じるでしょう

世の中にはたくさんの絵本が存在しますが、動物を擬人化して洋服を着せた物語は数知れずあります。しかし、この『どうぶつにふくをきせてはいけません』は、タイトル通り動物が服を着るとこうなるんですよ、とちょっぴり皮肉っていて、クスッと笑える内容になっています。

表紙のヤマアラシは、服を着せるとご覧の通りビリビリに破れて見ていられない状態になりますし、その他ヘビやニワトリ、キリンなど色んな動物に服を着せてみるのですが、必ずオチがついていて、どの動物たちもうまく服を着こなせません。

著者
ジュディ バレット
出版日

そもそも‟動物には服を着せる必要はない”と、この絵本は訴えています。この絵本の最後のページに、作者ジュディ・バレットとロン・バレットの著者紹介がありますが、そこにもこんなことが記載されてあるのです。

「ジュディとロンは、よほど寒い日に犬がコートを着る以外は、断固として、動物に服を着せてはいけないと思っている。」(『どうぶつにふくをきせてはいけません』より引用)

‟断固として”という所に、ふたりの動物への強い愛護精神を感じますね。今の世の中、ペットに服や帽子を被らせている飼い主はざらにいますし、服や帽子を大量に販売しているペット産業の勢いも衰え知れずです。

ただこの絵本は、ペットを過剰に愛し過ぎる飼い主や衰え知れずのペット産業に対して作者が反旗をひるがえしたものではなく、むしろ、ユーモアや冗談を交えながら、最後に「ね?動物に服は必要ないでしょ?」と読者に話しかけているような捉え方が出来ます。どう感じるかは‟読者次第”と委ねているようにも思えるでしょう。

作者の冗談を交えた語り口調に、あなたはこの絵本から何を感じ取りますか?

「そんなのアリですか……?!」、意外な展開に釘づけです

『ほしじいたけ ほしばあたけ』はきのこ村のはずれ、ほだぎの里に住むきのこの老夫婦のお話です。近頃の絵本は主人公をシュールに描いているものが多い気がします。つまり、あまり可愛くないのです。可愛くないというと語弊があるかもしれませんが、主人公のヴィジュアルは従来の可愛いキャラクターより、若干気味の悪いものの方が大人も子供も目につくのかもしれません。表紙を見ても「なんだろ、これ?」とつい手に取ってみたくなるから不思議です。

みんな(きのこの仲間)から慕われているほしじいたけとほしばあたけの好きなことと言えば、ひなたぼっこ。嫌いなことと言えば水に濡れることでした。ある日、裏山に薪を拾いに出かけたほしじいたけは村の子供たち(もちろんきのこ)と遭遇します。なんと、子供たちの一人が崖から落ちて大変な事態になっていたのです!ほしじいたけは体を張って、落ちた子供の救出に向かいます。

『ほしじいたけ ほしばあたけ』にはたくさんのきのこ達が登場します。タマゴタケ、オオワライタケ、ホウキタケなど、名前から由来して考えられたと思われる個性的なキャラクター達がきのこ村を賑わせてます。

著者
石川 基子
出版日
2015-09-10

「きんるいは みなきょうだい。なかよく なかよく。」(『ほしじいたけ ほしばあたけ』より引用)

このほしじいたけのセリフには「どっかで聞いたことあるような!昭和生まれの人ならわかるはず!」と思わず突っ込みたくなる気持ちにさせられますが、驚かされるのがほしじいたけとほしばあたけの生態です。

崖から落ちてしまった子供を救出する為に、ほしじいたけがとった行動とは……。ほしじいたけの変貌ぶりに誰もが驚かされます。そしてその変貌ぶりにもタイムリミットがあるという、これまた昭和に活躍した特撮ヒーローを彷彿とさせる内容に唖然となりますが、「……で最後どうなるのよ!?」と次の展開まで読者は目が離せなくなります。

ほっこりとした内容かと思いきや、表紙からは想像できない話の展開に読者は騒然となること間違いありません。ちょっぴり心が疲れているあなたに、ほしじいたけとほしばあたけが‟元気のエネルギー”を注入してくれる一冊です。

本棚に隠された秘密をお楽しみください

『じつは よるの ほんだなは』、なんだか興味深いタイトルですね。‟夜”というだけで、誰も知らない神秘的で謎めいた世界に引きずり込まれてしまいそうになります。みんなが寝静まった真夜中、本棚にあるたくさんの本から動物や竜や忍者などの挿絵がぞろぞろ飛び出してきます。挿絵たちはあっちへ行ったり、こっちへ行ったりでもうめちゃくちゃ状態。

でも、ご心配なく。本棚の守り番、いぬはりこの「こたろう」が全てを見張り、本棚の本や挿絵たちを仕切っているのです。おもちゃが動き出す話はよく聞いたことあると思いますが、本の中の挿絵たちが飛び出して別の本の中に入り込んでしまう話はあまりきいたことないのではないでしょうか。想像しただけで、ワクワクしますよね。

この絵本、実に細かく描かれてあって、ひとつひとつをゆっくりと眺めているのも大変楽しいのですが、実はこれ、迷い込んだ挿絵たちを探し出す絵本になっているのです。

著者
澤野 秋文
出版日
2014-08-07

木の実を探すと言って飛び出したリスや、強い仲間を探しに飛び出した桃太郎、ガラスの靴より素敵な履物を探しに飛び出したシンデレラなど、各挿絵たちが入り込んだ本の中は、緻密に描かれた迷路のような絵本の世界。まるでそれは日本版‟ウォーリーを探せ!”のようで、こたろうと共に読者も必死になって探し出すことでしょう。

最後はこたろうまでが探す対象となり、数えきれない挿絵たちが力を合わせて眠ってしまっているこたろうを元の置き場所へ戻そうとします。そこへ朝を知らせる一番鶏の鳴き声が!挿絵たちはこたろうを無事に元の場所へ戻すことができるのでしょうか。そして、挿絵たちは元にいた本の世界へ戻ることが出来るのでしょうか。

本棚周辺にあるノスタルジックな玩具や雑貨類までもが、夜の不思議な世界へ誘う要因に感じられ、細かく描かれた絵本の世界にどっぷりとはまりこんでしまう一冊です。

大切な人を失う悲しみはどう乗り越えていけばいい?

『くまとやまねこ』は、くまの大切な友達だったことりが死んでしまうという悲しい場面からはじまります。くまはことりと過ごす幸せな日々が突然途切れることなど想像もしていなくて、悲しみに打ちひしがれるのです。

くまは木を切って木の実の汁でキレイな色を付けた木箱に、いいにおいのする花びらをたっぷりつめこんで、そっとことりを寝かせます。森で出会う動物たちがくまの持っている木箱に興味を持ち中身を尋ねると、動物たちは口をそろえてことりの死を受け入れて乗り越えるよう諭すのです。

くまは家にこもるようになり、朝も夜も関係なくただ悲しみに暮れる時間を過ごします。大切な人を失うという悲しい出来事は、長い人生のうちに誰もが経験する辛いものです。くまが引きこもり、力なくうなだれる姿は痛々しく、くまの悲しみがひしひしとその背中から伝わってきます。

著者
湯本 香樹実
出版日
2008-04-17

くまの家に朝日が差し込んできて、久しぶりに外に出たくまは森でやまねこに出会います。やまねこはくまの持っていることりの棺をみて、今までに出会った誰も言わなかったことを言いました。

「きみはこのことりと、ほんとうになかがよかったんだね。ことりがしんでずいぶんさびしい思いをしてるんだろうね」(『くまとやまねこ』からの引用)

やまねこの言葉は、やまねこが大切な人を失った悲しみを知っているのではないかと読み手に思わせることでしょう。くまはやまねことのやりとりのなかで、ことりと過ごしたかけがえのない幸せな時間を思い出し、飛び切り素敵なお墓を作ってあげることにします。

涙なしには読めないこの絵本。大人の胸にすっとしみこむ悲しみと、未来へ旅立つくまとやまねこの頼もしさがさわやかで、読んだ後は心が洗われたように感じられると思います。

いろんな空を楽しめる

絵本というものは、絵を楽しむための本だということを思い出させてくれるのがこの『空の絵本』です。心が疲れている時に空を見上げて気分がすっきりしたことはありませんか? そんな体験を、絵本を開くことで経験できる素敵な一冊です。

最初のページをめくると、森の湖畔に雨が降り出す絵が描かれていて「あ、雨」というつぶやきが……。絵本を開くと目の前に広がるのは様々な色や明るさを見せる空、そしていつの間にか読み手は、その空を見上げているような気持ちにさせられます。

著者
["長田 弘", "荒井 良二"]
出版日
2011-10-12

『空の絵本』には、雨の空や曇りの空、そして美しい星が輝く夜空など、いろいろな顔を見せてくれる空がつまっています。日常生活が忙しく、空を見上げることがあまりないという人にとっては、ゆっくりといろんな空を眺めることのできる貴重な時間を過ごすことができるでしょう。

時間が過ぎると、明るかった昼間の空が次第に夕焼け色へと変化していき、改めて空の美しさや自然の偉大さを感じられます。インパクトのある空の絵に添えられた詩も味わい深く、大人が疲れた心をいやすにはとてもおすすめの一冊です。

信じ続けると奇跡が起きる

『急行「北極号」』は、クリスマスの夜に、サンタクロースの元へ向かうことのできる急行列車に乗った少年のお話です。急行「北極号」はサンタクロースを信じる子どもの前にだけ現れます。雪の振る幻想的な夜に、少年の乗った北極号はおおかみのうろつく暗い森を抜け、高い山を越え、速度を上げて走っていきました。

ついに北極点に到着した少年たちは、世界中のプレゼントを作る工場やサンタの手伝いをする小人たちに出会います。少年はそこでサンタクロースに選ばれ、プレゼントを一番最初にもらう記念すべき子どもになるのです。サンタクロースに選ばれた少年の喜びが、読み手の心に触れるようで、とても幸せな気持ちになれます。

著者
["クリス・ヴァン・オールズバーグ", "Chris Van Allsburg", "村上 春樹"]
出版日

少年はサンタクロースの袋の中にあるおもちゃではなく、サンタクロースが乗るソリの先についた銀色の鈴が欲しいと頼みました。そして銀の鈴を受け取ると、大事にそれをポケットにしまいます。

しかし帰りの電車に乗ってもう一度鈴を手に取ろうとポケットを探ると、その鈴はポケットに開いた穴からどこかえへ落ちてなくなっていました。少年はひどくがっかりしましたが、サンタクロースはそれを見つけて再び届けてくれます。

少年と妹はその鈴の音を楽しみますが、近くにいる大人たちにその音は聞こえないようです。いつしか時が流れ、妹にもその音が聞こえなくなりますが、かつて少年だった主人公の耳には、今でもその音が聞こえるのだと言います。

そんな鈴があったら、ぜひとも耳元で鳴らしてみたいですね。自分にはその、世にも珍しい素敵な鈴の音が聞こえるのか、それとも聞こえないのか試してみたいものです。

大人の女性に贈りたい

『ブローチ』は、トレーシングペーパーに描かれたいくつもの絵が重なり合い、美しいデザインを楽しむことができる大人の絵本です。そこに添えられた短い言葉も一つ一つが胸に響くもので、繊細な紙をそっとめくるたびに優しい気持ちになれます。

ブローチというと胸に飾るアクセサリーですが、作者の内田也哉子はそれを「小さな祈りを 胸にかざる」と表現しています。骨太のストーリーがあってそれを楽しむというタイプの絵本ではなく、一枚一枚のページの美しさとそれが折り重なった時の美しさを楽しむ、そんな絵本です。

著者
["内田 也哉子", "渡邉 良重"]
出版日

『ブローチ』は、大人になった娘が、母親にプレゼントするにもおすすめです。その中にある詩のような短い文章はどれも心の奥に優しく触れるような文章です。

「足りないことを数えすぎて 満ちているいまを 忘れてしまわないように」(『ブローチ』からの引用)

色鉛筆で描かれたたくさんの美しい生き物と、キレイな海の中に潜り込むような未知の体験を大切なあの人に贈ってみてはいかがでしょうか。

そこは美しすぎる世界

『えんとつ町のプペル』は、お笑いコンビ「キングコング」としても活動しているにしのあきひろが総勢33名のイラストレーター・クリエイターとともに作り上げた作品です。テレビで人を笑わせる彼の姿からは想像を超える深みと奥行きのある作品で、細部まで丁寧に描かれた絵は一見の価値があります。

物語は一つの映画作品のように長く、絵本というよりも短編小説を読んでいるような気分にもなるこの作品。主人公のプペルとルビッチの友情と絆には、涙腺を刺激させられることでしょう。

物語は高い塀に囲まれたえんとつ町が舞台です。その町の空は分厚い煙で覆われ、空に星が光っているという事実を誰も信じていない、そんな世界です。ハロウィンの夜、配達屋が間違って落とした心臓がごみために落ちると、ごみが集まって命が生まれます。ごみ人間はハロウィンの夜に町を歩く子どもの仲間入りをして楽しい時間を過ごしますが、ハロウィンが終わると、人間じゃないことに気づいた子どもたちにいじめられてしまうのです。

著者
にしの あきひろ
出版日
2016-10-21

ひとりぽつんと寂しそうなごみ人間の前に現れたのは、えんとつ掃除をして働く少年ルビッチでした。ルビッチの父親は昔、禁じられた海に漁に出て空に星があることを知り、船が難破して帰らぬ人となってしまったのです。ルビッチはごみ人間に「プペル」と名付け、二人は友達になりました。

しかし、町の子どもたちにいじめられた二人の心はすれ違い、ルビッチはプペルを避けるようになります。プペルはどんどん臭く汚れていきますが、その理由をルビッチが知った時、二人は美しすぎる光景を目の当たりにするのです。

猫好きの大人へ。翼が生えた猫たちの絵本

『ゲド戦記』の著者として有名なアーシュラ・K. ル・グウィンの作品を村上春樹が翻訳した絵本です。

野良猫のお母さんの生んだ4匹の子猫には、なぜか翼が生えていました。4匹はお母さんと暮らしている町から巣立ちます。

子猫がたどり着いた森では、柔らかな土、落ち葉やきのこ、小川での魚とりなど何もかも都会では味わえないものばかり。

著者
["アーシュラ・K. ル・グウィン", "S.D. シンドラー", "Ursula K. Le Guin", "S.D. Schindler", "村上 春樹"]
出版日

安全なところだと安心していると、フクロウにおそわれたり危険な目にも会うのでした。すべてが新しい発見の世界の中。やがて、人間の子どもと出会い……。

翼の生えている子猫という非現実的な姿ですが、絵がいきいきしていてとても綺麗で写実的なので、読んでいるうちにどんどんその不思議な絵の世界に引き込まれていきます。世界を知らなかった4匹の子猫が、日々の出来事に心を揺さぶられ、自分の居場所をみつけるまでの冒険のお話です。

美しい色彩の世界に浸れる、大人へおすすめの絵本

この絵本には、闇に包まれた湖が静けさとともに、ゆったりと朝を迎える様子が描かれています。

丸くくりぬかれた穴の中に夜の湖が浮かんでいて、ページをめくるごとにその色は濃い青から、ゆっくりと明るさを帯びていきます。山と湖を月が照らしだし、暗い夜の中にも様々な色が浮かびあがるのです。

それから間もなくして風が湖面にさざなみを立て、コウモリやカエルや鳥が、朝の訪れを告げます。

著者
ユリー・シュルヴィッツ
出版日
1977-06-25

真っ暗な夜の闇の中にも、月あかりに照らされた木の葉が煌めき、描き出された夜の風景は息を飲む美しさをたたえています。夜からうっすらとした光に包まれる朝にかけて、湖畔の風景がこれほどまでに多くの色を映し出すことに、驚く人もいるのではないでしょうか。

大自然に包まれて、何の音もしない状態を経験したことがある人ならば、この絵本の中で再び同じ体験をすることができるでしょう。人工的な音が一切しない薄闇のなかで、朝の訪れを告げるカエルや鳥に趣深さを感じ、自然とともに目を覚ますおじいさんと孫の穏やかな表情が素敵です。

ボートが湖に出ていくと、太陽の光が湖面を照らし、緑の山が映ります。自然の中でこそ経験できる神秘的な光景です。山肌から朝日が昇り始める様子は、何か素敵なことの起きる予兆のようにも見えます。

戦争の恐ろしさを痛感する、ベストセラー絵本

幸せそうに肩を寄せ合う二人に、似つかわしくないキノコ雲。表紙の絵からこの作品のテーマがうかがえ、タイトルの「風」は、爆弾による爆風のことだとわかります。

アニメ映画化もされ、1987年に日本でも吹き替えで公開されました。ほとんどのページが漫画のようにコマ割りのようになっている、変わったつくりをしています。

著者
["レイモンド ブリッグズ", "Briggs,Raymond", "ゆみこ, さくま"]
出版日

主人公の老夫婦は、イギリスの田舎で穏やかに暮らしていました。その二人の会話は、平和な国に住む私たちからしてみても親近感がわく内容ばかりで、まさかこの二人が爆風の魔の手に巻き込まれるなど、想像もつきません。

しかしある日、ラジオから「核シェルターを作って避難するように」という放送が聞こえ、生活が一変します。

戦争が奪うのは、国同士の利益などではなく、そこに生きる人々の普通の暮らしや命そのものなのだということを、改めて痛感させられる作品です。戦争とはかけ離れた場所にいるように見える二人の元に死の影が忍び寄る様は、読んでいて息苦しさを感じるかもしれませんが、多くの人に読んでいただきたいです。

幸せとは何か、大人に伝えたい絵本

これは元々あった家が水に沈んでいくたびに、新しい家を積み木のようにその上へ重ねていくという、不思議な暮らしをしているおじいさんのお話です。

おじいさんは水の中に積み上げた一番上の家で、魚を釣ったり、屋上の畑で小麦を育てたりして幸せに暮らしていました。長年連れ添ったおばあさんは3年前に亡くなってしまいましたが、おじいさんは一人の暮らしを謳歌しています。ある時また、家を取り囲む水位が上昇したので、おじいさんはもう一つ高い場所に家を作ろうとします。

しかし、うっかりして大工道具を水の中に落としてしまい、回収するために水の中に潜っていくのです……。

著者
平田 研也
出版日

おじいさんは大工道具を拾うため、酸素ボンベをつけて下へ下へと潜っていきます。そしておじいさんは、おばあさんが亡くなった時に手を握っていたベッドを見つけ、過ぎ去った日に想いを馳せます。さらに下の家に到達すると、孫たちと楽しんだカーニバルの一日が、おじいさんの脳裏によみがえるのです。

娘が花嫁になった日、初めて赤ちゃんが生まれた日。おじいさんは思い出を辿るように奥深くの家を求めて潜り続け、ついには地面にたどり着きます。たくさんの思い出に支えられて、いま一人の暮らしを楽しむおじいさんの姿は、人生で大切なことは何か教えてくれているようです。

家族がいる幸せと、家族と過ごした思い出があることの幸せは、日常生活の中で忘れてしまいがちです。この作品を読むと、家族と過ごす毎日をより一層愛おしく思えるようになるかもしれません。

怖い世界観にハマる!?大人の絵本

一つ一つの物語に目をそむけたくなるような猟奇的な要素が垣間見られるこの作品は、医者だった作者が自分の子どものために描いた作品です。

親指をしゃぶってはいけないと母親に諭されたにも関わらず、母親が出て行った途端に親指をしゃぶり始めた男の子は、駆け込んできた仕立て屋さんの大きなハサミで、親指を二本とも切り取られてしまいます。

他にも、スープを飲まないと言い出した男の子が5日後には細長い針金のようになって死んでしまったり、マッチで遊んだ女の子が灰になってしまったり……。小さな子どもに読み聞かせたら、怖くて夜も眠れなくなってしまうかも知れません。

著者
["ハインリッヒ・ホフマン", "ささき たづこ"]
出版日

表紙に描かれた男の子の姿が不気味で、何か恐ろしい事がはじまりそうな予感をさせるこの作品は、背筋が寒くなるような経験をしてみたいという大人にもおすすめです。

身だしなみを整えなかった男の子がみんなから嫌われてしまう姿や、火遊びをした結果死んでしまった女の子など、物語が極端すぎるように感じて、ブラックユーモアを感じる方もいるかもしれません。

小さな子どもにとっては恐ろしい事この上ない内容かもしれませんが、興味のある方はまず自分の目で確かめてから、子どもに読み聞かせてみてはいかがでしょうか。

大人だからこそ共感できる絵本

例えば、スウェーデンの言葉で「モーンガータ」。この言葉は真っ暗な夜、海面に映った月明かりが月へ続く道のように見えることを表しています。この作品の中にはこのように、一つのフレーズでは日本語に翻訳しきれない素敵な言葉がたくさん登場します。

「ポロンクセマ」。これはフィンランドの言葉で、トナカイが疲れず休憩しないで歩ける距離を表すときに使う言葉です。ここで紹介されている言葉たちは、それぞれの国に生きる人たちの生活を身近に感じられるようなものばかりです。

著者
エラ・フランシス・サンダース
出版日
2016-04-11

耳慣れない言葉に触れるたび、その言葉を日常的に使っている地域や、そこで生きる人に出会ったような不思議な感覚を体験できるこの作品。挿絵も綺麗で、ページをめくるたびに、新しい発見とともにいろんな国の雰囲気を楽しむことができます。

ありとあらゆる思いを抱えてはいるけど言葉にできなかった、そんな経験をしている大人にとっては、この作品の中に自分だけの気持ちを表す特別な一言を見つけられるかもしれません。言葉そのものに無限の可能性を感じることができる作品です。

日本を代表する素敵な言葉もいくつか登場しますよ。

どことなく不気味なのにハマってしまう、おすすめの大人絵本をご紹介してきました。人生経験を積んだ大人になった今だからこそ、子どもの頃には気付けなかった味わい方を見つけられることでしょう。実は奥深かった絵本の世界。いつもとは違う景色が見える、あなたにぴったりな一冊が見つかりますように。

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