難しい、古くさいイメージがあることわざ。しかしいざ調べてみると、ためになるだけでなく笑えるものや感心してしまうものまで、奥深い世界が広がっているのです。この記事では、小学生から大人まで楽しめる、おすすめのことわざ辞典を紹介していきます。
小学生が知っておきたいことわざ・故事成語・慣用句・四字熟語を掲載した辞典。およそ600の語句を厳選し、それぞれを4コマ漫画で解説する構成です。
言葉の意味だけでなく、使い方や類義語、対義語、参考などさまざまな情報も一緒に学べて、中学入試にも役立つ内容になっています。
- 著者
- "金田一春彦""金田一秀穂"
- 出版日
1ページに1語が紹介されていて、とにかく見やすいのが魅力的。4コマ漫画はフルカラーで、勉強としてだけでなく息抜きとして読んでも楽しめるでしょう。ただ文字を暗記するのではなく、漫画でシチュエーションごと理解できるので、知識が自然に定着するはずです。
漢字にはルビがふられているので、小学校1年生から大丈夫。またまとめて読む必要はなく、1日数ページずつ読むなど読書習慣を身に着けたい子どもにもおすすめです。
巻末にはことわざクイズや、キーワード索引を掲載。盛りだくさんの内容になっています。
ことわざ・四字熟語・慣用句・故事成語をオールカラーの写真で解説した辞典です。約330語を50音順に並べ、それぞれの意味や使い方を紹介しています。
言葉のもとになっている話や、似た意味の語句も説明されているため、ひとつの言葉からさらに知識が広がるのがポイント。かわいらしい動物のイラストつきで、図鑑のように楽しめます。
- 著者
- 学研辞典編集部
- 出版日
「たががゆるむ」の「たが」や、「灯台もと暗し」の「灯台」など、意味は知っているけれど具体的にはイメージできない子どもが多いのではないでしょうか。本作では見開きで大きく写真を掲載することで、言葉のイメージをわかりやすく教えてくれます。
五十音順索引だけでなく、最重要語・重要語索引やテーマ別索引がついているのも嬉しいところ。詳細な目次もついていて、調べものをするときにも役立つでしょう。文字のメリハリもあり、途中で飽きることはありません。
言葉の面白さ、不思議さを体験しながら学習ができるので、子どもだけでなく、多くの言葉を知っている大人も驚きが味わえる一冊になっています。
7700語もの言葉を収録した、生活の知恵が満載のことわざ辞典です。出版社独自に設定した常用語を1600語掲載し、他の項目と区別することで見やすくなっています。
意味だけでなく、補説や故事をつけることで、より詳細な学習が可能です。文学作品や評論での使い方も学ぶことができるため、実際の活用方法に触れることができます。
- 著者
- 三省堂編修所
- 出版日
ことわざをはじめ、慣用句、故事成語、格言、名言などを丁寧に解説。巻末には「東西いろはがるた一覧」や「主要出典解説」など、興味深い付録もついています。そのほかにも類義語や対義語も掲載され、言葉を奥深くまで理解できる内容です。
また英語のことわざや名言が載っているのが特徴。アルファベット順に配列し、訳と対応する日本のことわざも一緒に紹介されていて重宝します。
さらにキーワード索引が使いやすく、手紙を書く際やスピーチの原稿など、日常生活のなかの些細な疑問にも対応してくれるでしょう。
日常でよく使うことわざをはじめ、進学や就職試験に役立つ故事成語、格言などを1517語収録している辞典です。
シンプルなデザインで文字も見やすく、探しやすいのが魅力。わかりやすい解説とともに成句にまつわる知識や類義語、対義語、慣用句を掲載しています。
- 著者
- 高橋書店編集部
- 出版日
大きな見出しと、横書きのレイアウトが特徴です。
類義語や対義語、英語のことわざ、慣用句のもとになった故事にも言及し、楽しみながら教養を深められる一冊。短いことわざのなかに、さまざまな意味が込められていることを実感できるでしょう。
類義語・対義語索引やテーマ別索引のほか、用途で分類した状況別索引が載っているのもポイント。探している言葉をすぐに引けるよう工夫されています。
サイズは小さいですが、内容は充実。手元に置いておきたい一冊です。
数多くあることわざのなかでも「変な」ことわざだけをまとめた作品。
ひとつのことわざにつき、教訓や豆知識、類義語などもあわせて説明しているので情報量も充実しているほか、有名人の名言や動物についての豆知識も載っているため、古いイメージのことわざを身近に感じされてくれるでしょう。
- 著者
- ["森山 晋平", "角 裕美", " "]
- 出版日
古い、難しいということわざに対するマイナスのイメージを払拭してくれる作品。掲載されているのは学校のテストでも日常生活でもなかなか使えないものばかりですが、知っているだけで楽しい気分になれます。
たとえば「あんころ餅で尻を叩かれる」「地獄にも知る人」「豆腐で歯を痛める」「嫁が姑になる」など……タイトルにもあるようにムダなことほど面白く、それでいてひとつひとつにきちんと意味があるので、知って損はありません。
日本語の面白さを知り、言葉に興味をもつきっかけになる辞典です。
Twitterから話題になり、書籍化された作品。作者はなんと、9歳の女の子です。
彼女が考えたオリジナルのことわざが大人の心に突き刺さるとして、人気になっています。
- 著者
- ["さくらこ", "飯間 浩明"]
- 出版日
たとえば「おはか参りでお元気ですか」ということわざの意味は、「ぎゃくにバカ」。もう死んでいるのに元気ですかと聞いてしまうこっけいさを表しています。また「運動会は親がじゃま」ということわざでは、活躍を見てほしい気持ちと応援されて恥ずかしい気持ちを表現。子どもの目線で見た日常の切り取り方が面白く、時には苦笑、時には感心させられるでしょう。
さらにそれぞれのことわざに、実際に三省堂の国語辞典を作成している専門家が解説をつけるという豪華っぷり。作中に登場する両親からのコメントからは愛が感じられ、本文と解説の両方を楽しめます。
手書きのイラストも味があり、つい何度も読みたくなる一冊です。