ミリオンセラー絵本おすすめ6選!100万部以上売れた定番の名作を紹介

更新:2021.11.22

絵本には多くのミリオンセラー作品があり、そのほとんどが親から子へと語り継がれてきたロングセラーです。ただ近年では、新しい絵本も続々とミリオンセラーを達成しています。この記事では、2000年以降に刊行された、100万部以上売れた定番の名作を紹介していきます。

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2000年以降もっとも売れたミリオンセラー絵本シリーズ『だるまさんの』

 

メガネをかけただるまさん。「だ・る・ま・さ・ん・の」と左右にゆらゆら揺れると……。

メガネをはずして、目を大きく開いてみせてくれました。

著者
かがくい ひろし
出版日

 

2000年以降に刊行された絵本のなかでもっとも売れている、かがくいひろしの代表作『だるまさんが』の続編。本作は2008年に刊行され、まもなく累計発行部数が200万部に達しようとしています。

だるまさんが身体のいろいろな部位を紹介してくれるシンプルな内容。愛らしい表情と意外性のあるリアクション、そしてはっきりとした音の響きが魅力的です。ページをめくるたびに驚かされたり、笑わされたり、何度でも読みたいと思わせてくれるでしょう。

「だ・る・ま・さ・ん・の」という前振りのシーンでは、次の展開のヒントとなる小物が描かれていて、読み込み要素があるのも嬉しいところ。ファーストブックを卒業した子どもも楽しめる一冊です。

世界で話題になったミリオンセラー絵本『世界がもし100人の村だったら』

 

70億人を超える世界の人口が、もし100人だったら……?

男女比や人種比をはじめ、経済や政治の体制、宗教、コンピューターの保有人数などさまざまな角度から世界を眺め、数字で紹介していきます。

著者
池田 香代子
出版日

 

1990年にアメリカの研究者が発表した、世界の人口を100人に縮小した際の人種や世界経済の比率を書いた小文。インターネットを介して、世界中に広がっていきました。本作は、翻訳家の池田香代子が2001年に再話し刊行され、累計発行部数は140万部を突破しています。

ただ人口を100人に縮小して置き換えるだけで、世の中の多くの課題が見えてくることに驚く読者も多いはず。日本で暮らしている私たちがどれだけ恵まれているのか、思い知らされます。

相互理解の重要性は刊行当時よりもいっそう高まり、本書は色あせない大切なことを教えてくれるはず。子どもも大人も読んでおきたい一冊です。

心がほっこりするストーリーを楽しめるおすすめミリオンセラー絵本『くれよんのくろくん』

 

退屈していた新品のくれよんたちが、白い画用紙を見つけます。みんなが楽しそうに蝶や花の絵を描くなかで、くろくんが、自分はどこに描いていいか聞きました。

ところが、黒い色は綺麗に描いた絵を台無しにしてしまうと、仲間外れにされてしまうのです。

そんなくろくんに、シャープペンのお兄さんが手を差し伸べます。

著者
なかや みわ
出版日
2001-10-15

 

2001年に刊行された、なかやみわの作品。累計発行部数120万部を突破しています。なかやは本作のほかにも「そらまめくん」シリーズでミリオンセラーを達成している人気絵本作家です。

シャープペンのお兄さんは、みんなが描き乱した絵の上をくろくんに塗りつぶさせ、自分のペン先で削ります。くれよんの特色を活かした作品に、仲間たちも大喜び。どんな人にも活躍の場があることを、身をもって教えてくれました。

子どもたちにとって身近なクレヨンを擬人化して親近感をもって読めること、そしてあっと驚かせる展開が魅力の一冊です。

世界中で人気のミリオンセラー絵本『ぴょーん』

 

かえるが、じっと正面を見つめています。縦開きのページをめくると……「ぴょーん」と高く飛び跳ねました。

子猫だって負けずにぴょーんとジャンプ。虫や動物たちが次々と高く飛び跳ねます。

著者
まつおか たつひで
出版日
2000-06-01

 

2000年に刊行された、まつおかたつひでの作品。累計発行部数は111万部を超えています。まつおかは虫や動物の観察に親しみ、自然をテーマにした絵本を多く手掛けている作家です。

本作に登場する虫や動物たちは、みな真剣な表情で読者に視線を向けています。ページをめくると、「ぴょーん」という響きのよい音とともに真上に飛び上がるのがユーモラス。白地を活かしたエッジのきいた切り絵は、赤ちゃん読者も釘付けにするでしょう。

中国やヨーロッパなど各地で翻訳出版され、世界中の子どもを楽しませている絵本です。

赤ちゃん絵本の定番がミリオンセラーに『くっついた』

 

きんぎょさんが2匹、向きあっています。ページをめくると……「くっついた」。

2匹はぴたっとくっつきました。あひるさんも、ぞうさんも、ページをめくると、ぴたっとくっつきます。

最後に登場するのは、おかあさんとわたし。さて、どんな「くっついた」になるのでしょう。

著者
三浦 太郎
出版日

 

スイスで絵本作家としてデビューした三浦太郎が、日本で初めて発表した作品。2005年に刊行され、スキンシップを楽しめる絵本として大人気となり、累計発行部数は110万部を超えています。

作品のアイディアになったのは、実の娘とのコミュニケーションだそう。なかなか笑わず、どう接すればいいか戸惑う三浦が頬を寄せた時、にっこりと笑ったそうです。

シンプルなくり返しの絵本なので、読む時は実際に頬をくっつけてみたり、リズムを変えてみたりとバリエーションも楽しめるでしょう。

数の概念を学べるおすすめミリオンセラー絵本『100かいだてのいえ』

 

ある日、トチくんのもとに不思議な手紙が届きました。

「ぼくは 100かいだてのいえの てっぺんにすんでいます。 あそびにきてください。」(『100かいだてのいえ』より引用)

地図に描かれたとおりに進み、家を見つけたトチくんは、100かいを目指すことにするのですが……。

著者
岩井 俊雄
出版日

 

2008年に刊行された岩井俊雄の作品。作者の岩井は幼少期から造形に親しんだメディアアーティストで、インタラクティブな作品を多く発表しています。本作は縦開きになっているのが特徴で、数の概念を知ることができると話題になり、ミリオンセラーとなりました。

10階の区切りごとに虫や動物たちと出会うトチくん。たとえばハチは花を育てたり蜂蜜を作ったりと、それぞれが固有の生態を表しているのも特徴です。トチくんがどんどん上の階を目指す冒険とともに、サイドストーリーも楽しめます。

『ちか100かいだてのいえ』『うみの100かいだてのいえ』などシリーズ作や、お出かけに便利なボードブック版も発表されているので、あわせて楽しんでみてください。

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