5分でわかるスポーツインストラクター!ジムへの就職に資格は必要?働き方や年収なども解説!

更新:2021.12.4

体を動かすことや、スポーツが得意な人から人気のある「スポーツインストラクター」。最近ではバラエティ番組に出演したり、YouTubeといった配信サービスで活躍している方も増え、活動のバリエーションは広くなってきています。 今回はスポーツインストラクターが実際にどんな仕事をしているのか、ジムに就職・転職した際の年収はどうなっているのかなどの内容について解説します。人を指導する仕事やスポーツに関係する仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

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スポーツインストラクターの仕事とは

スポーツインストラクターとは

スポーツインストラクターは、シンプルに「インストラクター」と呼ばれることも多く、聴き馴染みのある方は多いでしょう。

主に水泳やヨガ、エアロビクスなどの運動の指導をおこなう仕事で、安全面運動効果に配慮したトレーニングメニューを考案するといった仕事もおこないます。

ポーズや動き方を教えるだけでなく「楽しく」「安全に」「効果的に」人を指導する技術が必要とされる職業です。

スポーツインストラクターの仕事内容

大人数のクラスを受け持つのか、一対一のパーソナルトレーニングを担当するのか目的の違いはありますが、ここではスポーツインストラクターが共通しておこなっているとされる仕事内容についてご紹介します。

  • 施設利用者にトレーニング器具の使い方を教える
  • トレーニングやクラスレッスンのメニューを考える
  • 利用者のカウンセリングをおこなう
  • 食事のアドバイスをおこなう(ダイエットが目的の場合など)
  • トレーニングの効果を説明する
  • 利用者の目標達成をサポートする
  • 利用者のモチベーションを上げる声かけをする

インストラクターの仕事と聞くと、ポーズや動き方の指導のイメージがありますが、運動にともなって食事のアドバイスをおこなったり、生徒さんの目標を達成するためのスケジュールを立てたりと多くの仕事をおこなっています。

指導する生徒さんは複数人を担当することもあるので、そうなると一人ひとりのスケジュール管理・食事指導・運動の指導などを作成しなければならないため、忙しいことが多いでしょう。

スポーツインストラクターの就職先や活動場所は?

スポーツインストラクターの就職先とは

スポーツインストラクターが働いている、主な場所をご紹介します。

 

  • スポーツジム
  • フィットネスクラブ
  • 子供向けの体操教室
  • ヨガスクール
  • スイミングスクール
  • 市町村が運営する福祉施設

 

子供向けの場所から福祉施設まで、教える相手の年齢に制限はなく、場所によって運動の目的・目標なども変わります。

現在ではフリーランスで活動をしているインストラクターも多く、その場合、業務委託契約を結んでいることがほとんどです。その他にも、配信サービスを利用してトレーニングの指導をしたり、YouTube・インスタグラムで動画をアップすることでインストラクター活動をおこなっている人もいます。

SNSの隆盛とともにスポーツインストラクターの活躍の仕方にも変化が出てきているのです。

スポーツインストラクターはアルバイトでも働ける

フィットネスクラブなどに正社員として入社する方もいれば、学生でアルバイトとしてインストラクターをしていたりと、スポーツインストラクターを仕事にしている方は幅広くいます。

求人サイトにスポーツインストラクターの募集がかかっていることもありますので、興味のある方はアルバイトから始めてみるのもいいかもしれません。部活動などのスポーツ経験があれば、インストラクター未経験者でも採用してくれるところもありますよ。

スポーツインストラクターの平均年収は300万円前後

平均年収は300万円前後

専門学校もしくは大学卒業後の初任給は、17〜20万円前後と言われています。年収に換算するとおおよそ300万円前後となります。

大手ジムのひとつである「セントラルスポーツの新卒採用情報」を例に見てみましょう。

▶︎初任給

 

  • 総合職郡Aコース:21万8500円
  • 総合職郡Bコース:19万1000円
  • 一般職郡Aコース:17万9500円
  • 一般職郡Bコース:18万8818円

職種がいくつかにわかれていますが、総合職の勤務地は全国となっており、一方で一般職の勤務地は指定となっています。

▶︎諸手当・昇給・賞与

 

  • 諸手当:役職手当・業務手当・地域調整手当・扶養手当、通勤交通費全額支給、家賃補助ほか
  • 昇給:年に1回
  • 賞与:年に2回

他の職種と比較して考えると、日本人の平均年収が420万円なのに対して低めの金額ではありますが「自分の好きなことを仕事にしている」という理由から、ライフワークバランスが取れていると感じている方も多いようです。
 

アルバイトの時給は1000円が相場

またアルバイトの時給は求人サイトを見る限り1000円が相場のようです。しかしこれは研修前の時給となっており、研修後には1100円程度となり、また業務量によって昇給制度も設けられています。

スポーツインストラクターのキャリアパスは?

入社後のキャリアはどうなる?

通常、会社員として定年まで働き続けると、年齢とともに年収もアップしていくイメージが強いかもしれません。しかし、スポーツインストラクターは体力的な問題などから、20〜40代くらいまでがピークという現状があるため、昇給に関してはあまり期待はできないかもしれません。

とはいえ、自分のパフォーマンスが落ちる前にジムの経営者にキャリアチェンジしたり、後輩の育成に尽力するようなスーパーバイザー的なポジションに就くケースも多く、そのような方法でスポーツ・フィットネス業界で長きにわたって活躍していくことも可能です。

SNSやオンラインサロンを開設する働き方も

会社に所属してスポーツインストラクターとしての経験をした方の中には、SNSやオンラインサロンなどを活用して活動している方もいます。

最近ではYoutubeでフィットネスに関する動画を見る人が増えてきています。またフィットネスの生配信なども人気の傾向があるので、SNS上での働き方を検討してみるのはいいかもしれません。

必要な資格、持っていると役立つ知識

スポーツインストラクターに必須の資格は必要ない

スポーツインストラクターはアルバイトでも働くことが可能なため、絶対に持っていないといけない資格や検定はありません。

しかし人に指導をするには、多少のコーチングスキルやトレーニング・身体の構造や仕組みに関する知識がないと、利用者からの信頼を得るのも難しくなってしまいます。進学を考えている人は、スポーツや健康系の専門学校または体育大学などへ通うことも検討してみてください。

持っていると役に立つ資格

解剖学・生理学・怪我や病気の応急処置法といった知識があると、実際の職場で役立てることができます。専門学校や大学にこだわらなくとも、以下のような資格があると自分に自信をつけることができますよ。

 

  • 日本体育協会「公認スポーツ指導者」
  • 日本トレーニング指導者協会「トレーニング指導者資格」

これらはあくまで一例です。他にもインストラクターに関する資格は、ジャンルごとにさまざまあります。

 

  • ピラティスインストラクターに関する資格
  • エアロビクスインストラクターに関する資格
  • アクアインストラクターに関する資格
  • マタニティ・キッズ系インストラクターに関する資格
  • ダンスエクササイズ系の資格
  • ヨガインストラクターに関する資格

ヨガスクールで働きたい場合は「ヨガインストラクター」の資格、シニア向けのクラスを担当したい場合は「シニアフィットネストレーナー」の資格といったように、目的に合わせて挑戦する資格・検定を選んでみましょう。

スポーツインストラクターとしてのやりがいは?

他人の人生に影響をおよぼす仕事

スポーツインストラクターの仕事は、トレーニングやスポーツを通して、時には他人の人生を変えるほどの影響力を与えることもあります。たとえば、ダイエットに成功した人、病気の改善に繋がったいう人は、その後の生活が豊かになるのは間違いありません。

人に活力を与えることができる仕事

体の構造だけでなく、相手の心に活力を与えることもできる仕事がスポーツインストラクターです。自分が受け持った生徒のキラキラとした表情を見れば「この仕事をやっていてよかった!」と思える瞬間に出会えるでしょう。

スポーツインストラクターとして働く前に、まずは自分でやってみる!

著者
マガジンハウス
出版日

人を相手に指導をおこなうには「まず自分でやってみること」が大切です。辛さも楽しさも自分で体感することで、生徒の気持ちがわかるインストラクターになることができます。
 

こちらの本には1日にひとつだけおこなうエクササイズが載っており、続けやすいトレーニング構成になっています。脚やヒップといった悩みを抱えやすい部位に特化したエクササイズが載っていますので、ぜひ実践してみてください。

辛かったことや難しかった部分などをメモに残しておくと、より実際の現場で役立てることができるはずです。

困ったときの「お助け本」にもなる1冊

著者
["中村 文子", "ボブ・パイク"]
出版日

人に教える・人に伝える仕事をしたい、もしくはすでにしているという全ての人におすすめの1冊です。

インストラクターとして、大人数に教えるにはどうしたらいいの? トレーニングの知識はあるけど伝え方がわからないといった悩みを解決してくれる内容が書かれています。
 

いざという時の「お助け本」として、持っておくと安心です。もちろん、会社で部下に仕事を教えるとき、大勢の前でプレゼンをする場面にも活用することが可能。自分で学ぶのは得意だけど、人に伝えるのは苦手だという方は、ぜひ手にとってみてくださいね。

スポーツとメンタルの重要な関係性を理解する

著者
加藤 史子
出版日

どんなに有能な人であっても、時には心が荒ぶったり落ち込んだりするもの。メンタルトレーニングは、一流のアスリートのみに必要なものでは決してありません。

学生から社会人まで、幅広い人々に必要なメンタルトレーニングの方法・効果を学んでおくことは、インストラクターとしても重要な知識のひとつです。
 

スポーツや勝負の場面だけでなく、日常生活のちょっとした場面でも使える情報やテクニックが載っています。こちらもトレーニングと同じく、まずは自分でメンタルトレーニングやコントロールに取り組んでみるのもおすすめです。

スポーツインストラクターは、体力さえあればできるという簡単な仕事ではありません。相手に言葉や動きを上手に伝える語彙力、やる気を維持させるメンタル面の指導力と技術が不可欠です。 
だからこそ、利用者の心や体の変化を目の当たりにしたときの喜びや達成感は大きいもの。一流のスポーツインストラクターを目指したいという方は、ぜひスポーツインストラクターに関連する資格や検定にも挑戦してみてください!

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