数学を学習するうえで、どのような問題集や参考書を選べばいいのか悩んでいる人も多いでしょう。 この記事では、中学数学の問題集や参考書の選び方や勉強法、おすすめの問題集や参考書を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
中学数学の参考書や問題集を選ぶ際に重要なことは、基礎レベルから応用レベルまで、しっかりと自分のレベルにあった参考書を選ぶことです。
基礎が身についていない状態で応用レベルの参考書や問題集に取り組んでも、分からない問題が多く解説を読んでも理解が難しいでしょう。
また、実力よりも低いレベルの参考書や問題集に取り組んでも実力は伸びません。
数学に苦手意識のある人は、基礎レベルの参考書や問題集、しっかりと基礎ができている人は応用レベルの参考書や問題集を選ぶことが大切です。
また、関数やデータ活用が苦手な人は、それらの分野を基礎レベルから重点的に勉強できる参考書や問題集を選んでください。
数学が特に苦手な人は、イラストが豊富でカラーの参考書を選んでみるとよいかもしれません。
参考書のなかには、かわいいイラストや人気アニメのキャラクターが数学を解説しているものや、漫画を使って数学の内容を説明しているものもあり、苦手意識を持つ人でもモチベーションを保ちながら取り組めるでしょう。
また隙間時間に勉強できる持ち運びしやすい参考書もおすすめです。中学の数学は「この問題にはこの式を当てはめて解く」というタイプの問題が多く、暗記も非常に有効です。
通学時間や休憩時間で勉強できる参考書を選ぶことで、効率よく学習できるでしょう。
参考書や問題集を使って勉強しようと考えている人は、それぞれ受験勉強や定期テスト対策など、用途を決めていると思います。
受験対策に参考書を使う人は、高校入試対策と書かれている参考書や問題集を選びましょう。
有名塾の講師が解き方のコツを分かりやすく解説している参考書や、高校受験の過去問が多く掲載されている問題集もあり、効率よく勉強できます。
定期テスト対策で参考書や問題集を使う人は、現在使用している教科書と同じ内容の参考書を選ぶことをおすすめします。
参考書を使い、教科書では分からなかった内容をきちんと理解して練習問題や演習問題に取り組めば点数が伸びるはずです。
問題が解けないとき、その原因を突き止めることはとても重要です。
中学数学は小学生で習った内容がどんどん積み重なるので、現在勉強している単元の内容よりも前に習った単元がしっかりと理解できていないと、先に進むことが難しくなります。
たとえば、中学2年生で学習する「一次関数」は、小学生で学習する「比例」の内容が分かっていないと理解できません。
また、その「一次関数」は3年生で学習する「二次関数」に関連していくなど、一度つまずくと単元の内容だけを勉強しても解決しません。
そのため、内容が理解できない場合はどこが分からないのかを突き止めて、必要であれば前の単元に戻ってしっかりと理解できるまで勉強しましょう。
中学数学でさまざまな応用問題に対応するためには、問題の本質を理解していることが大切です。
数学の応用問題に取り組んだ際、理解したと思っていても問題が解けなかったという経験があるのではないでしょうか。
そのような状態は、問題の本質がきちんと理解できていないことが原因です。そこからレベルアップするためには、問題の本質を理解するまで何度も解くことが大切です。
量をこなすことで、何が分からなくて解けないのかをしっかりと見極めることができます。それを繰り返すことにより、その問題の本質が理解でき、応用レベルの問題にも対応できるようになるでしょう。
ここからは中学数学のなかでも基礎を担う1年生向けの参考書を紹介します。
数ある参考書から厳選したものを紹介するので、基礎に不安があるという人はぜひチェックしてみてください。
- 著者
- ["永見 利幸", "学研教育出版"]
- 出版日
大人気「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズの中学1年生用の参考書です。
すべてのレッスンにYouTube動画がついており、スマホやパソコンからいつでも見ることができます。難しい用語をできるだけ避けて、わかりやすい文章と図で解説しているため、数学が苦手な人にもおすすめです。
数学の「なぜ?」をコラムで分かりやすく解説しており、数学知識の土台を作ることができます。
- 著者
- 学研プラス
- 出版日
1冊で基礎から実践にレベルアップできる問題集です。
着実にレベルアップできるステップ式の構成で、「教科書の重要点」で基礎を固め、「基礎力チェック問題」や「実力完成問題」で実践力を身につけます。
定期テスト予想問題も掲載されており、定期テスト対策もこの問題集1冊で対応できます。解答は別冊で、答え合わせがしやすく便利です。
- 著者
- 文英堂編集部
- 出版日
標準問題と難関入試にも匹敵する最高水準問題の2段階で構成された問題集です。
教科書や学校で使われる問題集では物足りない人におすすめです。この問題集にしっかりと取り組むことで、定期テストでの高得点も目指せます。
難しくて解けないと感じても、解くためのヒントや分かりやすい解説が掲載されているため、安心して取り組めるでしょう。
- 著者
- ["中学数学問題研究会", "中学数学問題研究会"]
- 出版日
段階的にハイレベルな学力が身につくように構成された問題集です。
中学1年生の数学を標準レベル、応用レベル、難関レベルの3段階で勉強することができ、教科書で取り上げられるような問題から、難関私立や国立高校の入試で出題されるレベルの問題までを揃えています。
問題すべてに詳しい解説がついており、つまずきやすい箇所には注意するポイントも記載されています。
- 著者
- []
- 出版日
学習塾で有名なくもんが、中学1年生の数学基礎を身につけることを目的として、書き込み式のドリルを出版しました。
くもん独自のステップ式で掲載されており、少しづつレベルを上げながら数学の実力を伸ばせます。
間違えやすいポイントを分析して丁寧に解説しているので、数学が苦手な人にもおすすめです。
中学2年生で学ぶ数学は、1年生の数学を把握していなければ解けない問題も登場します。
ここでは解けなかった問題に対し、丁寧な解説がなされている参考書を紹介します。なぜ解けなかったのかをしっかりと確かめながら学習を進めましょう。
- 著者
- 文英堂編集部
- 出版日
中学2年生の数学が教科書の内容に沿って書かれており、重要なポイントが身につく問題集です。
単元ごとに、それぞれテストに出る重要ポイントが書かれています。そのポイントをインプットし、基礎固めの問題と力を伸ばす問題で定着させるという3ステップで構成されています。
章の最後には定期テスト予想問題があり、テスト対策にも利用可能です。
- 著者
- []
- 出版日
豊富な問題数が掲載されており、定期試験と高校入試に対応できる力が身につく問題集です。
徹底攻略レベル、実力完成レベル、難関攻略レベルの3ステップを通じて難関校合格レベルまで力を伸ばす構成です。
解答ではそれぞれの問題の着眼点についても詳しく解説しており、問題の解き方も理解することができます。
- 著者
- ["永見 利幸", "学研教育出版"]
- 出版日
中学2年生の数学を超基礎レベルから分かりやすく解説しているので、数学が苦手な人におすすめの参考書です。
すべてのレッスンに無料のYouTube動画があり、参考書と合わせて活用することでより理解が深まるでしょう。
1ページに書かれている内容は少なめで、見開きの2ページごとに大切なポイントと解説、書き込み式の練習問題がまとめられています。解答は別冊で、答え合わせもスムーズにできます。
- 著者
- 文英堂編集部
- 出版日
中学2年生の数学でトップレベルの実力をつけるための問題集です。教科書の練習問題では物足りないと感じている人におすすめです。
過去に出題された難関の入試問題から厳選した良問が掲載されています。中学数学の学習指導要領よりもレベルの高い問題に挑戦することができます。
問題が難しい分、解説も詳しいので、ぜひ挑戦してみてください。
- 著者
- ["中学数学問題研究会", "中学数学問題研究会"]
- 出版日
中学2年生の数学を標準・応用・難関の3段階でレベルアップさせる構成の問題集です。
標準レベルの問題は、教科書の練習問題や公立高校入試レベルの問題で、難関レベルの問題は難関校で出題される高い思考力が必要な問題です。
解答には問題を解くうえでミスをしやすいポイントが書かれているので、答え合わせをしながら注意すべきポイントが理解できます。
3年生になると新しい公式はもちろん、これまで習った基礎知識を活かさなければ解けない応用問題もたくさん登場します。ここでは受験対策の手助けとなる参考書をメインに紹介します。
- 著者
- 佐藤茂
- 出版日
高校受験の数学の参考書として、長年使用されてきた『入試によく出る数学』の新装版です。
高校受験に必要な数学の内容がすべて掲載されており、1日7問解くことで、1か月で中学数学をマスターできる内容になっています。
難しい問題は少なく、基礎から丁寧な解説がされています。数学が苦手な人でも、この参考書を使えば苦手意識を持たずに勉強できるでしょう。
- 著者
- 旺文社
- 出版日
中学3年間の数学を14日間で復習できる問題集です。
中学3年生の秋頃から受験勉強をはじめる人におすすめです。基礎問題と基礎力確認テストの2ステップで進む構成となっており、スムーズに学習できます。
巻末には総復習テストがあり、どの単元が苦手かを把握することができます。解答解説は別冊で、答え合わせをするときに便利です。
- 著者
- 文英堂編集部
- 出版日
中学3年生の数学の内容を教科書に沿って勉強できる問題集です。
学習する単元ごとに3つの段階で構成されています。最初に「テストに出る重要ポイント」を勉強し、そのあとで「基礎を固める問題」と「力を伸ばす問題」で実力を伸ばします。
章の最後には定期テスト予想問題が掲載されており、定期テスト対策として利用することもできます。
- 著者
- []
- 出版日
「試験に強い実力」を身につけることを目的とした問題集です。
問題数も豊富で、定期試験や高校入試に向けて十分な対策をすることができます。
問題の難易度によって、徹底確認→実力完成→難関攻略と3つの段階で構成されているので、ステップ式に実力を伸ばしていきましょう。
解答は問題集から取り外すことができ、スムーズに答え合わせができます。
「1年生、2年生とそれぞれの数学を学び直すのはめんどくさい…。」と考える人も多いでしょう。
そこで、この章では1冊で中学数学をカバーできる参考書を紹介します。3年分の数学が1冊にまとめられているので、参考書を何冊も買う必要はありません。
できるだけ短期間で中学数学を学び直したいという人はぜひチェックしてください。
- 著者
- 拓也, 小杉
- 出版日
「何となく分かっている」状態から「人に教えることができる」状態になるまで、中学3年間分の数学を理解できる参考書です。
浮かぶ疑問に対して丁寧に解説しているため、安心して読み進められます。数学の歴史についても掲載されており、数学がどのように発展してきたかも学ぶことができます。
この参考書は、ロングセラー「小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる」の第2弾です。
- 著者
- 小杉 拓也
- 出版日
最少時間で中学数学が総復習できるよう、重要な点だけを凝縮した参考書です。
中学数学の問題を解くうえでミスをしやすいポイントや、学校ではあまり教えないような解き方のコツが掲載されており、周りの学生に差をつけることができます。
範囲とレベルは中学校の教科書と同じですが、1冊で中学数学を総復習できるという非常におすすめの良書です。
- 著者
- ["中学数学問題研究会", "中学数学問題研究会"]
- 出版日
中学3年間分の範囲を効率よく学習できるように、良問を分類して掲載している問題集です。
特に中学3年生の分野はしっかりと学習でき、標準レベル、応用レベル、難関レベルと徐々に段階を進めながら学習できます。
巻頭には中学1・2年生の総復習がついているので、その範囲におけるレベルの高い問題にじっくり取り組んで実力アップを狙いましょう。
解答には、間違えやすいポイントに「ここに注意」マークがあり、ミスをなくして着実に点が取れるような工夫もされています。
- 著者
- 学研プラス
- 出版日
1日4ページを勉強するだけで、7日間で中学数学の全範囲を総復習できる参考書です。
入試対策をはじめるタイミングや、入試直前に総復習したい場面で使うとよいでしょう。
基礎をしっかりと固めてから、実践問題で実力を伸ばす構成になっており、着実に実力を伸ばすことができます。重要公式や定理を暗記するためのミニブックが付属しており、持ち歩きにも便利です。
- 著者
- 松元 新一郎 他
- 出版日
同シリーズの参考書『中学総合的研究 数学』に対応しており、同時に使用することで、参考書で学習した内容を実践できる問題集です。
中学3年間分の数学の内容をカバーしており、1冊で中学数学の基礎が身につきます。
問題には「理解」「表現」「観察」のアイコンが付いているので、特にどんな力が求められているのかを意識しながら勉強することができます。
この記事では、中学数学の勉強法、参考書や問題集の選び方、学年別や高校受験対策におすすめの参考書や問題集を紹介しました。
一度つまずいて数学が苦手になる人もいますが、そういった人のための参考書や問題集も多くありますので、諦めずに勉強を頑張りましょう。
また、学校で配布される教科書や問題集では物足りず、受験対策として不安という人は、ぜひハイレベルな問題集にも取り組んでください。
みなさんの数学の勉強がうまくいくことを願っています。