高校受験対策で参考書を利用する人も多いでしょう。しかし、似たような参考書が多いことから、どういったものを選べばいいのかわからないという声もよく耳にします。 そこで今回は、参考書の選び方と科目ごとにおすすめの参考書を紹介します。
高校受験対策の参考書を選ぶ際には、志望校の偏差値と自分のレベルをきちんと理解して選ぶ必要があります。
中学校のレベルにもよりますが、目安として定期テストで平均60点を取れる方は偏差値50程度、平均80点を取れる方は偏差値60程度、100点近く取れる方は偏差値70程度を意識するようにしましょう。
偏差値45あたりの高校を目指す人は、ひとつの科目ごとに基本的な解説がきちんと書かれている参考書を選ぶことをおすすめします。その1冊を何度も勉強して内容を覚えましょう。
偏差値60あたりの高校を目指す人は、基本的な解説を重視している問題集と応用の問題集で勉強するといいでしょう。基礎を固めて応用問題で可能な限り実力を伸ばしましょう。
偏差値60以上の高校を目指す人はハイレベルな問題集が必要になります。難問の解き方などをマスターして、志望校に合格できる実力を身につけましょう。
高校受験対策の参考書を選ぶときは、実際に手に取ってみて、見やすさや読みやすさをきちんと確認しましょう。スムーズに読むことができ学習効率もアップします。
判断の基準として、問題の解説に図やイラストなどを用いて、分かりやすく解説されているかをチェックするといいでしょう。
逆にイラストが多すぎて見にくい、文字が多すぎて解説を読みづらいと感じたら、ほかの参考書を選ぶようにしてください。
苦手科目や得意科目で参考書のレベルを調整することが大切です。
苦手科目なのに、レベルの高い参考書に取り組むと問題を解くことができず、解説を読んでも理解することが難しいでしょう。効率的でないうえ、勉強に対するモチベーションも下がってしまします。
また、レベルの低い参考書に取り組んだ場合も、問題が簡単すぎて実力も伸びません。
そうならないためにも、苦手科目には丁寧な解説が書かれており、しっかりと基礎知識を身につけられる参考書を、得意科目は自分のレベルより少し難易度が高い参考書を選ぶといいでしょう。
応用問題が問われる数学や英語、国語などの科目はたくさんの問題を解いて問題に慣れておくことが大切です。特に得意科目で高得点を狙っている科目は、応用問題やハイレベルの問題が掲載されている参考書を意識しましょう。
ここでは国語の学習におすすめの参考書を紹介します。
読解力を鍛えるものから古文や漢文の理解力を養えるものまで、バリエーション豊富な本をぜひチェックしてみてください。
- 著者
- 石関 直子
- 出版日
高校入試の国語の論理的な解き方を分かりやすく解説している参考書です。
親しみやすく読みやすい語り口調で文章が書かれているので、スムーズに読むことができます。問題を解くポイントを「読解のカギ」で分かりやすく紹介しています。
- 著者
- 旺文社
- 出版日
古文・漢文の文法の基礎から学び、最終的に実践問題に取り組めるレベルになるまで実力を伸ばせる参考書です。
古文漢文が苦手な方や、基礎ができてないと感じている人におすすめです。
- 著者
- 学研プラス
- 出版日
1冊で需要の予習復習、テスト対策、入試準備に対応している参考書です。
古文・漢文が苦手な方やこれから受験勉強を始める人におすすめです。要点が分かりやすくまとめられているので、効率的に実力をつけられるでしょう。
- 著者
- ["学研プラス", "中島克治", "梅澤実"]
- 出版日
中学の国語の内容を基本的なレベルから、発展的なレベルまで網羅している参考書になります。
思考力や判断力が鍛えられるようなコラムがついているので、国語力を鍛えたい人におすすめです。
- 著者
- 小野 光紀
- 出版日
国語が苦手な人でも勉強できるように、中学国語の重要なポイントを分かりやすく解説している参考書です。
すべてのレッスンにYouTubeの講義動画があり、スマホやパソコンから授業形式で勉強できます。
ここでは、中学数学の全体をカバーできるものからハイレベルな問題集までを紹介します。
どれもしっかりとした解説に定評があるものばかりなので、問題の本質を理解したうえで学習を進められるでしょう。
- 著者
- 佐藤茂
- 出版日
201問の数学の問題の解き方を覚えていくことで、中学数学の内容をマスターし、高校入試の勉強につなげる参考書になります。
数学が苦手な人や中学数学の基礎的な内容に不安を感じている人におすすめです。
- 著者
- 森 圭示
- 出版日
学校では教えてくれない、数学の問題を解く方法が掲載されている参考書です。
中堅校~難関国立私立を目指している人におすすめです。入試問題特有のひねりに対応できるようになります。
- 著者
- 旺文社
- 出版日
高校入試の数学の問題の解き方に重点を置いた参考書になります。
例題から演習問題まで、解答は解き方のチェックポイントに沿って解説されており、徹底的に解き方をマスターできる内容です。
- 著者
- 旺文社
- 出版日
公立高校の数学の入試問題のなかでも、中難易度の過去問を収録している問題集です。
勉強の成果が最も現れやすい中難易度の問題に取り組むことで、実力のアップを実感しながら勉強できます。公立高校が第一志望の方におすすめです。
- 著者
- 旺文社
- 出版日
各都道府県の教育委員会が発表している高校入試の数学の正答率のデータをもとに、50%以上の受験生が正解した問題を集めた問題集になります。
合格のためには落せない、基本的な問題をマスターしたい人におすすめです。
塾講師による独自に解説がなされいるものや、一問一答でひたすら問題を解くものまで、幅広く学べる参考書をピックアップしました。
- 著者
- 森 圭示
- 出版日
学習塾大手のZ会の講師が、塾独自の理科の解法を解説している参考書です。
巻末には理科の重要用語がまとめて解説されており、暗記に便利です。専用のホームページには、無料の補充問題があるのでお得ですよ。
- 著者
- 旺文社
- 出版日
高校入試を分析して入試で出る問題を一問一答形式で暗記することができる参考書です。
赤シートを使って、スムーズに暗記することができ、章の最後には代表的な実験や公式がまとめられています。この1冊で中学理科の内容を網羅できるでしょう。
- 著者
- 西村 賢治
- 出版日
講義テキストと書き込み式の整理ノートの2つで構成されている参考書です。
講義テキストは、重要な語句が赤シートで隠せるようになっており、暗記するのに便利です。書き込み式で学習しやすいので、理科が苦手な人におすすめです。
- 著者
- 森 圭示
- 出版日
100単元で中学理科の内容をひと通りマスターすることができ、塾でしか教えてくれないようなテクニックを学べます。
専用のホームページには、補充問題が無料で掲載されています。
- 著者
- 学研プラス
- 出版日
中学理科の基本的な考え方をマスターできる参考書です。理科の基本的な考え方が身につくように、重要な実験には考え方や考察の流れが説明されています。
身近な理科に関するコラムなど探求心を刺激する内容があり、興味を持続させながら勉強できます。
英単語をメインに覚える選りすぐりの参考書を紹介します。
アプリを活用して隙間時間でも効率的に学習できるなどの工夫がされている本も登場するので、ぜひチェックしてみてください。
- 著者
- 濱崎 潤之輔
- 出版日
聞く、読む、話す、書くの4つの力が鍛えられる参考書です。
英語学習でつまずきやすいポイントや、英語のルールを覚えるコツが分かりやすく解説されているので、英語が苦手な人でもきちんと理解できます。基礎を固めたい人におすすめです。
- 著者
- ["関 正生", "竹内 健"]
- 出版日
基本的な単語から、高校合格レベルまでに必須の英単語と熟語が約1,100語収録されている英単語の参考書です。
英単語が丸暗記にならないように、1語1語詳しい解説がされているので、どんどん英単語を覚えることができます。
- 著者
- 旺文社
- 出版日
高校入試の過去問題を徹底的に分析した、頻出の英単語1,800語が収録されている英単語の参考書です。
1単語ごとに例文が掲載されているので、英単語の意味だけでなく、使い方も同時に習得できます。
- 著者
- 風早寛
- 出版日
英文を読むことによって、英単語を学習する英単語の参考書です。
英文を読みながら学習するので、単語力だけでなく、速読力も同時に鍛えることができます。英単語アプリ「mikan」にも対応しているので、隙間時間にも勉強できます。
- 著者
- アルク
- 出版日
付属の音声で、リズムに乗りながら楽しく英単語を習得することができる英単語の参考書です。
1日16単語を勉強することで、8週間で高校受験に必須の英単語896語を勉強することができます。スマートフォンから音声をダウンロードできるので、隙間時間の勉強にも最適です。
科目の基礎を徹底的に習得できるものから、ハイレベル問題が解けるようになるものまで、学習レベルに合わせて幅広く参考書が出版されています。
目標としている高校に合格するためには、正確に自分のレベルを把握し、自分に合った参考書で勉強することが大切です。この記事を読むことで、皆さんが目標としている高校の合格に近づけることを願っています。