ぬくぬくと、時間を過ごすための5冊をご紹介します。
頭は毎日たくさんのことでいっぱいになりがちで、いつも自分の気持ちが追いつかない。頭と気持ちは一緒なはずなのに離れがちで、自分でもわからないうちに決めごとを作ってしまい、のちのち自分や誰かを責め立ててしまうかもしれない。そんなこと無い方が良いに決まっているのに!
だからほんの少しずつ、ぬくぬくと過ごす時間を作りましょう。言葉を読んで気づいたことがあるなら、それは発見だ。これらの本には、大切なことがたくさん詰まっている。
フレデリック - ちょっとかわった のねずみのはなし
レオ・レオニの絵が可愛らしい。国語の教科書にも載ってたなぁと思い、購入。
初めは「アリとキリギリスのような感じ?」と思ったけれど、何度か読むに連れ、それぞれに役割があって、それを全うすることで初めて誰かの役に立つんだというメッセージを感じるようになった。
私の場合、その役割は歌。学生時代、家で練習していると家族によくうるさいと言われた。だけど、仕事になって歌い始めたら、それはみんなの楽しみになった。私はみんなの役に立てて嬉しかったし、無駄なんか一つもなかった。それは、文句を言いながらも見守ってくれた家族のお陰でもある。
そしてこの本をもっと好きになった。「みんながいるから僕がいて、僕は自分の出来ることをするだけ。」そう言ってるようなイメージ。とはいえ、深読みせずともおすすめな絵本です。
しろいうさぎとくろいうさぎ
私、これは大人の絵本だと思っている。子どもの頃に読んでいたら、話の意味は全然わからなかっただろう。この本に出てくる二匹のうさぎは、どちらもとても正直なうさぎなのだ。そしてこの二匹みたいに結ばれるのが理想。心配性だとか傲慢だとか、読む人によっては二匹のことをそう思うかもしれない。けれど、この二匹だから良いのだ。約束なんて無しで、一緒にいられるように前を向くだけで良いみたい。強く願えばきっとそうなるでしょう。
これは姉も好きな絵本だと言っていた。愛してばっかりなんかじゃない。ちゃんと愛されてますよ。安心してください〜!ということかな。