『switch』他バスケ漫画との違いをネタバレ!熱戦のバスケ模様が魅力!

更新:2021.12.5

王道スポーツ漫画のひとつであり数々の名作が誕生してきた、バスケ漫画というジャンル。しかし現在人気急上昇中の漫画『switch』は、主人公らの成長過程やチームプレーのリアルさがひと味違います。 この記事ではネタバレありで、『switch』という作品が放つ面白さや魅力に迫りたいと思います。

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心熱くなる!双子の本格バスケ漫画『switch』のあらすじを紹介

往年の大ヒットバスケ漫画と肩を並べつつある、漫画『switch』。作者・波切敦が描き下ろしたイラストが実際の高校バスケットボール選手権大会「ウインターカップ」の公式ポスターに採用されるなど、人気が高まっています。

主人公の双子の弟・雷夢が、兄の才能を追いかけながら世界的プレイヤーになるべく奮闘していく、本格バスケ漫画です。ここでは白熱の試合展開に心躍る、『switch』のあらすじをご紹介します。

一卵性双生児として産まれた、橘雷夢(たちばならいむ)と橘陸(たちばなりく)。2人は母から誕生日プレゼントとして、バスケットボールをプレゼントされました。雷夢は風邪で寝込んでいたため、玖が一足先にバスケをはじめます。

風邪が治り陸玖に追いつくべくバスケットコートへ向かった雷夢ですが、玖との間に埋められない差を感じバスケをすることを辞めてしまいます。

メキメキと才能を開花させ、バスケットボールプレイヤーとしての頭角を現していく兄・玖。弟・雷夢はゲームに打ち込む日々を送っていました。しかし負けずぎらいな雷夢は、誰にも内緒でバスケットボールの練習をしていたのです。

玖の再三に渡る誘いを断り、なかなかみんなと一緒にバスケをしようとしない雷夢。本格的にバスケをはじめるタイミングをすっかり失っていた雷夢ですが、ついに玖と同じバスケクラブに入ることに。まだまだ玖との実力差はあるものの、双子ならではのコンビネーションにまわりの期待は膨らみます。

『switch』1巻

switch (1) (少年サンデーコミックス)

2018/11/16
波切 敦  (著)
小学館

 

「週刊少年サンデー」で連載中!漫画『switch』は、サンデーうぇぶりでも読める

2021年2月現在、単行本が11巻まで発売中の漫画『switch』は、「週刊少年サンデー」で連載中。『switch』の最新話が気になる方は、「週刊少年サンデー」最新号を楽しむのがおすすめです。

また『switch』は単行本や「週刊少年サンデー」のほか、サンデー系の漫画が読めるアプリサンデーうぇぶりでも読むことができます。

2016年から配信がはじまった「サンデーうぇぶり」は、「週刊少年サンデー」・「ゲッサン」・「サンデーGX」3誌合同のコミック配信サイト。過去の大ヒット作から現在連載中の作品まで、幅広く楽しむことができます。

また「週刊少年サンデー」などの電子書籍版を購入することも可能。漫画『switch』は電子書籍とコミックス、お好みの媒体で楽しむことができる作品なのです。

 

【登場人物紹介1】主人公は双子の片割れ!橘雷夢(たちばならいむ)

本格バスケ漫画『switch』の主人公は、双子の弟・橘雷夢(たちばならいむ)。利き手は右手。ポジションは、PG(ポイントガード)

生まれた時から兄の陸玖と切磋琢磨しながら、ともにいろいろなものに挑戦してきました。抜きつ抜かれつを繰り返す玖は、雷夢にとって最大のライバルでもあります。はじめて2人とって、差が出ることになったのがバスケでした。

玖との間にバスケを通して見えない壁を感じた雷夢は、バスケに表立って打ち込むことを諦めてしまいます。

『switch』1巻

 

負けず嫌いで、努力家。熱くなりやすいところもあるけれど、冷静に分析する能力に長けている雷夢。そんな雷夢の性格は、名バスケットボールプレイヤーとして開花していくための大切な要素となっています。

 

【登場人物紹介2】最も超えたい存在は、双子の兄・橘陸玖(たちばなりく)

主人公・雷夢の最大にして最強のライバルは、双子の兄・橘陸玖(たちばなりく)。利き手は左手。

いつも自分に追いつこうと必死に頑張る雷夢に追いつかれないよう、日々鍛錬に励む玖。誰よりも雷夢の実力やいいところを認めている、最大の理解者でもあります。

雷夢同様、負けず嫌いの性格。常に冷静で、逆境や困難なことも前向きに捉えることができます。雷夢の本質を見ずに言葉でなじる相手には、掴みかかる気性の強さも持っています。

天才的バスケセンスを持ち、小学生にしてすでにその頭角を現しました。名門・桜仙学園のコーチからも高く評価され、世界のスターになるかもと評されます。

『switch』1巻

 

蒼球祭での先生チームとのバスケ戦で見せる、玖と雷夢のコンビネーションは本作の見どころのひとつです

 

【登場人物紹介3】ヒロインは橘兄弟の理解者・橋本いずみ

双子の片割れが主人公の漫画『switch』のヒロインは、雷夢の小学校のクラスメイト・橋本いずみ。

玖と同じバスケクラブに所属し、身長が高いためデカ美と呼ばれています。物語の当初から雷夢にバスケやらないの?と問いかけ、玖と雷夢が一緒にバスケをやれば凄いチームになると期待を膨らませています。

バスケの基礎が欠けている雷夢にアドバイスしたりと、橘兄弟のよき理解者です。

『switch』1巻

雷夢と同じ高校に進学し、雷夢の成長を応援しながら見守っていきます。世界を目指す双子と、小学校からの同級生の女の子。このシチュエーションが大ヒット野球漫画『タッチ』を彷彿とさせることから、『タッチ』の浅倉南のような存在なのではと囁かれることも。

雷夢との仲が進展していくのかどうか、気になるキャラクターです。

 

物語前半に待ち受ける、衝撃展開をネタバレ!

物語前半に最初の山場を向かえる、漫画『switch』。ここでは最初の山場で向かえる、衝撃の展開をネタバレありで解説したいと思います。

蒼球祭で優勝した玖のチームは、先生チームと戦うことになります。玖に私怨を頂いている担任の加藤による卑劣なプレイに玖が苦戦するなか、桜仙学園コーチの計らいで雷夢も試合に出ることに。

双子のコンビネーションプレーが開花し、先生チームに勝利。今後の成長が楽しみな展開に。しかし蒼球祭の帰り道、兄・玖が不慮の事故に遭いこの世を去ってしまいます

『switch』1巻

 

今後の展開に期待を膨らませた矢先の、衝撃展開に涙した方も多いのではないでしょうか。双子の片割れが事故で亡くなってしまうという展開が、漫画『タッチ』を連想させると話題になりました。

 

そして舞台は高校へ!桜仙高校バスケ部は、魅力的なクセ者ぞろい!

深い悲しみを乗り越え、バスケに打ち込む雷夢。桜仙中学から桜仙高校へ進学し、2巻から物語の舞台は高校編へと突入します。

雷夢が通う桜仙高校バスケ部は、魅力的なクセ者ぞろい!ここではメインキャラを中心に触れていきます。

『switch』2巻

 

黒宮梨王(くろみやりお)

桜仙高校3年生で、バスケ部キャプテン。ポジションはSF(スモールフォワード)。ストリートバスケ仕込みのバスケットセンスで、桜仙高校屈指のエースプレイヤー。自身の実力に絶対的自信を持ち、独裁的なプレイヤーとして君臨していましたが雷夢との出会いで徐々に変わっていきます。

白江真(しらえまこと)

桜仙高校3年生、ポジションはC(センター)。中学時代F(フォワード)として培ったセンスを生かし、一皮むけたCとしてチームを支えます。

七澤桃馬(ななさわとうま)

桜仙高校1年生、ポジションはSG(シューティングガード)。兄・七澤蒼馬(ななさわそうま)は強豪・椿川高校のエースプレイヤー。心臓が弱く、中学までは激しい運動を制限されていました。独特のリズムとセンスを持った期待値の高い1年生です。

米山広大(よねやまこうだい)

桜仙高校1年生、ポジションはPF(パワーフォワード)。試合によってはCを務めることも。身体が大きくジャンプ力と、パワーのある選手。調子に乗りやすかったり、繊細だったりと様々な顔を見せる個性的なキャラです。

桜仙高校には、ほかにも魅力的な選手がたくさんいます。作品を読み進めながら、その魅力に触れてみてはいかがでしょう。

著者
波切 敦
出版日

 

桜仙高校ライバルをネタバレ!屈指の強豪校たち

数々のライバルたちと手に汗握る熱戦をくり広げ、読者を楽しませてくれる桜仙高校バスケ部。

作中に登場する対戦校の中で、特に注目したい強豪校をネタバレありでピックアップしていきたいと思います。

闇馬工業

前年の東京都3位校に勝利し、決勝リーグに駒を進めたダークホース。ヤンキー校として名高く、過去に暴力事件で活動禁止になったことも。PG(ポイントガード)の香中龍一(かなかりゅういち)は中学時代から名を馳せていた選手で、視野の広さとテクニックで雷夢を苦しめます。

著者
波切 敦
出版日

 

檜葉山学園

前年、東京都2位。桜仙高校と浅からぬ縁があり、お互いにその存在を意識しあう良きライバル校。バランスが良く実力派ぞろいの中、特に注目したいのがF(フォワード)の新垣橙矢(あらがきだいや)。橙矢はズバ抜けたバスケットセンスを持つものの、日々鍛錬を重ね腕を磨き続ける努力家です。

著者
波切 敦
出版日

 

椿川高校

前年、東京都1位。東京都No.1校として、高い期待を寄せられる高校。2021年4月現在発売されている単行本11巻までに、椿川高校と桜仙高校の試合はまだ収録されていません。最新話では、インターハイ予選がくり広げられていきます。注目選手は七澤桃馬の兄・七澤蒼馬。バスケット雑誌にも注目選手としてピックアップされており、兄弟対決が楽しみなライバル選手です。

 

他のバスケ漫画と漫画『switch』の違いをネタバレ!熱戦のバスケ模様が魅力!

ページをめくる度、熱戦のバスケ模様で読者を惹きつけていく漫画『switch』。そんな本作の見どころポイントを、ネタバレありで考察していきます。

見どころ1.リアルさを感じる成長過程

これまで数々のバスケ漫画が大ヒット作として、世に生まれてきました。そんな王道バスケ漫画と一線を画すポイントが、メインキャラたちの成長過程。桜仙高校バスケ部のメンバーは、元々持っている実力は高いものの強すぎない所が最大のポイントです。

桜仙高校のポジションは、前年東京都4位。決勝リーグに駒を進める実力がありますが、どうしても背中を追わなければならない存在が複数いる絶妙のポジション。この絶妙のポジションが、前を行くものたちと競り合う上での成長に、リアルさを感じさせるのです。

部活や仕事でトップではないながらもトップを目指せる位置にいて頑張ったという経験がある方や、主人公を応援しながら読みたいという方にぴったりな漫画です。

見どころ2.チームプレー

個々の能力が高いと、個人プレーの見せ場が多くなる場合があります。個人プレーでは天才的なテクニックで魅せてくれるため、目で楽しめる展開がくり広げられることも。もちろん漫画『switch』も、そういった見せ場があります。

しかしそれよりもチームプレーの緻密さがとにかく面白いのが本作の特徴。主人公・雷夢のポジションがPGであるということもその理由でしょう。戦略に戦略で対抗するなど、リアルなバスケの試合を連想させ作品へと惹き込んでいきます。

プレー内容だけでなく、選手らの体や指の動き、さらには体育館の内装に至るまで作者が実際に観察して描いているという本作。他の王道バスケ作品よりも、リアルさを一層感じさせてくれることが人気の秘密なのかもしれません。

バスケのプレー経験があってある程度のルールを知っていたり、実際の試合を見ていて熱くなるという方におすすめの作品です。

著者
波切 敦
出版日

本作の他にも王道のバスケ漫画に興味がある方には、こちらの記事がおすすめです!

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外れなしの王道バスケ漫画おすすめ9選!

「先生…バスケがしたいです…。」は名言ですよね。野球やサッカーに比べマイナーでルールが認知されていなかった時代に風穴を開けた『スラムダンク』をはじめとする、アツいバスケ漫画を紹介していきます。

 

桜仙高校バスケ部は今後どうなる?漫画『switch』の展開を予想!

リアルさを感じさせる作風で読者を惹きつけ、感情移入のしやすさを感じさせる漫画『switch』は今後どのような展開を見せるのでしょうか?

ここでは今後のストーリー展開予想をしていきたいと思います。

本作は2021年4月現在、インターハイ出場をかけて熱戦をくり広げている真っ最中。桜仙高校の目標は、全国制覇。その目標が黒宮たち3年生が在学中に達成されるのかが、今後ひとつめの山場となります。

著者
波切 敦
出版日

 

そして本作の第1話1ページ目で描かれた、NBAの試合で雷夢が活躍する姿を連想させるシーン。雷夢が世界で活躍する選手に成長していく過程が、描かれていくことになると予想されます。

『switch』1巻

 

今後の胸が熱くなる展開から、ますます目が離せません。

 

まとめ

白熱のバスケットボールゲームで、リアルさを感じさせ私たちを楽しませてくれる漫画『switch』。等身大のリアルさを感じさせるがゆえに、この先の展開が読めずそれが更なる面白さに繋がっています。

読み進めていくうちに、気がつけば感情移入していて手に汗握っていた……なんてことも、あるかもしれません。本作を読んだあとにバスケの試合を観戦し、新しい面白さを発見してみてはいかがでしょう。

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