『ちひろさん』安田弘之が生み出した名言を一挙紹介!最終回までネタバレ!

更新:2021.3.31

ネット上の広告で『ちひろさん』を見かけた方もいるでしょう。元風俗嬢のちひろさんの日常生活をほのぼのと描くだけではなく、思索に富んだ言動が読者を魅了する作品です。 この記事では、作者・安田弘之が生み出した『ちひろさん』の名言を紹介します。さらに、最終回で自由気ままのちひろさんが下したある決断もネタバレしますよ。

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目次

『ちひろさん』は生きるヒントが詰まった日常系漫画

『ちひろさん』1巻

『ちひろさん』は元風俗嬢の主人公・ちひろさんの日常生活を描いたほのぼの漫画です。自由気ままに過ごすちひろさんのゆるさ、周囲人物の個性豊かなキャラが持ち味ですが、印象強いちひろさんの名言こそ、注目すべきポイントです。それは人生を楽にしてくれる、生き方のヒントを教えてくれるような言葉。熱はこもっていないけれども、静かに胸を打たれ、「ちひろさん哲学」と言っても過言ではないのです。

あっさりと読める日常系漫画が好きな方はもちろん、現代を生きるすべての方におすすめです。1話完結なので、ちょっとした時間に読める手頃な『ちひろさん』。疲れたとき、ふとした瞬間にページをめくってみてください。ちひろさんの言葉に耳を傾けるとリラックスできますよ。

 

ちひろさんは一体どんな人物?【登場人物紹介①】

漫画のタイトルにもなっている主人公・ちひろさんは一体どのような人物なのでしょうか?

弁当屋「のこのこ弁当」で働いているちひろさん。彼女が店番をするときには、いつもたくさんのお客さんがやって来ます。元人気ナンバーワンの風俗嬢だったこともあり、会話上手。お客さんのなかには悩みを聞いてもらうために店に出向く人も。自由気ままで幸せそうなちひろさんに憧れている人も大勢います。

しかし、そんなちひろさんもほんの少し心の闇を見せます。幼少期に親との楽しい思い出もなく、よく1人で過ごしていました。働き始めてからも、仕事に疲れて鬱になった経験がありました。

複雑な過去があるからこそ、ちひろさんは自分にとっての幸せを見つけたのかもしれません。ぜひ漫画を読んで、ちひろさんの生き方を学んでみてください。

 

まるでちひろさんの家族!人気のキャラたちを紹介【登場人物紹介②】

ちひろさんの周りには悩みを抱える人がいっぱいです。そのなかでも特に人気の登場人物を紹介します。ちひろさんと出会うことで、少しずつ変わっていく姿に注目してみてくださいね。

オカジ

ちひろさんに出会ってから、1番見た目も中身も変わった女子高生。髪をバッサリと切ったり、自分の意見を堂々と話すようになります。マコトの運動会にお弁当をつくるなど、面倒見のよい一面も。

マコト

自転車をパンクさせようとしたり、ちひろさんに怪我させたりとかなりのひねくれ者の少年でした。しかし、ちひろさんと友達のように過ごして感化されます。ちなみに問題だったマコトの母親も、ちひろさんと仲良くなりました。

バジ姐

ニューハーフで、ちひろさんの親友のような存在です。ちひろさんが弱音を吐くぐらい、豊かな包容力の持ち主。ちひろさんの風俗嬢時代の店長が経営する、魚ショップで働いています。その店長に恋心を寄せているのですが……?

タエ

「のこのこ弁当」店長の妻。いつもやさしくて朗らかな性格で、ちひろさんにとっては母親のよう。以前は元気に働いていましたが、盲目になってしまいました。

店長

ちひろさんが昔務めていた風俗店の店長。ちひろさんは店長のことが大好きで、父親のような存在です。祭りで金魚すくいの出店をしたり、バジ姐が働く魚ショップを経営しています。

全員を順番に見てみると、まるで大家族のようですね。ちひろさんにとって兄弟や両親のようなキャラたちも、皆個性豊かです。他にもたくさん登場人物がいるので、ぜひ漫画でチェックしてみてください!

著者
安田 弘之
出版日

 

『ちひろさん』のあらすじ

簡単に『ちひろさん』のあらすじを紹介します。

海辺の町に佇む弁当屋「のこのこ弁当」に突然働かせてほしいと、1人の女性がやって来ました。本名は古澤綾ですが、別の名前・ちひろで呼んでほしいと頼みます。

実は、ちひろは源氏名で、元風俗嬢だったのです。経歴を隠そうともせず、持ち前の会話力を生かし、弁当屋で働きます。そして親近感が湧く振舞いや、彼女を知る人たち皆が羨むぐらいの適当さでみるみる人気者に。

『ちひろさん』1巻

 

ある日、ちひろさんは町で1人のおじいちゃんと出会います。「師匠」とあだ名を付けて仲良くなりますが、突如亡くなってしまうのです。その後、ちひろさんがとった衝撃的な行動とは……?

常識に囚われずに生きるちひろさんの日常生活と、この町に住む人々たちとの少し懐かしさを感じる人間関係を描いた漫画です。

 

おすすめ名言①:堂々と振る舞うちひろさんの挨拶【ネタバレ注意】

ここからは、本作からおすすめの名言を抜粋して紹介していきます。

「風俗嬢でした」というあいさつに人はうっかりその素顔を見せてしまうものだ
(1巻1話)

包み隠さず、元風俗嬢だと話すちひろさん。この言葉に対する反応を見ていることはもちろんですが、自分自身をさらけ出すことには勇気がいるはずです。「もし自分が風俗嬢だったら……」と考えると、その経歴を隠してしまう人もいるでしょう。

しかし、ちひろさんは堂々としていて、周りの目を気にしません。むしろ自分の素性を話して、相手がどのような表情を見せるか楽しんでいます。このように自分自身を解き放てば、少しは肩の力が抜けるのかもしれません。隠し事をせず、誰かと向き合いたいときに思い出してほしい名言です。

 

おすすめ名言②:友人の核心をつく!ちひろさんのアドバイス【ネタバレ注意】

「言い訳ときれいごとを全部引き算していくと最後に
着色されていない肌の感覚が残るでしょ
答えはもう出てるのよ
あとはそれを飲みこむ覚悟ができるかどうかだけ」
(1巻6話)

友達のオカジと釣りをしていたときに、ちひろさんが話した名言です。ちょうどそのとき、オカジは自分を束縛する家族のしがらみに悩んでいました。自由になりたいとずっと心の中で思っているのに、いつまでも行動に移せなかったのです。しかし、このちひろさんの言葉で、オカジは親に自分の本音を初めて話しました。

悩みに対する応えは、なんとなくわかっていることが多いもの。しかし、一歩踏み出すために「覚悟」を決めるのが難しいのです。背中を押してほしいときや思いきって何かしたいとき、ぜひこの言葉を思い出してみてください。

 

おすすめ名言③:ちひろさんが楽観主義なワケ【ネタバレ注意】

「お酒に酔えなくても恋に酔えなくてもシラフで楽しいことしてりゃいいじゃん?」
(4巻25話)

ちひろさんは親友のような存在・バジ姐とジンギスカンを食べに行きました。そのときバジ姐から、「恋しないの?」と聞かれます。恋は無理にしなくてもいいと思い、このように答えるちひろさん。また、「頑張るつもりもない」と言います。できないことがあっても、何かを楽しんでいればいいのだと考えていました。

まさに「人生楽しんだもん勝ち」。このちひろさんの名言は、憂鬱な日々が続いてポジティブに考える余裕もないときにおすすめです。小さなことでも、楽しみを見つけたらきっといい人生になるはずだろうと思うでしょう。

著者
安田弘之
出版日

 

おすすめ名言④:弱音を吐いてもいいと思えるちひろさんのひと言【ネタバレ注意】

「愚痴も弱音もそれの全てが悪者じゃないよ
言う人次第で汚くもなるしきれいにもなるの」
(9巻57話)

居酒屋にいるとき、ちひろさんは偶然オカジの学校の先生と会いました。1人で誰とも話さず、イヤホンをしてゲームを楽しんでいた先生。いつも周囲の人や家族にすら気を遣って疲れていても、愚痴をこぼすことを恐れていたと話しました。そのときにちひろさんがこのように答えたのです。

現実の世界でもずっと笑顔でいる人ほど、突然壊れてしまうことが多いです。本音を言えずに抱え込んだり、ずっと強がってしまう方は、ぜひこの名言を思い出してみてください。たまには弱音を吐いてみたり、誰かに相談してみてもよいのではないでしょうか?

 

『ちひろさん』の最終回をネタバレ

最終回では、「のこのこ弁当」にはちひろさんの姿が見られません。代わりに新人のゆりが働いていますが、まだまだ慣れるには時間がかかりそうです。

また、オカジはちひろさんがよく訪れていた海辺で深呼吸していました。問題児だったマコトも、野球に夢中になっています。ちひろさんと出会った人々は、それぞれ少しずつ前に進んでいます。

一方、バジ姐ですら行方がわからないちひろさんは、一体どこで何をしているのでしょうか?実は以前、タエが一緒に住まないかとちひろさんを誘っていました。しかし、彼女はその誘いを断り、そのまま姿を消したままだったのです。

突然消え去るのも、ちひろさんの自由な性格からの行動なのでしょうか。彼女らしい結末で締めくくられる最終回は目が離せません。

著者
安田弘之
出版日

 

『ちひろさん』には前作もあり!?ちひろさんをより知るためにおすすめの『ちひろ』

「こんな人がいてくれたら」と願う作者・安田弘之の思いが込められた『ちひろさん』。

2013年から連載が始まったこの漫画は、実は前作『ちひろ』をもとに描かれていました。『ちひろ』では、風俗嬢だった頃のちひろさんが主人公。夜の街でも断トツ人気を誇るちひろさんですが、感情の起伏が激しく悩む姿をよく見せます。たくさんの人の悩みを解決する『ちひろさん』での姉貴的存在とはまったく違った印象です。ところが共通する部分もあるのです。

注目してほしいのは「ちひろさん」というキャラクター。『ちひろ』でも、ちひろさんの名言がたくさん登場します。仕事への不満や人生への疑問を率直に語る現役風俗嬢のちひろさん。その心情やセリフが現実味を帯びていて共感できるのです。

すでに前作の『ちひろ』から、架空のキャラクターでも親近感の湧く「ちひろさん」が出来上がっていました。そして『ちひろさん』と『ちひろ』のどちらでも、ちひろさんから飛び出すセリフの数々は共感を呼んでいます。

ちひろさんのことをもっと知りたい方、ちひろさんの過去の名言に触れてみたい方には『ちひろ』がおすすめですよ。

著者
安田弘之
出版日
著者
安田弘之
出版日

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作者・安田弘之について 『ショムニ』を描いた漫画家

長年愛され続ける『ちひろさん』を描いた作者・安田弘之。最後に彼の経歴や代表作を簡単に紹介します。

安田弘之は元々教師を目指していました。ところが、本当にこれでいいのかと悩んだ末に方向転換し、紙とペンがあれば仕事を始められる漫画家を志します。1991年に『月刊アフタヌーン』で漫画家デビューし、その後名作『ショムニ』を発表しました。『ショムニ』は落ちこぼれOLたちを面白く描いたコメディです。1998年にドラマ化もされ、大ヒットしました。

『ちひろさん』や『ショムニ』の他にも、代表作として『紺野さんと遊ぼう』『寿司ガール』などの作品があります。どれも安田弘之のラフでゆるい描写が魅力的。特に『紺野さんと遊ぼう』では、女子高生の紺野さんが送る毎日をコミカルに描かれています。ギャグ漫画が好きな方は、ぜひご覧ください。

著者
弘之, 安田
出版日

 

まとめ

漫画の中に登場するちひろさんの何気ないひと言は、一度読んでほしいものばかり。ページをめくっていくと、この記事で紹介した以外にもたくさんの名言が登場します。

ぜひ、『ちひろさん』を手に取ってご覧ください。1話完結の物語なので、あまり漫画を読む時間がないという方も気軽に楽しめますよ。