漫画『ミステリと言う勿れ』新感覚の面白さをネタバレ!主人公の癖になるキャラ【月9ドラマ化】

更新:2021.12.8

今まで読んできたミステリーと、何だかひと味違う。そんな気持ちを感じさせる漫画『ミステリと言う勿れ』。ドラマ化されても、きっと盛り上がることでしょう! そんな魅力たっぷりの『ミステリと言う勿れ』の見どころを、ネタバレありでご紹介しちゃいます。ふと気づいたら新感覚の面白さに、虜になっているかも⁉

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漫画『ミステリと言う勿れ』がドラマ化決定!面白さに迫る【あらすじ】

新しいタイプのミステリー漫画として、多くの読者に親しまれている漫画『ミステリと言う勿れ』。

「ダ・ヴィンチ」2018年8月号で「今月のプラチナ賞」を受賞、2019年には「マンガ大賞2019」と「このマンガがすごい!2019オンナ編」で第2位を獲得。一躍話題作となり、人気を博しました。

従来ミステリーによくある主要人物が事件現場に駆けつけ、事件を解決に導いていく作品とは一線を画す本作。主人公の久能整(くのうととのう)が行く先々で偶然事件に巻きこまれますが、人から聞いた話や人物の監察などから優れた洞察力で事件を解決していくタイプの作品です。

1巻の巻末にあるあとがき漫画で本作のことを、閉鎖空間で主人公がしゃべりまくる話だと語る作者・田村由美。この作品には主人公がひたすら語る言葉たちの中に、心を捉える魅力があふれています。

ミステリと言う勿れ』1巻
著者
田村由美
出版日
2018-01-10

『ミステリと言う勿れ』菅田将暉主演で実写ドラマ化決定!

フジテレビ系月9ドラマとして、2022年1月から放送される予定であることが分かりました。

主人公・久能整を演じるのは、あの国民的人気俳優である菅田将暉。フジテレビの連続ドラマでは初主演である上に、月9も初主演となります。

役作りのため、地毛をもじゃもじゃ頭にしていた彼に、原作ファンの方から「整くんでは?」とSNSを通じて騒がれていたそうですね。

その特徴的な天然パーマにした菅田将暉の、メインビジュアルが映画ナタリーの記事でも公開されています。

撮影現場にお邪魔した原作者・田村由美は、現実に整がいたらこんな感じなのかと驚き、もう整にしか見えなかったとコメントしました。

チーフ監督は、『信長協奏曲』や『LIAR GAME(ライアーゲーム)』シリーズなどで演出を務めてきた松山博昭が担当。

さらに松山とは、脚本家としてタッグを組むのは今回で5度目という相沢友子が挑みます。『トレース~科捜研の男~』や、最近では『さんかく窓の外側は夜』の映画の脚本も務めてきました。

最後に、久能整役の菅田将暉からコメントが届いています。

「整は難役で、彼の髪型のように僕の脳みそが爆発する毎日でしたが、どうか少しでも皆さまの心が温かくなりますように。彼の少し長いおしゃべりに耳を傾けてもらえますように」と語った彼は、紳士に役と向き合ってきた姿を見せました。

その他詳細については、ミステリと言う勿れ公式ホームページにて更新されていくようです。

また、田村由美の記念イラストも掲載されているので、ぜひ気になった方はご覧ください。

【登場人物紹介1】優れた洞察力の持ち主!天然パーマの主人公・久能整(くのうととのう)

ひたすらしゃべりまくる主人公・久能整とは、一体どんな人物なのでしょうか?ここでは主人公・整の魅力に迫りたいと思います。

整はもこもこの天然パーマの持ち主で、友人や彼女がおらず1人の時間を楽しめるタイプ。カレーを作って食べるのが楽しみのひとつ。

優れた記憶力を持ち、抜群の洞察力で様々な事件を解決へと導いていきます。常に様々な物事に対して疑問を持ち、考えをめぐらせる整。整が日ごろ疑問に思っている物事に対して語ることで、人々の心を突き動かしていきます。

マイペースで人をイライラさせることもありますが、逆に人のペースにのまれてしまうこともあります。

少し理屈っぽくて変わったところがありますが、天然っぽい部分もあり愛嬌のある魅力的な主人公です。

『ミステリと言う勿れ』1巻

 

【登場人物紹介2】整が気にかける存在・犬堂我路(いぬどうがろ)

極力人と関わらないで生きてきた整が、気にかける人物。それが犬堂我路です。

ミステリと言う勿れ』1巻

 

作中で整が巻き込まれるバスジャック事件をきっかけに、整と出会う我路。事件を通じて整が、もっと話してみたいと思った珍しい人物の1人です。整が持ち合わせている能力を認めており、一種の信頼を寄せています。

漫画『ミステリと言う勿れ』に登場する人物の中で整に並ぶレベルの洞察力の持ち主である我路は、冷静沈着で屈折した部分があります。姉が残していった謎を追うべく、作中で度々登場。時には、整を新たな事件に巻き込むきっかけを作ってしまうことも。

整とは対象的でありながら、心のどこかで繋がっているように感じさせるキャラクターです。

 

【登場人物紹介3】整をキャラ変させる存在?!ライカ

今まで女性と深く関わることのなかった整が、交流を深めていく女性・ライカが単行本の4巻から登場。

整が土手を転げ落ちて病院に検査入院した際に、病院内にあった張り紙の奇妙な謎かけをきっかけに2人は出会います。午前と午後の3時に待ち合わせを仕掛けたり、病院に入院中だったりと何かと謎が多いライカ。時には整を事件の場所へ誘導したり、一緒に事件の謎に迫ったりもします。

ミステリと言う勿れ』5巻

 

ライカはマルクス・アウレーリウスの『自省録』を丸暗記しており、作中で度々『自省録』が暗号のキーアイテムとして登場します。

クリスマスプレゼントの交換をしたり、一緒に初詣に行くなど整にはじめての経験を多くもたらす重要な人物。どこか新鮮でぎこちない2人のやりとりは、微笑ましく映るかもしれません。


本作はミステリー漫画にジャンル分けできますが、他にも名作とされているものや設定が斬新なものなど様々なミステリー漫画があります。もっと知りたい!という方は、こちらの記事もおすすめです。

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ここからは作中で展開される事件をいくつかピックアップし、ネタバレありでストーリーのあらすじをご紹介していきます。

【 『ミステリと言う勿れ』全巻ストーリーネタバレ】1巻:寒河江健殺人事件

『ミステリと言う勿れ』で最初に発生する事件、それが寒河江健殺人事件です。

自宅でカレーを作っていた久能整のところへ、警察が訪ねてきました。整は夕べの10時頃どこにいたのか尋ねられ、話を聞きたいので署まで来てほしいと言われます。

近所の公園で同じ大学に通う寒河江(さがえ)健が殺害される事件が発生、犯人として疑われた整は警察かたび重なる尋問を受けることに。目撃者がいるという絶体絶命の状況のなか、警察が発する言葉ひとつひとつに疑問や持論を投げかけ警察を驚かせます

幾日にも渡って、変わる変わる整を尋問する警察署員たち。警察署員たちの何気ない世間話にも耳を傾け、自分なりの解釈で持論を展開する整に警察署員たちは少しずつ心を動かされていきます。

日常抱える悩みに対して気づきのきっかけをもらい、新たな気持ちを持ち始める警察署員たち。やがて整は自分の記憶と尋問中のやり取りから、事件の真相に辿りつきます。

「自分が犯人として疑われている」という状況から、いかにして覆していくのかが見所。他の漫画にはなかなかないキャラクター性を持つ主人公の言葉が印象的な最初のエピソードとなっています。

ミステリと言う勿れ』1巻

 

【 『ミステリと言う勿れ』全巻ストーリーネタバレ】1~2巻:バスジャック事件

寒河江健殺人事件解決後、次に発生するのは偶然乗り合わせたバスで発生するバスジャック事件です。

カレーを煮込もうとした瞬間、整の家に前話で仲良くなった警察の池本がプライベートな悩み相談をしに訪ねてきます。

池本と話しているうちに自宅を出るのが遅くなってしまった整は、楽しみにしていた印象派展に向かうバスが出発寸前だったため駆け込み乗車します。

整がうたた寝から目覚めると、いつもと道が違うと乗客がざわつきはじめていました。乗車中のバスがバスジャックされ、緊迫の状況の中犯人からいくつかの質問を投げ掛けられます。

バスジャック犯にも、いつも通りのペースで疑問を投げ掛け持論を展開する整がやはり見所でしょうか。車内に共犯が登場し、バスはとある屋敷へと辿りつきます。徐々に明かされていく、乗客たちの過去。そしてとある別の事件に関する謎が、待ち受けています。

ミステリと言う勿れ』1巻

 

著者
田村 由美
出版日

 

【 『ミステリと言う勿れ』全巻ストーリーネタバレ】2巻~4巻:狩集家遺産相続問題

バスジャック事件に巻き込まれたおかげで印象派展に行くことができなかった整は、事件で知り合った犬堂我路より広島で印象派展が開催されると聞き広島に向かいます。

印象派展を満喫後、広島観光をしていると面倒な揉め事に巻き込まれそうになる整。助けを求めてきた少女・狩集汐路(かりあつまりしおじ)の自作自演だと見抜きますが、汐路から我路の代役を頼まれてしまいます。

汐路と向かった狩集家で遺産相続問題に巻き込まれ、一緒に遺産を相続するための謎解きをすることに。謎が隠された場所である蔵から、浮かびあがるいくつもの疑問。些細な痕跡からいろいろなことに気づきはじめ、整は狩集家の人々とともに真相を解明していきます。

次々と浮上する謎から過去に起きた汐路の父たちの交通事故や事件が、真相へと繋がっていくことに……。何層にも重なる事情が3巻に渡って展開される、見所満載の長編ミステリーです

ミステリと言う勿れ』2巻

 

著者
田村 由美
出版日
2018-10-10
著者
田村由美
出版日
2019-02-08

 

【 『ミステリと言う勿れ』全巻ストーリーネタバレ】5巻:天使の連続放火事件

次に紹介するのは5巻に登場する、天使の連続放火事件です。

病院へ検査入院した際に知り合った謎の少女・ライカから、暗号を使って病院に呼ばれた整。待ち合わせ時間までの間、入院費用の支払いを済ませ食堂に寄った整は難癖をつけてくる青年と出会います。整はここでも独自の持論を展開し、青年をさらに怒らせてしまいます。

指定された時間に待ち合わせ場所へ向かうと、そこにはライカによる新たな暗号が。暗号を解読して向かった先は、放火事件の現場でした。

「炎の天使」が子どもを虐待する親を焼き殺しにくる、と思われる事件が多数発生。事件の関係者と関わっていくことになる整は、どのように事件を解決に導いていくのでしょうか。1話にて彼自身が虐待されていたことを明かしていた彼の、自身の経験から犯人に諭す言葉も心に響きます。ぜひ、解決まで見届けてください。

ミステリと言う勿れ』5巻

 

著者
田村 由美
出版日

 

【 『ミステリと言う勿れ』全巻ストーリーネタバレ】6巻:元旦の焼肉店事件

斬新なエピソードがてんこ盛りの事件、それが元旦の焼肉店事件です。

テレビの謳い文句に惹かれ購入したストレートアイロンで、サラツヤヘアーに挑戦する整。しかしすぐに元の髪型に戻ってしまいます。自宅を出発しライカと初詣に行った整は、これはデートなのかもと考えはじめます。生まれて初めての初詣を済ませ、帰りに焼肉を食べることにした2人。

焼肉も初めての整とライカは勝手が分からない中、たどたどしくも焼肉を堪能します。焼肉店の娘の様子がおかしいと気づいた2人は、娘が勧めるメニューから隠されたメッセージを紐解き事件を解決へと導きます。

メニューに隠されたメッセージの謎は、今までにないパターンで斬新に感じる事件のひとつです

ミステリと言う勿れ』6巻

 

著者
田村 由美
出版日

 

【 『ミステリと言う勿れ』全巻ストーリーネタバレ】6巻:横浜連続殺人事件

元旦の焼肉店事件が描かれたエピソード9「デートならぬ遠出」の次に登場するのが、エピソード2.5「横浜連続殺人事件」

なぜこの事件は、エピソード2.5なのか。それはエピソード2と3の間に起きた事件だから。この事件はエピソード2で起こるバスジャック事件の、後日譚にあたります。この事件には主人公の整が登場せず、犬堂我路メインの話となります。

横浜で通り魔の犯行と思われる連続殺人が発生。横浜港中央署を中心に捜査を進める中、22年前に起きた連続婦女暴行殺人事件と結びつく凶器が発見されます。警察が捜査を進める中、我路は姉が残していった謎を解明しようとしていました。

やがて我路が追い求める姉の足取りと、横浜連続殺人事件が交錯していき……。この事件は過去に『ミステリと言う勿れ』の中で描かれた、別の事件へと繋がっていくことになります。

ミステリと言う勿れ』6巻

 

【 『ミステリと言う勿れ』全巻ストーリーネタバレ】7巻:アイビーハウスの謎解きミステリー

整の過去が垣間見えるのが、7巻のアイビーハウスの謎解きミステリーです。

5年前に亡くなった美吉喜和(みよしきわ)の墓参りに訪れた整は、喜和の恋人で整の大学の恩師・天達からバイトを頼まれます。友人たちと謎解きのイベントをおこなうので、手伝いの人手が欲しいというのです。

天達に連れられ辿りついた場所は、アイビーハウスと呼ばれる大きな別荘でした。アイビーハウスに集ったのは天達と整のほか、天達の同級生2人とアルバイトがもう1人。

一方、世間ではストーカー事件が増加。アイビーハウスで謎解きミステリーが展開されていくなか、整は別荘に隠された謎に気がつきます。喜和の死に隠された真相とストーカー事件の真実へつながり、最後には驚愕の事実が待っていて……。

このストーリーでは幼少期の整と喜和のエピソードが登場。今まで作中で語られなかった整の過去に触れることができます。

ミステリと言う勿れ』7巻

 

著者
田村 由美
出版日

 

漫画『ミステリと言う勿れ』の見どころポイント

もこもこヘアーの久能整が、数々の事件に不本意ながら巻き込まれていく漫画『ミステリと言う勿れ』。ここでは本作はどういったところが見どころなのかポイントを踏まえながら、紹介していきたいと思います。

 

ポイント1.久能整の持論

本作を読む上でなんといっても抑えておきたいのが、整がくり広げる数々の持論です。一見、自身の理屈をこねているようにも見えるのですが、整が日々生活していくなかで感じる些細な疑問や疑問について考えた答えはどれも斬新で新鮮なものばかり。

整が投げ掛ける思いに心揺さぶられる登場人物たちと一緒に、読んでいる読者も気がつけば心を揺さぶられているかも⁉

ポイント2.久能整のキャラクター性

作中で整は関わる人物たちに、面倒くさいとかうざいと言われることが多々あります。いちいち突っかかってくるような部分があるので、そう思われがちなのですがその面倒くささが彼の魅力でもあります。

最初は他人を寄せ付けず他人との間に壁を作っている部分がありますが、我路やライカとの出会いを通して徐々に変わっていく整。そんな自分に戸惑いながらも天然な一面を魅せてくれる整は、クセになる愛らしさを感じさせてくれるキャラクターなのです。

 

人気漫画家・田村由美が漫画『ミステリと言う勿れ』の作者!

新感覚のミステリー作品を生み出した、漫画『ミステリと言う勿れ』の作者とはどんな人物なのでしょうか?

作者・田村由美は、小学館漫画賞を2度受賞している人気漫画家。代表作は小学館漫画賞を受賞し文明が滅びた後の日本を描いた『BASARA』、小学館漫画賞少女向け部門を受賞し人類滅亡の危機に発足するプロジェクトを描いた『7SEEDS』

7SEEDS』1巻

 

今後起こりうるかもしれない近未来を描いた作品が多く、過酷な運命に立ち向かっていく登場人物たちから混沌とした世の中を生き抜く力強さを感じます。登場人物の目に映る、人間たちの人物像は美しいものばかりではありません。人間の心理が巧みにリアルに描かれた作品たちは、新たな気づきに繋がることも。

謎解きやミステリーを題材にした作品も多くあり過去のミステリー作品に触れてみると、『ミステリと言う勿れ』と通じる世界観を発見するかもしれません。

著者
田村 由美
出版日
2002-03-26

 

まとめ

風貌もキャラクター性も、新しいタイプの主人公。気がつけばその世界観に、なんだか惹きつけられる。『ミステリと言う勿れ』は、そんな作品です。久能整がひたすら語る言葉たちの中には、見逃したくない真実が隠されています。事件の真相はすっきりしない結末だとしても、不思議とすっきりさを感じさせるミステリーに触れてみるのはいかがでしょう。

気になった方は『ミステリと言う勿れ』の試し読みもできる、「月刊flowers」公式サイトもご覧ください。

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