今回がわたしにとって、このホンシェルジュでの連載が最後になります。最終回は、“猫の本”を通して、生きて死ぬこと―自分の生涯を考えました。紹介する本はどれも文章が平易で読みやすく、それでいて子供から大人まで楽しめるものばかりです。絵を見て「かわいい!」というものから、哲学的で考えさせられるものまで、どうぞご家族で、友達同士で、恋人で、読んで意見を交わしてみてください。そして一人でも、じっくり考えてみて下さい。 この本たちが、あなたの頭の中にふっと浮かぶ、そんな一冊になりますように。
リエちゃんに飼われている子猫のルドルフは、ひょんなことからトラックの荷台に乗って、遠い遠い町へと来てしまい、迷子になってしまいます。それを助けてくれたのは、大きな体の野良猫。街の猫たちから恐れられている彼も、人間の間で様々な名前で呼ばれ可愛がられて、野良として生活をうまく送っていたのでした。
- 著者
- 斉藤 洋
- 出版日
- 1987-05-20
タビーは冬のある夜中、プレゼント入りの大きな袋を持ってきた“おじいさん”(なんと、サンタクロースなのです!)を見つけます。狭いところに潜り込むのが大好きなタビー。思わずおじいさんの袋の中に潜り込んで、そのまますやすや眠ってしまいます。おうちに帰ったおじいさんの奥さんが、袋を開けるとそこにはタビーが…!
- 著者
- C.ロジャー メイダー
- 出版日
- 2016-10-13
もう、表紙からして思わず「かわいい!」と声をあげてしまいそうなこの本。ご覧の通りシンプルそのものですが、“深~いニャにか”を教えてくれます。ねこのにゃんたは、いつも“ぼく”の生活のどこかに隠れています。あるときはどーにゃっつ、にゃどかり、ばにゃにゃ…だけどぼくは気付いてしまった。にゃんたが、こんなところにいるなんて…。キュートな絵柄は、子どもはもちろん、大人の女性も巻き込むゆるかわ系!ついクスっと笑ってしまうシュールさは、大人の男性にもオススメです。子供から大人まで、一緒に「ここににゃんたがいるね」と、お話しながら読める楽しさ。だけど深い。すごーく深い。だけど絵柄のとおりさっぱりしたエンドは、なんだかまたループしたくなる中毒性に満ちています!これは一読の価値あり。知ってたら、「なにそれ、かわいい!」と話題にもなりそうな一冊です。
- 著者
- 鈴木 康広
- 出版日
- 2016-10-07
いわずもがな、世界中で有名なこの絵本。きっとみなさんも、読んだことはなくてもタイトルだけは聞いたことがあるというくらい、スタンダードなのではないでしょうか。
- 著者
- 佐野 洋子
- 出版日
- 1977-10-19
みなさん、最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
毎月みなさんの感想をSNSなどのシェア先で見られるのが、わたしもとっても楽しみでした!活動を終了するわたしですが、来年にはラストアルバムのリリースを控えています。きっとまたどこかで会えるよ。じゃあ、またね。
本とアイドル
アイドルが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、詩集に写真集に絵本。幅広い本と出会えます。インタビューも。