『呪術廻戦』「存在しない記憶」を考察!術式ではなく「祖父の呪い」だった!?

更新:2021.12.8

今回の記事では、『呪術廻戦』最大の謎の一つである「存在しない記憶」について、新しい角度から考察していきたいと思います! この謎については、かなり色々な考察がすでにされてると思うのですが、おそらくこの考察は他に同じような考察をされている方はいらっしゃらなかったので、根拠とともに僕独自の説を徹底考察していこうと思います!

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「存在しない記憶」は、宿儺の術式でも虎杖の術式でもなかった!?

はいどーも、『呪術廻戦』考察YouTuber・ポチです。

今回は、『呪術廻戦』最大の謎の一つである、虎杖の「存在しない記憶」について考察していきます!

実はこの謎は、すでに大きく2つの考察がなされています。

それが、「宿儺の術式説」「虎杖の術式説」です。

しかし僕は、そのどちらでもないんじゃないかなと考えています。というのも、その2つの考察には大きな問題点があるんですよ。

まず、「宿儺の術式説」について考えてみます。

宿儺の術式は、「切断」だと予想されてきました。その場合、宿儺は反転術式を使えるので、「切断」を反転させた「接続」に近い能力で記憶を新たに接続させることで「存在しない記憶」を植え付けることができたと考えられます。

しかし、最近になって、どうやら宿儺の術式「切断」ではなく「調理」である可能性が高くなり、この宿儺の術式説に大きな問題点が発生しました。

宿儺の術式が「調理」となることでどんな問題点が出てくるのかというと、「調理」という能力が、「存在しない記憶」にまったく結びつかないんですね。

ちなみに僕は、宿儺の術式は「切断」でも「調理」でもないと考えています!

宿儺の術式についての考察を知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

((記事リンク))

 

また、脹相戦で「存在しない記憶」が登場した際には、宿儺がはてなマークを出している描写があります。

これに関しては、自分の術式を虎杖が無意識に使ったから、という可能性もあるのですが、どうしても少し違和感がある気がします。

 

次に、「虎杖の術式説」について検証していきましょう。

これに関しては、漫画第12話で、五条先生が「虎杖には術式が刻まれていない」というニュアンスの話をしています。

「いや 悠仁は術式使えないよ

 簡単な式神とか結界術は別として 

 基本的に術式は生まれながら体に刻まれてるものだ」

(『呪術廻戦』第2巻・第12話より引用)

こんな会話がありながら、実は虎杖には固有の術式が刻まれてました、ということになると、なんでもありになってしまいますよね。

それに、五条先生も普通に見逃しをしていたということになっちゃいます。そうなってしまうと、この会話自体不要な気もします。

そういった問題点から、個人的には「宿儺の術式説」「虎杖の術式説」は間違っているのではないかと考えています。

では一体、「存在しない記憶」ってのはなんなんだ?となるのですが、一つだけ今出ている情報で思い当たるものがあります。

それこそが、「祖父の呪い」です。

 

「存在しない記憶」は「祖父の呪い」だった!?

僕が「祖父の呪い説」を考えたのは、脹相に敗北したシーンを読み返した時です。

「宿儺の術式説」にせよ「虎杖の術式説」にせよ、術式説は自発的に発動したとするものだったのですが、そもそも「存在しない記憶」は、どうみても無意識に発動している現象なんですよね。

その無意識という点を考えた時に、1番しっくりくるのは他人が虎杖に影響を与えている場合です。

第1話で虎杖の祖父は亡くなる直前に、虎杖に対してこのような言葉をかけています。

「オマエは大勢に囲まれて死ね」

(『呪術廻戦』第1巻・第1話より引用)

おそらくこの時の祖父は死期を悟っているので、かなりの思いを込めて言っていますよね。もっというなら、この言葉をかけた次の瞬間、祖父は他界しています。もしこの言葉が最後の力を振り絞って放った言葉であれば、祖父が一般人であれ、虎杖に呪いが宿ることは十分に考えられます。

また、「存在しない記憶」が発動した際の状況も、「大勢に囲まれて死ね」を連想させるものになっています。

というのも、「存在しない記憶」が発動した東堂戦と脹相戦の時に共通しているのは、

  • 虎杖が大量に血を流してピンチに陥っていること
  • タイマン(1VS1)の勝負であるということ

です。

脹相については言うまでもなく、東堂も京都校には虎杖の殺害が命令されていましたし、その命令を無視していた東堂も虎杖を殺す勢いで戦いに臨んでいました。

これが、「大勢に囲まれて死ね」の何を連想させるのかというと、このままいくと1人で死んでしまうという状況なんです。

「大勢に囲まれて死ね」の反対は、「1人で死んでしまう」ことですよね。

また、そうであれば少年院での戦い時も同じ条件だったという問題点もあるんですけど、少年院の時は呪霊でしたよね。

おそらく、祖父のいう大勢というのは人間を対象にしていると思うので、肉体のある東堂と脹相は、人間だと判断されて呪いが発動したのではないでしょうか。

そう考えると、初戦闘や真人戦にも発動しなかったのが納得できますよね。

さらに、「存在しない記憶」の内容に関して考察していきます。

その内容は、明らかに虎杖に対してポジティブなイメージを持たせるものですよね。これも虎杖の殺害を阻止、かつ、虎杖の死を見届けるよう親しい間柄に引き込むにはぴったりの内容ばかりですよね。

このことからも、祖父の「大勢に囲まれて死ね」という言葉が一貫して筋が通っていると考えられます。

未だ謎が多い「存在しない記憶」。その正体が明かされる時を楽しみに待ちましょう!

 

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今回の考察で、より『呪術廻戦』の奥深い世界の魅力が伝われば幸いです!

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呪術廻戦】虎杖も宿儺も「存在しない記憶」とは関係ない…!?

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