完全自立型呪骸・パンダの正体と、夜蛾が残した最期の「呪い」とは……? 漫画『呪術廻戦』第147話にて明らかになった、完全自立型呪骸・パンダの正体。 また、それにともなって語られた、パンダの製作者・夜蛾正道にまつわるショッキングな真実…… 今回の記事では、パンダと夜蛾の呪いの正体を考察し、今後の死滅回游編の展開を徹底予想していきます!
はいどうも、『呪術廻戦』考察系YouTuber・ポチです!
今回の記事では、パンダと夜蛾の呪いの正体を考察し、今後の死滅回游編の展開を徹底予想していきます!
渋谷事変後、死刑を言い渡されて行方をくらませていた東京都立呪術高等専門学校学長・夜蛾正道。
現在は死刑宣告を受けての逃亡中なのですが、実は以前にもパンダを創り出した際に投獄され、楽巌寺に尋問されたことがあるようです。
楽巌寺「アレは何だ」
(『呪術廻戦』第147話より引用)
パンダの製造方法について、楽巌寺から尋問を受けていた夜蛾。
パンダは「突然変異呪骸」と呼ばれ、あくまでたまたま誕生したという話なのですが……それが本当に偶然だったのかを上層部に疑われ、夜蛾学長は捕まっていたみたいです。
普通の呪骸ならば、与えられた呪力が尽きれば動かなくなるみたいなのですが、パンダのような突然変異呪骸の場合は、自力で呪力を生産し、ずっと自立して動き続けます。
もし、突然変異呪骸の作り方を知っているのであれば、夜蛾学長はパンダのような呪骸の軍団を自由に操れてしまうということになってしまい、かなり危険な存在となります。
ということで、完全自立型呪骸が本当にたまたまできた物なのかを尋問されていたみたいです。
そこでは、あくまで作り方は知らないと答える夜蛾学長。果たして、その真相は一体どちらなのでしょうか?
漫画『呪術廻戦』第147話。夜蛾学長の回想にて、森のような場所で非常に可愛らしい見た目の呪骸が夜蛾学長に話しかけてきます。
その呪骸・タケルはどうやら夜蛾学長を励まそうとしているみたいなのですが、その口調からして子供のように思われました。
ここまで作中では、パンダ以外に喋る呪骸は登場していなかったので、このタケルも突然変異呪骸なのかもしれません。
タケルに向かって、長い出張に行くと説明をする夜蛾学長。もしかしたら夜蛾学長は、自分に大きな危機が迫っていることを理解していた可能性があります。
ちなみに、このタケルと話すシーンや大木の幹にあった扉は、ディズニー映画『プーと大人になった僕』のパロディになっているみたいです。
死刑宣告を出されている夜蛾学長を誘き出すために拘束されていたパンダ。しかしそこに日下部が現れ、パンダの拘束を解きます。そこで日下部は、パンダに対して意味深な発言をしました。
「あの人には恩があるんだよ」
(『呪術廻戦』第147話より引用)
日下部には妹がいるのですが、彼女は息子を亡くしてしまい鬱病のような状態になってしまっていました。
しかし、そこで夜蛾学長が彼女の息子の魂の情報を複製し、呪骸「タケル」を作ります。そのことで、一瞬でも妹に元気が戻ったため、日下部は夜蛾に恩を感じている様子でした。
面倒くさいことには首を突っ込みたくないと言いながらも、妹を救ってくれた恩人のために、パンダを解放するという手助けをしてくれた日下部。そこに彼の優しさが見て取れます。
夜蛾学長は、日下部に完全自立型の呪骸の存在は公にできないと話していたのですが、そうなると、公になっている特例はパンダだけみたいですよね。
もしかしたらパンダは、夜蛾学長にとって何か特別な思い入れのある呪骸だということもあるかもしれません。
渋谷事変後、パンダに会いに行こうとする夜蛾学長の前に立ちはだかった謎の男。どうやらこの男も、楽巌寺学長と同じく上層部側の人間だと思われます。
あくまで拳で抵抗しようとする夜蛾学長に対して、男は衝撃的な発言をします。
「こちらには歴戦の術師がついている」
(『呪術廻戦』第147話より引用)
勘がいい方は気づいたかもしれませんが、この「歴戦の術師」というのは羂索が1000年前からコツコツと契約してきた術師たちではないでしょうか……?
つまりこの発言をした上層部側の男は、羂索側の人間であるとも考えられます。
また、この男だけが羂索と通じているとは考えづらいので、下手したら上層部全体が羂索と繋がっている、すでに羂索に取り込まれているという可能性も十分に考えられます。
こうなってくると、「内通者は誰だ」とかいうどころの話ではなくなってきます。しかし、確かに上層部全体が内通しているのであれば、以前に庵歌姫が発言した「内通者が二人以上いる」というのにも納得ですよね。
「内通者は二人以上いる」という発言についての考察はこちらの記事で詳しく語りました。
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そして、謎の男との戦闘中に、突如として現れた楽巌寺に倒されてしまった夜蛾。
五条が封印されたことでこういったところにまで影響が及んでしまったとなると、五条は事態を甘く見過ぎていたのかもしれません。
戦いの末、二人きりになった夜蛾と楽巌寺。そこでついに、完全自立型呪骸の製造方法が、瀕死の夜蛾の口から明かされました。
「相性の良い三つの魂を宿した核を一つの呪骸に…お互いの魂を常に観測させるんですよ」
(『呪術廻戦』第147話より引用)
どうやら、パンダのような完全自立型呪骸を作成するには3つの魂が必要なようです。そうなると、パンダの中にも「相性の良い」3つの魂が入っていることになります。
夜蛾学長は、公式ファンブックにてバツイチ(離婚歴がある)ということが明らかになり、パンダを息子と呼んでいますよね。もしかしたら夜蛾には3人の息子がいて、パンダはその子たちの魂から誕生した呪骸だったのかもしれません。
そして、少し遅れて夜蛾学長の元に到着するも、手遅れだったということを理解したパンダ。呪骸でありながらも涙を流すパンダの姿に、胸を締め付けられてしまいました。
五条が封印されたことで、上層部が本格的に動き出していることが分かってきましたね。
夜蛾学長は、「自分の死は楽巌寺への呪いだ」と話していました。
「呪い…ですよ 楽巌寺学長 私からアナタへの呪いです」
(『呪術廻戦』第147話より引用)
七海の最後の言葉が虎杖を奮い立たせたように、今後、夜蛾学長の死が呪いとなって楽巌寺学長に何かしらの変化を与えるという可能性が出てきました。
ということは今後、死滅回游の佳境で、楽巌寺学長が内側から上層部に対抗するような展開が起こる可能性もあるのではないでしょうか?
死滅回游での戦いは、間違いなく虎杖たちにとって厳しいものになるかと思われます。そこで、一度は虎杖を殺そうとしていた楽巌寺学長が助けてくれたら、かなり胸アツですよね。
夜蛾学長が最期まで優しい人間であったことから、日下部や楽巌寺もぜひ、その意思を継いで戦ってほしいと願っています!
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