アートな秋の下準備【荒井沙織】

更新:2021.9.2

私生活では特筆するようなトピックの無いまま、2021年の夏も終わりかけている。 まだ夏日はあれど、もう見る間に秋めいてくるだろう。秋は過ごしやすいから好きだ。快適な気候は、様々な物事への気力を後押ししてくれる。特に、秋の空気には感覚を刺激される。茹だるような暑さの真夏と比べると、少し涼しくなった頃の優しい空気は、深呼吸して感じる匂いの種類も、脳内に巡るインスピレーションも、数段豊かに感じられる。アートの秋と言われる通り、そんな季節には感覚を存分に活かしたいものだ。今回は、秋を迎える下準備のつもりで書いていきます。

荒井沙織プロフィール画像
フリーアナウンサー、タレント
荒井沙織
広島県出身。2012年テレビ東京「釣りロマンを求めて」でデビュー。 釣り番組・旅番組・地域情報番組・経済番組でのリポーターやお天気キャスターの他、YouTuberや写真展出展など。 趣味は映画鑑賞、海外ドラマ鑑賞、読書、お散歩、カメラ。競馬を勉強中。
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何か作りたい願望

ふと、最近は食事以外に何も作っていないなと気づいた。YouTube動画の編集も長らくしていないし、ちょっとした工作的な何かも、しない日々だった。以前は定期的に、何かしらのロケ仕事で物を作る機会があったものだ。

例えば、軽井沢ではガラスを吹いて絵を描いた “風鈴作り”、宮城県の遠刈田では “こけしの絵付け”、新島ではコーガ石を原料にした “グラス作り”、淡路島では自ら香りを調合して形成し、お香を作ったりした。他にも、陶芸やステンドグラス、土器も作った。

著者
青幻舎編集部
出版日

遡ると、子ども時代には、蜜蝋を使って造形したものをブロンズ作品にしてもらうという工作をして遊んだりしていた。もっと幼い、保育園に通っていた頃、貼り絵でサンタクロースを描く授業の日は、お昼休みになっても止めないほど熱中した記憶がある。

仕事でものづくりをする時は、当然カメラで撮られながら、コメントを考えてリポートしつつの製作になる。しかも多くの場合は時間制限がある。私としては内心1時間くらい、せめて30分は黙って放っておいて欲しいものだが、そんな制限がある中でも、毎回何かを作る楽しさを味わっていた。

パステルカラーの紙粘土

いくつか前の記事で “積ん読” について書いたのだが、本の他にも、手を付けずにとってあるものがある。そのうちの一つが、パステルカラーの紙粘土セットだ。しばらく前に入手して以来、いつ開けようかと思いながら後回しになっていて、そろそろ開封してみたいと思っている。

偶々家にあった白い紙粘土を使って、小さないちごを作ってみたのがきっかけだった。直径2cmも無いほどの大きさだったと思う。何となくいちごっぽくしてみようと粘土を触っているうちにスイッチが入って、爪楊枝を使ったりしながら完成させた。これが、我ながらなかなかの出来だったのだ。それで、もっと色んな物を作ってみたいと思って、色付きの紙粘土が欲しいと母に話していたら、パステルカラーのものを見つけて買ってくれた。

まさか大人になってから親に紙粘土を買ってもらうとは思っていなかったが、かなりワクワクした。一度開けたらすぐ固まりそうだから、時間の余裕ができたら遊んでみるつもりだ。

著者
MiniatureRosy 宮崎由香里
出版日

“ものづくり” としての写真

写真は撮り歩くのも好きだが、編集もまた面白い。撮るのは宝探しのようで、編集はものづくりとしての楽しさがある。ひらめきや試行錯誤を経て、撮影時には想像もしなかった雰囲気に仕上がった時は、ものづくり特有の、心地良い達成感を感じる。

この4年のうちに私が最も熱中したのは、間違いなく写真作品の制作だ。常に未知との遭遇であり、自分を映す表現方法でもあり、きっとこの先も、生涯を通してのライフワークになるのだろう。5年前には想像もしていなかったことだ。

重ねる年齢に関わらず、カメラとの出会いと同じように、思いがけないきっかけで、これからも面白いものづくりと出会っていきたいと思っている。そういう機会は常に自分の周囲を漂っているから、あとは目を向けてふれてみるかどうかだ。

五感が夏の暑さから解放される季節、豊かな感覚を存分に活かして、ものづくりに励みたい。

2017年に体験した土器づくり。
形は自由にして良かったので、オリジナルに。
講師の方の反応をみたところ、土器としては少々斬新だったようだ。

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