いざモノを捨てて、すっきりしよう!断捨離をやってみよう!と思っても、なかなかイメージがつかない方は、どこから手をつけていいのか迷われることでしょう。今回は、イラストでわかりやすく断捨離を学ぶことのできる本を5冊紹介させていただきます。
断捨離とは、ヨガの哲学である断行・捨行・離行からなるものです。不要なものを断じて捨て、執着から離れることによって、お気に入りのものだけに囲まれるという、本物の幸福を得ようとする発想です。モノを捨てるという行為に抵抗のある方もおられるでしょうが、捨てることは断捨離のプロセスであり、目的ではありません。
長年持っているけれども、使わない物にはそれなりの理由があります。前の彼氏にもらったもの、思い出の品、お土産など、捨てるに捨てられないものばかりですよね。でもそれではどんどん物がたまっていってしまう……。それらを捨てる勇気を持つために、断捨離の本をまずは読んでみてはどうでしょうか。
『わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』の著者である、ゆるりまいは、断捨離ブログでブログランキング1位に輝く、断捨離の名人です。
- 著者
- ゆるりまい
- 出版日
- 2013-02-28
しかし、彼女の部屋は元々いわゆる「汚部屋」でした。そんな部屋の中で、捨てたい病を発症した彼女は、とにかくモノを捨てるようになります。そこには家族との葛藤もありました。
断捨離が好きな方は、部屋を汚されたくない一心でペットを飼っていないことが多いのですが、この方は猫を4匹も飼ってらっしゃいます。しかし、猫に関する言い訳は通用しない、と言い切っているあたりが、他の本とは異なる点でしょう。
また、巻末には彼女の家の写真が公開されていますので、断捨離を決行したい方は「私もこんな部屋にしたい!」と意欲を刺激されるのではないでしょうか。漫画のためわかりやすく、家族との衝突なども書きつつ、爆発的にモノを捨てたくなった経緯が書かれているので、すぐに読めてしまいます。
なかなかモノが捨てられない。けれども、「文字を読むのが苦手で断捨離本を読むのも面倒だ!」という方には特におすすめします。
イラストレーターの池田曉子は、布団が水平に敷くことができないほどの汚部屋の住人でした。ある時、彼氏となる男性が部屋に突然訪問することになってしまい、悲惨な部屋を見られてしまいます。そこから始まる片付けや掃除、断捨離をまとめたのが『片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術』です。
- 著者
- 池田 暁子
- 出版日
イラストレーターという職業柄、家で仕事をされており、書類の山に囲まれて生活してらっしゃいました。著者と同じように自宅兼事務所で生活している方は、とにかく書類が多くて困っているでしょう。
汚部屋チェックシートには、「部屋で3歩以上前に歩けない」や「布団を水平に敷けない」「CDのケースと中身が違う」など、部屋が汚い方の中でも、かなり重症の方向けの項目があります。筆者の汚部屋もイラストでわかりますが、足の踏み場がほぼありません。ですので、これらにチェックが入った重症の方にこそ、読んでほしい本です。
汚部屋レベルが相当高いので、積極的に片付けたいと思っている方よりも、「片付けも断捨離も面倒」と思うくらいの方に手にとっていただきたいと思います。
『断捨離アンになろう!モノを捨てれば福がくる』では、心理療法家である川畑のぶこの、断捨離をすることで得られる精神的なメリットを漫画でわかりやすく解説しています。そのため、読んでいる方も「どうして捨てられないのだろう」という疑問を持つようになれますし、その意味もわかりやすいです。
- 著者
- 鈴木 淳子
- 出版日
- 2010-12-11
大事モノを手放すと、自分はもう二度と同じ価値のあるものを手に入れられないと皆は思っているのではないか、と著者は言います。そんな言葉にどきっとしたなら、そのまま読み進めていけばきっと解決法にたどり着くでしょう。
また自分で稼いで欲しいものを買える!と自信を持ったり、自分自身に価値を見出すことができる点が、本書ならではの視点と言えます。
捨てることに恐怖心のある方や自分に自信のない方には、特に読んでいただきたい1冊です。
浪費家で片付けも大の苦手、そして27歳で離婚をしたおはぎのコミックエッセイ『断捨離パンダのミニマルライフ』は、半分がコミックになっていて、どんどん読めてしまう本です。イラスト可愛らしく、両開きになっている片方が漫画ですので、文字を読むのが苦手な人にもおすすめです。
- 著者
- おはぎ
- 出版日
- 2016-02-27
Part1の「ミニマリストになりたい!」からPart7の「ミニマリストになって変わったこと」までの全7編から構成されています。特に、真新しい点はPart4の「美容もミニマルに」でしょう。女性の方は、化粧品や美容に敏感な方も多いと思います。たくさん化粧品を持っている方、ついつい集めてしまうも、使わないことのある方には読んでいただきたいです。
ミニマリストになる人は、もともと片付けや掃除が得意な人というイメージがありますが、掃除なども最低限で済むので、一旦断捨離をしてしまえばあとはとても楽だということに気づかされます。ですので、我こそはズボラだ!というお掃除大嫌いな方にこそ読んでほしい1冊です。
こんまり先生こと近藤麻理恵の『イラストでときめく片づけの魔法』は、すでに片付けや断捨離に取り掛かっているものの、なかなか終わらないという方にもおすすめの本です。片付けに迷った際、事典のようにめくって読むことができます。
- 著者
- 近藤麻理恵
- 出版日
- 2014-12-22
すでに近藤麻理恵さんの本を読んだことがある方や、他の断捨離本などを読み進めているけれども片付けが進まないとお悩みの方に、手に取っていただきたい本です。108のメソッドが紹介されていますので、目次ごとに読むことで分かりやすくなっています。
また、イラストが入っているので、今までの本より視覚的に分かりやすくなっています。近藤麻理恵さんの片付け方を、よりわかりやすくした本ですので、わかりづらいと思った点も頭に入りやすくなるでしょう。具体的に片付けの方法は、様々なところからやるのではなく、一点集中して短期で片付けることが効率的とされています。
ファンの方にも、集大成の1つとして読んでいただきたいです。
いかがでしたか。断捨離本を読んでみたけれども、挫折したことのある方や、そもそも文字を読むことが苦手という方には、イラスト入りの本やコミックエッセイがおすすめです。どの本も可愛いイラストが入っているので、読んでいるだけでも楽しいと思います。一念発起して断捨離をしたい方はぜひ、読んでみてください。