ニューヨークタイムズは合計20,000人以上の他業種に渡る主にサラリーマンを対象に調査を行いました。その結果によると、幸せな仕事生活を送るためには4つの条件があることがわかりました。理論的には、全ての要素はどんな仕事や活動分野においても達成できる内容です。
90分毎に休憩をとることは、1日1回の休憩もしくは全く休憩しない時に比べ、集中力が30%上昇します。また、これは創造力を50%近く高め、健康度も46%高くなります。もっと分かりやすいのは、上司に休憩をとることを奨励されている従業員が会社に残る割合はほぼ100%だということです。
2015年のベイラー大学の調査により平均1日2回休憩をとることが、管理職にとっても従業員にとっても良いと分かりました。それらのデータによると、1番良い休憩の時間帯は午前中であり、また最も効果的な休憩の方法は仕事と全く関係のない何か楽しめることをすること。短く頻繁に休憩をとることは長い休憩より効率的であり、健康にも仕事の満足度にも良いのです。
集中力が低下してしまうという回答がありました。
仕事に優先順位を付けられると回答したのは、3分の1程度でした
仕事に優先順位を付けられると回答した方は集中力の上昇が大幅に見られました。1つ1つの仕事に優先順位をつけ集中することは、生産性を高めます。
ヘルス.comは、集中力の低下と闘ういくつかの方法を推奨しています。Eメールを決められた時間のみにチェックすること、1つの大きな仕事をこなせる大きさの小さな塊に分けること、そして、気が散るのを最小限に抑えるため、散らかっていない整頓された場所で仕事をすることを推奨しています。
雇い主や上司が気にかけてくれていると感じることが最も仕事の満足度につながります。上司が協力的だという従業員は会社に留まる可能性が1.3倍になり、70%の従業員の生産性が向上します。2012年のアメリカ・サイコロジカル・アソシエーションの調べによると、仕事に価値を感じられないという従業員の約半分が、次の年の新しい仕事を探す傾向にあります。
言い換えると、価値があると感じている従業員は肉体的にも精神的にも良い状態であり、やる気もより高くなります。93%の従業員は、価値があると感じることがやる気につながり、仕事に全力を尽くせると言っています。
自分の仕事に意味があると何らかの形で考えている従業員は3倍以上も会社に残る傾向があります。また、仕事満足度が約2倍になり、生産性が1.4倍になると報告されています。全ての調査の中で目的意識が、仕事をする上で最も重要な影響を与えるとされています。
2012年のマイケル・F・スティーガーの文書は、「意味がある」仕事は仕事満足度、生産性、そしてすべての幸福度に直接関係があると結び付けました。彼は、その人にとって意味のある仕事かどうかを聞くことは、仕事満足度や給与について質問するより、その人が仕事を(頻繁に)欠勤するかどうかを予測することが出来ると言及しました。
Photo:(C)WENN / Zeta Image
Text:(C)The Independent / Zeta Image
- 著者
- DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
- 出版日
- 2009-10-09
- 著者
- ダニエル・ピンク
- 出版日
- 2015-11-20
- 著者
- 太田 肇
- 出版日
- 2016-07-28