「書店オリジナルのフェア」の取材を通してお伝えしている本屋遊泳。今回は金沢ビーンズ明文堂書店 の「NEOアート国宝フェア」について紹介します。 フェアについてコミック担当の宮本愛美さんにお話を伺いました!
金沢ビーンズ明文堂書店では、2025年2月に発売された『小学館の図鑑NEOアート はじめての国宝』と、シリーズ作『小学館の図鑑NEOアート はじめての絵画』を紹介するフェアを展開しています。
『小学館の図鑑NEOアート』シリーズはどちらも、美しいビジュアルとやさしい解説で、文化財や芸術を初めて学ぶ子どもたちにぴったりの入門書です。
このフェアは、出版社の小学館が主催する「はじめての国宝 国宝級イケ展コンテスト」の開催をきっかけにスタートしました。このコンテストは、全国の書店がオリジナルのPOPを制作し、アートで装飾した売り場をSNSに投稿するというもの。
金沢ビーンズ明文堂書店では金閣寺のオブジェや、迫力ある風神雷神のパネルを設置。図鑑の世界観をそのまま体験できるような、臨場感あふれる売り場に仕上げています。
実際の売り場の様子は、こちらからご覧いただけます。
「小学館の図鑑NEOアート はじめての国宝」フェアは2025年2月19日~GW明けごろまで開催しています。
フェアの一番の魅力は金閣寺のオブジェです。
このオブジェは、フェアのために作成したものではなく、令和6年の能登半島地震で半壊した宮本さんのご自宅から出てきたものだそうです。
おそらく宮本さんの祖父が手作りしたオブジェのようで、何かに活用できないかと考えていたところ、「国宝」をテーマにした図鑑が発売されたことから、今回のフェアで展示されることになりました。
さらに売り場には、大人も子どもも思わず足を止めるインパクトのある小ネタを散りばめ、図鑑の世界をより身近に楽しめる工夫が満載です。
実際に来店したお客様が指をさしたり、立ち止まって見入ったりする光景も多く、店内でも大きな注目を集めているようです。
本の世界感を存分に味わえるだけでなく、気づけば国宝の歴史や魅力にも興味が湧いてくるようなフェアとなっています。
金沢ビーンズ明文堂書店は、豆型のユニークな外観が特徴の3階建て大型書店です。
店内には、装飾が得意なスタッフが多数在籍し、各フロアでお客様が長く滞在できるような工夫がされています。
特に3階の児童書・コミックフロアでは、エスカレーターを上がった先に一押しの本をにぎやかに装飾し、1階からお客様が3階まで自然に足を運んでもらえるようなレイアウトを展開しています。
また、子連れでも安心して過ごせるよう、キッズコーナー、授乳室、おむつ替えスペース、子供用トイレ、ベビーキーパーなどの設備も完備。
さらに定期的に絵本の読み聞かせイベントも開催しており、親子で楽しめる空間が広がっていますので、ぜひ足を運んでみてください。
金沢ビーンズ明文堂書店の情報は公式ホームページまたは公式Xにてご確認ください。
フェアをつくるにあたって「すごーい」「なにこれ」という声がとても励みになります。
いつ来ても新しい作品に出会える売り場作りを目指していますので、ぜひ金沢ビーンズにご来店くださいませ。
小学館の図鑑NEOアート はじめての国宝
2025/2/19
子どもたちが日本の国宝に親しめる入門図鑑です。仏像、建築、絵画など多彩な国宝を、美しい写真とやさしい解説で紹介。国宝が生まれた背景や魅力をわかりやすく伝え、日本文化への興味を育みます。
初めて国宝に触れる子どもはもちろん、大人も一緒に楽しめる一冊です。
小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画
2023/2/6
世界の名画や日本の名作を、美しいビジュアルと豊富な図解で紹介。絵の見方や楽しみ方を丁寧にナビゲートし、子どもたちの感性を育みます。はじめて絵画にふれる人にぴったりの一冊です。
取材にご協力いただいた金沢ビーンズ明文堂書店のコミック担当宮本愛美さん、ありがとうございました!
ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。
次回もお楽しみに!
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