2歳から4歳の子どもにとって、難しい文字の綴りに頭を悩ませたりすることなくただ楽しむためだけの本を読んであげることは、素晴らしいことです。これから、素敵な世界を子どもたちに見せてくれるおすすめの絵本9冊を紹介します。
- 著者
- Soledad Bravi
- 出版日
110ページあるこの絵本は、幼い子供でも楽しめます。小さい子が学ぶ音といったら猫のニャーニャーや、あひるのグワッグワッといったものがお馴染みですが、『The Noisy Book』は、コンセントの差込口やほうれん草、カタツムリなど想像もつかないようなものの音を、大胆な愛らしいイラストと一緒に紹介してくれます。頭から読んでも面白いですし、お気に入りのところだけ読むのもおすすめです(しかし、たくさんの音が出てくる本なのでお休み前の読み聞かせには向いていないかもしれません)。
- 著者
- Kes Gray
- 出版日
この本は大きく声に出して読む本です。語り手となる猫をどう読むか、そして全く怖くはないこの本のラストシーンに潜む危険を感じているかによって、物語は皮肉な印象にも同情的な印象にもなりえます。猫が座っているのはマットの上ですが、他の動物はどこに座っているのでしょうか。そしてカエルが座っている場所とは?シンプルながらすばらしい絵本です。
- 著者
- DK
- 出版日
- 2016-09-01
これは単なる飛び出す絵本ではありません。とても大きくて細かく、たくさんの仕掛けや音と一緒に、実際に建物の成り立ちがわかる絵本なのです。ただ唯一の欠点は、この本を楽しむためには、子供は仕掛けの中に手を突っ込んだりしなければならないということです。
- 著者
- Rod Campbell
- 出版日
- 2007-05-08
30年前の本ですが、今でも魅力は衰えません。ペットをお願いすれば、動物を送ってくれる動物園というアイデアは時を超えて愛されています。しかし、ゾウは大きすぎるし、カエルは跳ねすぎるし、丁度いい動物がいないのです。仕掛け式になっているゾウを持ち上げるリフトの場面は、繰り返し読みたくなります。
- 著者
- Werner Holzwarth
- 出版日
- 1994-09-15
誰がうんちをしたのか突き止めようとする小さなモグラの話は、時代を超えて子どもだけでなく成長した世代からも愛されています。誰かのうんちが頭に落ちてきたモグラが、誰の仕業かを突き止めるために色々な動物に会い、それぞれの動物がどうやってうんちをするのか知っていきます。生物学の勉強にもなる本です。
- 著者
- T. S. Eliot
- 出版日
- 2016-11-15
「線路にささやき声が響く11時39分、深夜列車は出発する」。この電車と猫に関するフレーズは、完璧に子供たちを新しいTS・エリオットが作る、スキンブルシャンクスの世界に誘い込みます。美しいイラストで彩られた世界は、夢の世界を現実に感じさせてくれます。
- 著者
- ["Henrietta Stickland", "Paul Stickland"]
- 出版日
- 2016-06-16
ボード・ブックとして再度刊行となった『Dinosaur Roar!』は、オリジナルのアートワークはそのままに、色鮮やかで細かいイラストで新たな恐竜好きの子どもたちを虜にしています。
- 著者
- ["Charlotte Guillain", "Adam Guillain"]
- 出版日
誰もいなくなったスーパーマーケットやキッチンで起きているとんでもない秘密をテーマにした子供向けの絵本は人気があります。しかし、そのジャンルの中でも本作が一番でしょう。韻を踏んだリズム感のあるお話と、本の中にある仕掛けを楽しみながら、グレムリンたちがどんないたずらをしているのか知ることができます。
- 著者
- Else Holmelund Minarik
- 出版日
- 2015-07-30
2015年に再度刊行されたこの名作は、お休み前のお話として何度も子供に読み聞かせたい絵本です。短くシンプルですが、温かい愛情がにじみ出てくるような子熊とお母さん熊の冒険の物語。イラストを担当するのは『かいじゅうたちのいるところ』でも知られているセンダクで、お話を聞いた子供やかつて聞いたことがある子供たちが、すぐに感情移入できるような熊のキャラクターを作っています。この子熊のファンになってしまったあなたには、ほかのシリーズもおすすめします。
Photo:(C)WENN / Zeta Image
Text:(C)The Independent / Zeta Image