本を読みたいみたいけど何を読んだらいいかわからない。何より今自分が何を読みたいのかわからない。なんて悩んでるあなたのための「五十音・文庫の旅」。 己の直感・独断・偏見・本能でもって選んだア行からワ行までの作家さんの文庫本を読んでここへご紹介するという寸法だ。なぜ文庫なのかというと安くて軽くて小さいからです。
五十音・文庫の旅、記念すべき一冊目は「あ」で、阿川弘之さんの『春の城』。
- 著者
- 阿川 弘之
- 出版日
- 1955-06-01
「い」井伏鱒二さん。なぜ井伏鱒二さんを選んだかというと朝起きてからずっと頭の中で「いぶせますじ~、いぶせますじ~」といった具合に「いぶせますじ」がぐるぐるしていたからだ。
- 著者
- 井伏 鱒二
- 出版日
- 1960-12-15
「う」内田百閒先生。かつて友人が勧めてくれて読みたいと思っていた一冊。大阪滞在中に購入しようと思って探したがなかなか見つからず、六店舗目でやっと発見した。読んでみた。なぜ、こんな名著を置いていない本屋があるのかいらいらする。まったく世の中腹の立つことばかりだ。
- 著者
- 内田 百けん
- 出版日
- 2003-04-24
「え」江國香織さん。はっきり言って俺は女性作家は苦手だ。ごてごてした装飾と甘ったるい言葉の連続で、大抵目眩がする。とはいえ食わず嫌いの気がないでもない。自ら己の世界を狭めるのも面白くないし、せっかくこういった場所で文章を書かしてもらっているので、久しぶりに思い切って読んでみた。
- 著者
- 江國 香織
- 出版日
「お」織田作之助さん。ずっと読みたかったので読んでみた。衝撃。どうしようもないグルメなクズ男と、そのクズ男が好きで仕方がない女の話。単純じゃないんだよな、人間ていうのは。
- 著者
- 織田 作之助
- 出版日
- 2013-07-18
というわけで、ア行の五冊の紹介でした。これからも己の直感・独断・偏見・本能で読んで、遠慮なくベタ褒めしたりこき下ろしたりしていきたいと思ってます。参考になるかわからないけれど。ではまた次回。
本と音楽
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