文芸

日本の名作ホラー文庫小説おすすめランキングベスト27!

更新:2020.11.29 作成:2017.2.4

普段あまりホラー小説を読まないという方にも読んでみたいと思えるものがきっとみつかる。日本の名作ホラー作品をランキング形式で紹介します。

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27位:異色のホラー小説、泣けるラスト

ホラー小説を読もうと思って探していたらきっと手に取らないだろうかわいい表紙。西島大介によるイラストで、スーツを着た青年とその頭の上に口を半開きにした蟹が描かれています。タイトルは『かにみそ』。ホラー色は薄く、「男と蟹の友情物語」「泣けるホラー」などと言われています。作者の倉狩聡(くらがりそう)は、一見男性のような名前ですが女性の方で、この作品がデビュー作。国際製菓専門学校夜間部卒業という経歴の持ち主です。

主人公は小さな蟹を拾い家に持ち帰って育てることにします。蟹は成長し、人間の言葉を喋るように。ある時主人公は恋人を衝動的に殺害してしまうのですが、死体を蟹に食べさせて処理することを思いつきます。これに味をしめた蟹は、人を食い殺すようになって……。
著者
倉狩 聡
出版日
2015-09-25
この小説の一番の魅力はなんと言っても蟹のかわいらしくて憎めないキャラクターです。テレビを見て言葉を覚えたということで、コミカルな口調で話します。落ち込む主人公に水を持ってきてあげたり、布団をかけてあげたりする優しい一面も。

この作品は日本ホラー小説大賞優秀賞を受賞しており、選考委員の高橋克彦や宮部みゆきも絶賛しています。
高橋氏「最後の感動的とも言える蟹の覚悟!」
宮部氏「ラストの染みいるような喪失感に感じ入る」
(選評より)

読後は、しばらく蟹は食べられないと思う人と、なんだか蟹が食べたくなってきたと思う人に分かれるようです。あなたはどんな感想を抱くのでしょうか。

26位:不思議なナイトマーケット。ファンタジーホラー作品

恒川光太郎による『夜市』は日本ホラー小説大賞受賞作で、直木賞にもノミネートされています。美しい文体でノスタルジックな雰囲気をもったホラー小説です。

女子大生のいずみは偶然出会った同級生の裕司に誘われて暗闇で妖怪たちが開く「夜市」に入り込みます。その夜市では欲しいものは何でも手に入り、人さらいの店で子供が売られていたりと常識では考えられない値段で様々なものが売られています。

著者
恒川 光太郎
出版日
2008-05-24

この世のものではない夜市で裕司は過去に望みの代償に大きな過ちを犯してしまっていたのです。その代償を取り戻すために裕司はいずみを連れて大金という代価をもって再び夜市を訪れたのです。

この作品の中では、幼い裕司が無垢なために犯してしまった罪とその罪悪感に悩まされ続ける姿が描かれています。なんでも手に入る怪しい夜市は大きな代価を支払う必要があります。その代償とは……。

常識では考えられないような代価を払ってでも「自分が望んでいるものが欲しい」と思ってしまう人間の欲の恐ろしさや、代価の行く末など想像すれはするほどぞくっとした怖さを感じることができます。

そんなホラーさを携えながらもどこかノスタルジックで不思議な雰囲気の夜市。その理由は恒川光太郎の文章力にあります。難解な言葉を使っている訳ではないのに繊細で美しく、無駄がありません。ホラーではありますが、文章を楽しむ作品としても楽しめる仕上がりになっています。

25位:不思議な世界観で語られる、恐ろしくも魅力的なダークファンタジー

秋祭りの後大晦日まで、日没を合図に毎晩開かれる細蟹の市。本書はそこに迷い込んだ記憶喪失の少年カンナと、それを助ける市の守り人、赤腹衆のサザを中心に話が進みます。映画を観ているような不思議な世界観に、知らず知らず引き込まれてしまうでしょう。

著者
柴村 仁
出版日
2013-10-16

本作『夜宵』では恐ろしくも魅力的な、奥の深いファンタジーの世界が描かれています。その不思議さ漂うリアルな文体と、表紙の挿絵によって、読者は本当に夢と現実を行き来しているかのような錯覚に陥るはず。

物語は、細蟹の市に迷い込んだ少年カンナの危機を赤腹衆のサザが救う場面から始まります。ほしいものは何でもそろうという、橋を渡った先にある細蟹の市。全ての者は仮面をつけており、つけていないのはマドウジ(人間)のみ。サザは市の事情を知らず迷い込んできたマドウジたちを助ける役目を担っているのです。

短篇8篇からなる物語は、少年カンナが成長し青年になるまでの時間軸で語られていきます。話が前後したり入れ替わったりしますが、最後にはパズルのピースがはまるようにすっきりと全体像が見えてくるでしょう。

話の流れはサザとカンナの出会いと別れになっていますが、本書の主役はあくまでも「細蟹の市」そのもの。2人だけでなく、登場する全てのキャラクターが細部までよく描かれており、それがまた不気味な余韻を読者に残します。

柴村仁ファンも、はじめて著者の本を手に取る人も、例外なく引き込まれてしまう、ファンタジー・ホラーの傑作です。

24位:ほっこりした雰囲気で進む恐ろしい遺体遺棄、そしてラストには……

乙一のデビュー作であり、なんと彼がまだ高校生の時に執筆した『夏と花火と私の死体』はホラー小説でありながら、なんともほっこりした雰囲気をまとっているのが特徴です。

主人公の「わたし」こと五月ちゃんは、友人である弥生ちゃんに「健くんを好き」という理由で殺されてしまいます。健は弥生ちゃんの兄であり弥生ちゃんの好きな人でした。主人公が殺されるというビックリな展開で始まり、なんと、死体となった「わたし」の目線で話は進んでいきます。「わたし」を隠すために試行錯誤する兄妹や、近隣で起こる誘拐事件など、ラストには恐ろしい事実を「わたし」が目の当たりにします。

著者
乙一
出版日

『夏と花火と私の死体』でもっとも特徴的であるのは、主人公である「わたし」が冒頭に殺され、話が基本的に死体目線で進んでいくところでしょう。視点が斬新で、本を読むのが好きな方にとっては新鮮でワクワクします。

目線が「わたし」という小さい少女なのでホラー要素は少ないです。その語り口調が少女らしく無垢で可愛らしくて、まるで死人ではないような錯覚を覚えるほどです。幽霊が出てきたり、妖怪ができて驚かす、というような怖い要素はありません。その代わり、「隠した死体が大人たちに見つかるのではないか」というハラハラ感があります。

サスペンス要素の強いホラーとなっているので、意味がわかってぞくっと恐ろしくなるのが醍醐味。本を読みなれてきた中学生くらいになると、大人目線でこの小説を楽しめるでしょう。

23位:閲覧注意のグロテスクホラー小説

先に申し上げますと、この本は非常にグロテスクな描写が多々あるホラー小説です。そのため、苦手な方にはおすすめいたしません。また食前食後、夜中に一人といった状況での読書は、避けていただいたほうがよいでしょう。気持ちが悪くなって、途中で断念する方も多いようです。

著者
綾辻 行人
出版日
2011-08-25

90年代のある夏に集まったの仲間たちが、次々と惨殺されていきます。双葉山の伝説の殺人鬼が覚醒したのです。地獄のように繰り広げられる血みどろの惨劇っぷりは、想像をはるかに上回っています。グロテスクホラーが好きな方には、それだけでも楽しめる作品と言えるでしょう。

しかし、そんな中でもしっかりミステリーは存在しています。はしがきにもありますが、全体を通して大きな罠が仕掛けられているのです。最初から気を抜かずに読んでください。あなたはその違和感に気づくでしょうか?

きっと多くの方(それも、最後までグロテスクな描写に耐えきれた方)が、最後の蛇足部分を読んで衝撃を受け、最初から読み直してしまうのではないでしょうか。

くれぐれも読書のタイミングにはご注意ください。


22位:女同士の「友情」の末路に起きた惨劇を描く

インテリアコーディネーターとして活躍する29歳の今村千鶴は、キャリアや美貌に恵まれながらも、プライドの高さから恋人の吉川智樹と別れたばかりでした。智樹への気持ちを吹っ切るために、思い出の詰まったチェスト譲ったことがきっかけで、同い年の美容師重松亮子と知り合います。

育ち、キャリア、収入、容姿、性格がまったく異なる亮子と付き合うことで、自らのプライドを満たす千鶴。一方亮子も、千鶴と付き合うことで、自らの手では手に入れられないものを手に入れようとするのです。

そんな女同士の「友情」の末路に起きる惨劇とは……。

著者
新津 きよみ
出版日

自分より「劣っている」涼子を友人とすることで自らの虚栄心を満たしていたため、亮子がダイエットに成功したり恋人が出来たりすると、千鶴は焦燥感や怒りを覚えます。一方亮子は、卑屈なまでに千鶴にすり寄り、「おこぼれ」を手に入れることに汲々とするのです。

亮子にとっては、気に入った人形も、バカラのグラスも、友人の元彼も同じく「誰かが捨てたもの」で、自分はそれを「拾っただけ」といいます。自分が何かを得るためになら、容易に嘘も吐けるのです。無自覚なので、罪悪感など抱きません。

「友達」という言葉の水面下でせめぎあうドロドロとした感情が、目をそむけたくなるほどリアルに描かれています。女性を描くのに長けた、作者の真骨頂と言えるでしょう。

21位:女子高生が怪事件に挑む!

小野不由美によるホラー小説で、『悪霊がいっぱい?』などで知られる「悪霊」シリーズをリライトしています。

『ゴーストハント1 旧校舎怪談』では、主人公の女子高生・麻衣が渋谷サイキックリサーチに勤めることになり、必ず事故が起こってしまうため、取り壊すことができない旧校舎を舞台に、怪奇現象を調査していくという内容です。

著者
小野 不由美
出版日
2010-11-19

怪奇現象による事件や、怪奇現象の実態を調査し解決していくというミステリー要素が強めな作風です。怪奇現象を科学的に調査をしていくことにより、ホラー要素でゾクゾクしながら、一緒に謎解きを考えていける楽しさを持ち合わせた一石二鳥の作品として楽しめます。

そして、このシリーズの一番の特徴はなんといっても読みやすいことでしょう。もともとティーン向けとして書かれていることもあり、ホラー・ミステリー要素だけでなく、色濃いキャラクターたちが織り成すコメディー要素や恋愛要素などが盛り込まれていることもあり、サクサクと読み進めていけます。

シリーズは全部で7巻。漫画化もされており、長く楽しめるシリーズものとなっていますので、ぜひ中学生の長期休暇のお供にいかがでしょうか。もちろん、大人も、青春に戻ったような気持ちになれる作品です。

20位:人間の生々しい心理を描く短編集

現代エンターテインメント小説の巨匠・山田風太郎が送り出す、自選恐怖小説集。時代物で知られる作者ですが、何と恐怖小説も執筆していました。しかも自選されたものばかりというから、その恐怖は折り紙付きです。

墜落する飛行機に乗り合わせた人たちの最後の三時間を描く「三十人の三時間」や、犯罪を引き起こしてしまった男の恐怖を綴る表題作「跫音」など、人間の深層心理にスポットを当て、心の闇を巧みに描き出した物語が揃っています。
著者
山田 風太郎
出版日
『魔界転生』『甲賀忍法帖』等で絶大な人気を誇る山田風太郎の恐怖小説集。他シリーズを読み慣れた人であれば、少し珍しく感じてしまうかも知れません。

深層心理、官能、恐怖……人間の心の奥底に潜む感情が綴られた、グロテスクで厭世的かつエロティックな10編。短編集ながら、どの話も心にずっしりと圧し掛かってくるような陰鬱さを放っているところは、さすが山田風太郎といったところ。また、時代背景としては江戸川乱歩や横溝正史のように戦後の日本を舞台にしており、そのレトロな雰囲気もあいまってより不気味さが高まります。

10編のどれをとっても、悲惨で救いのない物語。タイトルのとおり、何かが心に忍び寄る恐怖を描いた本作は、つい何度も読み返したくなる悪趣味な「クセ」を持っています。少しドロドロした人間模様のホラーを読みたい人におすすめです。

19位:優しい、恐怖

神隠し、化け物屋敷、マレビト……ファンタジックな言葉が飛び交う短編集。「化け物屋敷」と称される古家に滞在する主人公が、家が見せる夢に憑りつかれる「美しい家」、ある男の執着心とそれに巻き込まれる女性を描いた「悪夢」など、収録作は全部で7編。

ホラーでありながら美しい情景が浮かび、全体に文学的な雰囲気が漂います。作者の得意な話怪談風を少し離れ、異世界へと連れて行ってくれそうな作風は「幻想緞譚」と呼ぶにふさわしい一冊です。
著者
加門 七海
出版日
2007-04-12
加門七海が描く、ホラー幻想譚。心地良く美しい文章が特徴的で、恐怖というより「不思議」に重点を置いたストーリーが展開されます。怪異蒐集家の顔を持ち実体験に基づいた作品も多い作者ですが、こうした創作ホラーでもしっかりと魅せてくれるのが嬉しいところ。

全体を通して、とても幻想的な雰囲気が漂います。もちろん随所にゾッとさせる描写はあるのですが、読み終わる頃には涼やかな恐怖へと変わっているはず。また「金ラベル」のように、少し涙ぐんでしまう物語など内容にもさまざまな趣向が凝らされており、読者を飽きさせません。

怖いながらも、どこか叙情的で不思議な温かみのある作品。決して「恐怖」だけで終わることのないストーリーは、おどろおどろしいホラーとはまた違った趣の作品を読みたい方におすすめです。

18位:本当に怖いのは、人間の業

床下から見つかった、古びた骨壺。そこに何故か自分の生年月日が彫られていたとしたら。一体これは誰の骨なのか?旧家に残る因習と執着を描いた「私の骨」の他、計7作を収録。

リアルな心理描写と用意された驚愕のラスト。またどこか民話を髣髴とさせる薄気味悪さに満ちた本格ホラー短編集です。
著者
高橋 克彦
出版日
全て東北地方が舞台の短編7編で構成された本作。2001年に映画化もされています。東北地方といえば古い言い伝えや民族伝承の多い地域なので、ホラーの舞台にするのにこれほどぴったりな場所はないのかも知れません。

しかし、本作は怪奇に対するホラーを描いた作品とは少し異なり、生きている人間の怖さにスポットが当たったものが多く収録されています。表題の「私の骨」をはじめ、どこか民話的な要素を持った物語が多く感じるのは、東北という土壌が強く意識されているからでしょうか。恐怖の中にふと郷愁が生まれ、どこか懐かしささえ感じてしまうかも。他にも、滝夜叉姫の伝説をモチーフにした「醜骨宿」、雪道で事故を起こした主人公が、助けを求めた温泉宿で遭遇する恐怖を描いた「ゆきどまり」などを収録。

見えないはずのものが見えてしまう。山深い田舎でもし本当にこんな出来事が起こってしまったら……想像するとどこまでも背筋が寒くなる1冊。本作品で描かれた人間の恐ろしさは、地方の土着的な負の面をも緻密に描き出し、生きている人間の恐ろしさを強調しています。

17位:一番怖いのは「普通」の人。恐ろしくも切ないホラー小説

ホラー映画『呪怨』のノベライズや『復讐執行人』、『甘い鞭』などの作品で有名な大石圭の手掛ける『アンダー・ユア・ベッド』。タイトルの英語を直訳すると「あなたのベッドの下」という意味で、ホラー小説と身構えていると何がベッドの下にいるのか……と想像をかきたてますね。

ですが、この『アンダー・ユア・ベッド』は、幽霊やお化けとは少し違った物語です。主人公はどこにでもいるような存在感のない男性です。そんな男性があるきっかけで本作のヒロインである千尋のことを思い出し、ひそかに愛し始めるようになります。
著者
大石 圭
出版日
2001-03-09
探し出した彼女は既婚者でした。それでも、千尋を愛し守りたいという主人公の想いは消えず、次第にストーカーのような行動をとるようになります。ストーカーとなった主人公が目の当たりにした憧れの彼女の人生や歪んでいるけれど真っすぐな主人公の想いなど独特の方向から読むことができます。

本作品はホラー小説の中でも怪奇現象系ではないため、暴力的なグロテスクさに怖さを感じられます。生々しい表現や「生きている人間の怖さ」を味わうことができる一作です。

そして、一遍変わった主人公と共に進むこの『アンダー・ユア・ベッド』を読み終わる頃にはとても不思議な感覚に包まれてしまうでしょう。じわりじわりと現実的な怖さを感じながらも、一貫した主人公の想いにぐっと切ない気持ちになるでしょう。

ホラー要素を存分に感じさせながらも純愛とも呼べる気持ちを描いた、人間の心理の多面性が感じられるホラー小説です。

16位:原因のわからない不幸や怪奇現象が怖い!

『墓地を見おろす家』は小池真理子によるホラー小説です。物語は、主人公一家が新築で都心に位置するのに、値段が安いマンションに引っ越しをするところから始まります。その理由はそのマンションのそばに大きな墓地があるからでした。
著者
小池 真理子
出版日
このマンションに住み始めてからペットの死や不可解な現象など不幸や怪奇現象が主人公一家や主人公にかかわる人達、マンションの住人などを襲っていきます。恐ろしい怪奇現象が次々と起こり、偶然とは言えない不幸な出来事が重なったりと主人公一家を恐怖に陥れたり、苦しめていきます。

その超自然的な力が一体どんなものなのか、いったいなぜ主人公一家だけが狙われるのか……など原因や理由が一切わからないまま進んでいきます。思いつくことはあっても姿の見えない恐怖の原因や理由は読み手の想像を膨らませます。

自分たちを不幸や恐怖に陥れる「何か」の被害にあってしまうことは誰にでもあるかもしれない……。そんなどこか身近な恐怖に背筋が凍りつきます。かなり昔に発行された小説ですが現代でも十分に恐怖を味わうことができるもの。ラストまで作り込まれた恐怖の物語は忘れられなくなること必至の迫力があります。

15位:古都に怪しく渦巻く恐怖

タイトルになった「お見世出し」とは、舞妓修行を積んできた少女がデビューする華々しい日のこと。京都にて、お見世出しの日を夢見て稽古に励む綾乃。ある日彼女は、師匠に見間違えられたせいで、自分に瓜二つの「幸恵」という舞妓見習いの少女がいたことを知ります。しかし幸恵は三十年前に亡くなっていて……。
著者
森山 東
出版日
古都・京都の花街を舞台にした3編の怪奇譚が揃う本作。それぞれの物語において、舞妓・芸妓・扇子職人の3つの視点から語り調子で展開していくのが特徴。華やかな京の都を舞台としながら、容赦なくグロテスクなストーリーと薄気味悪さが怖いながらも読者を魅了します。

またホラーにおいて、方言が恐怖を演出するスパイスとして使用されることが多いですが、京都弁はその中でも随一の不気味さを放っているような気がします。はんなりとしながらも冷たく響くその方言と、ホラーの相性がぴったりの作品。

どこか妖しさの残る京都の街では、我々の想像もつかない怪異が実際に起きているのではないか……そんな気分にもさせてくれる、ジャパネスクホラーの決定版です。

14位:現実と虚構のクロスオーバー

作者が見聞きした怪談を小説風にまとめたホラー短編集。廃屋の裏庭に飾られた、同じ所に傷のある複数の雛人形。そこで一体だけ無傷の人形を見つけた高校二年生の主人公は、何故かそれを助けなければと強く思いますが……不可思議な人形を巡る「ついてくるもの」をはじめ、7つの怪談を収録。

三津田信三が得意とする、実話とフィクションの狭間を行き来する物語をたっぷりと楽しめます。現代ホラー、伝奇的ホラーなど恐怖のバリエーションも豊富。厳選された短編恐怖譚です。
著者
三津田 信三
出版日
2015-09-15
土着的な怪異譚で定評のある三津田信三作品。作者と同名のキャラクターが登場するなど、現実とフィクションの入り混じったストーリー展開も魅力のひとつです。また、美しくも不気味な表紙イラストも毎回読者を楽しませてくれます。

複数の怪奇譚が収められた本作は、非常にバラエティー豊富。作者自身がホラー小説に大事な要素は「不安」であると断言しているとおり、得体の知れない何かが忍び寄る不気味さは、読んでいる最中にも後ろを振り返らずにいられません。他にも、一人の男が語る夜の恐怖「夢の家」や、同居人たちの中に怪異が紛れる「ルームシェアの怪」など、じわじわとにじり寄る恐怖が際立ちます。

ラストには筆者の人気シリーズ「刀城言耶」シリーズの短編も収録され、まさにファンにとって2度おいしい作品です。

13位:狂気か、ブラックユーモアか?

表題作「ナポレオン狂」で登場するのは、二人のナポレオンマニア。一人はナポレオングッズの熱狂的な収集家。そしてもう一人は容姿がナポレオンに瓜二つで、自分を彼の生まれ変わりだと信じ切っている人物。そんな二人が出会った時、一体何が起きるのか……。

予想もつかない題材でギャグと恐怖の絶妙な境目を描き出す、阿刀田高の皮肉とブラックユーモアに溢れた本作は、直木賞受賞作と日本推理作家協会賞受賞作を併せて収録したファン垂涎の一冊です。
著者
阿刀田 高
出版日
1982-07-15
阿刀田高はエッセイストとしても人気の高い作家ですが、表題作の「ナポレオン狂」は初期に発表されたものです。日本推理作家協会賞受賞作である「来訪者」を含めた13編が収録されています。

何と言っても、オチが秀逸。意外な結末が待っているものあり、クスッと笑わせてくれるものあり……それぞれのラスト1ページでの展開にやられる読者も少なくないのではないでしょうか。全13編というボリュームからも、短編集というよりはショート・ショートに近しい感覚を覚えます。もちろん、ブラックユーモアを利かせるのが得意な作者ですので、ラストのその先を匂わせるような後味の悪い話もあります。短いのに、何故か頭に残って離れない……そんな癖になるストーリーばかり。

「やられた!」と感じさせられる作品が好きな方に、まさにオススメしたい作品です。

12位:不条理に塗れた異形のホラー小説

日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作「鼻」と他2編を収録した短編集。

人間が「テング」と「ブタ」に分けられ、テングはブタに迫害されて殺される……表題作「鼻」のあらすじの一部から垣間見える奇妙な世界観。不条理でブラックなストーリーが展開する、少し後味の悪い物語が収録されています。
著者
曽根 圭介
出版日
個人が株式上場し、その価値で優劣を決定される世界が展開する「暴落」。突如拘束された主人公と、彼を救う「はず」の人々とのやりとりの行方が絶望を生む「受難」。二つの視点で進行するストーリーがラストで交錯した時、衝撃の真相が現れる「鼻」と、3編を通して不条理な恐怖に背筋が寒くなる厭なテイストで統一。どの話も恐怖の系統は異なりますが、退廃的な世界観は貫かれており、読後は何ともブラックな気持ちに……。

一度読み始めると、巧みな伏線とストーリーの運びでいつの間にかラストまで導かれてしまうのも魅力のひとつ。また、風刺を利かせた設定はどこか現代社会と通じるところも感じさせ、フィクションでありながらリアルな社会派の一面も持っています。

読み始めたら、必ず「最後まで」読んでください。すると、また初めから読み返したくなるはずです。

11位:古風なジャパニーズホラー小説!大人な短編集

岩井志麻子による短編集『ぼっけえ、きょうてえ』は日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞の受賞作としても有名です。「ぼっけえ、きょうてえ」、「密告函」、「あまぞわい」、「依って件の如し」の計4話が収録されています。
著者
岩井 志麻子
出版日
2002-07-10
ぼっけえ、きょうてえと聞くと「何語?」と思う方も多いでしょう。これは、作者である岩井志麻子が出身の岡山地方の方言で「とっても、こわい」という意味です。そんな表題作「ぼっけえ、きょうてえ」のあらすじは、岡山の遊郭で醜い顔をした女郎が客に恐ろしい身の上話や切なくも悲しい話などを聞かせるというものです。

その内容は、堕胎の話などグロテスクな話ばかり。女郎が岡山弁で語る言葉は独特な凄みを持っており、一つ一つが恐ろしいもの。暗くてじめじめとした血生臭い雰囲気を想像させます。どのお話も古風なジャパニーズホラー。怪談話の恐ろしさと昔話のような妙なリアリティが背筋を凍り付かせます。

幽霊や妖怪といったたぐいのホラーよりも、この作品では、遊郭や堕胎専門の産婆などが話の中に登場し、岩井志麻子らしい大人な表現・題材が多いのも特徴です。時代背景や物語の雰囲気を感じ取れる、成熟した大人におすすめのホラー小説短編集です。

10位:人間の心の内に秘めた願望

「ずっと姉が欲しかった。姉を飼うのが夢だった。」(『姉飼』 より引用)

決して近親相姦や監禁の話ではありません。ここでの「姉」は、肉親でもなければ、近しい女性に親しみを込めて呼ぶものでもありません。主人公が小学生のころ地方都市のお祭りに行った際に出店で売られていた、胴体の真ん中を串刺しにされながらも近づく者に噛みつき、肉を食いちぎってしまう危険な怪物のことなんです。

主人公は同級生の芳美の叔父が姉を買ったと聞き、親に内緒で芳美と一緒に見に行くことに。そこで叔父が牛用の鞭で姉を打ち付けている様子を目撃します……。月日は流れ、中学卒業後に寿司職人となり自分の店を持った主人公は、ついに念願の姉を手に入れるのです。独特の世界観ですが、確かな筆致で読者を物語の中へと引き込みます。
著者
遠藤 徹
出版日
「こうして、長年夢想しつづけてきたあらゆる演出を施しながら、ぼくは姉に仕え、姉を賛美し、姉に奉仕し続けた。生活のために家を空けている間、鮨を握っている間も頭のなかには姉のことしかなかった。」(『姉飼』 より引用)

主人公は姉に魅入られ、麻薬中毒者のような末路を辿っていきます。グロテスクな描写などもありますが、怖いもの見たさというか、見てはいけない世界って覗いてみたくなりますよね?きっとそんなあなたの願望を叶えてくれますよ。日本ホラー大賞大賞を受賞。選考委員達の間でこのような常識の埒外にある作品を大賞としてもよいのだろうかと物議を醸した作品です。

9位:結末にぞっとする短編集

作者の小松左京が、自身が怖いと感じる作品ばかりを集めた自選恐怖小説集『霧が晴れた時』。SF、伝奇、怪奇など幅広いジャンルの15編の短編が収録された短編集です。小松左京はSF作家で、『日本沈没』などの作品が映画化されたことでも有名です。他にも大阪万博でテーマ館のサブプロデューサーを務めたり、国際花と緑の博覧会の総合プロデューサーを務めるなど多才な人物。2011年に亡くなっています。
著者
小松 左京
出版日
表題作の「霧が晴れた時」は、一家4人がハイキングで山に登った時の話。休憩所に立ち寄ると、鍋の火が着いたままなのに店の中に人がいない。少し前に山道を追い越していった登山客の荷物も残されている。母と妹は店の中で待ち、父と兄は外で待つことに。霧の立ち込める中、母と妹の姿も見えなくなって……。

表題作以外には、石森章太郎により漫画化もされホラーファンの間で名作と名高い「くだんのはは」や、テレビ番組の「世にも奇妙な物語」で原案・原作として取り上げられている「さとるの化け物」と「影が重なる時」も収録されています。一編あたり30ページ弱と短めなので、気軽に読むことができます。どの話もラストにオチやどんでん返しがあり、読み終わったには独特の余韻があります。作者のSF作家としての視点を窺える作品ばかりで、エンターテインメント性は抜群です。

8位:先の読めないホラー小説

主人公は、人の不幸をコレクションする博物館の館長からとある依頼をされます。それは、自分の子供の首を切断して殺した女の調査と、いまだ発見されていないその子供の頭蓋骨を手に入れてくるというもの。懲役刑を終えた女が住む館には、重度の知的障害を持つ長男と頭脳明晰な次男が住んでいた。二人の息子に隠された秘密とは?そしてタイトルにもなっている『メルキオールの惨劇』を知ることになるのです。
著者
平山 夢明
出版日
作者の平山夢明は、執筆活動を開始する以前に『週刊プレイボーイ』で「デルモンテ平山」という名義でホラー映画のビデオ評論を手掛けていたこともあり、作品の怖さは折り紙付き。残虐な描写が頭の中に映像化されて再生されます。初めは作者の独特の文体と雰囲気になじめなくて戸惑う読者もいるかもしれませんが、中盤からの魅力ある展開に、ページをめくる手が止まらなくなります。

作品の舞台は日本ですが、ハードボイルドな主人公のユーモラスな語り口などが魅力的で、まるで西部劇を見ているような気分になります。長男の朔太郎も憎めない性格で、彼の言動にはどこかほんわかとした気分になることも。全体的にユーモアが滲み出ており、楽しめる作品です。

7位:最後の一行にぞくっとするホラー小説

第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した『玩具修理者』。SFやミステリーも手掛ける小林泰三のデビュー作です。「泰三」と書いて「やすみ」と読みます。

喫茶店で会話をする男女。いつもサングラスをかけている女に、男がその理由を尋ねます。一度ははぐらかすものの、その理由を語るべく女は過去の思い出を語り出すのです。何でも直してくれる玩具修理者がいたこと。ある日誤って弟を死なせてしまった私は、弟の死体を背負って玩具修理者の元を訪ねたこと。玩具修理者は壊れたものを一度バラバラに分解してから、再構築して修理するという。
著者
小林 泰三
出版日
緻密なストーリー構成で飽きさせず、伏線も散りばめられているのでじっくりと読みたい作品です。ただし、食事中に読むのはおすすめできません。最後には背筋を凍らす一行が?!ラスト以降この男女の関係はどうなってしまうのだろうかと考えてしまう余韻を残す作品です。田中麗奈主演で映画化もされています。同時収録されている「酔歩する男」は、眠る度に過去や未来へタイムスリップしてしまうという不思議な男に出会う話で、こちらも人気があります。

6位:儚くてきれいだけど怖いホラー小説

毎日似たような日々の繰り返しだなと思うことはあっても、本当に同じ日を繰り返しているわけではないですよね。『秋の牢獄』では、大学二年生の藍が何度も11月7日を繰り返し、そこから抜け出すことができないんです。

いわゆる「ループもの」ですが、同じ日を繰り返す人が老若男女たくさん出てきて、今日は何をして過ごすかを公園でミーティングしたりするあたりが斬新。お金を使いつくしても翌日(と言っても次の日ではなく同じ日なのですが)には元通り。今までやってみたかったことに気兼ねなくチャレンジすることもできる。そんな生活、ちょっと羨ましくもなってしまいます。しかし、そのうちにやってみたいことも尽きてきて……。
著者
恒川 光太郎
出版日
2010-09-25
作者の恒川光太郎は『夜市』で第12回(2005年)日本ホラー小説大賞を受賞し、デビュー。簡素で読みやすい文章が特徴です。この『秋の牢獄』は、女子大生の一人称で話が展開していくため、ちょっとお洒落なブログを読んでいるかのようにすらすらと読むことができます。主人公の心情の移り変わりも自然に描かれており、いつしか読者も異次元の世界に入り込んだような気分に。そんな感覚が癖になります。この本を11月7日に読んだら、あなたもその日から抜けられなくなってしまうかも?!

5位:気持ち悪いのに読み進めてしまう

『天使の囀り』。そんなきれいなタイトルとは裏腹に、グロテスクな表現が多々あり、生理的嫌悪感すら感じてしまう作品です。作者は『青の炎』や『悪の経典』などが映画化したことでも知られる貴志祐介。1997年に『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞大賞を受賞しています。

主人公はホスピスで働く女性。内向的で死恐怖症の恋人がいるが、彼は南米のアマゾン調査隊のメンバーとなり、帰国後は人が変わったように明るい性格に。しばらくして「目を閉じると天使の囀る声が聴こえる」という言葉を残して自殺しています。恋人の死を不審に思い調べてみると、他の調査隊のメンバーにも異常な方法で自殺した者や行方不明者がいることを分かり……。
著者
貴志 祐介
出版日
2000-12-08
物語前半は、謎の自殺の原因を探るというミステリー要素が強く、ミステリー好きな人も楽しむことができます。ところが中盤からは恐怖の連続です。怖いというより気持ち悪いという感じの描写が多いのですが、先が気になってページをめくる手は止まらなくなります。一気読みしたくなる面白さです。伏線もしっかり張ってあり、話の構成もお見事。一見タイトルに合ってない内容のようにも思われますが、ラストでこのタイトルにした理由が分かります。

4位:身近な恐怖に鳥肌が立つホラー小説

小野不由美の『残穢』は、一言で言ってしまえば、一人で寝るのが怖くなったり、夜一人でトイレに行けなくなったりするタイプのホラー小説です。明るい時間帯や周りに人がいる時に読むことをお勧めします。すぐれた物語性を有する小説に贈られる山本周五郎賞を受賞し、竹内結子主演で映画化もされています。

主人公は女性小説家。かつて執筆していたホラー作品のあとがきに、怖い話を知っていたら教えてほしいと書いたことから、20年以上たった今でも恐怖体験や相談が送られてくる。そんな中「寝室から畳を掃くような音がする」という手紙が気になった「私」は、手紙の送り主と共に真相を探ることに……。
著者
小野 不由美
出版日
2015-07-29
主人公の「私」の名前は作中では明らかにされていませんが、明らかに作者自身がモデルだと分かります。作中には実在のホラー作家も登場し、ノンフィクションを思わせるドキュメンタリー形式。そのためどこまでが事実で、どこからが虚構であるかの見分けがつかず、恐怖を増大させます。派手な怖さはないのですが、「畳を擦る音が聞こえる」「聞こえるはずのない赤ん坊の泣き声が聞こえる」など実際に自分の身近でも起こりそうなエピソードに、後からじわじわと恐怖がきます。余韻を残すラストもそんな恐怖を引き立てています。

3位:気持ちよく騙される

最後のどんでん返しがすごい小説としても有名な『殺戮にいたる病』。読者の先入観や思い込みを利用してミスリードを仕掛ける叙述トリックが使われています。作者の我孫子武丸はサウンドノベルゲーム「かまいたちの夜」の脚本も手掛けています。

物語は連続猟奇殺人事件の犯人・蒲生稔(がもうみのる)が逮捕されるところから始まります。そして事件の発生から逮捕に至るまでが、三人の人物を中心にして描かれていきます。一人目は連続猟奇殺人犯の蒲生稔、二人目は自分の息子が犯人なのではないかと疑う雅子、三人目は知り合いが殺人に巻き込まれ、犯人を追う元警部。
著者
我孫子 武丸
出版日
1996-11-14
猟奇殺人を扱っているため、目を覆いたくなるような残酷な描写も多いです。最後の一文で「えっ、どういうこと?!」となり、もう一度最初から読み直すことになるのですが、ラストの意味が理解できると爽快感を感じられると思います。フェアに敷かれている伏線にも感心させられます。一度目と二度目に読んだ時で別の楽しみ方ができるのもいいですね。読んだ後誰かと内容を語り合いたくなる、そんな作品です。あなたも気持ちよく騙されてみませんか?

2位:まるで大人ためのおとぎ話

「雷太を殺そう」という書き出しから始まる物語。雷太とは、利一・裕二兄弟の父親の再婚相手の連れ子で、小学五年生ながら身長195cm、105kgの大男です。二人の兄弟は雷太に虐げられ、父親までも雷太の暴力に屈服してしまう。義弟雷太の殺害を依頼すべく二人の兄弟は村外れに住む河童の元へと向かうのです。
著者
飴村 行
出版日
日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した『粘膜人間』。その後『粘膜蜥蜴』、『粘膜兄弟』などが発表され、シリーズ化されています。応募時のタイトルは『粘膜人間の見る夢』だったことからも窺えるように、まるで夢の中の出来事のようにハチャメチャな展開です。インパクトのある登場人物も続々と登場します。暴力的でグロテスクな描写が多く、嫌悪感すら感じますが、独特の世界観に引き付けられてしまいます。こちらの作品も食事中には読まないよう注意してください。ホラーとファンタジーが共存した不思議なお話になっています。

1位:サイコパスに追い詰められるホラー小説

黒い家は、若槻という保険会社に勤める男が主人公です。物語は、若槻がある保険加入者の家でその家の子供の首つり死体の第一発見者になってしまうというショッキングな出来事から始まります。

著者
貴志 祐介
出版日

その子供の義理の父である男から保険金の支払いを執拗に迫られますが、殺人の疑いがあると見た若槻は支払いを保留します。そこから、若槻は恋人の猫の首が届くなど異常な嫌がらせを受けます。そして、物語が進むにつれて若槻がかかわった人間やこの事件にかかわった人間が殺され、真相にたどり着いた若槻にも命の危険が迫ります。

この作品では、怪奇現象などは起きません。冒頭の保険金殺人の疑いから明らかになる一人のサイコパスと主人公の戦いが描かれている内容です。お金のために人を傷つけることに躊躇しない人間の怖さは幽霊や妖怪よりも現実味があって恐ろしいことがよくわかります。

保険金殺人やサイコパスによる殺人は実際にニュースなどでよく目にする題材ですね。疾走感のある物語、そしてラストの締めくくり方は「実際に自分にも起こりうるかもしれない」とひやりとするものになっています。

いかがでしたでしょうか?一口にホラーといっても、いろいろな種類の怖さがありますね。ぜひあなたの今の気分に合ったホラー小説を読んでみてください。