読めば悩みもスッキリ。エネルギー大放出の本

読めば悩みもスッキリ。エネルギー大放出の本

更新:2021.12.6

悩みというものは、客観的に見ればとても小さなことだったりします(もちろんその逆もありますが)。問題の大きさはどうであれ、時間とともに解決方法は必ず見えてくるはずですし、理解して飲み込むというのも一つの手だと思うのです。 人と分かり合うためには話すことが必要で、それを行動に移すにはエネルギーを要します。今回は、登場人物たちがそんなエネルギーを大放出している本を紹介していきます。

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悩みというものは、客観的に見ればとても小さなことだったりします(もちろんその逆もありますが)。問題の大きさはどうであれ、時間とともに解決方法は必ず見えてくるはずですし、理解して飲み込むというのも一つの手だと思うのです。

人と分かり合うためには話すことが必要で、それを行動に移すにはエネルギーを要します。今回は、登場人物たちがそんなエネルギーを大放出している本を紹介していきます。

N・P

著者
吉本 ばなな
出版日
私にとってミステリー小説。
台詞がいちいち照れくさいのが印象的で、「それってどういう意味?」と私だったら二度聞きしてしまいそうな台詞ばかり。登場人物たちの関係性が入り組んでいるにも関わらず、その中ではそれぞれの感情が成立しているので、耳を疑うような話しも許されているように思えました。

とにもかくにも、この本に出てくる萃という女性はとてもエネルギッシュで魅力的です。友だちにいたら面白そう、だけど厄介!(笑)

鏡の中の少女

著者
["杵渕 幸子", "森川 那智子", "スティーブン レベンクロン"]
出版日
これは、ダイエットをきっかけに拒食症になってしまった女の子について書かれている本です。始まりは変わりたいというとてもシンプルな理由で、その気持ちからどんどん心は強くなっていくけど、身体はどんどん痩せていくのです。

そんな状況下にも関わらず、主人公のフランチェスカの可愛らしい言動には心打たれます。彼女との距離を縮めようとする主治医のシャーマン先生の優しさにも感動しました。15歳の女の子のお話として、皆さんにもぜひ読んでいただきたいです。

夜のピクニック

著者
恩田 陸
出版日
2006-09-07
この物語を読んで、高校時代に毎年行われていた「強歩遠足」を思い出しました。コンクリートロード27kmをひたすら歩く行事です。この物語のようにドラマチックなことなんて一瞬もありませんでしたが、とても懐かしい気持ちになりました。高校生が夜に!ピクニック! 羨ましい限りです。私は20歳までお泊まり禁止でしたから……という話は置いといて。

子どもから大人になっていくって、こういうことなのだろうと思いました。自分の環境を変えるためには、踏み込む力が必要です。親の知らないところで、子どもはきちんと成長しているんだなぁと、とても客観的に思ったのです。実写映画化もされています。それもすごく良かったです。

カラフル

著者
森 絵都
出版日
2007-09-04
“人は死んだらどうなるのだろう”と考えてもみますが、やはり一度も死んだことがないのでわかりません。この本では、たくさんの「もしも」が起こります。そんな「もしも」の中にも、生きる術が詰まっている気がしました。 他人事のように「どうしてそんなことでウジウジしているのか」。そう問いかける“もう一人の自分”を持つことで、自分自身を奮い立たせることが出来るのだと言われているよう。

生きる理由や目的は、どんなに小さくても希望になります。人生一度きり、バカにされたって真っ直ぐ生きていれば良いことがあると、私は今でも信じています。だからこそ、力強く鮮やかにいきたいです。

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  • 本と音楽

    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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