アタリ or ハズレ? 黒木渚が「ジャケ買い」した本

アタリ or ハズレ? 黒木渚が「ジャケ買い」した本

更新:2015.11.30 作成:2015.11.30

「アタリ」「ハズレ」も覚悟のうち。本のジャケ買いが止められない。 今回は、これまでにジャケ買いした本をご紹介しましょう。

黒木渚プロフィール画像
ミュージシャン
黒木渚
独特の文学的歌詞で、女性の強さや心理を生々しく歌い上げる、孤高のミュージシャン。宮崎県出身。すべての曲の作詞作曲を務める。2016年4月6日に最新シングル「ふざけんな世界、ふざけろよ」リリース決定。同月からは6大都市ワンマンツアーを開催。7月1日にはリリース配信シングル「灯台」を発表。小説家としても活動中。2017年、小説現代2月号にて新作小説「ぱんぱかぱーんとぴーひゃらら」を寄稿。4月19日に初の小説単行本『本性』を講談社より発売。一昨年発売された2ndアルバム『自由律』に完全限定盤としてパッケージされ、文藝界初め各方面で評価された長編小説『壁の鹿』も同社より文庫オリジナルとして発売された。また、喉の不調の為、昨年8月から休止していた音楽活動再開を告知。2017年9月に復活ワンマン・ライブを開催する。 http://www.kurokinagisa.jp/ 黒木渚 ONEMAN LIVE「音楽の乱」 9月24日(日)【東京】渋谷O-EAST 開場16:00 / 開演17:00 / 料金¥4,800(1drink別) 10月7日(土)【福岡】スカラエスパシオ 開場17:00 / 開演18:00 / 料金¥4,300(1drink別) ※黒木渚のモバイルファンクラブサイトがオープン。詳しくは黒木渚オフィシャルモバイルファンクラブサイトへ。 http://sp.lastrum.co.jp/kurokinagisa/(スマートフォンのみ)
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「アタリ」「ハズレ」も覚悟のうち。本のジャケ買いが止められない。

駅前の書店や古本屋に立ち寄ると、特に目当ての本がなくてもウロウロと店内を徘徊し、2時間くらいは平気で過ごしてしまいます。

私はもっぱら「ジャケ買い」派なので、購入する本は、見た目やタイトルでさっさと決めてしまいます。装丁のデザインや、フォント、タイトルの引きの強さは、重要な手がかりです。

ジャケ買いは賭けなので、もちろん「失敗した……読んだ時間返せ」と後悔することもたまにあります。けれど、アタリに出会ったときの「やっと出会えたね感」みたいなものが癖になってしまい、当分ジャケ買いを止められそうにありません。

今回は、これまでにジャケ買いした本をご紹介しましょう。

夏と花火と私の死体

著者
乙一
出版日
完全にタイトル勝ちです。作者は乙一さん。どぎついタイトルなのに、「部屋とワイシャツと私」くらいドライで爽やかな雰囲気を醸している。

ここまで堂々と「死体」と掲げちゃっているし、もしかしたら大ハズレもあるかも知れない……と不安になりながらも、気になり過ぎて購入。しかし、この出会いをキッカケに、私は乙一さんの作品をジャケ買いではなく、積極的にチェックして手に取るようになりました。

まず、一人称である「私」の正体が驚きでした。この物語をナビゲートするのは、他でもない「死体」の私なのです。

死んでしまった女の子が、全体を俯瞰しているという斬新な語り口が面白かったです。ホラーがお好きな方は是非。

銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件

著者
アンドリュー・カウフマン
出版日
2013-09-11
これもタイトルが気になって購入。

東京に住み始めてから、楽園(某大型書店)を見つけました。一度入ると、時間の感覚を失って日が暮れるまで遊んでしまいます。この本はそこで見つけた一冊。鮮やかな黄色の装丁で、ひときわ目立っていました。

あと、やっぱりタイトルの意味不明さ。とりあえず購入。

内容は、ちょっと絵本っぽいというか、ファンタジーのようにも感じるお話。銀行強盗にあって、妻が縮んだ、というタイトル通りの展開です。しかし、謎めいているし、これは何かのメタファー、比喩なんじゃないかな?というところから、読書の面白さが始まる気もしてます。

「妻が縮む」が何を暗示しているのか、それから、どうして「妻が縮まざるを得なかったのか」について考えてみるのも楽しかったです。

自然の芸術造形

著者
Ernst Haeckel
出版日
2009-09-10
上の2冊は、タイトルの引きが強い本でしたが、こちらは装丁。そもそも、この本はエルンストヘッケルという学者さんが書いた図鑑です。

写真ではなくて、ヘッケル自身が描いたという緻密なスケッチが沢山載せられていて、なんとも心躍る一冊。もちろん表紙も、スケッチの一部が組み込まれたデザインです。本屋さんで、図鑑や写真集をパラパラめくる楽しみもありますが、この図鑑だけは所有したかった。

繊細に描かれたクラゲの触手とか、ウニの造形美とか、種類によって表情の違うコウモリの正面図とかを見て、「すごいなあ、すごいなあ」とただただ感動しながらビール飲みたい。

ということで、早速購入しました。眺めるだけでは飽き足らず、気に入ったスケッチの上にトレース紙を載せて、丁寧に描き写すだけという、地味な遊びにはまっています。


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(画像はいずれも出典:Wikimedia Commons)